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残業ゼロがすべてを解決する (第1回) 武蔵野からついに出た 「犯罪者の正体」とは?
http://www.asyura2.com/16/hasan116/msg/249.html
投稿者 軽毛 日時 2016 年 11 月 29 日 08:54:37: pa/Xvdnb8K3Zc jHmW0Q
 

残業ゼロがすべてを解決する
【第1回】 2016年11月29日 小山 昇
武蔵野からついに出た
「犯罪者の正体」とは?
小池百合子都知事が「夜8時には完全退庁を目指す」、日本電産の永守重信社長が「2020年までに社員の残業をゼロにする」など、行政も企業も「残業ゼロ」への動きが急加速している。
電通過労死事件で強制捜査が入ったいま、中小企業も大企業もお役所も「残業ゼロ」に無関心ではいられない「シビアな時代」となった。
株式会社武蔵野は、数十年前、「超ブラック企業」だった。それがいま、日本で初めて日本経営品質賞を2度受賞後、2014年からの残業改革で「超ホワイト企業」に変身した。
たった2年強で平均残業時間「56.9%減」、1億5000万円もの人件費を削減しながら「過去最高益」を更新。しかも、2015年度新卒採用の25人は、いまだ誰も辞めていないという。
人を大切にしながら、社員の生産性を劇的に上げ、残業を一気に減らし、過去最高益を更新。なぜ、そんなことができるのか?
12月2日に発売される注目の書籍『残業ゼロがすべてを解決する――ダラダラ社員がキビキビ動く9のコツ』の小山昇社長に、その秘密を語ってもらった。

アロハシャツにバミューダパンツ、
営業車に乗ってサーフィン!?


小山昇(Noboru Koyama)
株式会社武蔵野代表取締役社長。1948年山梨県生まれ。日本で初めて「日本経営品質賞」を2回受賞(2000年度、2010年度)。2004年からスタートした、3日で108万円の現場研修(=1日36万円の「かばん持ち」)が年々話題となり、現在、70人・1年待ちの人気プログラムとなっている。『1日36万円のかばん持ち』 『【決定版】朝一番の掃除で、あなたの会社が儲かる!』 『朝30分の掃除から儲かる会社に変わる』 『強い会社の教科書』 (以上、ダイヤモンド社)などベスト&ロングセラー多数。
【ホームページ】http://www.m-keiei.jp/
 私が株式会社武蔵野の社長に就任したのは、バブル絶頂期の1989年です。

 当時の武蔵野は、とにかく猛者揃い。学歴も高く、中卒が2人で、残りは限りなく中卒に近い高卒でした(笑)。

 幹部の16人中5人は、元暴走族でした。
「多摩地区全域をシメていたスケバン」も、「世代を超えた伝説の特攻隊長」として名を馳せた強者もいた。

 アロハシャツにバミューダパンツで出社し、営業車に乗ってサーフィンに出かける社員もいました。

 また、あろうことか、営業社員の20%は、社内でなんらかの不正に関わっていました。
 当時の社員は不良ばかりで、仕事熱心とは言いがたかった。
 けれど、そんな彼らが、唯一「戦力」として活躍するときがありました。
 どんなときだと思いますか?

 ライバル会社との「縄張り争い(シェア争い)」のときです。
 今だから書けますが、当時はこんな毎日でした。

 ライバル会社の営業車を見つければ、いたずらをする。
 前後左右をわが社の車で取り囲んで動けなくする。
 ライバル会社の営業マンを見つければ、尾行する。
 武蔵野の縄張りに近づいてきたら、

「こちら側に一歩でも入ってきたら、どうなっても知らない。けれど、今すぐ引き返せば、何もしない」

 と脅しをかける。
 ライバル会社のオフィスに、「野球」をやりにいった社員もいます。

 敵陣に押しかけて、「みなさんと一緒に、野球をやりにきただけですから」と言いながら、バットを振り回す。
 そして、「これからは、1000円のマットを500円で扱わないでね。よろしく!」と宣戦布告する。

 25年前の話でもう時効ですが、わが社の社員は、武闘派ばかりでした。
 普通の会社の社長なら、「警察沙汰にでもなったらどうしよう」「犯罪者が出たらどうしよう」と怖じ気づいたでしょう。

 けれど、私はまったくうろたえなかった。

 なぜなら、私こそ、社内一の武闘派だったからです。

「ライバル対策は、武蔵野のお客様を守るための活動だ」

 と屁理屈をこね、

「捕まっても助けてやるから、思う存分ライバルを潰せ」

 と言って社員をたきつけたのは、社長の私です。
 シェアを奪うためには無茶もたくさんしましたが(私たちも、ライバル会社から同じような仕打ちを受けました)、社員が警察に捕まったことも、ライバル会社から訴えられたこともなかった。犯罪者も出ていない。

 元暴走族と言ってもバカではありませんから、やっていいことと、やってはいけないことのギリギリの線引きはわきまえていました。

たったひとりの犯罪者とは?

 ところが、驚いたことに、たったひとりだけ、犯罪に手を染めた人物がいた。

 武蔵野は「日本経営品質賞」(公益財団法人日本生産性本部が創設した企業表彰制度、武蔵野は日本で初めて2度受賞)へのチャレンジを機に(1997年)、社員教育にさらに力を入れ、大きく変わりました。

 今では、卑怯な手を使うことも、腕力に頼ることもありません。

 でも、その人物だけは、数年前まで、罪を犯し続けていました。

「その人物」とは、いったい誰だと思いますか?

 何を隠そう、武蔵野の社長、小山昇です。
 犯罪を犯していたのは、「私」でした。

 犯罪と言っても、刑法や民法で裁かれるような犯罪を犯していたわけではありません。
 私の罪状は、言うなれば、

「社員の残業を容認した罪」。

 けれど、当時の私には、「犯罪を犯している」という意識はありませんでした。
 なぜなら、

「残業は、減るはずがない」
「社員が遅くまで仕事をするのは当然だ」
「残業を減らせば、会社の利益も減ってしまう」

 と思い込んでいたからです。

 でも、私の考えは間違っていました。

 残業が増えれば、人件費や固定費が増えて、会社の経営を揺るがします。
 残業が増えれば、訴訟リスクが増えます(→本書に飲食店の実例あり)。
 残業が増えれば、社員の健康を損ないます。
 残業が増えれば、新卒社員がどんどん辞めていきます。

 私は、会社にも社員にも、大きなリスクを負わせていたのに、残業を防ぐ努力をまったく怠っていた。

 実際に、「社員の残業を容認した罪」という罪状はありませんが、これは、犯罪と同じです。

 私は常々、経営サポート会員(武蔵野がコンサルティングをしている会社)を集めては、「社長の無知は犯罪である」と説いていたのに、そんな私が罪を犯していたのだからお恥ずかしい限りです。

 次回からの連載では、「残業ゼロ」への取り組みを紹介していきましょう。

小山昇(Noboru Koyama)
株式会社武蔵野代表取締役社長。1948年山梨県生まれ。日本で初めて「日本経営品質賞」を2回受賞(2000年度、2010年度)。2004年からスタートした、3日で108万円の現場研修(=1日36万円の「かばん持ち」)が年々話題となり、現在、70人・1年待ちの人気プログラムとなっている。『1日36万円のかばん持ち』 『【決定版】朝一番の掃除で、あなたの会社が儲かる!』 『朝30分の掃除から儲かる会社に変わる』 『強い会社の教科書』 (以上、ダイヤモンド社)などベスト&ロングセラー多数。
【ホームページ】http://www.m-keiei.jp/
http://diamond.jp/articles/-/109420  

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