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雑感。一人当たりGDP(在野のアナリスト)
http://www.asyura2.com/16/hasan117/msg/149.html
投稿者 赤かぶ 日時 2016 年 12 月 23 日 23:55:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

雑感。一人当たりGDP
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52893899.html
2016年12月23日 在野のアナリスト


来週、安倍氏がハワイ真珠湾を訪問しますが、何と現職総理として吉田茂氏、鳩山一郎氏、岸信介氏も訪ねていた、ということが判明しています。外務省は知らない、としますので、恐らく非公式なのでしょうが、安倍氏の真珠湾訪問がますます霞む事態になっています。政府が「安倍氏の訪問が現職初」と発表したのに、いつの間にやら4人目、しかも祖父まで…となっています。しかも政府が情報をつかんでいないため、足取りもつかめず、「祖父が歩んだこの地を…」といったテンプレートの挨拶もできません。今、政府は必死で当時の資料をしらべているところかもしれません。

伊銀3位のモンテ・パスキが増資計画に失敗、伊政府からの支援を仰ぐ、と伝わります。不良債権の証券化など、必死で財務健全化を訴えてきましたが、支援に前向きとみられていたカタール投資庁なども手を引き、大口投資家の賛同が得られなかった点も大きいのでしょう。しかし金融不安があった日本でも、米国でも公的支援はありましたし、驚く話ではありません。しかしこの増資をめざしていて失敗した、という一事が示すのは、世界の大口投資家が今後の経済を、楽観的にみていない、ということです。

トランプラリーでは金融株が上昇していますが、あくまで規制緩和と金利上昇がその理由です。しかし規制緩和が予想通りすすむ可能性は少なく、金利上昇が収益につながるかは不明です。これまで企業は金利低下もあって、資金を金融機関から調達していました。しかし今後は増資など、市場から調達するようになるでしょう。結局、金融機関からの調達は保険、もしくは市場から調達できないような企業が多くなるはずです。そして、そうした企業は経済環境の悪化に弱い。米国のシェールオイル関連企業がそうであるように、企業の業績悪化が金融機関にも打撃となる。金融機関の健全性は景気に連動するケースが多く、どうしても投資家は先の景気をみて、金融機関の増資に応じるか、応じないかを決めることも多くなってくるのです。

最近、日本の生産効率の悪さ、などが話題になりますが、内閣府が発表した国民経済確報で、2015年の国民1人当たりの名目GDPは、ドル換算で前年比9.6%減となり、OECD加盟35ヶ国中20位と、前年より順位を一つ下げました。14年10月の黒田バズーカ以来、強烈な円安が襲ったためですが、日本はそこそこ国民も多いため、1人当たりに換算すると非常に低く見えがちです。少子高齢化で生産年齢人口が下がっていることも一因ですが、もう一つの要因は非正規社員の拡大ではないか、と考えています。

かつての日本企業は、社員から積極的に、何を変えたら効率が上がるか、ムダがなくなるか、といった業務改善提案をさせていました。しかし社員であれば、褒賞目当てもあって提案もしますが、非正規だとそのインセンティブはない。ナゼなら、効率化したら自分たちの首が切られてしまうかもしれないのですから。非効率で、人手をかけて仕上げる方が非正規社員にとってメリットがある。つまり日本は非効率の方が労働者にとって都合いい、そう考える層が増えてしまったのです。

また現場を知らない経営者や、管理職が増えたことも要因でしょう。口では効率化、コストダウン、と言っても何をしていいか分からない。一つの工場で部品から最終製品までつくるわけではなく、また実情も知らないので、何をどう改善していいか分からない。経営層と労働者層の乖離が広がっていけば、ますます非効率な方法が蔓延するでしょう。

格差が広がる米国の場合、金融工学などの新たな仕組みを生み出して、この生産性の低下を防いでいます。その結果、サブプライムローンなどが未だに跋扈していますが、AppleやGoogleなどの巨大企業も、利益を拡大させることで生産性の低下を防いでいます。しかし残念ながら日本に、こうして高成長を維持できる企業がない。結局のところ、非正規の拡大や成長できない企業、という意味では、経営の失敗ということになるのです。そしてそんな経営者が高給取り、という最悪の問題とも重なってきてしまう。格差の拡大と、非効率性という問題と、そこに日本の病巣も浮かび上がるのでしょう。それは政治家でさえ、世襲が増えている最中、企業経営者に世襲をやめろ、などとは言えないでしょうから、日本はこの構造的な家重視、世襲という体質を見直さない限り、ここからふたたび日が昇るような成長を果たすことは難しい、といわざるを得ないのでしょうね。

 

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コメント
 
1. 2016年12月24日 17:22:55 : 9lIfC3e2Xk : l5_Ct4wg2us[38]
>日本はこの構造的な家重視、世襲という体質を見直さない限り

家重視、世襲自体は問題ない。
家を継いだ者、世襲した者が腹を切る覚悟がなく、生き恥を晒していることこそが問題なのだ。
 
経営者に対して従業員が死ねよとカゲで言っているのなら、すでに生き恥を晒しているのと変わらない。

経営者が従業員の心を知らな過ぎる、ひいては主君が部下の気持ちを察することが出来ないのと一緒だ。

こんな企業や国が、永らえることがあるわけがない。
 


2. 2016年12月24日 21:47:27 : 2LiKY8ftgY : PTfAaIrqs6s[690]
もう既に 一人当たりじゃ 途上国

3. 2016年12月25日 12:59:49 : vAT9DA47wX : 2lCBf1qwfJ0[6]
アメリカ経済が、貿易赤字でだめだといいながら、国内ではベンチャー企業が雨後のたけのこのように生まれては消えていく。成功するのは、ほんの少しだが、これはすごい経済効果があるはず。
いっぽうの日本では、何もできない。数年前の3Dプリンタラッシュのときも国産は出てこず、中国製を持ってきて自社開発です、とクラウドファウンディングに出した企業がいたくらい。
日本では出る釘をたたき出すための、規制が網の目のように張り巡らされている。これはやったものしかわからない。途中で気がつけば、さっさと海外に持っていって製品化するが、ほとんどはあきらめる。
最近思うのは、次の焼け跡はいつ? というくらいだ。

4. 2016年12月25日 15:08:29 : tlWnVFEXyg : YdpJ@QYwqXE[291]
経済が良くなるという状況は貧乏人に金が回ると言うことで、
貧乏人に金が回ると言うことは経営者が無駄金を渡すと言うことで、
経営者は他の経営者が無駄金を貧乏人に渡せば世の中良くなると思ってて、
自分はびた一文出さない姿勢が現状ですね

税金で取られるなら惜しくて従業員に渡すかもしれませんが租税回避地があるので
丸々残りますし渡す理由がないですね


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