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自ら緩やかな死を望む「中高年引きこもり当事者」の絶望 墓・坊主なしの弔い なぜ残業は犯罪か  人類は絶滅を逃れられるのか
http://www.asyura2.com/16/hasan116/msg/317.html
投稿者 軽毛 日時 2016 年 12 月 01 日 16:18:03: pa/Xvdnb8K3Zc jHmW0Q
 

「引きこもり」するオトナたち
【第269回】 2016年12月1日 池上正樹 [ジャーナリスト]
自ら緩やかな死を望む「中高年引きこもり当事者」の絶望
家族の遺体が発見されるケースも
「緩慢な自殺」を選ぶ人々の心境


誰ともつながりを持たない人たちが、人知れず孤独死していくケースが後を絶たない。なかには、中高年の引きもこり当事者もいる。この現実をどれだけの人が知っているだろうか(写真はイメージです)
誰ともつながりを持たない人たちが地域の中に埋もれたまま、人知れず孤独死していくケースが後を絶たない。

11月17日には、岐阜市で70歳代の両親と40歳代の長男の家族3人が、自宅で遺体となって見つかった。3人とも痩せ細った状態で目立った外傷はなく、死後しばらく経過していたとして、警察では餓死か病死の可能性があると見て捜査しているという。

身近なところでも、つい最近、ある老家族の40歳代後半の長男が一切の診察や治療を拒み、水だけで痩せ細って喘ぎ苦しみながら病死していくという、衝撃的な出来事があった。

「緩慢な自殺」

家族会唯一の全国組織である「KHJ全国ひきこもり家族会連合会」のスタッフは、こうして死に向かっていく人たちについて、そう感じているという。

「ゆるやかに死に向かっていくことを、自分自身が望んでいる。餓死する人と同じような感じ。そうとしか思えない」

これまで、絶望の中で死んでいく人を見てきた。そんな人たちの感覚は、今は生きていても誰にも助けを求めようとしない、というものに見える。

筆者が地方に講演やイベントなどで出かければ、仕事を引退した70〜80歳を超える親たちが、「仕事をしないで家にこもっている」という40〜50歳代の子どもを抱え、これから先、どう生きていけばいいのかと途方に暮れ、泣きついてくる。そのまま親子が高齢化して、「40ー70問題」や「50ー80問題」と呼ばれるのも珍しいことではない。

実際、各地の自治体からは、「ひきこもり」層に占める40代以上の割合は、すでに半数を超えるという実態調査のデータが、相次いで公表されている。

これまで社会が目の前の課題を先送りにしてきたツケが、噴き出し始めたのではないか。様々な要因によって社会から撤退を余儀なくされ、関係性を遮断されてきた人たちの嘆きや叫び、存在そのものさえ、地域の中では潜在化していて、表に出てこない。

引きこもり対象年齢の上限は39歳
実態とかけ離れた国の実態調査

それにもかかわらず、内閣府が9月に公表した「ひきこもり実態調査」では、引きこもりの対象年齢の上限を39歳に区切って、約54万人という数値を推計している。これがどれだけ現実とズレているかは、連載第267回で紹介した通りだ。

この「机上の統計」を基に、いったい何の対策をするのか。そもそも人の人生を年齢で区切ることに、どんな意味があるのか。

「引きこもる」という行為は、今がどんなに絶望しかなくても、いつか何かが変わるかもしれない、誰かが待っているかもしれないと、どこかでまだ希望を見出しているから、生き続ける道を選択した人たちがすることだと思う。しかし、40歳を超えたとたん、実態調査や「ひきこもり」支援の対象から外される。そのことが、頑張って生き続ける道を選択してきた40代以上の人たちに与える影響は計り知れないものがあることを、どこまで認識できているのか。

そこで、こうした「人としての人生」を考えてケアしていくプランを立てていこうと、長期化、高年齢化が進む引きこもる人たちの事例について、KHJ家族会は厚労省からの委託を受け、初めての本格的な実態調査に乗り出した。

調査の対象者は、本人が40代以上で、かつ10年以上の引きこもり状態の経験がある人。KHJ家族会が、全国を6ブロックに分け、それぞれのブロックから10〜15事例、計60〜90事例を抽出し、長期化・高齢化する背景や効果的な社会参加支援策をヒアリングする。

また、全国の自治体の生活困窮者自立支援相談窓口の中から6ヵ所を選んで、スタッフが訪問し、長期高齢化する本人への支援の実情を聞きとると共に、200ヵ所の自治体窓口に対して質問紙による調査を実施。背景分析を行うと共に、複合的な困難への効果的支援策や地域ネットワークのあり方を導き出す。

KHJ家族会では、この調査研究の結果を報告書にまとめると共に、来年1月22日、名古屋市のオフィスパーク名駅プレミアムホールで、「長期高年齢化したひきこもり支援の現状と課題」と題したシンポジウムを開催。全国調査の実行委員長である川北稔准教授と、境泉洋・徳島大学大学院総合科学研究部准教授が事業報告を行う。

地域に埋もれた弱者の悲鳴を
見過ごさないための努力を

これとは別に、KHJ家族会では今後、企画している「新しい交流のかたち」の全国展開に向け、「ファシリテーター」(人が集まる場で目的に合わせてコミュニケーションを支える人たち)の養成講座(研修費無料、交通費補助)を12月23日、東京都北区の「北とぴあ」で開催する。対象者は、来年、山梨(1月15日)、神奈川(2月12日)、茨城(2月18日)、東京(3月11日)で予定している「対話交流会」の運営に参加可能な、引きもこり当事者、家族、支援者、関心のある人で、いずれも関東在住者となっている。

こうして生まれたファシリテーターらには、地域で「引きこもり」について考えている人同士がつながる場として、1月15日に山梨県福祉プラザで開かれる「ひきこもりつながる・考える対話交流会in山梨」を皮切りに、今後全国で活躍の場が用意されているという。

なぜ“緩慢な死”に向かわざるを得ないのか。それは、今の社会で引きこもる人たちが置かれた現状でもある。そんな“緩慢な死”に向かう人たちの課題をずっと解決できずにきた行政が、結局、全国組織の当事者家族会に頼らざるを得なかったということだろう。

これまで地域に埋もれて可視化されて来なかった「長期・高年齢化」の事例から、周囲が学ぶ意義は大きい。

子の将来を心配した親がどんなに財産を残そうとも、生きようとする力のない子どもが、生きられなかった事例をいくつも見てきた。逆に、どんなにお金がなくても、自らが生きようとする力さえあれば、生きていくとはできる。

従来の「引きこもり支援」が批判されてきたような「上から目線」で自分の意思とは違う人生を押し付けられる関係ではなく、地域での「対話」というフラットな関係性の中から、当事者たちが自らの意思で生きようとする力をどのように身につけていけるのか、今後の関係者の取り組みに注目していきたい。

※この記事や引きこもり問題に関する情報や感想をお持ちの方、また、引きこもり問題を考えるにあたって「こういうきっかけが欲しい」「こういう情報を知りたい」「こんなことを取材してほしい」といったリクエストがあれば、下記までお寄せください。

otonahiki@gmail.com(送信の際は「@」を半角の「@」に変換してお送りください)
http://diamond.jp/articles/-/109751


 


山崎元のマルチスコープ
2016年11月30日 山崎 元 [経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員]
「墓なし・坊主なし」の弔いをやってわかったこと
積極的な宗教心がないなら
宗教なしの弔いは可能な選択肢

?私事で恐縮だが、先週の金曜日(11月25日)札幌にいた筆者の父が、90歳の誕生日を目前に亡くなった。


?近年、お墓やお葬式の方法、さらにはお寺との付き合いになどに悩む人が多く、相談を受けることもあるので、読者の参考になればと思い、以下、札幌の我が家の弔いの様子を書く。

?あらかじめ申し上げておくが、筆者の意図は、読者に無宗教を積極的に勧めようとするものではない。信仰が人生の助けになる人もいるし、宗教は文化や芸術にも多大な貢献をして来た。また、先祖のお墓に手を合わせることが、心に良い影響をもたらすという意見もあり、これも否定しない。

?ただ、いずれの宗教にも入信しない場合や、何らかの宗教への信仰心はあるものの、現実の宗教ビジネスがあまりに商業的であって、端的に言ってお金が掛かりすぎることに納得できない場合に、筆者の家族のようなやり方があることをお伝えしておきたいだけだ。世間には、積極的な宗教心からではなく、惰性で、あるいは手続きのためだけに、お寺や墓地に拘束されて、面倒な思いと、少なからぬ支出に悩んでいる方が少なくないようにお見受けする。

?さて、大正15年生まれの父は、約2年前に転倒して頭部を強打し、生死をさまよう大怪我をしたが、リハビリテーションが上手くいき、1年半ほど前から札幌市内の介護付き施設に入所していた。老人特有のもの忘れや動作の遅さなどがあったが、認識は十分保たれていて、電話で話もできたし、碁を打ったり、俳句を作ったりもできた。妻(81歳)がほぼ毎日施設を訪ねて、また施設での人間関係にも恵まれて、順調に暮らしていた。

?数日前から背中の痛みを訴えて、病院に行くなど、やや不調であったが、亡くなる当日は、訪ねてきた妻とリンゴを食べ「美味しい、美味しい」と言って食欲もあり、施設の玄関まで見送りに出るなど前日よりも元気だった。母は「これから調子が上向くのだろう」と思って、午後遅くに札幌市内に所用で出掛けたという。

理想のピンピンコロリ
父の死亡から帰宅まで

?ところが、その日の夕刻、施設の担当者が夕食を知らせに来てみると、ベッドに座っている父の様子がおかしい。直ちに医者を呼んだが、18時14分付けで死亡が確認された。苦しんだ様子もなく、血を吐くなどの跡も一切なく、静かに事切れていたのだという。急変の知らせを受けた母は施設に駆けつけたが、最期には間に合わなかったし、息子(筆者)、娘(筆者の妹)も東京で働いており、同様だった。

?しかし、世間では理想の死に方と言う向きもある、いわゆる「ピンピンコロリ」の死に方の場合、こうなるのは仕方がない。本人・家族ともに最後の別れを言うことができないが、家族の時間を余計に使うこともなく、心配を掛ける時間もないし、終末の医療費も掛からないのは大変いい。

?なお、本人は、施設に対し、一時的な延命措置を望まないことについて、意思確認の書類を提出していた。意識がないのに、各種の管がつながって生きているような状態を、本人も家族も嫌ったのだ。

?知らせを受けて、筆者と妹は取り急ぎ羽田空港に向かい、最終便で札幌の実家に着いた。到着は零時を過ぎていたが、母が葬儀社に連絡を取り、父の遺体をすぐに自宅に戻しており、父は和室の一室に仰向けに寝ていた。顔に布は掛けられておらず、声を掛けると目を覚ましそうな様子だ。

?遺体はドライアイスによって冷却されており、葬儀社によると丸2日間、自宅に置くことができる。「その間、ゆっくりお別れしてください」と言う。ドライアイスは半日単位で葬儀社によって取り替えられた。

?遺体の様子はまるで普通で、恐ろしさや、おどろおどろしさは一切なかった。線香の臭いなどがないのが、良いのだろう。筆者は、二晩、遺体の近くに寝ていて、思い出したことなどを語り掛けた。生前の父との違いは、いびきも返事もないことくらいだ。

?今回のやり方だと、家族は故人との別れをゆっくり惜しむことができる。葬儀社が手際よく用意した枕元の小机に花を飾り、故人が好きだった珈琲や紅茶などを入れる度に声を掛ける。2日目の夜は、「そういえば、彼は、家族とすき焼きをするのが好きだった」と思い出したので、残った家族3人ですき焼きをしながら、故人の思い出話をした。

?家族だけで別れを惜しむのがいい、という母の意向で、父の死亡は、父の弟夫妻と札幌在住の甥、及び父が作った会社(現在は母が社長)の筆頭部下にしか知らせなかったので、彼ら以外の弔問客もない。

丸2日間、自宅の和室で
ゆっくりと家族だけでの別れ

?通夜・告別式などに伴う、受付、挨拶、香典のやりとり、お経やお坊さんの説教などもないし、何よりも家族はゆっくり眠ることができる。通夜、告別式は、冬場では会場のどこかが寒いし(かつて祖母の葬儀の際に、叔父が「坊主って、寒さに強いな」と言っていたのが印象的だ)、遺族が心身共にひどく疲れることが多い。ただでさえ悲しい時なのだから、これらがないのは大きなメリットだ。

?火葬は早々に日曜日と決まり、前日の夕方に、納棺師さん(若い女性で、希望してなったという。映画「おくりびと」でも観たのだろうか)が体を清めて、着替えを行ってくれた。遺体の肌を見せないように布を掛けたまま行うのだが、見事な手際で作業が進み、シャツにベストとジャケット、下はズボンという、妻が満足するお出かけスタイルの着替えが、短時間できちんとでき上がった。

?火葬までに家族がすべきことは、棺に一緒に入れる小物(なるべく燃え残らない物)を選ぶだけだ。今回は、息子、娘からの手紙、俳句やメモを書いていた鉛筆の入った筆入れ、娘宛ての住所が印刷された葉書数枚、それに本人愛用の帽子を入れた。

?火葬の当日は、葬儀社の車が来て遺体を運び出した。マンション暮らしのため、部屋に十分なスペースがないことと、棺の運び出しが困難なことから、遺体は葬儀社で棺に納めた。家族は葬儀社の車に同乗し、まず葬儀社へ、次に火葬場に向かう。

?火葬場では、焼香や読経その他が一切なく、立ち会った家族3人と、弟夫婦、甥の6人は、故人との別れを惜しむだけでいい。

?遺体は約90分で焼き上がった。6人で骨を拾い、骨壺に収めた。家族は、葬儀社の車で遺骨と共に自宅に戻った。

?母によると、総費用は、棺代なども含めて、約37万円だったという。やり方にもよるだろうが、お葬式を行うよりは安い。お葬式の場合、香典で費用が賄えるかもしれないが、他人が払うとはいえ、一連のサービスに多額の支払いを行うことだから、その納得性が問題だ。収支だけで考えるべき問題でもないだろう。

?お坊さんなしの弔い(「坊主フリー」と呼ぶか「坊主レス」と呼ぶか迷っている)、をやってみて、「何よりも、家族でゆっくり、心のこもった別れができたのが良かった」というのが故人と長年連れ添った筆者の母の言であり、息子、娘も、100%同意するところだ。

母の英断と行動力
お墓は3年前に撤去した

?かつて、父方の山崎家は、小樽市内のあるお寺の檀家だった。特に、一時期の父は熱心であり、そこそこに寄付なども行っていたので、寺の境内の良い場所に山崎家の墓があった。

?しかし、住職が代替わりするのと共にお寺の有り難みが薄れた。加えて、寄付を求める、墓があるのに納骨スペースを買わせる(父は130万円出して付き合ったが、一度も使われることがなかった)、お盆には頼みもしないのに住職がやって来ては心のこもらない(と我々には聞こえた)お経を上げてお金を持って行く、といった調子で、お寺の商業性が露骨に見えるようになって、しだいに不快感が募った。

?とはいえ、お寺に墓があり、先祖の骨を持たれている以上、お寺と縁を切ることができず、いわば、骨と墓を質に取られているような状態だった。

?その状態は長く続いたが、3年と少々前のある日、母がお墓を撤去して散骨を行うNPO法人があるとの記事を見つけて、興味を持った。お墓及びお寺が、子孫の負担になるとの考えの下、彼女は、息子・娘に相談して、お墓を撤去し散骨を行い、件のお寺と縁を切る意向を固め、これに父も同意した。

?その後の母の行動は早かった。記事で見つけた「一般社団法人・終活支援センター」と連絡を取り、さらに寺と交渉して、お墓からお骨を取り出し、お墓を撤去する作業を進めた。お骨の取り出しと洗浄、及びお墓を更地に戻す費用が数十万円掛かり、「きっと家族に悪いことが起こりますよ」という、お寺の脅しとも呪いともつかぬ嫌味を我慢したが、3年前に墓の撤去を終えて、お骨を父の一家にゆかりの深い小樽の海に散骨してもらった。

?散骨の費用は一体あたり3万数千円だったとのことで(現在の同センターのホームページには3万9000円とある)、11体分の費用が掛かったが、これで完全にお寺との縁が切れた。息子としては、母がしてくれた数々の事の中でも、特に感謝したい快挙であった。

?母は、実家の仏壇も撤去し、縁の近い先祖数人の写真を箪笥の上の目立つ場所に飾って、毎日、写真に向かって語り掛けている。彼女は、「狭い仏壇の中に閉じ込めておくよりも、はるかにご先祖様に対して親しみが湧くし、彼らのことを思い出す」と言っている。気が向いたら、飲み物や食べ物をお供えすることも勝手にできる。

?彼女も彼女の子どもたちも無宗教だが、先祖に対する親しみや感謝の念は大いに持っている。また、冒頭にも述べたように、筆者は他人の信仰心を否定しようとは思っていない。生きている者の気持ちが整い、気が済めばいいのだ。

?ただ、宗教及び「宗教ビジネス」を介在させなくとも、心のこもった弔いはできるし、先祖を思い出して感謝する生活をすることができる、ということをお伝えしたいだけだ。

?父の遺骨は、しばらく自宅に置かれる予定だ。どこかに散骨するのがいいか、自分も一緒に埋葬してもらえるようにどこかの施設に埋葬するか、遺骨の処置を、母はゆっくり考えるという。

?息子としては、もちろん散骨で構わないし、あるいは、母親も彼女の子どもも都会の賑わいと人間が好きなので、彼女の娘と息子が暮らす東京都下の共同埋葬施設に納めてもらうのがいいかもしれない、とも思っている。

?明日あたりは、父の写真が実家のどこかに飾られるはずだ。父の写真にあれこれ語り掛けながらの、母の新しい生活が始まる。
http://diamond.jp/articles/-/109622

 

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残業ゼロがすべてを解決する
【第2回】 2016年12月1日 小山 昇
なぜ、残業は犯罪なのか?
小池百合子都知事が「夜8時には完全退庁を目指す」、日本電産の永守重信社長が「2020年までに社員の残業をゼロにする」など、行政も企業も「残業ゼロ」への動きが急加速している。
電通過労自殺事件で強制捜査が入ったいま、中小企業も大企業もお役所も「残業ゼロ」に無関心ではいられない「シビアな時代」となった。
株式会社武蔵野は、数十年前、「超ブラック企業」だった。それがいま、日本で初めて日本経営品質賞を2度受賞後、2014年からの残業改革で「超ホワイト企業」に変身した。
たった2年強で平均残業時間「56.9%減」、1.5億円もの人件費を削減しながら「過去最高益」を更新。しかも、2015年度新卒採用の25人は、いまだ誰も辞めていないという。
人を大切にしながら、社員の生産性を劇的に上げ、残業を一気に減らし、過去最高益を更新。なぜ、そんなことが可能なのか?
12月2日に発売される『残業ゼロがすべてを解決する――ダラダラ社員がキビキビ動く9のコツ』の著者・小山昇社長にその秘密を語ってもらった。

「ダスキン事業部」=「ブラック事業部」!?


小山昇(Noboru Koyama)
株式会社武蔵野代表取締役社長。1948年山梨県生まれ。日本で初めて「日本経営品質賞」を2回受賞(2000年度、2010年度)。2004年からスタートした、3日で108万円の現場研修(=1日36万円の「かばん持ち」)が年々話題となり、現在、70人・1年待ちの人気プログラムとなっている。『1日36万円のかばん持ち』 『【決定版】朝一番の掃除で、あなたの会社が儲かる!』 『朝30分の掃除から儲かる会社に変わる』 『強い会社の教科書』 (以上、ダイヤモンド社)などベスト&ロングセラー多数。
【ホームページ】http://www.m-keiei.jp/
?今だから明かせますが、1990年代の武蔵野は、漆黒暗黒の超・超・超ブラック企業でした。

?社員の久木野厚則(ITソリューション事業部長)と小林哲也(ダスキンクリーンサービス事業部長)は、入社早々、わが社の企業体質に「目を疑った」と言います。

「武蔵野へ面接にきた日のことは、今でも鮮明に覚えています。ダスキンの会社なのに驚くほど会社が汚くて(笑)、玄関の脇で5、6人の社員がたむろしていて、みんな頭に剃り込みが入っていたんです」(久木野)

「入社初日にやらされた仕事が、ライバル会社を『尾行すること』でした(笑)。ライバルの営業マンが武蔵野のエリアに入ってきそうになったら、『向こうに行け』と言う(脅す)のが仕事です」(小林)

?久木野と小林が入社時に配属された「ダスキン事業部」の別名は、「ブラック事業部」でした。

「週休2日、9〜17時」の求人広告を出していたものの、実際には、コンビニエンスストア「セブンイレブン」開店当初の営業時間(7〜23時)を超えた勤務体系で、「週休1日、午前7〜翌1時勤務」状態だったからです。

?アルバイトで入社した久木野は、すぐに「ブラック事業部」の洗礼を浴びました。

「1日に訪問するお客様の数が、尋常ではなかった。多いときで、『1日に170軒』も回らされましたから……。
?同業他社の中には、1日に10〜20軒しか回らない営業マンもいたので、それを考えると、武蔵野は正気の沙汰ではありません(笑)。『週休2日、9〜17時』だと思って入社したのに、朝7時に出社して、夜中の1時頃家に帰る日もしょっちゅうでした。
?その後、ルートセールスから新規部門(インターネットのプロバイダ部門)に異動になったときは、『これでやっと深夜残業がなくなる』と思っていたのに、まったく逆でした。会社に泊まり込む日が続いた。布団なんてありませんから、ダンボールを床に敷いて寝ていました」(久木野)

?バンドを組み、ロックスターを夢見ていた小林は、音楽事務所の解散を機に、武蔵野で働くことになりました。

?ギターをホウキに持ち替えた小林は、わが社で「気合と根性の本当の意味を知った」と言います。

「武蔵野に、夢はなかったですね(笑)。上司の指導はそれはもう丁寧で、私が質問をすると、返ってくる答えはいつも、『うるせぇ、やれよ!』でした(笑)。
?辞めていくスタッフもたくさんいましたが、『辞める』ことが先輩に知れると何をされるかわからないから(笑)、みんな『逃亡』していました。
?要するに、夜逃げです。
?ただ不思議と、私は辞めようとは思わなかったですね。当時の武蔵野には、部活の延長みたいなノリがあったし、辞めずに残っている社員の一体感も強かったので、勤務時間が長くても、面白かったです。社長が率先してライバルを潰しにいく会社なんて、なかなかないですから」(小林)

どうして残業は「犯罪」なのか?

?あえてはっきり言います。残業は「犯罪」です。

?では、どうして残業は「犯罪」なのでしょうか。
?どうして残業をなくさなければいけないのでしょうか。
?端的に言うと、

「今の時代においてはマイナスでしかないから」

?です。

?厚生労働省が発表した2016年6月分の有効求人倍率(季節調整値)は、「1.37倍」の高水準(東京都に限っては2.05倍)。雇用環境は「超売り手市場」に移行し、大きく変化しています。

?これまでは、「人が辞めても、新しい人を採用すればいい」と考えることができたが、超売り手市場では、中小企業が新規採用をするのは難しくなる。

?ということは、優秀な社員の定着率を上げるためにも、これから新しい人材を確保するためにも、今一度、人事の仕組みを見直さなければなりません。

?また、新卒社員のトレンドも大きく変化しています。

?いわゆる「ゆとり世代」以前は、「給料が高い会社がいい」と考える学生が多かった。
?でも、「ゆとり世代」以降は、「給料はほどほどでいいから、プライベートの時間が多い会社がいい」と考える学生が増えています。

?事実、『2016年マイナビ新入社員意識調査』では、「プライベート優先」が2011年の調査以降最高の56.5%。過去6年間で13%以上も増加しています。

?残業や休日出勤が多い会社は、学生にとって人気がなく、残業や休日出勤が多ければ、新卒の離職率を高める原因になります。

?世の中とお客様は、常に変化します。
?そして、その変化のスピードは年々速くなっています。

?私が2014年から残業問題に猛烈に力を注いだのは、過去の感覚を引きずったままでは、中小企業は生き残ることができないと気づいたからです。

?変化への対応が企業の活路です。

?時代に合わせて会社を変えなければ、学生からも従業員からもお客様からも、見放されてしまうのです。

小山昇(Noboru Koyama)
株式会社武蔵野代表取締役社長。1948年山梨県生まれ。日本で初めて「日本経営品質賞」を2回受賞(2000年度、2010年度)。2004年からスタートした、3日で108万円の現場研修(=1日36万円の「かばん持ち」)が年々話題となり、現在、70人・1年待ちの人気プログラムとなっている。『1日36万円のかばん持ち』 『【決定版】朝一番の掃除で、あなたの会社が儲かる!』 『朝30分の掃除から儲かる会社に変わる』 『強い会社の教科書』 (以上、ダイヤモンド社)などベスト&ロングセラー多数。
【ホームページ】http://www.m-keiei.jp/
DIAMOND,Inc. All Rights Reserved.
http://diamond.jp/articles/-/109548


 

人類は絶滅を逃れられるのか
【第3回】 2016年12月1日 スティーブン・ピンカー,マルコム・グラッドウェル,マット・リデレー,藤原朝子 [学習院女子大学]
マルコム・グラッドウェルが語る、21世紀に人類を待っているリスク
核戦争、人口爆発、異常気象、AIの爆発的進化、テロリズムの跋扈……人類の未来を待っているのは繁栄か、滅亡か。スティーブン・ピンカー(『暴力の人類史』)、マルコム・グラッドウェル(『ティッピング・ポイント』)、マット・リドレー(『繁栄――明日を切り拓くための人類10万年史』)ら知の巨人たちが21世紀の未来の姿を描き出します。11/25刊行の新刊『人類は絶滅を逃れられるのか――知の最前線が解き明かす「明日の世界」』からそのエッセンスを紹介します。第3回はマルコム・グラッドウェルが21世紀における世界的リスクについて語ります。


人類は協働によって進歩し続ける?

――あなたは、新しいテクノロジーやグローバルなトレンドをもてはやす現代の文化的風潮に異議を唱えていたと思います。

マルコム・グラッドウェル?ええ。テクノロジーなど個々の領域における進歩と、人類全体の進歩は、分けて考える必要があると思います。そうでしょう?おそらく肯定派は、これまでの進歩の具体例と、それが今後も続くと思われる領域を示すでしょう。私はそれをすべて認めるつもりです。その指摘はまったく正しい。私だって今後よくなると思うことをリストアップできます。でもそれは5年後、10年後、あるいは25年後の人類が今より進歩しているかという問いには、まったく答えていません。

個人的には、「ある問題を解決する進歩は、新たな問題を生み出すのか。それはどんな問題か。その新しい問題は、解決された問題よりも大きいのか、同じくらいなのか、小さいのか」といった問いのほうが興味がありますね。

――核兵器がいい例ですね。原子力は重要なエネルギー源ではあるけれど、究極的には街を吹き飛ばすことだってできる。

グラッドウェル?そのとおり。

――人類はナノテクノロジーを発明しましたが、それを武器に応用すれば人類を破滅させることもできる。あなたが懸念しているのは、多くのテクノロジーには、こうした2通りの使い方があることですか。

グラッドウェル?テクノロジーをはじめさまざまな領域が進歩すると、そのマイナスの側面と破壊的な性質も飛躍的に進歩する。だからある領域で大きな飛躍があるたびに、たとえばですが、人類が自らを破滅させる能力も飛躍的に高まるのです。

――モラル面での人類の進歩についてはどうお考えですか。人類は周囲の世界を改善するだけでなく、人間性という内面も改善させてきたという主張があります。スティーブン・ピンカーはその代表格です。

グラッドウェル?ピンカーが著書『暴力の人類史』(邦訳・青土社)で言っていることは、ありきたりで、しかもまったく的外れです。私たちは「処女を火山に投げ込み、キャベツを盗んだ人の手を切り落としていた」時代よりも、人間として進歩したか。当然でしょう。それを否定する人なんていません。

私にとっては、あまりにも当たり前で、ほとんど陳腐な主張に思えました。それに彼の主張は、ごくひと握りのとてつもない極悪人が、私たちの暮らしに重大な変化をもたらす可能性を考慮していません。つまり人類の99.9%の暮らしは昔よりよくなったかもしれませんが、残りの0.1%によって、恐ろしく惨めな状況に突き落とされる可能性があるのです。

ソ連では、スターリンのせいで2000万人が命を落としました。スターリン以外の全員が天使だったとしても、たった一人の独裁者によって、無数の人がぞっとするような運命をたどった事実は変わりません。究極的にはピンカーの主張では、こうした世界をうまく説明できないと思います。

――私たちはキリスト教の起源から現代まで、進歩にとりつかれてきたようです。今は人工知能に夢中です。人間は進歩によって、自分の能力に対する不満を補っているのでしょうか。

グラッドウェル?そのような説明は非常に有用で、事実ならとても有益です。例を挙げましょう。私は走るのが趣味ですが、ランナーは自分たちが進歩していると思いたがるものです。毎年のように世界新記録が出るでしょう?そうするとランナーのコミュニティは、毎年少しずつ進歩している、自分たちは先人たちよりもよくやっているという錯覚に陥るのです。

たしかに100メートル走で9.51秒ではなく9.50秒という記録が出れば、観客は興奮し、ランナーは満足かもしれません。しかしそれは人類にとって重要な、意味ある事実を何ら変えるものではありません。誰かがシューズのスパイクを微調整したとか、トラックの表面が少し違うだけかもしれません。人間の本性に何ら有意義な違いをもたらすわけではないのに、私たちは「進歩」と聞くと、やみくもに崇拝するところがあると思います。
http://diamond.jp/articles/-/109789  

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コメント
 
1. 2016年12月01日 18:32:36 : nJF6kGWndY : n7GottskVWw[3350]

>自ら緩やかな死を望む「中高年引きこもり当事者」の絶望
>地域に埋もれた弱者の悲鳴を見過ごさないための努力を

経済が改善し続け、失業率が低下し続ければ、とりあえずは、崩壊は先延ばしになるが

いずれ都市を搾取して地方へ金を廻して、インフラ維持を続けるにも限界が来る

自立できない地域は淘汰され、住人も移動するしかないし

それすらできない年老いた引きこもりたちには安楽死を制度化するしか選択肢はなくなる可能性は高いな


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