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「心」が元気になれば、がんでも長生き 心の平穏を保つ3つの方法〈週刊朝日〉
http://www.asyura2.com/16/health18/msg/220.html
投稿者 赤かぶ 日時 2016 年 12 月 08 日 11:05:25: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

                  『がんでも、なぜか長生きする人の「心」の共通点』保坂 隆
 

「心」が元気になれば、がんでも長生き 心の平穏を保つ3つの方法〈週刊朝日〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161207-00000196-sasahi-life
週刊朝日 2016年12月16日号


 失恋、リストラ、大切な人の死……。生きている間、さまざまな心を痛める出来事に遭遇する。がんの告知はその最たるもの。そこから、どうやって「心の元気」を取り戻すか。実は、前向きな心は「長生き」に結びついているという。

「検診を受けていたのになぜ、という悔しさの持っていき場がない。ずっと眠れませんでした」

 Aさん(40代)は、今年5月、都内のクリニックで乳がんの告知を受けた。

 40歳になってから毎年受けていた婦人科検診。マンモグラフィ(乳房X線撮影)で乳腺の石灰化があることは前からわかっていたが、検診先からは「問題ない」と言われ続けていた。結局、がんは自身の触診でしこりを見つけたことで発覚。確定診断を経て、右乳房を全摘し、現在はホルモン治療を続けている。

 家族や職場の人には心配をかけたくない気持ちから、以前と同じような毎日を過ごすようにつとめ、平静を装っていた。

「周囲を頼っている負い目を感じていました」(Aさん)

 Aさんが心のケアを専門に行う聖路加国際病院(東京都)精神腫瘍科を受診したのが7月。同じ病気を患う9人とともにグループ療法に参加した。グループ療法とは医師や心理士などの専門家の進行のもと、患者同士が少人数で闘病体験や目標を語り合う心理療法だ。

 第1回のグループ療法に臨んだ日の夜、Aさんはぐっすりと眠った。がんの告知を受けて以来、初めてだった。少しずつ悔しさに折り合いがつけられるようになり、気持ちが落ち着いてきたという。

「みんなさまざまな思いでここに集まっている。同じ悲しみを乗り越えた方たちの話を聞くことで、私だけじゃないと視野が広がり、気持ちがラクになりました」(同)

 気持ちの変化は普段、人と接するときの態度にも表れてきた。最近は職場の人から「Aさんと話すと気持ちが落ち着く」と言われるようになったという。

「一歩引いた自分がいて、俯瞰(ふかん)して自分を見るというか。相手のことを自分のことのように思う、共感するトレーニングができてきたからかもしれません。命のことはいつも考えます。以前と違うのは、グループ療法のメンバーやその他の乳がん患者さんについても、心から“結果が良いように”“再発しないように”って思えるようになったことでしょうか」(同)

 がんと聞くと、どうしても「死」という言葉が脳裏に浮かんでしまう。だが、「同じ種類のがん、同じ進行度のがんでも、長生きできる患者さんがいるんです」。

 こう話すのは、『がんでも、なぜか長生きする人の「心」の共通点』(朝日新聞出版)を著した同院精神腫瘍科の保坂隆医師だ。慶応義塾大学医学部を卒業後、同大学の精神神経科を経て、米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)やニューヨークにあるがんセンターなどで、サイコオンコロジー(精神腫瘍学。心の状態ががんにどんな影響を与えるかを学ぶ分野)について研究。同院の精神腫瘍科を立ち上げた2010年以降、多くのがん患者の心のケアにあたっている。さらに、緩和ケアチームに入ったときに死生観を勉強するため、高野山大学大学院で仏教、密教を学ぶという、異色の経歴を持つ。

 保坂医師が、日々の臨床経験やこれまで報告されてきたさまざまな研究から見つけたのが、がんでも長生きできる人の“共通点”だった。

「大事なのは、心の持ちようでした。前向きに生きることが大切で、いちばん良くないのは、絶望のまま立ち止まって、前に進めずにいることです。実際、がん患者さんの心のケアによって気持ちが前向きになることで、さまざまなプラスの効果が表れることが、研究からも明らかになっています」(保坂医師)

 心に元気を取り戻すことが、どうして長生きにつながるのか。保坂医師は言う。

「例えば、うつ病になると免疫機能が低下するというデータが数多くあり、うつ病を併発するがん患者さんは、併発していない患者さんよりも、転移や再発の確率が高まることがわかっています。つまり、うつにならないことが、長生きできる一つの秘訣なのです」

 一般的にがん告知を受けた患者は、がんを告げられたショックで頭が真っ白になる。それを専門用語では「衝撃の段階」と呼ぶ。その後、徐々にがんという状態を受け入れる「受容の段階」に進み、やがて、落ち着きを取り戻し、気持ちに折り合いがつけられるようになる「適応の段階」へと至る。そこからがんとの共存が始まるが、保坂医師の経験では、何らかの心のケアを受けたがん患者の7割くらいは、さまざまな過程を経て適応の状態まで進んでいくそうだ。

 その一方で、受容ができず、うつ病を患ってしまう患者もいる。がん患者の5〜10%はうつ病を併発しているというデータもあり、うつ病の前段階であるうつ状態や適応障害を含めると、3人に1人が該当するとも言われている。

 そういう人たちが、長生きできるよう、心の状態を変えていくにはどうしたらいいか。その指南書ともいえるのが保坂医師が今回出版した同書だ。

「抗がん剤やホルモン剤などで投薬治療を受けている患者さんに、これ以上薬は使えない」と話す保坂医師は、抗うつ薬などに頼らないで心を元気にさせる手法をいくつか紹介。いずれも誰にでもできる簡単なものだ。本誌では、そのなかの「運動」「風呂掃除」「瞑想」の三つを紹介する。

 まずは、運動について。

「現在、うつ病発症の原因の一つと考えられているのが、神経伝達物質セロトニンの不足です。気分を安定させる働きがあり、これが不足すると精神のバランスが崩れやすい。このセロトニンを活性化させるのが、運動です」(保坂医師)

 日本で保坂医師らが始めたスポーツ精神医学という医療分野では、こんな研究がある。うつ病患者を薬なしで運動(週3回)だけするグループと、運動をせず抗うつ薬を飲むグループにわけて、その経過を追ったところ、4カ月後に両者は同じぐらいうつ病が改善されたという。

 運動の種類は問わないため、ウォーキングでも、水泳でも、ラジオ体操でも、筋トレでもOK。これを週に3回続けるだけでよい。運動が苦手な人はスクワットがお勧め。10回やって休み、また10回というペースで10分ほど繰り返すと、十分な運動効果が出るという。

 次は風呂掃除。なんでそんなものが?と思う人も多いだろう。実は、風呂掃除はがん患者が陥りがちな誤った思考回路を遮断し、心をリセットさせるスイッチになるそうだ。

「患者さんに接していると、多くは過去を振り返ってがんの原因を探したり、未来のことを考えて不安や心配に陥ったりしがちです。それは患者さんの性格など個人の問題ではなく、脳が勝手に負の考えを作ってしまうためです」(同)

 脳は一つのことにしか集中できないという特徴がある。ならば、“がんのこととは関係ないまったく別のこと”に集中すれば、ネガティブな考えを払拭できる、というわけだ。

 適しているのは、できるだけ単純で、動作を伴う作業。楽器の演奏やジグソーパズルなどでもいいが、同書で勧めているのが先の風呂掃除。掃除は日常的に行うもので、こだわると2、3時間はあっという間に経ってしまう。風呂がキレイになるという、うれしい結果も付いてくる。

「単純作業ですが、そこに集中すると終わった頃には『あれ、さっきまで何を考えていたんだろう』となると思います。もちろん、風呂掃除に限らず、ガラス拭き、押し入れの片付けなどでもかまいません」(同)

 三つ目の瞑想には、イライラの払拭、集中力アップ、睡眠の質の向上などの効果があると言われる。宗教的なイメージもあり、トレーニングが必要な気もするが、保坂医師は、「誰にでもできる方法がある」と言う。

 瞑想で最も難しいのが、心を「無」にすることだ。そこで、10分間で燃え尽きるろうそくを利用する。ろうそくに火を付けた後、その揺れる炎を何も考えず、ただジーッと見つめるのだ。ろうそくが燃え尽きた10分後にはスッキリした気分になれるという。香り付きやデザインの凝ったものではなく、シンプルな一般的なろうそくのほうが瞑想には向いている。

 もちろん、こうした取り組みだけでは心が前向きにならないこともある。がん患者の心のケアを行う専門家である精神腫瘍医に診てもらうことも大事だ。

 精神科といえば、ちまたにはメンタルクリニック、心療内科などもあるが、がんを患った人の心のケアはより専門的な知識や技術が必要で、また、カウンセリングなど薬以外での治療法が中心となるため、専門の医師に診てもらったほうがよいという。

 がん患者にとって精神腫瘍医とはどんな存在か。前出のAさんと同じグループ療法を受けている乳がん患者のBさん(20代)は言う。

「単に話を聞くのではなく、それが医学的な根拠に基づいていますし、気持ちが揺らぐときも、きちんとした方向性を示してくれる。大きな存在です」

 将来、赤ちゃんができたときには母乳で育てたいと考えたBさんは、主治医と相談のうえ、左乳房の部分切除だけ行い、放射線治療はしなかった。

 手術後は、「なんでこの年で? なんで自分が?」と自分のことばかり考えていたBさんだったが、保坂医師の診療を受けていくうちに、自分ではなく「誰かのためにできること」を探すようになり、また、自分をいたわることもできるようになったという。空いている時間に病院での小児がんの子どもの世話をするボランティアを始めた。

 そんなBさんに、保坂医師は「成長したんだよ、良かったね」と声をかける。

 残念ながら、わが国では精神腫瘍医自体、まだ少数でしかなく、がん診療拠点病院であっても常駐して診療しているところは多くない。ただ、緩和ケアのなかに精神科医や看護師、心理士などが関わって、がん患者の心のケアを行っているところもある。

「必要性を感じたら主治医などに相談し、つらい気持ちを我慢せずに専門家に診てもらってほしいですね」(保坂医師)

 がん患者の寿命にも関わる、心の有り様。2人に1人ががんにかかる時代だからこそ、がんになったら終わりではなく、その先をがんサバイバーとしてどう生きていくか。それが大切になる。

「がん患者さんにいちばん大切なのは、過去でも、未来でもなくて、今の自分に目を向けるということ。例えば空が青いとか、今日は風が冷たいとか、きれいな花が咲いているとか、ワンシーン、ワンシーンをカメラで切り取り、そしてそれを感じる。長生きは、その積み重ねの結果だと思います」(同)


 

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