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南中国海仲裁裁判所の権限乱用は国際法治を損なう
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投稿者 あっしら 日時 2016 年 5 月 12 日 01:41:40: Mo7ApAlflbQ6s gqCCwYK1guc
 


南中国海仲裁裁判所の権限乱用は国際法治を損なう
人民網日本語版 2016年05月11日13:51

しばらくの間というもの、フィリピンの申し立てで設けられた南中国海仲裁裁判所による権限の拡大と乱用を問題視し、警戒する声が上がっている。仲裁裁判所は基本的事実を無視し、国連海洋法条約を含む国際法に違反し、管轄外の領土・海洋境界画定問題に手を伸ばした。これは国際紛争の平和的解決という国際法の趣旨に違反し、国際法治を深刻に損ない、摩擦を激化するものであり、南中国海の平和・安定の助けにならず、その意図は悪辣で、公正でない。(人民日報「鐘声」国際論評)

この仲裁裁判所を国際司法裁判所など国連の正式機関と同一視して、いわゆる「神聖性」を与えようとする論調が現在世界にはある。実際には、仲裁裁判所はフィリピンの一方的な申し立てにより設けられた一時的機関だ。仲裁裁判所の仲裁員5人中4人は欧州出身で、世界各地の異なる法体系を代表するものではない。さらに5人中4人は2013年に当時の国際海洋法裁判所所長だった日本人の柳井俊二氏によって選定された。東中国海をめぐる中日間の争いを考えると、柳井氏は法に基づき避けるべきであったが、この事実を故意に無視した。これは手続き上の正義に明らかに違反する。法廷尋問における仲裁員の発言を見ると、彼らは南中国海における中国の歴史的事実について理解を拒絶するだけでなく、偏見を抱き、中国の合法的権益を意図的に無視した。このような姿勢は客観性、中立性を全く欠くものだ。

仲裁裁判所は設置初日から権限拡大を図り始めた。周知のように、南中国海をめぐる中比の争いの核心は領土と海洋境界画定の問題だ。領土問題は国連海洋法条約の調整範囲に含まれず、中国も2006年に国連海洋法条約第298条に基づき、海洋境界画定紛争を強制紛争解決手続きの適用から除外すると宣言した。国連海洋法条約に基づき設置される一時的機関である仲裁裁判所には、この問題について全く管轄権がない。仲裁など国際司法を通じて争いを解決することは、本質的に第三者の解決制度に訴えるものだが、これはとうに中比双方により排除されている。中比間には交渉と協議を通じて争いを解決するとの共通認識がある。これは両国間の一連の文書に反映されているだけでなく、『南中国海における関係国の行動宣言』における厳粛な約束でもある。国連海洋法条約自体も第280条と281条で、紛争解決方法を締約国自らが選択する権利を尊重すると明確に定めている。仲裁裁判所はこれについて見て見ぬふりをし、国連海洋法条約の強制紛争解決手続きの前提条件、除外と例外を突破し、自ら管轄権を得る目的を達するため、紛争解決方法についてのこれまでの中比の共同の選択を悪意をもって解釈し、国家間の合意を安易に否定した。これは中国が主権国家および国連海洋法条約締約国として有する、紛争解決方法を自ら選択する権利の重大な侵害だ。

それだけではない。仲裁裁判所は審理過程において明らかに権限を乱用した。仲裁裁判所は南沙(英語名スプラトリー)諸島を全体として見る中国側の一貫した立場を顧みず、「切断」の手法を弄して、中国が駐屯する南沙の島・礁を南中国海諸島という大きな地理的背景から差別的に切り離した。フィリピンなど他の国が不法に侵略・占拠する島・礁に対しては一言も触れず、領土主権問題をいわゆる島・礁の法的地位の問題とした。これは南中国海における中国の領土主権と海洋権益の否定が目的だ。証拠と事実の認定および選択の面においても、仲裁裁判所はすり替え、事実のねじ曲げ、自らを欺くなどの手法を弄しており、理・義・実に失する点が多くあった。同時に、法律の適用において、仲裁裁判所はフィリピン側の訴えに対してあらかじめ結論を設け、自ら基準を設定した後に、適用する法律条項を選択的に選択した。論証過程における偏向は非常に明らかであり、さながらフィリピンの代理人になったかのようで、フィリピンによる不法な侵略・占拠、主権侵害行為を肯定した

国際司法機関が自らの利益のために動き、権限を拡大し、乱用する趨勢はここ数年いくらか進行しており、「存在感」を示そうとする一部の裁判官の動機は覆い隠しがたい。フィリピンによる南中国海仲裁裁判については、「存在感」というほど単純ではないだろう。本質的に、この裁判は「法律の仮面をかぶった政治的挑発」であり、特定の域外国がこのために多くの力を注いでおり、その陰謀は誰の目にも明らかだと言える。

嘘は1千回言っても真実にならない。仲裁裁判所がどのような裁決を示そうと、一部の国と勢力がどのように騒ぎ立てようと、中国は裁決の結果を受け入れず、認めない。中国は国際法治の創設者、擁護者、建設者であり、「国際法治」を口実にして摩擦や争いを引き起こし、さらには激化させることに一貫して反対している。一部の者の拙劣なパフォーマンスが国家の主権と領土の一体性を守る中国の決意を揺るがすことはできず、国際法治を基礎に地域と世界の平和・安定を維持すべく尽力する中国の不動の精神力を揺るがすこともできない。(編集NA)

「人民網日本語版」2016年5月11日

http://j.people.com.cn/n3/2016/0511/c94474-9056154.html

 

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