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「カッコいい医師」は減るほうがいい!? 産業医・大室正志氏「目指すべき医師像」〈dot.〉 
http://www.asyura2.com/16/iryo5/msg/698.html
投稿者 赤かぶ 日時 2018 年 2 月 17 日 11:48:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

「カッコいい医師」は減るほうがいい!? 産業医・大室正志氏「目指すべき医師像」〈dot.〉
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180208-00000066-sasahi-life
AERA dot. 2/17(土) 7:00配信


 
 大室正志医師「技術確信が、病気ではなく人を診る時間をつくる」


 少子高齢化が進む日本で、今後、医療の現場はどう変わっていくのか。AERAムック『AERA Premium 医者・医学部がわかる2018』では、産業医の大室正志医師に、医学部を志望する学生に向けて「これから求められる医師像」を示してもらった。

*  *  *
「医学部を志望した理由は?」

こんな質問に対し、医療漫画や医療ドラマの影響を口にすることは、ある意味「鉄板」です。

 しかしフィクションで描かれた「カッコいい医師」がこれから激減すると言ったら、医学部志望の皆さんはどう感じるでしょうか。

 私が医学生だった時、神経内科の病院実習に教授の先輩で今は開業されている外部講師が招かれたことがありました。その年配の先生は打腱器でトントンと患者さんのさまざまな部位をたたきながら、腱反射を見て次々に疾患を言い当てていきます。当時の私はこのような熟練を要する「匠の技」にすごいなぁと素直に感心したことを覚えています。

 一方で、その年配の先生の言い分には気になる部分もありました。「最近の若い医者は画像ばかりに頼って、打腱器の訓練をおろそかにしている」

 と。このような趣旨の発言はその後の循環器内科の実習中にも聞きました。

「最近の若手は心エコーばかりに頼って、聴診器での聞き分け能力が低下している」

 これらの発言にはうなずける部分もある半面、違和感を覚えたのも事実です。

 患者さんの立場から見たら、打腱器だろうがCTだろうが何を使おうと関係ないではないか。治療という目的を前にした場合、「医療機器」も「熟練の技術」も手段でしかない。むしろ目指すべきは、熟練度によって診断レベルが変わってしまう医療ではなく「誰が行っても同じ結果になる医療」ではないかと。

 この思いは今でも変わりはありません。むしろその実感は年々強まってきています。

■多忙を理由に患者を遠ざけた医師の存亡

 かつてミュージシャンになるための条件は「譜面が読めること」と、ピアノやギターなど何か一つ「楽器が弾けること」でした。しかし現在のポピュラー音楽の世界では譜面が読めず、楽器が弾けないミュージシャンが多数存在します。現在ではシーケンサーやリズムボックスなどのソフトウェアを使えば音楽自体は比較的簡単に作れてしまいます。つまり楽器を弾くことは、音楽作成方法として「選択肢の一つ」になったのです。

 楽器を練習するという参入障壁が低くなった現在、ミュージシャンのアイデンティティーの在り方は変化していることでしょう。人のアイデンティティーは内面から自然発生的に生まれてくるのではなく、外部環境に多分に影響されるからです。ただし、音楽であれば、それでも「生音に限る」というような個々人の嗜好性は尊重されます。

 一方の医学は、サイエンス。習得に時間を要した技術であっても、新しい医療機器での診断や治療の成績が勝ることが判明すれば、潔くそちらを優先しなければいけない分野です。 

 2016年には、膨大な医学論文を学習したIBMの人工知能(AI)「ワトソン」が、診断が難しい白血病のタイプを10分で見抜き治療に貢献したことが大きなニュースになりました。

 そんな未来には、内科のドクターは診断をAIに任せ、その治療法などについての「相談」の役割が増してくるように思います。なぜなら治療法の選択は定量化できる指標だけを用いるわけではないからです。

 例えば、こんな場合。

 治療法Aは5年生存率52%。治療期間は長く、すごく痛くて苦しい。治療法Bは5年生存率48%。治療期間は短く、体の負担はほとんどない。

 どちらを選択するかは最終的には個々人の判断です。しかしそれを全て一人で決められる人はやはり少ない。定量的な数値の比較でしかない生命保険ですらネット販売より対面販売が多いように、人は相談者を必要とするのです。

 そんな時代になれば多忙を理由に患者と向き合うことを避けてきた医師は淘汰されてしまうでしょう。

 今後、AIは業務効率を上げるための補助ツールとして、どんどん活用されていきます。そして医師は効率化によって浮いた時間を患者と向き合うことに充てる。技術革新が医師本来の理想であった「病気ではなく人をみる」の時間を作る。こんな未来がすぐそこまできています。

 また外科医の分野でも、「手術がうまいこと」が今後は「求められる能力の一つ」に相対化されていく可能性があります。「ダヴィンチ」に代表される手術支援ロボットの進歩は外科医の能力で差がつく分野を狭めていくことでしょう。「神の手」が輝く領域は手術ロボットの台頭で減っていくのです。

 今後の外科医は「術前‐手術‐術後」というトータルの工程をチームで管理する責任者、つまりプロジェクトマネジャーとしての側面が強まっていくのではないかと思います。

 手術だけしてサッと帰っていく。ドラマや漫画でよく見るこんな外科医は、今後は非常に限定的な領域になっていくでしょう。(寄稿)

※後編に続く

大室正志(おおむろ・まさし)/医療法人社団同友会産業医室 産業医。2005年産業医科大学卒。産業医科大学産業医学卒後修練課程を修了し、ジョンソン・エンド・ジョンソン統括産業医としてグループ4千人の健康リスク低減に従事。現在、医療法人社団同友会産業医室に所属。日系大手企業、外資系企業、独立行政法人など約30社の産業医業務に従事。ウェブニュースメディア「NewsPicks」でも絶賛活動中

※『AERA Premium 医者・医学部がわかる2018』から抜粋


 

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