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医師たちが告発「がん免疫療法、うかつに信じてはいけない」 藁にもすがる思いの患者をそそのかす(現代ビジネス)
http://www.asyura2.com/16/iryo5/msg/666.html
投稿者 赤かぶ 日時 2017 年 9 月 20 日 23:12:10: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 


医師たちが告発「がん免疫療法、うかつに信じてはいけない」 藁にもすがる思いの患者をそそのかす
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/52498
2017.09.18 片田 直久  現代ビジネス


手術もできない、抗がん剤や放射線も効かない――そんながん患者が最後にすがりつくのが「免疫療法」。超高額な治療費がかかるが、効果は眉唾ものだ。悩める患者をカモにする「医療詐欺」を暴く。

「水を買え」と言う医者

「俺の命よりカネが大事なのか!」

晴山峰敏さん(仮名、当時64歳)は、妻や娘を口汚くののしった。

晴山さんは現役時代、大手の新聞社で働いていた。いわば情報のプロ。だが、そんな彼が自分の病気については、なにが正しく、なにが誤った情報なのか見極められず、すっかり混乱しているようだった。

晴山さんは3年前に膀胱がんで余命1年と宣告された。手術は難しいと言われ、抗がん剤の副作用に苦しみながら余命を延ばすしかなかった。晴山さんの息子が語る。

「いったんは運命を受け入れたようでした。しかし、見舞い客が持ってきた一冊の本を読んでから、すっかり様子が変わりました」

その本は、がんの「免疫療法」を奨める内容だった。免疫療法とは一言でいえば、患者自身が本来備えている免疫力を高め、がん細胞を退治する治療法のこと。

著者は都心部にクリニックを構える医師だった。

晴山さんは、藁にもすがる思いで、この病院にセカンドオピニオンを求めた。病床に伏せる晴山さんに代わって、妻と息子がクリニックへ相談に出向いた。

ところが、現れた医師は春山さんのがんの種類や病状も聞かない。紹介状すら開封せず、「すぐにでも今の病院を出られますか?」と尋ねた。

「帰りに受付で『水』を買っていくといい。水の効果でがんが小さくなれば、今の病院を出て、ワクチンを打てます」

高額だが効果のよくわからない「水」の購入を奨められ、妻や娘は、免疫療法を受けることに反対した。このクリニックの免疫療法は完全な自由診療で保険は利かない。



治療費は数百万円はかかる。そこで晴山さんは冒頭のように、家族をなじることになった。

「カネが惜しくて、俺を死なせるのか……」

息子は「そこまで言うのなら」と父の意に従うことにした。仲の良かった家族が分断されたのは、初めてのことだった。

結局、妻と娘の反対を押し切り、免疫療法を受けることになった。

まずは検査を行い、がん細胞や免疫細胞の状態を調べた後に採血する。それから血液内の免疫細胞を活性化して、体内に戻す。この「採血→免疫細胞活性化→体内に戻す」という治療を2週間ごとに数回にわたってくり返す。

「1回にかかる費用は25万円ほどでした。通常は6回ほどくり返すとのことでしたが、なかなか効果が表れないので、10回ほど行った」(晴山さんの息子)

「もしかしたら」と思わせる

だが、高額な治療もむなしく、晴山さんの容態は悪化の一途をたどり、治療を中止して2ヵ月後に亡くなった。

「できる手はすべて打ったという意識はある。ただ、200万円以上もかけた治療で、果たして余命が延びたのかどうかはわからない。効果があったとしても数日分くらいのものではないか」(前出の息子)

インターネットでがんの治療法を検索すると、免疫療法を提供するクリニックの広告が次から次へと表示される。そこには〈最先端〉〈理想的〉〈あきらめない〉といった美辞麗句が並んでいる。

がんの治療法としては、「三大療法」が一般的に知られている。「外科療法(手術療法)」「化学療法(薬物療法)」「放射線療法」の三つ。

この三大療法に並ぶ新しい「治療」として最近、注目を集めているのが免疫療法である。基本的に保険の利く三大療法で思わしい結果が得られない患者が、最後の望みとして免疫療法に流れるケースが多い。

「卵巣がん体験者の会スマイリー」代表として患者や家族の相談を受けてきた片木美穂氏が語る。

「保険が利く抗がん剤も自分に効果があるかどうかは使ってみないとわからない。多くの患者さんにとって、効くか効かないかわからないという意味では免疫療法も抗がん剤治療も同列なのです。

でも、本などで免疫療法が『効いた』実例を見せられると、『もしかしたら私も』とすがってしまう。一般的にかかる費用(200万〜300万円)も『頑張れば、かき集められるかも』と思わせる金額なのです」

そもそも免疫とは細菌やウイルスといった異物から生物の身体を守るためのシステムのこと。がん細胞も異物の一つで、本来は免疫の働きで排除される。

だが、免疫が弱っていたり、がん細胞によって免疫の働きにブレーキがかかっていたりすると、排除しきれないことがある。免疫療法は免疫本来の力を回復することで、がんを退治することを目指すものだ。

だが、免疫療法と一口でいっても、その内容は多様で玉石混交である。

「玉」の代表例が「オプジーボ(一般名ニボルマブ)」。高額な薬剤費(発売当時の価格で年間約3500万円)で話題となった、免疫に働きかける抗がん剤だ。ただし、これは晴山さんが受けた免疫療法とはまったく別ものである。



国立がん研究センターの若尾文彦がん対策情報センター長が解説する。

「オプジーボは、『がん細胞が免疫の働きにブレーキをかける仕組み』に働きかける薬。この仕組みは非常に画期的なもので『免疫チェックポイント阻害剤』と呼ばれ、効果が科学的にも認められており、保険も適用されます。

一方、多くのクリニックが自由診療で提供している免疫療法は『細胞治療』です。これは免疫細胞を採取し、増強させ体内に戻す治療法。両者は仕組みがまったく違うのです」

科学的根拠はない

後者の免疫細胞療法にはがんペプチドワクチン、樹状細胞ワクチン、キメラ抗原受容体(CAR)、遺伝子導入T細胞輸注療法などがある。

だが、これらはすべて現時点で安全性や有効性が確認されていない。効果がはっきりしていない以上、保険診療としても認められておらず、一通りの治療を受けると200万〜300万円、なかには1000万円以上も請求されるケースもある。

「本来なら科学的な根拠のある標準治療を受けるべき患者さんまで、自由診療の免疫療法に流れる場合があります。効果がはっきりしていないのに非常に高い料金設定。憂慮すべき社会問題だと思います」(若尾氏)

がんが進行すると標準治療が奏功しなくなることがある。それでもあきらめきれない一部の患者は代替療法や民間療法、健康食品など医学的には眉唾物の治療法に救いを求める。そんな患者に、笑顔で近づいてくるのが免疫療法のクリニックなのだ。



免疫療法の研究が始まったのは'70年代。奇妙なのは、それから40年以上も経ったにもかかわらず、いつまでも「研究段階」に留まっているという点だ。

「本当に『理想的な』治療法だというなら、臨床試験を行い、保険の承認を目指せばいい。承認されれば患者の経済的負担も軽くなる。

にもかかわらず、免疫療法系のクリニックは臨床試験に二の足を踏む。科学的なエビデンスを求めたら治療ができなくなることに、医師たちも気付いているのでしょう」(都内大学病院・腫瘍内科医)

昨年12月には、日本臨床腫瘍学会が「がん免疫療法ガイドライン」を作成し、本当に効果のある免疫療法とそうでないものを明確にした。

ガイドラインの取りまとめに当たった、山本信之・和歌山県立医科大学教授が語る。

「『がん免疫療法ガイドライン』作成のポイントは、あらゆる先入観や恣意性を排除することでした。これまで効果が確認されていないものも含めて、考えられる限りの免疫療法すべてをピックアップ。客観的な判断規準を設定したうえで、文献にあたり、科学的根拠のあるものとそうでないものを峻別しました。

その結果、免疫チェックポイント阻害剤以外の免疫療法については効果があると確認されたものはほとんどありませんでした」

ガイドラインによれば、主要ながん18種類のうち、現時点で「推奨される」免疫療法があるのは肺がんや血液がん、腎細胞がんなど6種類のみ。食道がんや胃がん、大腸がん、肝がん、乳がんなど12種類については免疫療法の効果は認められていない。

自由診療で免疫療法を提供する医療機関は全国に300ほど存在する。それらの医療機関のサイトには「がんが消えた」といった刺激的な文言が躍っている。

だが、免疫療法クリニックでは多くの場合、標準治療も並行して提供する。これでは、効果があったとしても、どちらが効いているのか判断が難しい。

「こうしたクリニックの中には、他の病院の医師にカネをつかませて、がん患者の紹介を頼むようなところもある。カネ儲けのために、やたらと治療メニューを詰め込んで、患者が肝不全になる例すらあります。

免疫療法を提供するクリニックのほとんどは、お世辞にもがん治療の専門機関とは呼べません」(前出の腫瘍内科医)

有名大学の医者を「買収」する

昨年10月には「アクティクリニック」(東京都)が基準を満たさない無許可施設で細胞を加工して治療を行っていたことが発覚。厚生労働省から治療中止を命令されている。

これは再生医療安全性確保法が施行('14年)されて以来、初めての中止命令だ。日本再生医療学会も「触法行為や不誠実な医療の排除には、国民の厳しい視線が欠かせない」と免疫治療を受ける患者に注意を呼びかけている。

免疫療法クリニックの多くは共通した「ビジネスモデル」がある。とあるクリニックグループから院長のポストを提示されたことのある医師が証言する。

「採血した血液を処理する細胞加工業の事業者がめぼしい医師に声をかけます。そして医院開業から経営までのすべてをコンサルティングする。医師は週に何日かクリニックに通うだけで、2000万〜3000万円の年収を確保できるのです」

免疫療法ビジネスは、ますます「洗練」されてきており、最近では他に治療法のない末期患者だけでなく、抗がん剤投与を始めたばかりの患者も標的にされるようになった。まだ患者の体力がある分、免疫力を高めることに意味があるという理屈だ。

こうしたクリニックの医師たちは一様に「優しい」。少なくとも表面上は、絶望した患者の声に耳を傾ける。だから患者もその家族も、免疫療法に疑問の声を上げることはまずない。

「おカネと時間をかけた治療の選択肢が間違っていたとは、誰も認めたくありませんからね」(前出の片木氏)

前出の山本教授が語る。

「自由診療で行われている免疫療法の多くは、実験的な治療を行っているにもかかわらず、臨床試験の枠組みから外れている。言語道断です」

少しでも長生きしたいと望む患者の弱みにつけ込み、効果の定かではない高額治療を奨める――「医は算術」と考える医師たちがいかに多いことだろうか。



 

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