公明党は公明ではない。不透明でありい組織の内実も隠蔽されている暗黒党です。

民主党は民主ではない。本心偽り第二自民党である。

さぁて、
年末だ年末だ。
官邸の塀越しに立てる提灯でも用意しなきゃ（あの隣って何処の藩邸だったっけかな

「判官贔屓」が、曲者で利用の仕方でどうにでもなるから問題だね。
「仮名手本忠臣蔵」が演じられたのは、事件後半世紀あたりとされ、
色恋人情物を素材に、時の武士や幕政批判といわれている。　

現代の「忠臣蔵」は、判官贔屓よりも忠臣として演出されている。
ｗｉｋｉ「赤穂事件」にあるように、浅野が松の廊下で吉良を小刀で
切り付けた事件。　幕府の裁定で傷害事件を起こした浅野が切腹

の刑を受けた。　仇（あだ）討ちや敵（かたき）討ちとしても、幕府に
向かうのがスジ、それが、吉良を敵とするより私怨である。　現代人は
法治主義を前提に、情による判官贔屓はフィクションと認識しないと

忠臣や滅私奉公やらの明治教育に洗脳されて行く。　もっとも、民主
主義の政治体制を嫌う向きには通用しないことではある。　　

当時を庶民史から想像すると、討入りは大名屋敷であり、５０年前の
ことでも年配者は知っている。　一方、傷害事件は幕府の政権内で
のこと、庶民は噂として知っている程度であろう（「葉隠」に書かれて

いるので武士は知っていた）　庶民にとり、赤穂藩は火消し大名と
して知られていた（反浅野説として、饗応役や火消しなどは幕府や
江戸庶民に受けがよいが、その費用は領民の苛税ともいわれる。

浅野改易後に、領民が年貢の減税を喜んだという話もある）　
忠臣蔵が演じられた頃は、吉宗の晩年で吉宗は心中物の芝居を
禁止していた。　大岡越前からの庶民法（公事方御定書）もこの意向

が入っており、心中未遂は晒場で三日間晒され（広重の日本橋の
絵の犬のところ、向う側が高札場（触書）、門は犯罪時や夜間閉鎖）
下手人（死刑）、吉宗は心中は忠を分けるとして、心中未遂は裸にし

男女を逆にして斬るや死後裸にして晒したという。　獣にも劣る
として心中ではなく、相対死と呼べとなったそうである。　心中事件は
今も報道される、芝居の影響で心中事件があったにしても庶民の

娯楽、今ならお上による表現の自由の規制である。　享保の改革で、
倹約が奨励されると広重の絵にあるボテブリ（魚屋）など流通で
生計を立てる江戸の庶民は減収から政府批判となったであろう。

一方、事件が起きたのが元禄文化（浄瑠璃や歌舞伎など）の時代、
３代家光までに改易の大半が行われ、参勤交代で江戸は大消費地
となり、上方（京・大坂）から物資、参勤の人の移動に伴い経済発展

した綱吉の治世。　生類憐みの令で非難されるが平和主義者。
武断から文治に代わり、平和な時代の事件、以降同じような事件が
発生しないから、芝居で演じられ記憶されることになったといえる。

東海道五十三次　日本橋
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E6%B5%B7%E9%81%93%E4%BA%94%E5%8D%81%E4%B8%89%E6%AC%A1

勅使と饗応役　（仮名手本忠臣蔵）
http://www2.ntj.jac.go.jp/dglib/contents/learn/edc21/yomoyama/y2/yo1.html

公家は詩歌や書道などを収入の足しとして生活しており（岩倉具視は
賭場の家賃）、江戸に来ると贅沢三昧を饗応役に要求したようである。
そして、長逗留する者や日光などへの旅行と、その接待費用が莫大

で、饗応役の任を避けようと指南役の高家（吉良など）に賄賂をだす
外様大名も多かったとされる。　浅野の場合は、二度も引き受けた。

幕末からは、陰謀論ではないが、長州藩が忠臣蔵を利用した。
吉田松陰が脱藩したのが、赤穂浪士の討入りの日（１２月１４日）。
松陰は山鹿流兵学を教授していた。　山鹿流兵学は「山鹿素行」に

由来し、素行は幕府官学朱子学（儒教）を批判、赤穂藩お預けと
なり、大石内蔵助にも講義していたとされる。　兵学の評価は、討入り
である。　ネットで概略（必ずしも正確といえないが）をｗｉｋｉなどで

知ることができない時代は書である。　松陰は素行の「中朝事実」も
読んでいたであろう。　その松陰を模したのが、高杉晋作の回天
義挙とする軍事クーデーター「功山寺挙兵」で１２月１５日。

長州が藩内の戸数より多い３６万部の宣伝冊子を作製し領民に
配布した「長防士民合議書」も忠臣蔵をひいている。　この冊子は
尊王攘夷の志士にも渡った。　このプロバガンダ冊子に「忠義」や

「七生報国」の言葉がある。　因みに、長州藩は祖国（藩）防衛から
（朝敵となり幕府から攻撃）、冊子や総動員（砲台作り）、奇兵隊や
武器は知られるが、資金源は特別会計の「撫育方」である。　

忠臣蔵も江戸時代と現代の構成が違っていることに注意がいる。
判官贔屓よりも立憲と民主でないと全体主義に陥る危険性がある。

吉良町（現愛知県西尾市）であった３０数年前「華蔵寺」を訪れ義央
（吉良上野介）像を拝見し、業績が今も伝わっていると案内された。　
若かりし頃で「仁吉」の墓石が削られる話のほうが面白かったが。