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何年か前に、９１１の遺族たちがカリフォルニア州の弁護士の計らいで団結し、アメリカ政府相手に訴訟を起こしたことがあった。つまり、９１１を防がなかったブッシュ政権は国民を見殺しにしたことで裁かれるべきだという言い分を通そうとしたわけだ・・・・・だがいうまでもなく訴訟は却下された。
私は当時、テロの親玉だとみなされていたビン・ラディンがどういう見解を発表していたのかを覚えている。彼はツインタワー崩壊直後にそれまで何度も直接取材を許していたイギリス人ジャーナリスト相手にこう語っている。「イスラエルがやったにきまってるだろう」と。こっちがホンモノのビン・ラディンであり、２００４年になってCG映像でメディアに登場し「アルカイダのしわざだ」と認めたのはいうまでもなく偽物である。
アメリカはビン・ラディンを追い詰めて銃殺、その死骸を海に沈めたと言い張る。膨大な税金を使って９１１テロ主犯を始末したのはいいが、マンハッタンをはじめとする莫大な損害については一体、どこまでラディンから回収して被害者に配当したのかは問われさえしない。
しかし、アメリカも考えた。ハイジャック犯がサウジ国籍で占められ、その背景にはサウジ政府の画策・支援があったという情報をもってきてはサウジから賠償金と取り立てるという法案を通そうとしているのである。それを知ったサウジはワシントンにあわててやってきて、警告をする。
「アッラーアクバル、アメリカよくばる。言っとくアルが、お前らがどうしてもサウジから９１１の賠償金をとりたてるつもりなら・・・・その前に、アメリカにあるサウジの資産から国債から全部、売っぱらってしまうアル。その総額をきいて驚くないアル。１００兆円近くになるはず。アッラーアクバル、アメリカくたばる。」
サウジといえば、最近ではイランと国交を断絶したり、アナーキーな国策で平成ビーバップ・デビューした太ったオヤジ達というイメージであるが、今度はアメリカ相手にここまで強気な外交にでてきた。そり込みを入れ、アガールにギザギザをつけてはすごもうというつもりらしい。
１００兆円。それにしても不思議なのは、どうして何の産業も持たない砂漠の国がそんなに金をもっているのか・・・・金の生る木でもあるんじゃないだろうな。
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