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「健康になろう」と思うこと自体が既にストレス キーパーソンに聞く 井本整体の早川卓也・千葉支部長に聞く 
http://www.asyura2.com/16/health18/msg/163.html
投稿者 軽毛 日時 2016 年 10 月 27 日 01:04:22: pa/Xvdnb8K3Zc jHmW0Q
 

「健康になろう」と思うこと自体が既にストレス

キーパーソンに聞く

井本整体の早川卓也・千葉支部長に聞く
2016年10月27日(木)
鈴木 信行
 働き盛りのビジネスパーソンが激務で体を壊すケースが相変わらず頻発している。企業の中には「従業員の健康増進」を経営課題に掲げる動きもあるが、日本企業の社員が体調を崩す最大の要因の1つ「長時間労働」の根本的改善に乗り出す会社はまだまだ少ないのが実情。上意下達の無駄な会議や、1円も生まない無駄な資料作りを事実上強制・推奨し、社員を無意味に疲弊させ続けている企業が依然として幅を利かせているのが現実だ。

 こうなると社員は自らの健康と命は自ら守るしかないわけだが、ここに、「『健康でなければならない』と思い、様々な工夫をすること自体が、逆にストレスとして体に悪影響を及ぼしかねない」と主張する専門家がいる。一体どういうことなのか。話を聞いてきた。

(聞き手は鈴木信行)

早川 卓也(はやかわ・たくや)
井本整体(www.imoto-seitai.com)認定指導者。千葉支部長。柔道整復師として臨床経験を重ねる中、平成4年、井本邦昭氏と出会い、整体の真髄に触れ、深い感銘を受ける。以来、井本整体の技術の習得と普及に情熱を傾ける。平成6年千葉県松戸市に整体指導室を開設。東京本部講師、朝日カルチャー新宿講師。人体力学・井本整体では、東京、大阪、札幌、福岡にて、各種定期講座や集中講座、体操レッスンを開いている。
「健康になろう」と思うこと自体が既にストレスだとすれば、私たちはもはや、健康維持のために何をどうすればいいのか分からなくなってしまいますが、本当なのでしょうか。

早川:ある時、疲労を訴えて井本整体の操法(施術)を受けられた方がいらっしゃいました。その方は操法を受け、見事に元気を取り戻しましたが、その後「せっかくここまで体調が戻ったんだから、もっと健康になろう」と、スポーツジムに通い始め、食事にもとことん気を使うようになりました。すると、体調が逆に悪化してしまったのです。

そんな馬鹿な…。

早川:いくつかの理由が考えられます。1つは、自己流の誤ったトレーニングをされた可能性です。筋肉は過剰に鍛えると硬直を起こしてしまう性質があるため、体調がかえって悪化することがあります。また、仕事が終わって疲れているのに無理にジムに行き、体を酷使し、睡眠時間を削り、しかも食事の時間が夜遅くなるなどの条件が重なると、今度はその疲労のために眠れなくなったり、朝の目覚めが悪くなったりする。当然、体調は悪くなります。筋肉にとって一番大切なのは、硬くする事ではなく、弛んで弾力がある事なのです。

「健康になろう」と張り切りすぎてオーバートレーニングになってしまった、と。これはよく聞く話です。

正しい心掛けも強過ぎるとストレスになる

早川:もう一つ考えられるのが、心理面での影響です。人間の体はとてもデリケートで、ちょっとしたことでストレスが発生します。ひとたびストレスが発生すると、様々な臓器や筋肉に影響が出ます。胃などはその典型ですね。食べすぎなどでも壊れますが、ストレスにも弱い。ストレスにより自律神経が乱れ、胃酸過多になり、胃潰瘍になったりします。そして、ここからが重要なのですが、「健康になろう」と過剰に留意することも、ストレスになる場合があるのです。「ジムにきちんと通わなければいけない」「三度三度きちんと食べなければいけない」「栄養バランスを取らなければいけない」「サプリメントを採らなければいけない」。そんな一見正しい心掛けも、強過ぎるとストレスになります。

やっぱりそうなんですか。人間って本当に弱い生き物なんですね…。

早川:そもそも人間の体は、「意識的な動き」「意識的な働きかけ」だけでは十分に健康にはなりません。

??? いしきてきなうごき? はたらきかけ?

早川:人間の動きには「意識的なもの」と「無意識的なもの」があります。筋トレは「意識による動き」です。

そりゃそうです。意識してバーベルを持ち上げたり、腕立て伏せをしたりするわけですから。

早川:一方で、例えば熱いものに触ってしまった時に反射的に手を離すのは「無意識による動き」です。

確かに。

早川:そして、人間の体は「意識的な動き」だけで体を鍛えたり、悪い部分を直そうとしても、なかなか効果が現れないばかりか、かえって逆効果になってしまうこともある、と井本整体では考えます。

「肩凝りよ、治れ、治れ」と意識して働きかけても、肝心の肩は言うことを聞いてくれない、と。確かに、マッサージもにんにく注射も即効性はあっても持続性はない気がします。

早川:肩が凝っている人が集中的に肩をほぐしても、一時的に楽にはなっても翌日にはぶり返すことが多い。時には前よりこわばってしまうこともあります。

悪い部分を倒すには「意識の外からの働きかけ」が大事

しかし、だからと言って、無意識に体の悪い部分に働きかけるなんて、そんなこと不可能でしょう。胃が痛い時に薬を飲むことも、胃に対する意識的な働きかけですよね。胃腸をリフレッシュしようと断食に取り組むのだって、意識的な気がします。人間の体の悪い部分をやっつける方法が「意識の外からの攻撃」しかないのだとすれば、もう打つ手なしじゃないですか。

早川:はい。この問題を解決するために、井本整体には人体力学という理論があります。その中の“連動性の活用”について説明しましょう。体の中では臓器、骨格、筋肉が密接に関連していて、1つの臓器だけが単独で悪くなることはあまりありません。例えば、心臓に問題が起きる原因はいろいろありますが、現代人に多い原因の一つが「胸椎の3番」の硬直です。胸椎3番、すなわち呼吸器を司る箇所に問題が生じて、そこから“連動”して心臓に負担をかけることがあるのです。

――きょうついのさんばん?

早川:人間の背骨は24個の椎骨でできていて、中央には脊髄という神経の束、その横には自律神経が通っています。椎骨からは、特定の臓器や筋肉につながる神経が出ています。そのため、特定の椎骨が硬直すると、そこから神経が通っている臓器や筋肉も弱っていくのです。この因果関係は逆でも成立していて、特定の臓器や筋肉の働きが鈍ると、該当する椎骨が硬直してきます。井本整体ではそのような連動性を読み解きながら、たとえば呼吸器の負担が原因で2次的に心臓の問題を抱えているならば、胸椎3番を緩める体操をすることで、心臓の負担を取り除く、といったアプローチを取ります。こちらが背骨と関連臓器・筋肉の関連図です。

ええと、胸椎の3番は…ありました。これが心臓と…。じゃ例えば、腎臓に関連するのは…。

早川:腎臓に影響を及ぼしている椎骨の一つは腰椎の5番です。ここを刺激することで排尿に関係する障害を改善し、膀胱の負担を軽くし、その連動性を使って腎臓から泌尿器、膀胱、前立腺にかけての流れをよくする事ができるのです。こうした連動性の活用こそ、井本整体の「人体力学体操」の醍醐味の1つです。

でも、ですよ。胸椎や腰椎を刺激しようと「意識」して体操するわけですから、結局、先ほどお話された「意識的な運動・働きかけ」になってしまいませんか。

これが秘儀・井本整体流「意識の外からの働きかけ」

早川:実際にやってみましょう。(聞き手を指導しながら)腎臓を強くする腰椎5番の体操はこうします。ここが腰椎5番です。足をこうして、腰を少し浮かせる。ゆっくりです。そして少しずつ、小さく動かす。小さく、小さくです。

ううう。結構、効く…。

早川:どうです。腰椎5番に力が集まるのを感じられますか。

はい。たぶん。腰椎5番に力が集まっていると思われます。ううう。

早川:腎臓はどうですか。

腎臓? 知りません…。自分はただ腰椎5番に力を集めているだけで…。「人体の連動性」とやらで、腰椎5番から腎臓に何らかの働きかけはあるのかもしれませんけど、それは私のあずかり知らぬところで、その先は「腰椎5番に聞いてくれ」としか…あっ、無意識だ!

早川:これが井本整体の人体力学体操です。意識的に直接、臓器への働きかけをするだけでなく、その臓器と連動する運動系、つまり骨格と筋肉に働きかけます。

それによって、「意識の外からの働きかけ」を可能にする、と。なるほど。

早川:現代人は誰しも、肩こりや頭痛、吐き気といった日常的な不調から大きな病気まで、体に様々な問題を抱えて生きています。そうした体の症状を根本から解消するため、その不調がなぜ起こったか、実はどの場所に疲労が蓄積しているか、その人の体を読みとき、弱った体をよみがえらせる。そのための鍵が人体力学だというのが私たちの考え方です。

膝の痛みの原因は膝にあるとは限らない

膝が悪いのは膝だけに原因があるとは限らない、と。

早川:体の悪い部分を直すには、表面に問題が表れている箇所だけでなく、体の中に隠れている、連動した部分にも働きかけねばなりません。例えば肩こりの大半は、実は食べすぎによる胃の疲れが原因なのですが、意外と皆さん意識しないのではないでしょうか。胃と関連した箇所を緩める事で、自然に肩が凝る必要がなくなる場合が多いのです。

こんな話は初めて聞きました。

早川:今の医学で唯一抜けているものがあるとするならば、運動系と内臓、運動系と心といった連動の視点ではないでしょうか。運動系に弾力と緩みがあるかどうかが、その人の心身の動きに直結している。それらを総合的に判断し、相手の元気を取り戻す。それが人体力学なのです。

今日はとても重要な話を聞いた気がするんですが、果たして読者の皆さんにうまく伝わったでしょうか。

このコラムについて

キーパーソンに聞く
日経ビジネスのデスクが、話題の人、旬の人にインタビューします。このコラムを開けば毎日1人、新しいキーパーソンに出会えます。
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/interview/15/238739/102600214/?  

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