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新潟知事選と補欠選に見る蓮舫民進党のお粗末 今後の野党共闘はどうなるのか? 元戦闘員の盗賊が跋扈、江戸時代は怖かった・・
http://www.asyura2.com/16/senkyo214/msg/865.html
投稿者 軽毛 日時 2016 年 10 月 25 日 08:42:49: pa/Xvdnb8K3Zc jHmW0Q
 


新潟知事選と補欠選に見る蓮舫民進党のお粗末
今後の野党共闘はどうなるのか?
2016.10.25(火) 筆坂 秀世

http://jbpress.ismedia.jp/mwimgs/2/4/600/img_244cea186b6bffd05b09dff09a51e266166364.jpg

新潟知事選挙では柏崎刈羽原発の再稼働が争点となっていた(資料写真、出所:Wikipedia)
与野党対決の構図に入れなかった民進党

 新潟知事選挙では、事前の「接戦」という予想に反して、無所属新人の米山隆一氏が自民、公明推薦候補に6万票以上の差をつけて勝利した。

 この選挙は、東電柏崎刈羽原発の再稼働が争点となっていた。米山氏は、泉田前知事の姿勢を継承するとして、再稼働に慎重な態度を表明していた。これが県民多数に受け入れられたということだ。

 米山氏を推薦していたのは、共産、自由、社民の3野党である。原発容認の電力総連、連合の顔色を窺う民進党は、推薦できず“自主投票”という中途半端な対応をとらざるを得なかった。選挙終盤になって米山氏が勝ちそうな戦況になって、あわてて蓮舫代表が駆け付け応援演説を行ったが、これでは勝ち馬に乗っただけである。

 米山氏の当選を報じるテレビや新聞は、米山氏に「共産、自由、社民推薦」という説明を必ず付けていたが、野党第一党の民進党の名はなかった。情けない話ではないか。

 自由党の小沢一郎代表が「勝ちそうになったから応援に行くのは、野党第一党(の党首)として主体性がなさすぎる」「最大野党の民進党は何のために政党を構成しているのか。政権を取る気がないなら、それは国民への背信行為、民主主義を否定する行為だ。そんなのは解散したほうがいい」(10月18日記者会見)と厳しく批判したのも当然であろう。

 この選挙は、民進党が推薦せずとも「自公」対「共産、自由、社民」の与野党対決の構図となっていた。この構図の中に入ることができなかったのが蓮舫民進党なのである。

 この選挙では自民党も相当に力を入れ、二階幹事長も応援に駆けつけたが、自公陣営もお粗末だった。この陣営が撒いた法定ビラには、「赤旗を県庁に立てさせてもいいのですか?」というのがあった。ところが新潟県の県旗はすでに真っ赤なものだったというのだから笑うしかない。おそらくそれを知らない東京で作ったビラなのであろう。そもそもこんな攻撃の仕方は数十年前に流行ったもので、あまりにも時代錯誤というしかない。

補欠選挙で惨敗、蓮舫氏の二重国籍問題も影響か

 10月23日に投票が行われた東京10区と福岡6区の補欠選挙では、民進党は完敗した。

 東京10区で小池氏が前回の選挙で得た得票率は50.7%だった。今回、自民党公認の若狭勝氏は60%を超える得票率である。福岡6区では、民主党が候補を立てた前々回の総選挙で鳩山邦夫氏の得票率は42%だった。それが今回、次男の鳩山二郎氏(自民党新人)が獲得したのは67%の得票率であった。

 今年の参議院選挙では1人区32選挙区のうち、11選挙区で野党統一候補が当選を果たした(民進党7人、無所属4人)。3年前の参院選では、当時民主党は19の1人区に候補者を立てたが全敗であった。それと比較すれば、11選挙区で野党候補が当選を果たしたことは奇跡的と言っても良いものであった。

 なぜ、これほどの善戦をすることができたのか。答えは明瞭だ。野党が共闘し、統一候補を立てたからである。

 それにもかかわらず、なぜ今回の補欠選で民進党候補は惨敗したのか。

 もちろんそこには、東京10区が小池百合子現都知事の地盤であり、自民党候補がその小池氏を知事選で支えた若狭氏だったということや、福岡6区では鳩山邦夫氏の死去に伴う選挙で、候補者がその子息だったということもある。

 だが民進党候補の惨敗ぶりは、それだけでは説明できないものがある。蓮舫氏自身の二重国籍問題も影響したことは間違いないだろう。

 蓮舫氏は10月15日、都内の区役所に提出した台湾籍の離脱証明書が受理されなかったとして、戸籍法に基づき「(日本国籍の)選択宣言をした」と語り、戸籍法の義務である「22歳までの国籍選択」を、最近までしてこなかったことを明らかにした。違法状態だったという指摘さえなされている。いずれにしてもこのような重要問題で、説明が二転三転どころか、何度も変わり、いまだにすっきりした説明がなされていないというのは、政党の党首として、国会議員として許されることではない。

野党共同への腰が据わっていない民進党

 今回の補欠選挙では、参議院選挙の時ほど野党が一体とはなっていなかった。そもそも民進党は、共産党の推薦を断っていたのである。

 そのせいだろう。共産党の志位委員長が東京10区にも、福岡6区にも応援に入り街頭演説を行っているが、そこには蓮舫代表や野田佳彦幹事長の姿はなかった。それどころか候補者の姿すらなかったのである。東京10区の候補には、他のどの野党の推薦もなされていなかった。福岡6区の場合には、社民党の推薦だけがなされていた。

 要するに共産党が候補者を降ろしたというだけのことである。志位委員長は、いずれの応援演説でも「野党統一候補」ととってつけたように強調していたが、実態はそんなものではなかった。

 普通なら候補者を降ろした政党の党首が応援演説に入るときには、それ相応の扱いというものがあるはずだ。共産党から見れば、無礼千万な話なのである。だが、どんなことがあっても野党統一を続けたい共産党は、怒りをぐっと我慢して民進党に付き合っているということである。

 それにしても蓮舫執行部になってから、民進党の野党共同への腰が据わっていない。社民党の又吉征治幹事長が10月18日の記者会見で「野党共闘を積み上げてきた岡田執行部とその枠外にいた人々との思惑の違いがある。依然として共産党が入るのはけしからんという人や、脱原発を主張する候補者はイヤだという組合がある」「そういうはざまで、執行部がグラグラしている」と解説しているが、そういうことだろう。

今後の野党共闘はどうなるのか

 安保法制では、野党の共闘が実現した。それが参院選での野党統一候補へとつながっていった。では、来年早々にも予想されている衆院の解散総選挙では、野党共闘はどうなるのか。

 行方を決めるカギとなっているのがTPP(環太平洋パートナーシップ協定)である。

 民進党の国会での対応を見る限り反対の意向が強いようだが、もともとTPPの交渉が開始されたのは2010年3月からであり、当時は民主党菅直人政権であった。その後を継いだ野田政権も前向きであった。自民党に政権を奪取された2012年12月の総選挙での民主党のマニフェストには、「アジア太平洋自由貿易圏の実現を目指し、その道筋となっている環太平洋パートナーシップ、日中韓FTA、東アジア地域包括的経済連携を同時並行的にすすめ」と書かれている。

 これに対して共産党は、はじめからTPPに反対してきた。仮に、民進党がTPP反対を貫けば、安保法制同様に、野党の共闘の機運を大きく高めることになるだろう。

 いまのところは「強行採決反対」ということで民共の共闘体制が構築されているが、もし自公が強行採決を回避すれば、TPPは民共共闘のテーマではなくなる可能性もある。ただ民進党がこの問題でも党内の意見が一致していなので、動揺を繰り返すことになるだろう。

 これは原発でも同様だ。民進党は、もともと脱原発の立場ではなかった。だが福島第一原発の事故もあって、菅直人氏らが「原発ゼロ」と言い出しただけである。ただ蓮舫氏も福島第一原発を視察した後、「再稼働ありきでは絶対国民の理解は得られない」と語っている。ここに共産党から、国の原発政策の見直しを次期衆院選での共通政策にしようという球も投げられているようである。

 いずれにしろ安保法制だけではない共通政策を野党が持つことができるか否かが、今後の野党共闘の帰趨を決めていくことになるだろう。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/48214



元戦闘員の盗賊が跋扈、江戸時代は怖かった・・・
HONZ特選本『「火附盗賊改」の正体 幕府と盗賊の三百年戦争』
2016.10.25(火) HONZ
本当に読むに値する「おすすめ本」を紹介する書評サイト「HONZ」から選りすぐりの記事をお届けします。
江戸時代は平和なイメージがあるが本当はどうだったのか?(写真はイメージ)
(文:鰐部 祥平)

「火附盗賊改」の正体 (集英社新書)
作者:丹野 顯
出版社:集英社
発売日:2016-09-16
 火附盗賊改(ひつけとうぞくあらため)といえば、池波正太郎の小説『鬼平犯科帳』を思い浮かべる人も多いであろう。特にテレビドラマで中村吉右衛門が演じる長谷川平蔵が「火附盗賊改である!」と見得を切るシーンは有名だ。

 ところが、小説やドラマなどで有名な火附盗賊改という組織がどのような組織であったのかと問われると、私をはじめ多くの人が明確には答えられないのではないか。そもそも江戸の治安を守っていたのは北町、南町の奉行所ではないのか?という疑問が湧いてくる。

 小説や映画、果ては漫画まで江戸時代を扱う作品は巷にあふれるように存在している。そのために、この時代の事はなんとなく知っているように思いがちだ。火附盗賊改もそんな存在の一典型ではないだろうか。

関東一円で賊を殲滅

 では火附盗賊改とはどのような組織であったのだろうか。それを知るには徳川幕府創世記の慶長・元和の時代まで遡る必要がある。戦国の余風が残るこの時代には滅亡した大名家の残党とも言うべき人々が新たな職に着く事もできず困窮していた。こうした者たちの多くが戦士としての生き方しか知らず、平和になりつつある世の中で燻り続けていたのである。

 一度、戦闘員となった者たちが一般人として社会に復帰する事がいかに難しいかは、現代のアフガニスタンや内戦に明け暮れたアフリカ諸国を見れば理解できるだろう。当時の関東一帯も同じような状況であった。こうした者たちの一部、特に下級戦闘員出身の者たちが盗賊として跋扈していたのである。

本コラムはHONZの提供記事です
 そこで慶長16年に幕府は3人の足軽大将に部隊を与え常陸、下野に派遣する。賊たちも真っ向から受けて立ち、戦端が開かれた。このとき多くの賊が討ち取られ、捕らえられた賊三百余人の全てが斬首された。この武断的な事例が後の火附盗賊改にも受け継がれていく。

 江戸の町奉行が主に江戸市内の治安を維持していたのに対し火附盗賊改は市中だけでなく関東一円を活動の場所とした。さらに捕物が中心の町奉行とは違い、初期の火附盗賊改は賊の殲滅をもっぱらの任務としていたのである。もっとも時代が下ると火附盗賊改も捕物を中心するようになった。

 とはいえ、犯人を現場で切り殺す権利が制限されていた町奉行とは違い、火附盗賊改は犯人を斬殺する事に制限を課されてはいなかったという。本書の帯に書かれているように「殺しのライセンス」を持つ者たちだったのだ。

 組織としての大きな違いもある。町奉行が役方と呼ばれる文官系なのに対し火附盗賊改は番方と呼ばれる武官系のトップである先手組頭が任命された。先手組頭とは戦国の時代の足軽大将のことで、戦さの際には先鋒として敵陣に切り込む武将達だ。華々しい部署ではあるが、損耗率が高く、勇敢な者でなければ勤まらない役職である。

幕閣へと出世する者も

 江戸初期の火附盗賊改は戦国時代に武勇を馳せた家の子孫が任命されていたが、時代が下るにつれ家名と現当主との能力の差に乖離が現れるようになり、低い身分の者で武勇に優れた人物が任命されるようになっていく。ちなみに町奉行がひとつの役職であるのに対し火附盗賊改は先手組の指揮官に与えられる任務であり、先手組頭の任務と兼務されていた。

 先手組頭の役高は1500石で「足高制」という制度が用いられていた。これは、1500石に満たない身分の者が先手組頭に任命された際に石高の不足分を任命期間中に限り支給されるというもので、上記の鬼平こと長谷川平蔵は400石の家禄で不足分がこの足高制によって支給されていた。

 火附盗賊改は実入りよりも出費の方が嵩み多くの者が1〜2年ほどで転任していたそうだ。火附盗賊改の歴史200年の間に役200人もの者が火附盗賊改に任命されている。そんな中にあって長谷川平蔵は9年もの間、火附盗賊改を勤めていた。

 武官のトップといっても戦争のない時代なので彼らの任務は将軍の警護という地味なものが多く、出世に関しては行き詰まり感がどうしてもぬぐえない。

 しかし、元禄の頃の久貝中左衛門正方のように文官としての能力も備えた者たちが現れ、番方から役方に取り立てられ、実入りの良い遠国奉行などに抜擢され、幕閣へと出世する者も現れる。火附盗賊改は番方の出世登竜門のような意味合いが強くなっていく。

 さて、江戸に名奉行がいたように、名火盗改と呼ばれる人物も存在する。その一人が中山勘解由だ。

 この男の苛烈さは同時代人を震え上がらせている。中山は侍、町民の区別なく怪しいと思った者を捕縛し、自身が考案した海老責と呼ばれる拷問で自白させ多くの人々を火刑にしている。その中には無実の人もおおく含まれていたのではないかと著者は指摘する。

 ではなぜこの男が名火盗改なのか。それは中山が火付改という職分を超えて、当時、町奉行でも手が出せなかった旗本出身のかぶき者集団「大小神祇組」を壊滅に追い込んだ為である。

 詳細は本書『「火附盗賊改」の正体 幕府と盗賊の三百年戦争』に譲るが、アンタッチャブルな存在として武士、町人に恐れられていたアウトロー集団に果敢に挑んだ事により、その酷薄な面が相殺され名声を博したようだ。また鬼平こと長谷川平蔵は公平な裁判と自費をなげうって犯罪者予備軍たる無宿人の更生に尽力した事が高く評価されている。

江戸時代は思っていた以上に治安が悪かった

 また火盗改の敵となる盗賊団も興味深い。例えば日本左衛門こと浜島庄兵衛は100人から200人ほどの手下を率い東海道で暴れまわったという。現地の奉行や近隣の大名も手が出ず、自由気ままに振舞っていた。彼は基本的に殺しはやらなかったようだが、押し込んだ先の婦女を必ず強姦したという。また長谷川平蔵の時代、江戸では武家屋敷ですら抜刀した押込強盗の被害にあうことも頻発していた。

 その代表格の一人が大松五郎という男で、浜島庄兵衛と同じく押し込んだ先の婦女を必ず強姦したという。多くの旗本の婦女が被害にあっている。大松は長谷川平蔵に捕らえられ、速やかに斬首された。本来これほどの大盗賊ならば市中引き回しのうえ獄門となるところだが、旗本の婦女子が陵辱されていたために、こっそりと処分されたようだ。

 江戸300年はある種のノスタルジーを伴う牧歌的イメージが強く、人々が平和で安心して暮らしていた時代という思い込みがあるのだが、本書を読むと思っていた以上に治安が悪く、警察組織である町奉行や火附盗賊改が取締りに苦労していた一面が見えてくる。また犯罪という側面から江戸を見ることにより、この時代を生きた庶民たちの欲望が活き活きと蘇ってくる。

 新書という形態のため、歴史本といっても肩肘張らずに読むことができる。秋の夜長に楽しむのにベストな一冊である。


サムライとヤクザ―「男」の来た道 (ちくま文庫)
作者:氏家 幹人
出版社:筑摩書房
発売日:2013-03


吉原夜話 (青蛙選書)
作者:喜熨斗 古登子
出版社:青蛙房
発売日:2012-11


逝きし世の面影 (平凡社ライブラリー)
作者:渡辺 京二
出版社:平凡社
発売日:2005-09


鬼平犯科帳〈1〉 (文春文庫)
作者:池波 正太郎
出版社:文藝春秋
発売日:2000-04


鰐部 祥平
1978年愛知県生まれ。10代の頃は中学3年で登校拒否、高校中退、暴走族の構成員とドロップアウトの連続。現在は自動車部品工場に勤務。気がつくとなぜかHONZのメンバーに。趣味は読書、日本刀収集、骨董品収集、HIPHOP。

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http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/48197  

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