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米国の省察は徹底していない:リビア問題に関するオバマ大統領の悔悟について
http://www.asyura2.com/16/kokusai13/msg/398.html
投稿者 あっしら 日時 2016 年 4 月 18 日 00:59:04: Mo7ApAlflbQ6s gqCCwYK1guc
 


米国の省察は徹底していない
人民網日本語版 2016年04月13日15:22

オバマ米大統領は先日FOXニュースのインタビューに「在任中の最大の過ち」として、リビアのカダフィ政権転覆後の状況についてしっかりと計画を立てていなかったことを挙げた。8年間の任期が終わるのを前に、オバマ大統領はリビア問題を繰り返し総括している。(文:華益文・国際問題専門家。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)

オバマ大統領は現在リビア情勢が収拾がつかないことを率直に認めたうえで、戦後の混乱の責任を同盟国である英仏の無関心さになすりつけた。だがオバマ大統領はリビアへの軍事介入自体が誤りであったことは認めなかったうえ、米国が少しの代償で、かつ同盟国が先頭に立ってカダフィ政権を倒したことを自慢げに語った。こうした選択的、限定的な介入が「オバマ主義」の重要な特徴であることは間違いない。

オバマ大統領は「チェンジ(変革)を掲げて出馬し、大統領に就任した。アフガニスタンとイラクでの戦争を終結させることを始め、ブッシュ政権の対外政策を変えることを誓った。オバマ大統領は本来ブッシュ前大統領の後塵を拝したくなかったのだが、結果としてやはりリビアに対する戦争発動に加わった。

シリア問題において、この「選択的介入」は新たな形を取った。米国が西側および地域の同盟国と連携して制裁を行い、シリアを孤立させた結果、アサド政権は国土の多くに対するコントロールを失い、シリアは混乱に陥った。現在までにシリアでは数十万人が命を失い、数百万人が家を失い、シリア難民問題が欧州を悩ませている。米国を代表とする西側諸国のこうした干渉はパンドラの箱を開け、リビアとシリアに深刻な結末をもたらした。

米国の介入方法は対象国により異なるが、いずれも程度が深いうえ、情勢を一層悪化させた。米国の介入の理由は多くが「安全」と「民主」であり、対象国が米国と世界の安全にとって脅威である、または米国と西側の民主的価値観に反すると考えるものだ。米国が強大な軍事的優勢、同盟国動員能力、国際的発言権を頼みに軍事的干渉を発動し、小国の政権を転覆するのは比較的容易だが、戦後の再建はそれほど容易ではない。冷戦終結後、クリントン政権の「新干渉主義」、ブッシュ政権の「新保守主義」、オバマ政権の「選択的介入」と、米国の対外干渉の手法と方法はある程度異なるが、本質に変化はない。どの強力な干渉も、平和と安定をもたらさなかった。

米国の外交政策の基本原則には多くの問題が存在する。これは中東政策に現れているだけでなく、対中関係にも影響を与えている。オバマ大統領は任期の初めには対中積極関与政策を講じ、ブッシュ政権後期の対中政策と「シームレスに連結」し、両国関係の平穏な移行を実現した。だが米国は台湾やチベットの問題で誤った政策を改めず、依然として痼疾にとらわれ、波瀾を招いてきた。南中国海問題では、米国の干渉が南中国海地域と中米関係に複雑な要素をもたらした。米国は中東政策で過ちに過ちを重ね、対中政策でも繰り返し問題を生じている。将来、中米は世界に最も大きな影響を与える両大国となる。世界は米国の対中政策にどれだけ「過ちを試す」余地を与えられるだろうか?

オバマ大統領は中東問題について省察が徹底していない。アジア太平洋リバランス戦略については省察を欠いている。これでは過ちを繰り返すことは避けがたい。(編集NA)

「人民網日本語版」2016年4月13日


http://j.people.com.cn/n3/2016/0413/c94474-9043967.html


 

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