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オフィスでの事務職の雇用は大幅に減少する
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投稿者 軽毛 日時 2016 年 5 月 05 日 10:56:50: pa/Xvdnb8K3Zc jHmW0Q
 

(回答先: 日本はヘリコプターマネーを本気で検討せよ 投稿者 軽毛 日時 2016 年 5 月 05 日 10:47:05)

オフィスでの事務職の雇用は大幅に減少する

1分で読める経営理論

「バーチャルワーク」や「リキッドワーク」で劇的に変化する「職場の未来」
2016年5月2日(月)
クリスティーナ・サイモン

具体的なプロジェクトの下にフリーのプロたちがチームを形成し、ハイテクを駆使して協働するという新しい形の労働形態が増加していく
新しい産業革命が職場を変える

 世界経済フォーラムが「職場の将来 2016/第4次産業革命のための雇用と労働のアビリティーとストラテジー」というリポートを出した。

 このタイトルが示し、このフォーラムの創始者クラウス・シュワブが指摘するように、我々は今まで経験したことのない新しい産業革命(蒸気機関車、電気、コンピューターの次に来る「第4次産業革命」)に突入しつつある。職場は劇的に変化する。

 この革命の原動力は「人工知能」と「ハイコネクティビティー」(人やものやインターネットとのつながりが活発化する接続社会)である。地域によって差はあるものの、労働界に与える影響は計り知れない。

 またこの技術革新と並行して、社会そのものが変わりつつあることは確かだ。

 例えばアジア諸国で多数の中間層が出現し、すでに労働市場の一部を形成している。一方、ヨーロッパ諸国の多くでは少子高齢化問題に直面し、これを反映して介護や医療サービス産業で成長が見られている。

 このレポートが指摘する新しい傾向とは、技術のイノベーションの恩恵によって仕事の仕方に変化が起こっているということだ。

 「在宅ワーク」あるいは「フレックス制」が今後ますます浸透していくことは確実である。さらには、それとは別に「従来の雇用契約」とは異なる形で契約し、フルタイムで働く会社員の層が広がっていることが注目される。

 つまり、高度なITテクノロジーが可能にする、「バーチャルワーク」(ネット接続を利用して好きな場所で好きな時間に働く)、「リキッドワーク」(雇用者と被雇用者の共通利益になるように、従来の雇用形態にこだわらない柔軟な形で働く)の普及である。

専門家たちがハイテクを駆使して協働する

 それぞれの具体的なプロジェクトの下にフリーランスのプロフェッショナルたちがチームを形成し、ハイテクノロジーを駆使して協働するという新しい形の契約が増加していく。

 それぞれの国、社会よって法規や習慣が異なり、その受け入れ体制に差はあるものの、雇用側にとっても、被雇用側にとっても有利な「Win-Win」の関係(自分も勝ち、相手も勝つ関係)で成り立つ、新しい雇用モデルがどんどん広がっていくことは確実だ。

 この流れで行くと、オフィスでの事務職の雇用は大幅に減少する。一方で、コンピューター技術者やエンジニアの雇用は増大すると見られる。

 企業経営のあり方はこの新たな状況に適応したものに変わっていかなければならないだろう。

 職人的手工業での製造業でも雇用を失うことが予想されるものの、この点についてこのリポートは逆に楽観的なメッセージを送っている。それは、職人的手工業が圧倒的なハイテクノロジーに飲み込まれてしまう前に、たゆまぬ技能の高度化によって「ハイテクノロジーを補完するポジション」を獲得できる、というものだ。

 リポートが指摘する労働情勢の変化は大きく、実際にその動きが肌で感じられる企業も多いだろう。もしくは今は表面から見えにくくても、水面下で着実に時代は変わりつつある。いつも新しい世紀の始まりには何か大きな激しい変化がある、と言われる。

 新しい千年紀の変革期を生きている私たちは次の名言をマントラ(繰り返し唱えるべき聖句)に追加すべきかもしれない。米国の経営コンサルタント、トム・ピーターズの有名なフレーズである。「『今この時が混乱の中にある』と思わないのは…ものごとをよく見ていないからだ」。


このコラムについて

1分で読める経営理論
スペインのIEビジネススクールでマネジメントを教える著者が、経営学・経営をめぐる最近の話題について紹介するショートエッセイです。
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/15/283738/042400026/  

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