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福島第一1号機・水中ロボット調査来月(3月実施)と突然の発表、何故?(めげ猫「タマ」の日記)
http://www.asyura2.com/16/genpatu47/msg/450.html
投稿者 赤かぶ 日時 2017 年 2 月 06 日 03:50:30: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

福島第一1号機・水中ロボット調査来月(3月実施)と突然の発表、何故?
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/blog-entry-2078.html
2017/02/05(日) 19:48:55 めげ猫「タマ」の日記


 福島のローカルTV局のTUFが福島第一原発の1号機の水中ロボットによる調査を来月(3月)に実施すると報じました(1)。この種の調査は通常は数か月前に発表されているように思います。1月末に行われ、調査場所に「大穴」見つかり頓挫しそうな2号機の内部調査(2)は、少なくと5ヶ月前の2016年8月末には計画が発表されていました(4)。ところがこの計画は東京電力のHP(3)(5)(6)にはありません。報道によれば(7)、この件を発表したのは国立の研究開発法人の原子力機構(JAEA)(8)や産総研(AIST)(9)、原子力プラントメーカー、原発を保有する電力会社等で構成される国際廃炉研究開発機構(IRID)(10)との事です。東京電力を頭越した発表のようです。2号機の調査が頓挫したばかりです。なにか安倍出戻り内閣の意図を感じます。
 福島第一原発1号機はメルトダウンをお越しました。


 ※(11)を転載
 図−1 福島第一原発1号機の構成

 事故から6年近く経過しましたが溶け落ちた核燃料(デブリ)は原子炉建屋内部に放置されたままです(12)。安倍出戻り内閣は2015年6月にデブリの取り出し計画について
  2年後(すなわち今年6月)を目途に号機毎の燃料デブリ取り出し方針の決定
  2018年9月末までに初号機の燃料デブリ取り出し方法の確定
  2022年3月までに初号機の燃料デブリ取り出しの開始
との計画を発表しました(13)。計画通りであれば「号機毎の燃料デブリ取り出し方針の決定」の期限まで半年をきりました。

 デブリの取り出し方針を決定するにもデブリの性状を知る必要があります。そのためでしょうか過去に内部調査が行われています。ただし「デブリ」の直接の確認はできていません(12)(14)。

 2015年4月に1号機格納容器内にロボットを入れ内部観察が行われました。この時は想定外の「落下物」が見つりました(15)。


 ※(16)を引用
 図―2 1号機格納容器内部調査で見つかった想定外の「落下物」

 これをロボットが避けようとして、東京電力がグレーチングと呼ぶ格子状の足場の隙間にロボットが捕まり動けなくなってしましました(15)(16)。


 ※(17)を引用
 図―3 格子状の足場に捕まり動けなくなったロボット

 この後で2台目のロボットが投入されましたが、こちらは放射線で機器が機能しなくなり回収を断念し1号機の原子炉格納容器内に「放置」される事になりました(18)(19)。この時の調査ではデブリはみつかりませんでした(18)。

 先週から今週にかけては2号機の格納容器内の調査が行われました。調査は原子炉格納容器の横に空いた穴から、パイプ状のカメラを入れ内部を観察するものです。以下に概要を示します。


 ※1(20)の図に(21)で加筆
 ※2 ペデスタルは原子炉圧力容器を支える土台(22)
 ※3 「ペネ」の名称は「格納容器貫通孔(X-6ペネトレーション)」で、原子炉格納容器の壁の横に空いている点検に使うための穴。なおx−6は今回の調査で使用する固有名称(21)
 ※4 「レール」の名称は「制御棒駆動機構(CRD)交換用レール」で「ペネ」と「ペデスタル開口部」間の移動用の足場。「ペネ」と「ペデスタル開口部」間を結ぶ「橋」ような物である。
 ※5 プラットホーム(platform)には、(人が働いたり見張ったりする)高い足場との意味がる(23)
 図―4 2号機格納容器内の調査の概要

以下に調査結果を示します。


 ※1(24)(25)(26)にて作成
 ※2 名称は図―4と同一
 ※3 図中の数値は1時間当たりの放射線量で単位はシーベルト、カメラで撮影した画像のノイズかから算出、なお1シーベルトは100万マイクロシーベルトである(27)
 図−5 2号機格納容器内の調査結果の概要

まとめると
 @上の方から水滴が降っている。
 Aプラットホーム(足場)に「堆積物」がある。
 Bレールの途中で毎時530シーベルトの放射線
 C足場に穴が開いていて先に進めない
との事になります。このため東京電力の当初の計画ではこの後にお掃除ロボットをい入れ、自走式ロボットの走行の障害なる「異物」を除去し、その後に自走式ロボットを入れさらに詳しい調査をする予定でした(28)。ところが東京電力は2月2日に
「今回確認できたペデスタル内の状況を踏まえ、堆積物除去装置や自走式調査装置の投入可否の検討を進める。」
と記載した資料を発表しました(28)。事実上「頓挫」を認めた内容です。

 プラットホーム(足場)に「堆積物」があるについては、報道ではデブリの可能性を報じていますが(29)、だとすると図―4に示すように「堆積物」が見つかったペデスタル内部の放射線量が低くなっています。詳細は回収して分析してみないと分かりませんが、可能性は低いと思います。

 安倍出戻り内閣の計画では前述の通り今年6月までに号機毎の燃料デブリ取り出し方針の決定することになっています。期限が迫っているのにデブリを見つける見込みはありません。

 東京電力が2号機の格納容器内の調査継続が困難である旨の発表した翌日の2月3日に1号機の水の中にカメラをいれて内部を調査するとの報道がなされました(7)。NHKは同日の19時台の番組で大々的に報じていました。


 ※ NHKの2月3日放送の19時台の番組をキャプチャー
 図―6 1号機格納容器内に水中カメラを入れデブリ調査をすると放送するNHK

 以下に水中カメラを下す様子(模擬)を示します。


 ※(1)をキャプチャー
 図―7 1号機格納容器内に水中カメラを下す様子(模擬)

 調査方法は図に示す通り、自走式ロボットを1号機格納用に内に入れ、調査場所まで移動させプレート(足場)の隙間から水中カメラを下ろし、水の中を調べデブリを見つけ出すとのころです。福島のローカルTV局のTUFが報じる所によれば来月(3月)に実施されるようです。


 ※(1)をキャプチャー
 図―8 来月(3月)に実施すると報じる福島のローカルTV局(TUF)


 東京電力は前日の2月2日に会見を実施しています(30)。この時はこの件につは一切の言及がありません。この種の調査は通常は数か月前に発表されているように思います。1月末に行われ、調査場所に「大穴」見つかり頓挫しそうな2号機の内部調査(2)は、少なくと5ヶ月前の2016年8月末には計画が発表されていました(4)。ところがこの計画は東京電力のHP(3)(5)(6)にはありません。報道によれば(7)、この件を発表したのは国立の研究開発法人の原子力機構(JAEA)(8)や産総研(AIST)(9)、原子力プラントメーカー、原発を保有する電力会社等で構成される国際廃炉研究開発機構(IRID)(10)との事です。東京電力を頭越した発表のようです。

 報道を見る限り準備も不十分なようです。1月末に行われた2号機の調査ではまだ使われていませんが、前述の通り2014年4月の1号機内部調査では調査用のロボットがグレーチング(プラットホーム(足場)を構成する格子状の板)の溝に捕まり動けなくなりました。この対策として異物を除去する「お掃除ロボット」を別途よういしています(31)。


 ※(32)に(31)に基づき加筆
 図―9 2号機格納容器に調査の為に用意された「お掃除ロボット」

 報道(1)(7)(33)(34)見る限り1号機の調査では「お掃除ロボット」の記載はありません。

 2号機の調査が頓挫した直後の突然の発表です。なにか安倍出戻り内閣の意図を感じます。


<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 既に過去の記事で記載しているので(25)(26)、本文では省略した画像を以下に示します。


 ※(25)を転載
 図―10 上から垂れている水滴


 ※(25)を転載
 図―11 圧力容器の下にある足場で見つかった堆積物


 ※(26)を転載
 図―12 プラットホーム(足場)に空いた「穴」


 ※(26)を転載
 図―13 パイプカメラ


 ※(32)を引用
 図―14 投入できるか不明の2号機調査用の自走式ロボット

 1号機の水中調査はNHKは大々的に全国放送したのですが、福島のマスコミの関心は呼ばなかったようです。福島の地方2紙の電子版を見ると共同電の引用に留まっていました(7)(33)。2号機の追加調査については東電福島第1廃炉推進カンパニーの最高責任者は2月3日、共同通信の取材に「自走式ロボットによる調査は可能だ」と話し、月内に調査を実施したい考えを示したそうです。「ロボットを廃棄することになっても調べる価値がある」と強調したとのことです(35)。下請けさんの被ばくはどのように考えるですかね?

 1号機の水中カメラ調査も失敗に終わる可能性が高いと思います。図―2に示す様に1号機の内部観察では想定外の「落下物」が見つかっています。小さい物は水中に落ちているはずです。カメラの通り道は塞がれている可能性が高いと思われます。

 福島第一では成果が見込めなくても、今年6月の号機毎の燃料デブリ取り出し方針の決定に向けて強引に内部調査が進められる気がします。これでは福島の皆様は不安だと思います。

 福島県はイチゴ栽培が盛んだそうです(36)。福島県会津若松市でもイチゴ狩りが楽しめます(37)。同市はイチゴの季節です。同市辺りのイチゴは身の詰まったしっかりした食感で、食べると果汁が溢れるそうです(38)。福島県郡山市はイチゴの季節です。福島県は福島産イチゴは「安全」だと主張しています(29)。でも、福島県会津若松市のスーパーのチラシには福島産イチゴはありません。


※(40)を引用
 図―15 福島産イチゴが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県会津若松市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1) Nスタふくしま20170203 TUFchannel
(2)めげ猫「タマ」の日記 NHKの嘘発信―福島第一2号機、今後、ロボットによる詳しい調査を行うことにしています。実は調査できるか不明
(3)中長期ロードマップ|東京電力
(4)(3)中の「中長期ロードマップの進捗状況⇒2016年8月25日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第33回事務局会議)⇒【資料3-3】燃料デブリ取り出し準備(3.94MB)」
(5)プレスリリース|リリース・お知らせ一覧|東京電力ホールディングス株式会社
(6)報道配布資料|東京電力
(7)福島1号機の溶融燃料調査へ | 国内外ニュース | 福島民報
(8)日本原子力研究開発機構 - Wikipedia
(9)産業技術総合研究所 - Wikipedia
(10)国際廃炉研究開発機構 - Wikipedia
(11)めげ猫「タマ」の日記 東京電力第三者報告書―5年間嘘を続けて事は解明されていない―
(12)格納容器内部調査|東京電力
(13)(3)中の「中長期ロードマップ⇒2015年6月12日(廃炉・汚染水対策関係閣僚等会議第2回)⇒(資料1)中長期ロードマップ改訂案について(133KB)PDF 」
(14)めげ猫「タマ」の日記 NHKの嘘放送、2号機格納容器内撮影の作業風景は以前の物
(15)(12)中の「「原子炉格納容器内部調査技術の開発」ペデスタル外側_1階グレーチング上調査(B1調査)の現地実証試験の実施について(2015年4月10日実施分)(PDF 1.12MB)PDF(2015年4月13日掲載)」
(16)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(4月3週)−ロボット回収諦めた−
(17)東京電力ホールディングス 写真・動画集| 「原子炉格納容器内部調査技術の開発」ペデスタル外側_1階グレーチング上調査(B1調査)の現地実証試験の実施について
(18)(12)中の「「原子炉格納容器内部調査技術の開発」ペデスタル外側 _1階グレーチング上調査(B1調査)現地実証試験後の追加確認結果について(2015年4月18日、4月19日実施分)(PDF 1.39MB)PDF(2015年4月20日掲載)
(19)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(4月4週)−汚染水1万m3が行方不明−
(20)(3)中の「中長期ロードマップの進捗状況⇒2017年1月26日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第38回事務局会議)⇒【資料2】中長期ロードマップの進捗状況(概要版)(8.63MB)
(21)2017年2月2日2号機 原子炉格納容器内部調査におけるペデスタル内事前調査の実施結果(画像処理の結果)(PDF 3.99MB)
(22)[PDF]用語集
(23)platformの意味 - 英和辞典 Weblio辞書
(24)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(1月4週)―3号機の核燃料プールからの使用済み核燃料取り出しは「半年」遅れ―
(25)
(26)めげ猫「タマ」の日記 NHKの嘘発信―福島第一2号機、今後、ロボットによる詳しい調査を行うことにしています。実は調査できるか不明
(27)シーベルト - Wikipedia
(28)2017年1月23日2号機原子炉格納容器内部調査(A2調査)計画について(PDF 1.49MB)
(29)圧力容器下に溶融燃料か初撮影 第一原発2号機 | 東日本大震災 | 福島民報
(30)2017/2/2(木) 原子力定例記者会見
(31)3)中の「中長期ロードマップの進捗状況⇒2016年12月22日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第37回事務局会議)⇒【資料3-3】燃料デブリ取り出し準備(4.05MB)
(32)東京電力ホールディングス 写真・動画集| 福島第一原子力発電所2号機原子炉格納容器内部調査(A2調査)計画 (参考映像:5号機格納容器内部)
(33)福島1号機の溶融燃料調査へ 水中カメラ付きロボ公開:科学・環境:福島民友新聞社 みんゆうNet
(34)<福島第1>1号機溶融燃料 ロボ3月投入2月4日 河北新報
(35)福島第1原発、ロボットで調査へ | 国内外ニュース | 福島民報
(36)甘酸っぱい幸福感!赤くてかわいい、イチゴ! | ふくしま 新発売。
(37)フルーツランド北会津
(38)いちご | JA会津よつば
(39)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(40)アピタ会津若松店│「イイこと、プラス。」 アピタ・ピアゴ



 

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コメント
 
1. 2017年2月06日 05:26:42 : 75YVg3T2Nw : sh6VneES8FY[174]
 
 
    原発で 損失被っても まだ 金蔓  ロボットで 寄生する 東芝

              サソリ型 から 寄生虫型へ
 
 


2. ダイビング[227] g1@DQ4Nyg5ODTw 2017年2月06日 10:12:22 : GLUiH1o95U : z_48yBWfvSI[232]

なあーるほど。

糞の役にも立たないロボットを東芝に買って来させて、

債務超過必至のボロ東芝に、今期の内に、大量の税金を

注入しようという訳か。

やるね。ちび助刈り上げ経産相!!! すごいね、原子力ムラ!!!


3. 2017年2月06日 16:38:04 : PnyVJF3cl2 : bRkJskArcLI[1]

記事の原子炉建屋のマンガ断面図、お釜と格納容器にデブリが行儀よく納まってるよ。。
変なのwww
建屋の中にデブリなんか居ないのにねwww


4. 2017年2月06日 16:48:37 : 8xNONkjkMw : Ygjr6ZFpUEg[1]
>>3追加

格納容器にデブリ居ることにしないと水中カメラ調査の話しにならないから、、、かな?wwww


5. 2017年2月06日 19:44:29 : n6AmgvFUm6 : MwRzf9JK5tM[3]
ミュオグラフィ―では、1号機には、溶融核燃料らしき物体は、そんざいしないことが明らかになっている。

実は、中性子分散カメラを使えば、格納容器外から、そこに核燃料があるかどうか、簡単に分かる。

ミュオグラフィ―も、単なる「廃炉できる、やります」キャンペーンの一環であった可能性が、浮上してくる。

来月の「水中ロボット調査」も、同じキャンペーンなのかもしれない。

>Neutron Scatter Camera for Radiaton Detection

https://ip.sandia.gov/technology.do/techID=57

https://www.osti.gov/scitech/servlets/purl/1294412


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