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EV注力、トヨタの焦燥と勝算 環境規制受け開発加速 グループ一丸で巻き返し
http://www.asyura2.com/16/hasan116/msg/487.html
投稿者 あっしら 日時 2016 年 12 月 08 日 05:26:33: Mo7ApAlflbQ6s gqCCwYK1guc
 


※関連参照投稿

「燃料電池車、エコは「究極」?:エネファームは普及するが発電機を積んで走る車は高性能低価格電気自動車に敗れ普及しない予感」
http://www.asyura2.com/15/hasan93/msg/878.html

「動き出す水素社会:特許を公開したトヨタはわかっているはずだが水素電池自動車は深追いしない方がいい」
http://www.asyura2.com/09/eg02/msg/1562.html

「アングル:日産など自動車各社、走行距離長い手頃なEVで火花」
http://www.asyura2.com/15/hasan94/msg/648.html

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[真相深層]EV注力、トヨタの焦燥と勝算
環境規制受け開発加速 グループ一丸で巻き返し

 トヨタ自動車が12月1日付で「EV事業企画室」を設立し、電気自動車(EV)の量産に向けた取り組みを急いでいる。世界で初めてハイブリッド車(HV)の量産に成功し、水素で走る燃料電池車(FCV)を「究極のエコカー」に据えるトヨタ。EVにこれまで以上に注力する背景からは、環境変化に対する「焦燥」とトヨタなりの「勝算」が透けて見える。

後ろ向きの印象

 9月下旬、仏パリ。トヨタの豊田章男社長はパリ国際自動車ショーの会場に足を運んだ。会場では独ダイムラーや独フォルクスワーゲン(VW)などが相次いでEVのコンセプト車を披露。欧州勢の動きを目にした豊田社長は周囲に「ショーと現実は異なるが、EVシフトが加速するかもしれない。注意が必要だ」と漏らした。

 トヨタは1997年に世界初の量産型HV「プリウス」を発売し、2014年には走行中に二酸化炭素(CO2)を一切出さないFCV「ミライ」も出した。こうした取り組みにより「トヨタ=環境」のイメージを強め、「エコカーもすべて開発している」(伊地知隆彦副社長)。だが、「EVに後ろ向き」との印象がつきまとっていた。

 例えば昨年発表した50年までの環境目標。HVやFCVは意欲的な販売目標を掲げる一方、EVについては「航続距離や充電時間に課題があり、近距離の移動に向いている。現在の乗用車と同様の車についてはHVやプラグインハイブリッド車(PHV)が適している」(伊勢清貴専務役員)と述べるにとどめた。

 課題があるにもかかわらず、なぜEVに注力するのか。背中を押したのは、各地の環境規制だ。米カリフォルニア州では18年式の製品から規制が強まり、一定の販売を義務付けるエコカーの対象からトヨタが得意とするHVが除外される。世界最大の自動車市場である中国でも当局が手厚い補助金でEVの普及を後押しする。HVを筆頭に「エコカーで先行するトヨタを米中両国が規制を使って締め出している」との見方は業界の通説だ。

 もっともこうした規制は以前から明らかになっていた。トヨタ幹部が「想定外だった」と打ち明けるのは、欧州の動向だ。VWはディーゼルエンジンの排ガス不正問題を契機に、EVへのシフトを表明。同社は6月、「25年までにEVを30車種投入し、25年に世界販売台数の20〜25%をEVにする」と宣言した。

 10月に入ると、衝撃的なニュースも飛び込んでくる。独誌シュピーゲルが、独連邦参議院(上院)が30年までにエンジン車の販売禁止を求めると報道したのだ。トヨタ首脳は「極端だが、多くの人が今のままではよくないと考えている証拠だ」と発言。走行中にCO2を出さないゼロエミッション車(ZEV)の開発加速が必要との見方を示した。

燃料電池車に壁

 もちろんトヨタが量産で先行したFCVでもZEV規制に対応できる。だが、FCVは主要部品の生産能力に限界があり、17年時点でも年間生産は3000台。普及の前提となる水素ステーションの整備も課題だ。「参入メーカーが比較的多いEVの方が充電拠点の整備が早く進む」(トヨタ幹部)との読みがある。

 EVをFCVと並ぶZEVの柱と位置付けたトヨタの今後の焦点は、競争力のある製品を生み出せるかに移る。トヨタは年間100万台規模を生産・販売するHVの技術をEVにも応用できるとみているが、グループ内には「HVとEVでは異なる点もあり、トヨタは出遅れた」との声もある。

 巻き返しのカギを握るのがEV事業企画室の顔ぶれだ。発足当初は4人ときわめて少人数だが、現行のプリウスの開発責任者を務めたトヨタの豊島浩二氏をヘッドに、デンソー、アイシン精機、豊田自動織機の出身者が脇を固める。「開発初期からグループ会社が参画するのは当社で初めて」(トヨタ幹部)という。

 トヨタの経営陣はここ数年、グループの一体感の醸成に注力してきた。内部で意見が対立して時間を浪費することもあったが、一丸となれば効率は高まる。EV事業企画室に参画するグループ3社の研究開発費(16年3月期実績)を足すと6000億円を上回り、自動車部品最大手の独ボッシュに迫る。EVの開発はグループ連携の成否を占う試金石にもなる。

(奥平和行)

[日経新聞12月2日朝刊P.2]


 

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コメント
 
1. 佐助[4075] jbKPlQ 2016年12月08日 08:16:18 : EPbzpPtFcg : JZu5dAhutnk[214]
へそ曲がりになりますが
次に電気自動車はパワー不足でリチウム,残念乍ら頭打ちになり伸びない
しかも動力源は原発,それは考えられない。エンジンレスが本命です。

自動車が普及した年から,何回も電気自動車はブームになった,ところが,電池の重量とコストが,自動車全体の三分の二もするので,普及しないで消えてしまった。

だからこの背景に,電池の重量と価格を自動車全体の半分にすればよいと判断した,だが過去にアメリカのベンチャー企業が,リチウム電池を大量に使って,重量と価格を半分にしたというので,人気を集めたことがある。だが残念なことに,半分の値段にしてもガソリン車に勝てない。

それは,これまでの方式の電気用電池は劣化が早いし,その原料のもつバワーの二割も引き出せない,しかも一番の人気のリチウム電池には,出火する危険が解決していません。

リチウムはイオン化しやすい物質,イオン化すると電子を放出する,この放出される電子の振動数・共鳴数が,時間がたつとプラスチックやパイプを過熱させて穴や発火させる。

メーカーは過熱させないように工夫し,材料を変えたり,厚くして防御しているが,科学の常識と異なる,プラスとプラスが反発し,プラスとマイナスが引っ張る現象は,応力を発生させ腐敗・発火・穴など思わぬ事故となる。しかも地球上には反発しない材料は存在しない。

そのために
次期産業革命は、動力エンジンを、水素発電&電磁波起電力に移行させて発生する。そのため、CO2を発生させる動力は一掃され、乗用車はエンジンレスとなる。

燃料電池よりパワーの大きい、水素も酸素もリチウムも必要のない電磁波電池の原理がある。太陽光線は、光と共に電磁波を24時間地球に送っている。光は夜や曇りの時間は太陽光発電できないが、電磁波発電は24時間できる。と言っても、電磁波電池は、電池のように電気をため込むのではなく、電磁波を熱変換して使用する永久起電装置である。これが本命です。

世界信用収縮恐慌を解決させるために
家庭も工場も乗り物も、電子電池電源で動く時代になるので、都市も農業も漁業も本当にかわり、人類は次期産業革命を謳歌する。原発がいる電気自動車ではあり得ません。


2. 佐助[4076] jbKPlQ 2016年12月08日 08:17:17 : EPbzpPtFcg : JZu5dAhutnk[215]
それより
プリウスのブレーキ抜け,不感帯がある。これを直さないと?

プリウスは,緩いブレーキ時に発生する一旦すっぽ抜けると、なかなか回復しない,
回生ブレーキと油圧式ブレーキの切り替えポイントに不感帯が発生するはずです。福岡の個人タクシーの暴走もこの不感帯が影響しているはずです。

これは推測になるが
タクシーの運転手は,低速域での切り替えポイントでブレーキ抜けが発生して,驚いてパニックになって,アクセルペタルを思い切り踏み込み加速させ,パニックから衝突したのではなかろうか。

日産の新型電気ノート(改造ハイブリッド)のように,アクセルペタルを踏み込みから戻すと車が減速するタイプがよい。縦軸に速度,横軸にペタル踏み込みの考えがよいかも知れない。


3. 2016年12月08日 10:06:42 : 2j2cOxLFOc : Ew_FhSCRo_A[5]
まー結局、トヨタは大きくなりすぎて、2次、3次と下請けを入れると何万社にも
なり、全てはエンジン自動車で飯を食っている、部品が半減するEVでは多くが
淘汰される、HV,PHVでできるだけ時間を稼ぎ、すぐには大量生産が
普及しないFCVに到達目標を置いた。

エコのグローバルスタンダードにFCVをしたかったのだろうけど、日本は
i−modeを見ても分かるように欧米の邪魔によって決してスタンダードを
取れない。FCVを発表した時点で必ず欧米により別の方向で進められる
ことは決まっていた。

FCVにはある程度フェイク性をもたせて、EVに全力をあげるべきだろうね。


4. 2016年12月08日 15:16:58 : 2j2cOxLFOc : Ew_FhSCRo_A[7]
EUやドイツがディーゼルに力を入れていたのはHVの技術を持たずにトヨタの
独走を阻止するための方便にしか過ぎなかった。
恐らく、域内では決してCO2基準はクリヤーできないことは分っていたけど
お互い暗黙の中での了解でだましだまし使ってきたのだろうと思う。

アメリカあたりのテスラでEVに目算がつき始めたので、頃合いを見計らって
アメリカがディーゼルの不具合を公表してEVへの流れを加速させたのだと
思う。日本が独壇場としているHVや、これからもHV同様独壇場となるであろう
FCVはあえて避けて主導権を取ろうとしたのだとは思う。

日本は、決して無茶苦茶先頭に出ようとの意識は示さないほうが良いと思う、
スキーの複合などを見ても分かるように必ず彼らの都合の良いルールに
全てを変えられる。

EVの負けない開発は企業が生き残るためにはぜひ必要で急ぐべきだが、
FCVも彼らが追いつける状況になればある日突然FCVなんてことも
あるので、やはり日本で地道に推進して行くべきだと思う。


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