２０２０年東京オリンピックの開幕まで２４日でちょうど４年です。新国立競技場やエンブレムなど準備が着実に進む一方で、開催都市東京の知事が交代するなか、組織委員会と国と東京都の３者による大幅に膨らむ費用負担の見直しや大会招致を巡る贈収賄疑惑に、対する懸念を早期に払拭（ふっしょく）できるかが課題となっています。

東京オリンピックは２０２０年７月２４日に開幕し、８月９日まで行われます。４年後に向けて、大きな懸案となっていた２つの課題はようやく準備が軌道に乗り始めています。

このうち、白紙撤回を経て新たな計画が決まった新国立競技場は先月、基本設計が予定どおり終了し、１１月までにより具体的な実施設計が行われ、２０１９年１１月の完成を目指して年内にも工事が始まる見通しです。

また、同じく一度は白紙撤回になったエンブレムについても、新たな作品がことし４月に決定し、先月からは公式商品の販売が始まりました。

一方、新たな懸案も出て来ています。大会の施設整備などの費用負担の在り方です。立候補段階では３０００億円とされた組織委員会の負担分が大幅に膨れ上がる見通しのなか、組織委員会と国と東京都の３者で負担の割り当てを見直す協議を行っていますが、舛添前都知事の辞任に伴い、今月３１日に投開票が行われる都知事選挙で誕生する新たな知事の考え方によっては、こうした作業に影響が出るおそれがあります。

また、大会の招致を巡る贈収賄疑惑については、ＪＯＣ＝日本オリンピック委員会が５月に調査チームを立ち上げ、違法性の有無を含め全容解明を進めていますが、ＪＯＣによりますと、現在のところ、調査が終わる見通しは立っていないということです。

リオデジャネイロ大会終了後は、東京大会に向けた準備を一気に加速させることが求められるなか、費用負担や招致を巡る疑惑に対する懸念を早期に払拭できるかが課題となっています。

東京五輪までの主な日程

４年後の東京オリンピック開幕までの主なスケジュールです。

来月３日、リオデジャネイロで開かれるＩＯＣ＝国際オリンピックの総会で、追加種目の採決が行われます。

大会の組織委員会が野球・ソフトボール、空手、スケートボード、スポーツクライミング、サーフィンの５競技１８種目を提案していて、採決の結果、承認されれば追加種目が正式に決定します。

また、大会前に選手たちがトレーニングを行う事前キャンプ地について、それぞれの国や地域に情報提供するためのガイドを、組織委員会がリオデジャネイロオリンピックに合わせて近く、ホームページ上で公開するということです。

メインスタジアムとなる新国立競技場は現在、より具体的な実施設計が進められ年内に工事が始まる予定で、大会の前の年、２０１９年の１１月の完成を目指しています。
このほか、来年には大会のマスコットを発表、再来年にはボランティアの募集プロセスを発表したあと採用手続きに入り、大会前年にはチケットの販売が開始されて、聖火リレーのルートも発表される予定です。

「３０００億円」は単なる「森喜郎」・・いや「蜃気楼」ですから。

「リオデジャネイロ大会終了後は、東京大会に向けた準備を一気に加速させることが求められるなか、費用負担や招致を巡る疑惑に対する懸念を早期に払拭できるかが課題となっています。

費用負担や招致を巡る疑惑に対する「懸念」？
早期に「払拭できる」？

全然言葉の使い方が誤っている。