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労働者の被曝を闇に葬る、電力業界の「ブラックな手口」
http://www.asyura2.com/16/genpatu46/msg/776.html
投稿者 stix 日時 2016 年 11 月 14 日 17:44:44: CWDPek5e8lCZQ c3RpeA
 

労働者の被曝を闇に葬る、電力業界の「ブラックな手口」
http://hbol.jp/116480 (HARBOR BUSINESS OnLine)

今年4月、原発内の労働で被曝して放射線障害を発症したとして労災認定を争っていた裁判で、福岡地裁は原告敗訴を言い渡した。原告の梅田隆亮さん(81歳)は控訴し、上級審で争っている。

○ブラックな勧誘、ブラックな労働

1979年。高度経済成長期も終わりを告げるころ、製鉄業で栄えた北九州市にも不況の波が押し寄せた。同年2月、配管工として働いていた梅田さんは、つきあいのあった工事会社社長から「いい仕事があるから来ないか」と誘われる。渡された切符の行き先は島根。駅から車に乗せられ、何の説明もなくすぐに現場の「大きな工場」に連れていかれた。

 作業は単純なものだった。巨大なプラントの中で、網の目のように広がる配管の補修個所を、鉛を溶かして塞ぐ。「実質労働時間は1時間ていど。これで3食ついて日給1万円はいい仕事だ」と思った。

 作業を始めてすぐ、現場に入るときに渡された機械から耳障りなアラーム音が鳴った。うるさくて作業に集中できない。すると、同僚が「現場の外にいる人に預ければいい」と教えてくれた。
“預け”と言われる、被曝線量の計測値を下げる手口だ。

○作業服もマスクもつけずに原発内部で作業

3日後、突如激しい腹痛に襲われる。会社専属の医者は「尿管結石の疑い」と診断したが、あらためて病院にかかっても結石など見つからない。3月も作業を続けたが体調は回復せず、結局汽車の切符を渡されて帰宅した。

 その後も原因不明のめまいや鼻血、倦怠感などの症状が続いたが、同年5月に同じ工事会社の社長から再び配管工事の依頼を受ける。体調不良のため仕事ができず収入がなかった梅田さんは、食いぶちを稼ぐためにその話を受けた。

 そこではじめて梅田さんは、次の現場が敦賀原発であり、前の現場が島根原発だったことを知らされる。どちらも定期点検の作業だった。しかも現場は格納容器の中、炉心に極めて近い場所だ。島根原発では放射線を遮蔽する作業服はおろかマスクすらつけず、敦賀原発では圧力容器の蓋を開けて内部の清掃もした。配管から漏出した高濃度の放射能汚染水をひしゃくで汲み出すという極めて原始的で危険な作業までやっていたのだ。

○杜撰な安全管理、ブラックなもみ消し

「安全教育?作業前に簡単な説明はあったけど、放射能のことなんて何も聞かなかったよ」と梅田さんは述懐する。

「安全教育をまともにやると、2割くらいの人は作業に同意せずに帰ってしまう。すると、工期が2倍に伸びる。会社はそれを嫌がるんだね」

 不十分な安全教育もあって、梅田さんは短期間に高線量の被曝をしたのだった。敦賀原発での作業後、長崎大学のホールボディカウンターで内部被曝検査を受ける。当時のカルテを後日精査したところ、梅田さんの体内から放射性のマンガン、鉄、セシウムなどが検出された。

 九州大学病院にも診てもらって症状を訴えたが、「被曝との因果関係は明らかではない」という診断書を出された。

「その間、元請け会社である日立プラントの総務課長が同病院を訪れていることが後にわかったのですが、一体何をしに行ったのでしょうか」

 全身の倦怠感など、被曝によるものと思われる症状に悩まされた梅田さんは、労災認定を申請しようとした。その途端、見知らぬ人から「おたく、息子がおるんやろ?」などと脅迫めいた電話がかかってくるようになる。ヤクザ風の男にもつきまとわれ恐怖を覚えた梅田さんは、労災の申請を諦めざるを得なくなった。

 2000年に急性心筋梗塞を発症したことで、梅田さんはついに労災申請に踏み切ったが、2010年に不採択となった。再審査請求も棄却されたため、労災認定を求めて国を相手に訴訟を起こしたのだ。

○国の陰に隠れる電力業界

国は電力会社や工事会社の報告をもとに、梅田さんの総被曝線量を8.6mSvと算定。被告弁護団は、梅田さんは最大200mSv以上被曝していると主張している。線量計の“預け”だけでなく、被曝数値の管理表も改ざん可能な鉛筆書きだったり、被曝線量が多いときは少なめに数値を申告させられたりと、ずさんすぎる線量管理が行われていたことは当時の証言などから明らかだ。

 電力会社や定期点検作業を受注した会社は国の後ろに隠れ、労働基準監督署は労災を認可しない。裁判所も国の主張を鵜呑みにした判決をくだす。原発での作業以外由来が考えられない以上、第一に労働者を守るべきなのは原発定期点検の受注企業であり、それを発注する電力会社だ。守られなかった場合に労働者を救済すべき労働基準監督署も労働環境を精査したとは言えず、裁判所も同様である。

 梅田さんのケースは氷山の一角だ。原発関連の被曝による労災認定の総数は通算20件もない。原発労働者の総数から考えると、泣き寝入りしている人々がその背後に数知れず存在することは確実だ。

 今日も福島第一原発の事故処理で、大量に被曝しながら作業を続けている人たちが大勢いる。今後も長年にわたって被曝労働が必要とされるだろう。梅田さんのようなケースを繰り返さないためにも、「原発ブラック労働」問題に今こそ向き合うべきなのではないか。

<取材・文・撮影/足立力也>
 

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コメント
 
1. 2016年11月15日 01:06:06 : lv7vbj53vM : R5TUbJyqZ1g[1591]
梅田隆亮氏の関連記事。

「原発被曝労働者 32年 たった一人の戦い 梅田隆亮氏」
http://www.asyura2.com/11/genpatu14/msg/135.html

「30年目の真実、死亡扱いされていた原発親方【原発被曝労働者の実態】
(原子力資料情報室通信)」 
http://www.asyura2.com/09/genpatu6/msg/297.html

これは過去の出来事ではなく、1Fで当たり前のように行なわれている。
しかも、さらに巧妙かつ悪質になっている。


2. 茶色のうさぎ[-3142] koOQRoLMgqSCs4Ks 2016年11月15日 01:21:23 : s07grSNwT2 : OqLe9Uhx8hg[-5]

 こんなの、、当然! うさぎ♂

貴重だよ! ねむうー



[32初期非表示理由]:担当:反原発を装い、原発を推進して日本を今日の大破局に追いやった自民党=利権官僚政府と原子力ムラには批判も非難もせず、口を開けば「小出がー」、「松本ガー」とやって小出さんを誹謗中傷するコメント多数のため一括処理http://www.asyura2.com/16/genpatu46/msg/413.html#c82

3. 2016年11月16日 19:23:14 : kZGSjyNOhQ : 75w0oa4QoZc[26]
>「被曝との因果関係は明らかではない」という診断書を出された。

現在では、被ばくとの因果関係がないという証明ができなければ、被ばくの可能性があるとして、補償を受けられるように法律が作られたのですが、機能していません。



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