★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK197 > 272.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
オウム真理教・菊地直子「無罪判決」でわかった井上死刑囚の嘘! 証言の背後に性愛への嫌悪と検察シナリオ(リテラ)
http://www.asyura2.com/15/senkyo197/msg/272.html
投稿者 赤かぶ 日時 2015 年 11 月 28 日 13:10:05: igsppGRN/E9PQ
 

             高裁で逆転無罪の判決がくだった元オウム真理教信者・菊地直子氏(YouTube「ANNnewsCH」より)


オウム真理教・菊地直子「無罪判決」でわかった井上死刑囚の嘘! 証言の背後に性愛への嫌悪と検察シナリオ
http://lite-ra.com/2015/11/post-1726.html
2015.11.28. リテラ


 オウム真理教元信者・菊地直子氏の無罪判決に衝撃が走っている。

 一審では実刑判決だったものが、一転高裁で無罪。これだけでも当局にとって衝撃だが、しかし理由はそれだけではない。一審有罪の根拠となった教団幹部で死刑囚の井上嘉浩死刑囚の証言の信用性を、高裁では認めず無罪を言い渡したからだ。

「(井上証言)は不自然に詳細かつ具体的で、信用できない」

 井上死刑囚が菊地氏の裁判に証人として出廷したのは昨年5月12日だ。その際井上死刑囚は一審有罪の根拠となった、重要証言を行っている。それが菊地氏が問われた都庁郵便物小包爆破の爆発物運搬に関し「爆弾を製造した中川智正死刑囚が、菊地被告に爆弾運搬を指示した。菊地被告もその目的だと承知していた」というものだった。

 しかもその際井上死刑囚は、菊地氏と中川死刑囚が男女の関係にあったことも暴露している。

「菊地さんと中川さんは当時、男女の戒律を破った関係だと認識していたので、そこが都合がいいかもと思いました。女性としての心を利用した面もあり、申し訳ない」
「菊地さんはアジトに来るたびに中川さんと和室に2人きりでこもっていた」

 この証言の持つ意味は単に男女関係という以上に裁判の行方を左右していく。

 菊地被告は運んだ爆発物は「農薬をつくるもので、爆薬の原料だとは知らなかった」として一貫して無罪を主張し、男女関係についても否定するなど井上証言を真っ向から否定、さらに中川死刑囚もまた法廷証言で、「(薬物の使用目的を)菊地被告に説明したり話したことはない」「菊地被告の知識は高校の科学レベル」と菊地被告の関与を否定していた。

 しかし検察は“2人は恋愛関係にあった“との井上証言を最大限に利用した。中川死刑囚の証言は恋愛関係にあった菊地被告を庇っているだけ、として井上証言を根拠に、それに沿う形で立証を展開していったのだ。

 ところが一審では認められた井上証言が高裁では「信用できない」と否定されてしまう。

 だが、この裁判における井上証言は当初から、不自然だとの声が指摘されていた。井上自身が指示したわけでも、中川死刑囚が指示しているのを直接聞いたわけでもない。菊地被告に説明していた、了解を得ていたというのは推測にすぎない。しかも、2人が「男女の戒律を破った関係」であることまで法廷で暴露するとは……。

 そんなところから、この証言の背後には、井上死刑囚の教団内の性愛関係に対する嫌悪感があるのでは、という見方もあった。周知のように、オウム真理教の出家信者は「不邪淫」という戒律があり、配偶者以外との性行為や恋愛、オナニーが禁止されていた。ところが、現実はまったくちがっていて、男女が入り乱れて肉体関係をもつという、むしろ一般社会より乱れた状況にあった。

 菊地被告についてもまた中川死刑囚だけではなく、他の信者らに恋愛感情を抱いていたことや肉体関係があったことも明らかになっている。さらに菊地被告は逃亡生活の中で高橋克也被告と行動をともにし、レイプまがいで関係を迫られ、男女の仲になったという報道もあった。

 そんな中で井上死刑囚は女性に触れられることを「エネルギーが抜ける、カルマが交換される」と極度に嫌がり、今回の法廷でも“今でも童貞”と誇らしげに語っていたほど潔癖をつらぬいていた。つまり、菊地被告と中川被告の男女関係を法廷で暴露したのは井上死刑囚のそういった潔癖性の現れではないか、というのだ。

 だが、それよりもやはり大きいのは、検察の存在だろう。検察としては、当事者である中川死刑囚が菊地被告の関与を否定しているという状況をくつがえすには、中川死刑囚と菊地被告の“特別な関係”を立証するしかなかった。井上死刑囚はまさにシナリオ通り、その証言者を演じたのだ。

 実際、井上死刑囚はこれまでも一連のオウム裁判で、検察のシナリオに沿った、いわば検察の都合のいい証言を続けてきた。

 例えば菊地氏と同じく17年間の逃亡の末逮捕された高橋克也被告は地下鉄サリン事件や目黒公証役場事件の関与に関して、「サリンとは知らなかった」「被害者の仮谷清志さんに注射を打つことも知らなかった」と主張したのに対し、井上死刑囚は「サリンを撒くから運転手をするように」「仮谷さんが暴れないようにクスリを打って眠らせることを高橋被告に確認した」と有罪の根拠になる重要な証言をしている。だが一方で井上死刑囚は逮捕当時「(仮谷さんの注射について)高橋は知らなかった」と全く逆の供述していたのだ。

 さらにこの際、麻酔薬を投与した中川死刑囚から「ポア(殺害)できる薬物を試したら死んだと聞いた」とも証言しているが、中川死刑囚はこれを否定。さらにその場にいた元医師の林郁夫受刑者も「井上証言はあり得ない」と証言している。それだけでなく殺害された仮谷さんの長男でさえ、中川被告の殺害示唆を「信じがたい」と井上証言に疑問を呈したほどだ。

 また井上死刑囚は、宗教学者のマンション爆破などに問われた平田信被告の裁判においても、事件前に同被告に「これから『やらせ』で爆弾をしかけると言った記憶がある」と事前共謀、計画があったことを証言し、「何も知らなかった」と主張する平田被告と対立している。

 平田被告はともかく、既に死刑が確定している中川死刑囚が、殺意を否定するという嘘をつく理由はない。一方の井上死刑囚は、数々のオウム裁判において「これまで誰も知らなかった」新証言を不自然なまでに繰り出し、多くのオウム被告たちを“より重罪”へと導いていったのだ。あるオウム取材を長年続けてきた公安ジャーナリストはこう解説する。

「教祖・麻原彰晃の側近で諜報省大臣として非公然活動を担当した井上死刑囚ですが、オウム裁判が始まると、一転、麻原や元信者たちと対峙してきた。それは事件への反省という意味もあるでしょうが、しかし取調べの過程で、オウムへの帰依や洗脳を捨てさせ、逆に検察への逆洗脳が起こったと見られています。その後は、まるで“検察真理教”となったがごとく、検察にとって有利な証言を繰り返し、“有罪請負人”の役割を果たしてきた。オウム事件は多くの信者が関わり、その役割は物証ではなく彼らの証言に依存せざるを得なかった。そこで検察の描いたストーリーに沿った公判を維持するため井上死刑囚が果たした役割は大きい」

 その結果、井上死刑囚と他オウム被告たちの証言はことごとく食い違っていくのだが、しかし裁判所もまた井上死刑囚の証言を採用していく。その結果オウム被告たちは、より重い罪に問われるだけでなく、事件の“真実”“真相”すら曖昧に、そして闇に葬られることになったのだ。

 ところが、今回初めて井上証言の信用性に疑問符がついた。こうした評価がなされた以上、他事件に関してももう一度、その精査が必要だろう。一連のオウム真理教事件の“真相“を知るためにも。

(伊勢崎馨)


 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
1. 2015年11月28日 13:32:09 : pmsp04Mjo2
井上の証言にマスコミは著しく依拠し、井上の証言を虚偽だと否定批判した被告たちをオウムの洗脳が解けていない、あるいは自らを問い直し罪を認めることから逃げていると批判してきたが、俺は井上被告が法廷で反省悔悟から号泣したという裁判報道を聞き及んで、この男はとんでもない食わせ者だと直感的に感じていた。

オウムは麻原から高弟幹部たちに至るまでことごとく俗物で、オウム真理教自体が俗物の巣窟だったが、井上はさらに純度の高い混じり気なしの俗物であったということだろう。
今一度、オウムを巡るジャーナリズムが残してきた言説を検証してみたらよいと思う。
それとマスコミはオウムをカルトと批判する蛮勇を、どうして他宗教団体には踏み込んで振るわないのか。
安倍のシンパにはカルト教団が控えているのに。


2. 2015年11月28日 13:47:45 : 2q3UVij1ms
江川紹子さん「裁判長の言葉に誠実に応えてほしい」
2015年11月28日01時08分 朝日新聞

 オウム真理教が起こした東京都庁の爆発事件から20年。関係者の記憶が薄れる中、東京高裁が教団元信徒・菊地直子被告(43)に言い渡したのは、逆転無罪だった。

    ◇

 オウム裁判の傍聴を続けているジャーナリストの江川紹子さんの話 一審は、裁判員が今の視点で「自分だったら」と考えて結論を導いたが、それは当時のオウム信徒という特殊な状況を的確に捉えきれなかった。証人を絞り込み、彼女と似た立場の信徒の尋問がなかったことも影響しただろう。高裁の判決は、事実と環境の両面から彼女の内心を推し量っており、妥当な結論だ。

 司法が適切な判断をする努力をしていることを示したのは良かった。その上で彼女には、裁判長の「自分の過去に向き合って欲しい」という言葉に、誠実に応えてほしいと思う。

http://www.asahi.com/articles/ASHCW6719HCWUTIL05H.html


3. 2015年11月28日 20:38:10 : wPAs8CRB32
この判決が確定したら井上の嘘で有罪になった連中は再審請求できるのですか?

4. 2015年11月28日 23:19:49 : 7gwb9M2JXI
無罪でいいんだろうか?

5. 2015年11月29日 03:17:53 : t8LthL0RjM
>>4

いいと思うよ。


  拍手はせず、拍手一覧を見る

フォローアップ:


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法

▲上へ      ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK197掲示板 次へ  前へ

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
政治・選挙・NHK197掲示板  
次へ