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スポーツの具体的な“効能”について、昨今いくつかの研究が報告されている。
“心臓にいい”スポーツは?目からウロコの健康と運動の最新研究
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161225-00010003-dime-hlth&pos=1
@DIME 12/25(日) 10:10
健康のためにスポーツを行なっている人は多いが、具体的にどのように心身の健康に資しているのか。スポーツの具体的な“効能”について、昨今いくつかの研究が報告されている。
■運動がメンタルに及ぼす6つの効能
WHOは成人および中高年に対して、週に少なくとも150分の運動を推奨している。毎日するなら20分程度、週5日なら1日30分といった具合になる。
運動は心とカラダの健康に欠かせないものということになるが、健康情報サイト「The Active Times」では、運動がメンタルの健康に寄与している6つのポイントを紹介している。
○ストレスの低減
健康調査研究NPOの「ADAA」によれば、継続的な運動がストレスの解消に繋がることが証明されているという。さらに運動は疲労感の低減と、全体的な認知機能の向上をもたらすためのきわめて有効な手段であるという。
○脳機能の向上
運動は脳の機能を直接活性化し、能力が最大限発揮できる状態にする。また運動を日課にすることで認知症やアルツハイマーの発症リスクを下げる。
○疲労回復
継続的な運動は筋力と持久力を高めると共にカラダのエネルギーレベルを上げて疲れにくい体質を形成する。米メイヨークリニックによれば、運動によって酸素と栄養素が体組織へ効果的に運搬され、循環器系(特に心臓と肺)の働きが良好になり、日々の活動のためのエネルギーを増やしてくれるということだ。
○不安障害とうつの症状を和らげる
気分がすぐれない時に部屋でジッとしているのは最悪の選択であり、そういうときほど運動をすべきであるという。運動でうつが緩和されることは科学的に証明されており、その鍵を握っているのが幸福感に関係があるといわれている神経伝達物質・エンドルフィンだ。運動によって脳内でエンドルフィンの分泌が盛んになることでメンタルの健康に保つことができる。
○集中力の増進
運動は生産性の向上と集中力の増進をもたらす。継続的な運動によって脳内神経伝達物質の分泌が活性化し記憶力、集中力、明晰さといった脳機能が高まる。
○自信の高まり
運動で得られる充実感や達成感、さらにはダイエットの成功などを体験することで、自分の意志や能力への自信を深められる。さらに運動を続けるモチベーションにもなり、正のサイクルが形成される。
以上が運動がもたらす具体的なメンタルヘルスへの効能だ。何を期待して運動を続けるのか明確にしてみることで、運動が継続しやすいものになるかもしれない。
■ランナーの脳は“高速”
最新の研究では、ランニングが脳内の情報伝達能力を向上させていることが指摘されている。楽器を演奏するのと同じくらい、走ることで脳内の各機能の接続を太く早くするということだ。
アリゾナ大学の人類学研究チームが先頃、神経科学系学術誌「Frontiers in Human Neuroscience」で発表した研究は、ランニングなどの繰り返し運動(repetitive task)は、脳の各部位の結合をより密接にし、より同調した動きを可能にすることを指摘している。これは楽器を演奏するミュージシャンにも見られる特徴であるということだ。
研究チームは、クロスカントリーのランナー11人の脳と非アスリート11人の脳をMRI(磁気共鳴画像撮影)を使って比較分析した。より正確な比較ができるよう、どちらのグループも年齢は18〜25歳に限定し、体型のBMI値もほぼ同じで教育水準も同程度の者を揃えた。
安静時において何らの課題も行なわない状態で2グループの脳の活動と構造を分析したところ、ランナーの脳は機能的接続性(functional connectivity)に優れていることが判明した。たとえば、計画立案や意思決定、マルチタスクの能力と深い関係にあるとされている前頭皮質の機能的接続性がランナーの脳ではきわめて高かったのだ。
これまでの研究で、脳の機能的接続性と楽器演奏などの複雑な動きを伴う運動の関係性は指摘されていたのだが、それと同じようにランニングなどの繰り返し運動でも機能的接続性を向上させられることが示唆されることになった。
機能的接続性のメカニズムはまだよくわかっていないのだが、脳震盪や脳梗塞などの脳へのダメージでその機能が損なわれることが確かめられており、また加齢による認知機能の低下やアルツハイマー病などでも機能的接続性の機能が低下することがわかっている。
したがって中高年以降も運動の習慣を持つことで、認知機能の衰えをなるべく食い止められることが指摘されてくる。運動の習慣を持つことは心身のためのみならず、脳のためでもあったのだ。
■“心臓に良い”スポーツ種目は?
メンタルヘルスのための運動、脳のためのランニングと、最新の研究で具体的な示唆が得られることになった。では、アメリカ人の死因の1位であり、日本でもがんに次いで2位の心臓疾患のリスクを低減する具体的なスポーツ種目はどれか? 新たな研究で、心筋梗塞などの心疾患リスクを大幅に下げるスポーツが特定されている。恐らく多くの人にとっては意外な競技種目が挙げられたのだ。
英・エディンバラ大学、豪・シドニー大学をはじめとする国際的な合同研究チームによって先頃「British Journal of Sports Medicine」で発表された研究では、スポーツ競技を6種類のカテゴリに分け、それぞれの健康への影響を分析している。
6つのカテゴリとはそれぞれ、エアロビクス、サイクリング、フットボール、ラケット競技、ランニング、水泳である。そしてこれらのスポーツのどれかをある程度本格的に続けている平均年齢52歳のイギリス人8万306人(男性46%、女性54%)の9年間に及ぶ健康データを分析した。ちなみにこの9年間の間に8790人が亡くなっており、そのうち1909人が心筋梗塞などの循環器系疾病が死因であった。
そしてそれら循環器系疾病で亡くなった人々が行なっていたスポーツ種目を分析することで、逆に“心臓に良い”スポーツ種目が浮き彫りになったのだ。どのスポーツが心疾患リスクを下げるのか、研究の結果は以下の通りである。
●心疾患リスク低減率57%:ラケット競技(テニス、バドミントン、卓球など)
●心疾患リスク低減率41%:水泳
●心疾患リスク低減率36%:エアロビクス
サイクリング、フットボール、ランニングについては有意な心疾患リスク低減は認められなかったということだ。そして何はともあれ、心疾患と循環器系疾患のリスクを低減するスポーツとしてラケット競技が頭ひとつ抜きん出ているという、なかなか意外(!?)な結果が今回判明したのである。
今年のリオ五輪での日本人選手の活躍も後押ししてか、日本でテニスやバドミントン、卓球の人気はかつてないほどの盛り上がりを見せている。人気にあやかって将来の健康のために“便乗”してみても良いのかもしれない。
文/仲田しんじ
@DIME編集部
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