ドイツ・バイエルンでシリア人自爆、12人負傷−音楽祭会場入り口付近
Johannes Koch
2016年7月25日 15:05 JST　
ドイツ・バイエルン州の街アンスバッハで開かれた音楽祭の会場入り口付近で、27歳のシリア人の男が自爆して死亡し、12人が負傷した。
　　この容疑者は音楽祭への入場を拒否された後に自爆したと、バイエルン州のヘルマン内相が25日朝の記者会見で述べた。
　　自爆がテロと関連していたかどうかは不明。容疑者は難民申請を拒否されており、自殺未遂の経験があったという。
　　ドイツでは22日にミュンヘンで、ドイツとイランの二重国籍を持つ18歳の男がショッピングセンターで銃を乱射し10人を殺害、20人余りを負傷させた。18日にはビュルツブルクの近くでアフガニスタン難民の男が列車内で乗客をおので襲い、けがをさせる事件が起きていた。
原題：Germany Rocked by Syrian Suicide Bomber Who Injures Twelve（抜粋）
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-07-25/OAUW9Z6K50XZ01

　
【ベルリン中西啓介】２４日午後１０時（日本時間２５日午前５時）ごろ、ドイツ南部バイエルン州アンスバッハの野外音楽祭会場入り口付近で男が爆発物を爆発させた。州当局によると男は死亡し１２人が負傷した。容疑者は２７歳のシリア人で精神疾患歴があった。ヘルマン州内相は２５日の会見でテロの可能性は「排除できない」と述べ背後関係を調べる方針だ。ドイツでは外国系容疑者が関与し多数の死傷者が出る事件が連続しており、メルケル首相の難民受け入れ政策への批判激化は必至だ。

　ヘルマン州内相によると、男は入場券なしで音楽祭会場に入ろうとして拒否され、近くの飲食店前で爆発を起こした。直前に電話をしたとの情報もある。警察は男の携帯電話を入手し調べている。現場では金属片多数があり、殺傷力を高める意図で爆発物に使用された可能性もある。男は２年前に入国し難民申請したが１年前に却下され一時滞在許可を得ていた。アンスバッハの難民向け施設におり、２回自殺未遂し精神科で治療を受けた。

　警察は特殊部隊を含む約２００人を派遣し市中心部を封鎖。音楽祭会場の観客約２５００人は警察などの誘導で全員が避難した。

　バイエルン州は昨年、大量にドイツ入りした難民の入国ルートに位置する。１８日には同州でアフガニスタン難民とみられる少年による列車乗客の襲撃事件が起きた。州都ミュンヘンでは２２日にイラン系の男が銃を乱射し９人が死亡した。
http://mainichi.jp/articles/20160725/dde/001/030/063000c 　

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