★阿修羅♪ > 経世済民117 > 603.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
米株式市場の異様な静けさをどう見るか 新興市場下落 堅調な米雇用がFRB試す 次期FRB議長候補3人金融政策さらに引締る
http://www.asyura2.com/16/hasan117/msg/603.html
投稿者 軽毛 日時 2017 年 1 月 09 日 23:02:54: pa/Xvdnb8K3Zc jHmW0Q
 

米株式市場の異様な静けさをどう見るか
政治的な嵐は吹いているが、投資家は実際の問題に直面するまで反応しない
「経済政策不確実性指数」を見ると今は危険な時期にあることが分かる。にもかかわらず米株式市場は珍しく冷静であるばかりか、通常以上に安定している

By USTIN LAHART
2017 年 1 月 9 日 15:59 JST

――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」

***

 最近の世の中は非常に不確実に思えるが、米国の株式市場はそれを意に介していないようだ。

 ニュースの見出しから判断すると、過去1年間には危険な驚きがたくさんあった。冬には債務、新興国市場、ドル、コモディティー価格を巡る不安材料が重なり、景気後退に陥る危険性が指摘された。次に英国が欧州連合(EU)からの離脱を決め、米国では政治的現状をひっくり返すドナルド・トランプ氏の大統領選出もあった。

 実際、「経済政策不確実性指数」を見ると、今は危険な時期にあることが分かる。にもかかわらず米株式市場は珍しく冷静であるばかりか、通常以上に安定している。S&P500種指数の1日の値動きの標準偏差(典型的な値動きの幅)は2015年が1%だったのに対して、2016年は0.8%だった。昨年の第4四半期の米株式市場のパフォーマンスはこの10年間で最も安定していた。

 こうしたボラティリティ(変動率)の低下は、シカゴ・オプション取引所(CBOE)が算出するボラティリティ指数(VIX指数、恐怖指数)の低下と一致してきた。VIX指数はボラティリティコストの大きさを測る指数だが、現在そうしたコストは低く、投資家が今後起こり得ることついて心配していないということを示唆している。

 これは奇妙な状況だ。経済政策不確実性指数は、ニュース記事に含まれる特定の単語の組み合わせや、経済予測を巡る専門家の意見の不一致がどれほどあるかなどに基づいて算出されている。過去を振り返ると、その指数が高かったときには株式市場のボラティリティもVIX指数も高かった。

 ボラティリティは常にちょっとした謎であり続けてきた。株式の値動きはその根底にあるファンダメンタルズが示唆するよりもずっと激しいからだ。しかし、いま仮に市場が金融理論通りに行動し始めたらおかしいだろう。別な可能性としては、株式投資家があまり政治を気にしておらず、最近の一連の不確実性が(2008年の金融危機を取り巻いていた不確実性とは違って)政治絡みなので、株式への打撃がないということも考えられる。

 その説明には問題点があると、経済政策不確実性指数を共同開発したスタンフォード大学のニック・ブルーム教授は指摘する。米大統領選以降の値動きを見れば、市場が政治を気にしているのは明らかだからだ。ボラティリティが低い理由としてより可能性が高いのは、貿易障壁の構築や移民に対する厳しい措置など、新たな政治状況において米国経済が直面し得るハードルがまだしばらくやってこないことだと教授はみている。

 言い換えると、投資家は目先のことしか気にしておらず、自分の鼻が本当の問題にぶつかるまで反応しないということだ。

関連記事

米株式市場、「トランプ時代」への危うい期待
ダウ2万ドル間近、宴への参加はもう遅い?
偉大な投資家になるために必要なのは
https://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=1&cad=rja&uact=8&ved=0ahUKEwjOvLqAirXRAhVCGJQKHWmSCqkQFggdMAA&url=http%3A%2F%2Fjp.wsj.com%2Farticles%2FSB12198237174475043532204582548400297494494&usg=AFQjCNGWRvkSy3Y_UEHWIWGabKI_J64B8w


 


 
新興市場:株価と通貨が下落−米利上げ観測が雇用統計で強まる
Aline Oyamada
2017年1月7日 08:42 JST

MSCI新興市場指数は米雇用統計を受けて週間の上げ幅を縮小
メキシコ・ペソは中銀の介入に伴い主要な新興市場通貨で唯一上昇


6日の新興市場では通貨と株式相場が週間ベースの上げ幅を縮小した。この日発表された米雇用統計が労働市場の一段の力強さを示し、追加利上げの観測を裏付ける数字となったことで、新興国資産の魅力が薄れる可能性があると受け止められた。
通貨
MSCI新興市場通貨指数は0.3%下落。週間ベースの上昇率は0.6%に縮小した。
ブルームバーグがフォローする新興市場24通貨のうち18通貨が下げ、トルコ・リラは過去最安値を更新
メキシコ・ペソは主要な新興市場通貨の中で唯一上昇。メキシコ中銀が自国通貨下支えのために銀行に直接ドルを売る動きに出た。
ブラジル・レアルは続伸が止まり、コロンビア・ペソは昨年9月以降で最も長い上昇局面となっている。
株式
MSCI新興市場指数は0.1%下落。週間ベースの上昇率は2.2%
ブラジル株式市場の指標であるボベスパ指数は0.7%安。鉄鉱石生産のヴァーレは、年金基金FUNCEFが同社の株式売却を検討しているとの報道を嫌気して下げた。
原題:Emerging-Market Stocks, Currencies Decline Amid Fed Hike Bets(抜粋)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-01-06/OJDSUD6JIJUQ01


 

12月の米雇用統計、FRBの見通しと一致
年内の段階的な利上げ軌道を維持へ
昨年12月14日のFOMC後に記者会見を行うFRBのイエレン議長

By HARRIET TORRY
2017 年 1 月 7 日 11:56 JST

 米労働省が6日発表した2016年12月の雇用統計は、労働市場が堅固な基盤のもとで同年を終えたことを連邦準備制度理事会(FRB)に確信させる内容で、FRBは年内の段階的な利上げ軌道を維持することになるだろう。

 12月の雇用の伸びは11月から若干鈍化したものの、ここ数カ月の増加ペースはFRBが安全だと考える範囲内に収まっている。12月の失業率は小幅上昇したが、依然として4.7%と低水準である上、求職者数の増加を反映したものだ。

 さらに、12月は賃金の伸びが加速し、年間の賃金上昇率は2009年以来の高水準を記録した。労働市場が引き締まり、人材獲得競争が過熱する中、雇用主がようやく賃金を引き上げ始めたことが分かる。

 賃金上昇は労働者に利益をもたらすと同時に、インフレ率を目標の2%へと押し上げることに寄与するため、FRBは賃金上昇を促進したい考えだ。

 クリーブランド地区連銀のロレッタ・メスター総裁は6日、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)とのインタビューで、12月の雇用統計が「まずまず」の内容で「予想とほぼ一致した」と述べた。また、統計は「経済が順調で、われわれが前進している」ことを示すと語った。

 FRB当局者は昨年12月にフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を引き上げ、17年は3回にわたり各25ベーシスポイントの利上げに動くとする経済見通しを発表した際、雇用市場が力強さを増していると評価していた。12月の雇用統計はFRBに経済見通しの変更を迫る根拠を与えない内容だった。ただ投資家は、1月31日・2月1日に予定されている次回の連邦公開市場委員会(FOMC)で金利は据え置かれると予想している。

 12月は非農業部門就業者数(季節調整済み)が前月比15万6000人増えたものの、増加数は11月の20万4000人から減少した。10-12月の月平均の増加幅は16万5000人で、これはFRBのジャネット・イエレン議長が労働力人口に新規参入者を吸収するのに必要な水準だと述べた約10万人を大きく上回っている。

 12月は民間部門の平均時給が26ドルと、前月比0.10ドル(0.39%)上昇した。前年同月に比べると2.9%上昇し、約7年ぶりの大幅な伸びを示した。

 FRB当局者は、賃金上昇が継続することで、職探しを諦めた労働者が市場に戻ることを期待している。12月の雇用統計はその点でもやや前進が示され、労働参加率は62.7%と11月の62.6%から上昇した。ただ、それでも40年ぶり低水準付近にとどまっている。

 FRB当局者が12月に公表した経済見通しによると、失業率の長期的な予想中央値は4.8%で、この水準ならばインフレが上下せず安定すると予想している。また、17年末から19年末までの失業率の予想中央値は4.5%で、賃金と物価上昇圧力を緩やかに押し上げると期待している。

 イエレン議長は12月のFOMC後の記者会見で、「労働市場では、非常に急速なインフレ上昇を招く可能性のある深刻な労働力不足を示すような、強力な圧力が存在する証拠を確認していない。しかも現在のインフレ率はわれわれの目標を依然として下回っている」と述べていた。

関連記事

12月の米雇用統計、エコノミストはこうみる
12月の米就業者数は15.6万人増
https://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=1&cad=rja&uact=8&ved=0ahUKEwjmjpnli7XRAhVIFpQKHQA_CsMQqOcBCCMwAA&url=http%3A%2F%2Fjp.wsj.com%2Farticles%2FSB10175227258939934692904582544030972741606&usg=AFQjCNGkyyKFLxiPx7d8jCyYRG19xllbag

 


 
次期FRB議長の有力候補3人、金融政策をさらに引き締める方針示唆
Rich Miller
2017年1月9日 14:35 JST

米金融当局は利上げでやや後手に回っている−テーラー教授
ハバード、ウォーシュ両氏も利上げ姿勢示す−米国経済学会で

https://assets.bwbx.io/images/users/iqjWHBFdfxIU/ifRWHGL44jIM/v2/-1x-1.png

2018年に米連邦準備制度理事会(FRB)議長になる可能性のある有力候補らは、実際に就任した場合には金融政策をさらに引き締める考えを示した。
  米コロンビア大学のグレン・ハバード経営大学院学長とスタンフォード大学のジョン・テーラー教授、同大学経営大学院講師を務めるケビン・ウォーシュ氏は8日閉幕した米国経済学会(AEA)の年次総会で連邦準備制度について、金融政策では解決できない問題に経済が対処するの支援しようと、やり過ぎていると批判した。

ジョン・テーラー教授
https://assets.bwbx.io/images/users/iqjWHBFdfxIU/iG9_U5QAgkqQ/v0/1200x-1.jpg

  FRBウオッチャーの間では、18年2月に現行任期が切れるイエレン議長をトランプ次期米大統領が再任しない場合、ジョージ・W・ブッシュ政権メンバーだった上記3氏が次期議長の有力候補と目されている。トランプ氏は選挙戦中、イエレン議長による低金利政策の維持について民主党に恩恵をもたらす措置だと批判していた。
  ブッシュ政権で財務次官(国際問題担当)を務めたテーラー氏は7日にシカゴで行われたパネル討論会で、米金融当局が利上げでやや後手に回っているとの認識を示した。

グレン・ハバード氏
https://assets.bwbx.io/images/users/iqjWHBFdfxIU/iUgCLsKfMrIk/v0/1200x-1.jpg

  同政権で大統領経済諮問委会(CEA)委員長を務めたハバード氏も同討論会で、米国が近年、景気下支えで金融当局に依存しすぎだとトランプ氏は考えているようで、同氏のスタンスに同調するとコメント。「FRBは危機直後は非常に首尾よく対応していたが、有効期間が過ぎたかもしれない政策を続けた」と述べた。
  FRBは昨年12月の連邦公開市場委員会(FOMC)で、金利正常化プロセスの一環として追加利上げを決めた。フェデラルファンド(FF)金利誘導目標は現在0.5ー0.75%だが、同月14日公表されたFOMC金利予測中央値によれば、当局者は誘導目標レンジの中間点が17年末までに1.4%に、18年末までに2.1%に引き上げられると見込んでいる。

  ハバード氏は、トランプ氏が大型減税やインフラ投資拡大の計画推進で成功するようなら、金融当局は利上げを加速させる可能性があると予想した。

ケビン・ウォーシュ氏
https://assets.bwbx.io/images/users/iqjWHBFdfxIU/iWfSTjR6SQXE/v0/1200x-1.jpg

  一方、元FRB理事で、ブッシュ政権の経済顧問を務めたウォーシュ氏は別のパネル討論会で、FOMCが景気拡大局面の早い段階で利上げの機会を見過ごしたと指摘。最大限の雇用と物価安定という当局の目標に極めて近づいている状況で、なぜ金利がこれほど低いのか疑問だと語った。
  
  
原題:Potential Fed Chairs Suggest They Would Pursue Tighter Policy(抜粋)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-01-09/OJHUNQ6JIJUZ01

 

 
堅調な米労働市場が試すFRBの忍耐
FRBはトランプ政権の政策を見極める前に利上げに踏み切る可能性がある
12月のFOMC議事録によると、イエレンFRB議長が10月に提示した「高圧経済」政策が反対されていた

By JUSTIN LAHART
2017 年 1 月 9 日 08:14 JST

――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」

***

 米連邦準備制度理事会(FRB)はドナルド・トランプ次期政権の政策が経済にどのような影響を与えるかを見極めてから利上げに踏み切りたいのではないだろうか。しかし労働市場はそれを許してくれないかもしれない。

 6日発表の米雇用統計によると、昨年12月の雇用情勢は引き続き良好だった。就業者数は6年3カ月連続で増加した。失業率は前月の4.6%から4.7%に上昇したが、低水準にとどまっている。しかも失業率が上昇したのは、労働市場への参入が増えたからにすぎない。時間当たりの平均賃金は前年同月比で2.9%増にまで回復し、少なくともこの7年で最大の伸び率となった。

 雇用主は人員の補充に苦労していて、労働者を集めるにはより高い賃金を提示する必要があるとは言われているが、最新の雇用統計でそれが改めて裏付けられた。そうなると、FRBの政策決定者の多くは追加利上げをしたくてうずうずし始めるだろう。実際、4日公表の12月開催の連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録からは、ほとんどの参加者が米国経済は完全雇用かそれに近い状態にあると考えていることがみてとれる。

 また議事録によると、ジャネット・イエレンFRB議長が10月に提示した「高圧経済」政策が反対されていた。高圧経済とは、金融危機後の構造的なダメージを修復するため、FRBが経済の若干の過熱状態を容認することである。

 つまり、もし2017年も労働市場の堅調さが維持されれば、FRBは早ければ3月中旬開催の会合で利上げをしなければならないような気になるかもしれないということだ。3月中旬ではトランプ氏が大統領に就任してから2カ月もたっておらず、トランプ氏にとっても議会にとっても、政策を具体化するのに十分な時間とは言えない。ましてや政策が経済に与える影響など分かるはずもない。

 FRBは先が全く読めない時期に金融引き締めを行うことになるかもしれない。これは理想的な状況とは言えない。

関連記事

12月の米雇用統計、FRBの見通しと一致
米雇用統計12月、エコノミストはこうみる


https://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=1&cad=rja&uact=8&ved=0ahUKEwj0pMmjirXRAhUFmJQKHZPvDuwQFggbMAA&url=http%3A%2F%2Fjp.wsj.com%2Farticles%2FSB12198237174475043532204582547751417369184&usg=AFQjCNH4YVDvU4nCIBuSsuH0Ib9o6uRQsg&bvm=bv.142059868,d.dGo

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

フォローアップ:


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法

▲上へ      ★阿修羅♪ > 経世済民117掲示板 次へ  前へ

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
経世済民117掲示板  
次へ