★阿修羅♪ > 戦争b15 > 529.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
シリアの命運を左右するアサド政権の団結力とイランの支援 シリアの難民地区困窮 トルコ首相が無断越境
http://www.asyura2.com/15/warb15/msg/529.html
投稿者 rei 日時 2015 年 5 月 15 日 12:30:53: tW6yLih8JvEfw
 

infinity>国際>岡崎研究所 [世界潮流を読む 岡崎研究所論評集]
シリアの命運を左右するアサド政権の団結力とイランの支援
2015年05月13日(水)岡崎研究所
 4月4日 -10日号の英エコノミスト誌は、イランの支援にもかかわらず、シリアのアサド政権は弱体化しつつある、と報じています。


画像:istock
 すなわち、3月28日、シリアでは、長い攻防の末、反政府勢力が北部の都市、イドリブを制圧した。内戦になって4年、反政府側が手中にした2つ目の主要都市だ。1つ目のラッカは、「イスラム国」(IS)が獲得し、カリフ国の「首都」にしている。

 反政府側が勢いづいていることは、アサド側の弱体化を示唆する。アサド、そしてイランとヒズボラは、西側の注意がISとの戦いに向けられているにも拘らず、今の支配領域を維持するのに苦労している。

 政府軍は、ヒズボラのおかげで西部では地歩を固めつつあるが、支配領域の東側はISに侵食され、南部では、イランやヒズボラがダマスカス周辺の防衛に注力しているため、穏健反政府勢力が徐々に優勢になりつつある。

 しかし、こうした反政府側の勝利が、米国による反政府派への支援強化につながることはなさそうだ。特に、アルカイダ系過激武装組織、ヌスラ戦線がいるイドリブへの支援はないだろう。

 シリアの命運は、アサド政権の団結力とイランの支援に、ますます左右されることになりそうだ。しかし、シリア兵はイランやヒズボラが検問所を設けて自分たちを統制することに苛立っている。また、シリア兵と反政府勢力は以前から気脈を通じており、弾薬の売買や、戦わない約束をしたりしている。

 このように、アサドの立場は空洞化が進み、軍事的主導権はイランが握りつつある。こうした状況は交渉への道を開くかもしれない。なぜなら、今に至っても、軍事的決着はつきそうにないからだ。何が何でも権力にしがみつきたいアサドと違い、イランはより現実的で、アサドをお荷物と見ている気配がある。また、イラン核協議が上手くいけば、シリアでも事態は解決へと動き出すのではないかとの期待も一部にはある。ヒズボラのある司令官は、「いずれアサドはお払い箱だ。イランは適切な時機を待っているだけだろう」と言っている、と報じています。

出典:Economist ‘Assad on the back foot’ (April 4-10, 2015, p.42)
http://www.economist.com/news/middle-east-and-africa/21647673-despite-irans-support-president-weakening-assad-back-foot

* * *

 シリアの内戦は、アサド政権とそれを支持するヒズボラ、穏健反政府勢力、アルカイダ系のヌスラ戦線、IS、クルド人勢力が入り乱れて戦闘がおこなわれています。危険なこともあり、ジャーナリストもなかなか入れず、各派の支配領域についての情報も少ないです。

 この記事は、そういう中で、アサド政権の支配領域が縮小していること、アサド政権内でシリア軍とヒズボラなどイランの指導下にある勢力の間に不信が芽生えていることなど、アサド政権のおかれた状況について貴重な情報を与えてくれます。

 アサド政権が弱体化していることは確実です。アレッポ奪還と言いながらそれを果たせず、イドリブもヌスラ戦線に獲られています。更にこの記事にはありませんが、ISがダマスカスのヤルムーク地区を制圧したとされています。ここには、パレスチナ難民が多く住むと言われ、大統領官邸からは3kmほどのところです。

 ISは、一時はバグダッドに迫りましたが押し返され、今はティクリートより追い出されました。近く、モスルからも追い出されるでしょう。この過程で、イランの影響下にあるシーア派民兵が果たした役割は大きいです。ダマスカス防衛でもヒズボラが役割を果たすと思われます。

 もし、ISがダマスカスに入るようなことになれば、イラクで押し返され戦闘の成果がここしばらくないISを、再度勢いづかせることになります。これはISのリクルート力を強めます。

 ダマスカスでアサド大統領の力が衰え、イランとヒズボラの力が強くなることが良いのかどうか、簡単には判断できません。
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/4956


http://www.economist.com/news/middle-east-and-africa/21651127-bashar-assad-using-chlorine-against-his-people-gassing-continues


イラン国会関係者が、シリアに対するイランの支援を強調 
イラン国会・国家安全保障・外交政策委員会のブルジェルディー委員長が、再度、「イランはシリアの政府と国民を恒久的に支援する」と強調しました。

IRIBによりますと、シリアを訪問中のブルジェルディー委員長は、同国の首都ダマスカスで記者会見を行い、シリアのテログループを支援しているとして一部の地域諸国を非難し、「地域の一部の国は、アメリカやシニスト政権イスラエルの政策を実行するための手段となっている」と語りました。
同委員長はまた、「サウジアラビアは、現在、侵略と犯罪の枢軸となっている」とし、シリアのテロリストに対するシオニスト政権の支援について、「この支援の表れとして、ISISとアルヌスラ戦線の負傷したメンバーがイスラエルの病院で治療を受けていることが挙げられる」と述べました。
さらに、イエメンの危機について、「この危機は、政治的なアプローチによってのみ解決可能であるが、この解決策はイエメンを侵略しているサウジアラビアで見出されることはないだろう」としました。

関連アイテム 
最高指導者、「イエメンでの犯罪はサウジ自身にも影響」
イラン・イラク、テロ対策に向けた地域の協力を要請
http://japanese.irib.ir/news/latest-news/item/54715-%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%83%B3%E5%9B%BD%E4%BC%9A%E9%96%A2%E4%BF%82%E8%80%85%E3%81%8C%E3%80%81%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%81%AB%E5%AF%BE%E3%81%99%E3%82%8B%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%81%AE%E6%94%AF%E6%8F%B4%E3%82%92%E5%BC%B7%E8%AA%BF

2カ月乳児、体重1・5キロ シリアの難民地区困窮 


シリアの首都ダマスカス南部の診療所で、母親に抱かれた生後2カ月、体重1・5キロの乳児=9日(清田明宏UNRWA保健局長提供・共同)
 国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の清田明宏保健局長がこのほど、内戦中のシリアでパレスチナ難民キャンプの周辺などを視察し、栄養失調のため生後2カ月で体重が1・5キロしかない乳児がいるなど住民の困窮が続いている現状を明らかにした。共同通信の電話取材に応じた。

 清田氏は、戦闘長期化で食料が慢性的に不足している首都ダマスカス南部ヤルムーク地区の難民キャンプの避難民が訪れる診療所を9日に訪問。呼吸器や皮膚の感染症の患者や、糖尿病や高血圧といった持病、歯の問題を放置していた人が多かったという。

 清田氏のシリア訪問は2014年1月以来。過激派組織「イスラム国」は4月初めに同キャンプに攻勢をかけ、食料支援が一時停止。その後再開されたが、不足状態は続いている。(共同)

関連ニュース

米露 シリア問題の専門家会合開催へ
【シリア情勢】米軍がシリア反体制派へ訓練開始、アサド政権を「容認」せざるを得ないジレンマ
【シリア情勢】微量のサリン関連物質を検出 OPCW
【シリア情勢】和平へ個別協議を開始
ゴラン高原で国連要員負傷、シリアから迫撃弾
ゴラン高原に着弾 シリア内戦の流れ弾か
http://www.sankei.com/world/news/150514/wor1505140026-n1.html

トルコ首相が無断越境、シリアが非難 墓参り目的
イスタンブール=春日芳晃2015年5月11日10時18分 
 トルコのダウトオール首相は10日、シリア北部に越境し、オスマン帝国建国者オスマン1世の祖父、スレイマン・シャーの墓を電撃訪問した。シリア国営のSANA通信は同日、訪問は「シリア政府の同意を得ておらず、シリアの主権に対する甚大な侵害であり、重大な国際法違反だ」と非難した。

 トルコの主要メディアによると、ダウトオール氏は同日、来月7日の総選挙で与党・公正発展党(AKP)の候補に投票するよう遊説するため、同国南部シャンルウルファ県を訪問。墓参りは演説前に行い、陸軍司令官らが同行。軍のヘリコプターも上空から警護した。

 墓はもともとトルコ国境から約40キロ南にあるトルコの飛び地「スレイマン・シャー霊廟(れいびょう)」にあった。過激派組織「イスラム国」(IS)に包囲されたため、今年2月、トルコ軍が越境して警備兵約40人を救出し、ひつぎはトルコ国境から約250メートル南のシリア領内の村に移動させた。

続きを読む
残り:162文字/本文:563文字
シリアが「侵略」とトルコ批判 飛び地からの自国兵救出
シリアの飛び地からトルコ兵救出 「イスラム国」が包囲
サウジ国王、皇太子を解任 おいを後継指名し基盤固め
「ガス室ささいなこと」発言の父と決別 仏右翼党首
法王「アルメニア人大量殺害は大虐殺」 トルコは猛抗議
この記事に関するニュース
トルコ首相、オスマン帝国下での犠牲者に哀悼の意示す(4/21)
トルコで大規模停電 首相「テロの可能性も含めて調査」(3/31)
トルコ首相、後継者にダウトオール外相を指名 就任確実(8/22)
アルメニア人虐殺、トルコ首相が初の哀悼声明(4/25)
http://www.asahi.com/articles/ASH5C1P92H5CUHBI001.html  

  拍手はせず、拍手一覧を見る

フォローアップ:


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法

▲上へ      ★阿修羅♪ > 戦争b15掲示板 次へ  前へ

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
戦争b15掲示板  
次へ