米ケリー国務長官「中国はいずれ世界一の経済大国になる」
http://www.recordchina.co.jp/a140564.html

チョムスキー：
そうは思いませんし、そう期待してもいません。800の海外軍事基地を持ち、他国に侵入したり政府を転覆したりするようなテロ行為を、中国が犯すのを見たいと、あなたは本当に望むのですか。これが今米国のやっていることですよ。こんなことは中国に起こらないだろうし、起こりえないと思います。中国にそんなことが起こるのを私は望みません。中国はすでに世界を変えています。中国とインドを合わせれば、世界人口のほぼ半分になります。両国は成長し発展しています。しかし相対的に言えば、両国の富はまだ世界の小さい部分でしかありません。両国はまだまだ深刻な国内問題に直面することになるでしょう（徐々に解決されるでしょうが）。だから、世界にたいする両国の影響力を富裕国と比較するのは無意味です。私の希望は、両国が世界にたいして良い影響力を及ぼしてくれることですが、これは注意深く見守る必要があります。

世界でどんな役割を果たすことを望むのか、中国は自問すべきです。幸いにも中国は巨大軍事予算等を持つ攻撃者の役割を引き受けてはいません。しかし、中国は果たすべき役割があります。今は資源の莫大な消費者としての役割を果たしていますが、それには功罪があります。たとえば、ブラジルは中国に輸出すれば経済的に利益を得ることもありますが、他方で損傷を受けることにもなります。なぜならば、ブラジルやペルーのような豊富な天然資源を持つ国は、天然資源の輸出に依存することになってしまい、それは良い発展モデルにはなり得ないのです。だから、それを変えるには、まず国内問題を解決し、自らを製造業国に変える必要があるのです。一次産品を他の製造業国へ輸出するだけではだめなのです。

そろそろ始まるかな？