中共も、株式暴落で経済崩壊の危機にあるから、大陸住民の目を内政の失敗から逸らせるために、このような挑発行為に出たものと見られる。

これに対し、ベトナムは友好国を増やして、国際的に優位に立つ努力を続けている。ベトナムの声放送局の日本語サイトでは、ベトナム共産党のグェン・フー・チョン書記長がアメリカを訪問していることを伝えている。

ベトナムの声放送局
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ベトナムと世界の友人を結ぶ架け橋

越米の友好協力
2015年7月10日 - 15:18:04
http://vovworld.vn/ja-JP/解説/越米の友好協力/349975.vov

(一部、転載します。)

両国関係は20年間で全面的に発展

チョン書記長は「今から20年前に、ベトナムとアメリカが戦争の痛みを乗り越え、今日のように両国関係を発展させるとは思う人はいないだろう。これは両国の指導者と国民が、過去を閉ざして未来に向かうという精神に従って努力してきたことの賜物である」と明らかにし、次のように語りました。

「この20年間、ベトナムとアメリカとの関係が互いの独立、主権、領土保全、政治体制の尊重を基礎に、前向きに発展してきました。近年、両国はこれらの原則に関する共通の認識で一致を達成しました。これは両国間の政治的信頼醸成の重要な要素です」

このように語ったチョン書記長は「世界情勢が複雑に推移している背景の中で、ベトナムは各国間の公平と持続的な協力モデル、および、互いの独立、主権、領土保全、政治体制の尊重、内政不干渉、国連憲章を始め、国際法を基礎にすべての紛争を平和的に解決するという精神に従って築かれた友好関係を支持している」と明らかにしました。

(転載終了)

●ベトナムは南朝鮮、北朝鮮、中共みたいに、昔のことを言いません。過去の歴史は書き換えられないからこそ、未来に向けて建設的に取り組む。ベトナムは、かつて植民地支配したフランスや、長年戦ったアメリカと友好関係を深めています。この点、日本と似ていると言えるでしょう。

中共の南沙諸島侵略についても、フランスやアメリカが、ベトナムを全面的に応援しています。ベトナム政府は、国際世論に訴えて味方の国々を増やしていますから、今は苦しくとも、中共に勝てると思います。中共も自国の経済崩壊から大陸住民の不満を逸らすために、無理やり軍事的緊張を高めている模様です。つまり、本当に追い詰められているのは中共です。

中共が、この問題の収拾に失敗したら、長年続いた大陸支配が瓦解するかも知れない。ベトナム、ここは踏ん張りどころです。世界各国は、ベトナムに対する支援を強めなくてはならない。我々も応援しますぜ !!

遠い日本から眺めるベトナムは親日国家ということだ。確かにこの国の人は日本に憧れている。「豊かで」「清潔で」「文化的で」「平和」だからだ。しかし、だからといって反中同盟に加わっているわけではない。日本側が勝手に「親日」→「反中」と期待しているだけだ。その構図は、台湾やフィリピンを見る日本の眼とも共通する。余りにナイーブだ。

この国は各種加工品を主要な輸出品目にするが、その原材料のほとんどは安い中国産だ。庶民が使う日用品にも中国製が溢れている。もし、中国と事を構えたら、この国の経済は壊滅する。また、北の政府中枢は汚れた中国マネーにすっかり汚染されている。

ベトナム戦争でフランス、アメリカという二大生国主義国家と死に物狂いの戦いを勝ち抜いたこの国の指導部はしたたかだ。リアリズムだけで現実を凝視し、全滅しないようにヘッジをかけて戦う。つまらない自尊心に酔って、バンザイ突撃で、機関銃の標的になるような、軽率な行動をい取ったりはしない。石油供給の90パーセントを米国に依存しながら、その米国と戦争するような、愚かさはない。資源や技術に劣っていても賢明さ（狡知ともいえる）だけは優っている。

東南アジアはどこも民主国家ではない。軍事政権（タイ、ミャンマー、フィリピン）か共産党政権（ベトナム、ラオス）か開発独裁政権（マレーシア、シンガポール）。いずれにせよ、庶民から隔絶したトップの一握りをカネで買収すれば、それでいいようにできる。おまけに共産党以外は中国人（華僑）がトップだ。

こんな現実の中で、どこから中国包囲網などという外交戦略が出てくるのか。どこまで頭がお花畑なのだろう。おめでた程度は「護憲サヨク」と同じレベルだ。

オバマの中国封じ込め政策は、米国一国では重荷なので、面倒な仕事は日本軍や韓国軍やオーストラリア軍を下請けに外注したいという身勝手なだけの戦略だ。そんなものの尻馬に乗って、いいように使役されているだけなのに、それが嬉そうにしているなど、どこまでMなのか。