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<患者様とお医者様>
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投稿者 SHO 日時 2019 年 2 月 15 日 20:32:09: cVuKYKDVsuOXM gnKCZ4Ju
 

二十年ほど前、勤務医時代のある時、接遇改善と称し、患者を様付けで呼ぶよう病院から指導があった。おそらくは浅はかな病院経営コンサルタントの指南に基づく要請なのだろう。同じ頃からお医者様という言葉もまた、死語になったような気がするが、当時から今に至るまで、そういう風習には大反対だ。確かに、患者の側は、様付けで呼ばれれば悪い気はしないのかもしれない。しかし、この風習は患者にも病院にも悪しき勘違いをもたらすことになると思ったものだ。

「お金を払って治療を受けているのに、治らないとは何事か」と、まるで病気が治らないことを医者のせいであるかのように怒り出す患者がたまにいる。そういう手合いほど、外来で待たされれば文句を垂れ、医者の指導にも非協力的で、病院をころころと自分勝手に変えては病気を悪化させていく。要するに、患者の様付けは、もともと勘違いしやすいタイプを勘違いさせてしまうのに役立つだけなのだ。

一方、様付けの悪影響は患者の側のみにとどまらない。病院が患者を様付けで呼ぶ以上、病院側は患者のことを、儲けをもたらすお客様だという感覚に陥ってしまう。これがなぜ問題であるかといえば、お客様を相手にする医者は、患者にできるだけ肉体的、経済的負担をかけないよう治すことを目的とするのではなく、患者の負担など二の次三の次、できるだけ稼ぎになる治療を施すことを目的とするようになるからだ。

実際に、これは現在の大病院の在り方をそのまま反映しているといってよい。保険で許される範囲内で稼ぎにすることが目的に据えられるので、儲けにつながる患者は手厚くもてなされるが、そうでない患者はすぐにお払い箱というわけだ。日本の医療制度がそれに拍車をかけている現実もある。
かくして医者の頭の中は、どれだけ効率よく治療費をふんだくれるかという発想が支配的となっていく。
故に、生活習慣や受診態度について、本来ならば医者に厳しくお叱りを受けるべき患者が甘やかされ、金づるとして珍重される事態を生むのだ。だが、それは結局、患者のためにならないのである。

本来、患者は医者を頼っている立場で、医者は患者に頼られているという責任を負っている立場だ。なるほど商売において、お客様は神様なのかもしれないが、医療においては、医者の側が神様の代理人としての責任を負うのである。ところが、患者を患者様と呼ばせる風習は、この責任の所在を曖昧にしてしまい、病院をして聖域から商店へと堕落させる。患者は、患者様ではなく、患者さんだ。そして医者は、お医者様として、全力で神様を演じなければならない存在ではないだろうか。  

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