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1泊2日60万円で全身の血管を診断 国循式“攻めの予防”「高度循環器ドック」とは〈dot.〉
http://www.asyura2.com/16/iryo5/msg/670.html
投稿者 赤かぶ 日時 2017 年 10 月 29 日 16:47:25: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

          高度循環器ドックでは、病気の元となる血管の異常を隈なく検査する(提供:国立循環器病研究センター)


1泊2日60万円で全身の血管を診断 国循式“攻めの予防”「高度循環器ドック」とは〈dot.〉
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171024-00000043-sasahi-hlth
AERA dot. 10/29(日) 16:00配信


 脳卒中や心筋梗塞など血管の異常で起こる病気は、健康に見える人にも突然襲ってくる。突然死を招くこれらの病気を研究する最先端の国立機関が、国立循環器病研究センター(以下、国循)だ。発売中の週刊朝日MOOK「血管を強くして突然死を防ぐ! 脳卒中と心臓病のいい病院」では、病気のリスクをいち早く見つける、国循式の“攻めの予防”を追った。

* *  *
 大阪府在住の高木良介さん(仮名・61歳)は、高血圧の服薬治療は受けているが、BMI24と肥満ではなく、コレステロール値や中性脂肪、血糖値は正常範囲で、会社の健診で指導対象となることはなかった。定年を迎え、第二の人生を楽しもうと思っていたとき、国循の「高度循環器ドック」の存在を知った。

 高度循環器ドックは2013年から始まった。循環器病にかかわる血管の異常を調べるために16点もの精密検査を受けられる。ドックでは、自治体や会社でおこなう「健診」や特定健康診査(メタボ健診)では見逃されていたリスクが発見できるという。

「健診では、循環器病のリスクがわかります。血圧や血糖、コレステロールなどを測定し、将来、循環器病になる危険性を見ています」

 こう話すのは、国立循環器病研究センター病院(大阪府)予防健診部長の宮本恵宏医師だ。

 なぜ、このような健診がおこなわれているかといえば、脳卒中や心筋梗塞など重大な循環器病が発生した場合は治療を急ぐ必要があるが、検査値異常の段階で生活習慣を見直し改善すれば、循環器病の発症を防げるからだ。

「循環器病の多くは血管の動脈硬化が原因です。高血圧や糖尿病、脂質異常症などの有無や程度で動脈硬化の進行の速さは決まるため、生活習慣を見直して検査値を改善したり、動脈硬化の原因となる疾患を治療すれば、循環器病は予防できます」(宮本医師)

 自治体などでおこなう健診で、肥満が高血圧や糖尿病、脂質異常症の原因になるとわかって始まったのがメタボ健診だ。40〜74歳を対象とするこの健診は内臓脂肪に着目し、腹囲が男性85センチ、女性90センチ以上で、血圧や血糖値、脂質に異常があれば、生活習慣を改善するよう具体的な指導がされる。

「肥満者は循環器病リスクが高いです。メタボ健診は健診の結果を受けて、薬による治療を始める前に、食事や運動習慣を見直して循環器病の発症リスクを低くしようという“攻めの予防”の試みです」(同)

 しかし、こうした健診で指導されなくても、循環器病のリスクがある場合がある。健診がリスクを見つけるものであるのに対して、ドックは重大な病気の元を見つけるのが目的だ。循環器領域では、破裂前の脳動脈瘤などを見つける「脳ドック」が知られるが、それ以外の部位の循環器系ドックは検査・診断技術が難しく、実施する病院はそう多くない。

「当センターには多くの専門医がおり、ドックの結果を的確に判断し、異常があればすぐに治療に進むこともできます。がんのドックで異常が見つかったとき、予防という選択肢はなく、病状の説明をし、治療を勧めることになります。循環器病でも同じことをおこなうのが“攻めの予防”から一歩前進した高度循環器ドックです」(同)

 CT(コンピューター断層撮影)、MRI(磁気共鳴断層撮影)はもちろん、心臓超音波や心磁図などからだへの負担が少ない検査機器を駆使し、1泊2日の入院で、頭から足先まで全身の血管を隈なく調べる。

 メタボ健診では指導対象にならない高木さんだが、高度循環器ドックの「心臓MRI検査」で冠動脈プラークの存在を意味する高信号が発見された。プラークとは血管にたまったカスのようなものだ。
「他の検査の結果から虚血(血流不足)はありませんでしたが、将来的に心筋梗塞を起こす確率が高いため、降圧治療を強めるという判断になりました」(同)

 高木さんのように健診で指導対象にならなかった人が、高度循環器ドックを受け、循環器病発症の芽を摘んだケースは少なくない。菅野弘さん(仮名)もその一人だ。80歳になる菅野さんはBMI20と痩身の部類に入る。この年になるまで循環器病にならずに暮らしてきたが、脳卒中にでもなって周囲に迷惑をかけるのも、という気持ちで受診した。

「冠動脈のCT検査で、動脈硬化の進行を意味する白い石灰化を認めました。冠動脈病変の有無や今後の心筋梗塞や心不全の予測ができる石灰化スコアが高く出ました。また心臓の動きや血液の流れを調べる検査でも、運動負荷時に心臓の一部に血流低下を発見しました」(同)

 ドック入院初日の血液検査で血糖値16mg/dLが確認され、菅野さんは糖尿病を精査後、治療を早期に開始し、以後、動脈硬化の予防に努めるよう指導され、実行している。

 高度循環器ドックの料金は60万円ほどかかる。

「患者さんとして検査を受けた場合の金額をもとに設定していますが、病気を見つけるためのドックには保険が利かず、自費となります。もちろんドックで病気が見つかり、治療する場合は保険診療です」(同)

■突然死を招く不整脈を遺伝子検査で発見

 動脈硬化以外にも突然死を引き起こす循環器病はある。なかでも心拍が乱れる「不整脈」、大動脈の壁が壊れる「大動脈解離」は症状が出たら手遅れになることも多い。

「遺伝子検査をすることで不整脈や大動脈解離の一部のタイプは服薬治療などによる“攻めの予防”ができるようになっています」(宮本医師)

 たとえば、不整脈の原因となるQT延長症候群という病気はかかりつけ医でもできる心電図で異常を認めた場合、その病院から国循などの遺伝子検査をおこなう病院に血液を送れば診断ができ、予防のための服薬などの対処が可能となる。

「当センターにはQT延長症候群の遺伝子検査は年間200〜300件の依頼があります。保険診療が可能なので、家族歴のある人は遺伝子検査を検討してください」(同)

(取材・文/山崎正巳)


 

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