★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK216 > 927.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
村山浩昭裁判長は、なぜ「自分の目と耳」を信じようとしないのか(郷原信郎が斬る)
http://www.asyura2.com/16/senkyo216/msg/927.html
投稿者 赤かぶ 日時 2016 年 12 月 04 日 22:15:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

村山浩昭裁判長は、なぜ「自分の目と耳」を信じようとしないのか
2016年11月30日 郷原信郎が斬る


一昨日(11月28日)、控訴審逆転有罪判決を受けた藤井美濃加茂市長から、「判決要旨を入手して有罪判決について詳しく議会に説明するようにと強く要請されている」との連絡を受け、再三にわたって、名古屋高裁刑事2部の担当書記官に、「判決要旨」を交付してもらえるよう要請したが、「『判決謄本』ができるまで待ってほしい。弁護人には判決要旨は渡せない」との回答。それが、村山浩昭裁判長の方針なのだろう。

だが、判決言渡しの直後に、60頁以上に及ぶ判決要旨がマスコミに配布されており、美濃加茂市の担当記者は、みなその要旨を読んで取材している。いろいろコメントを求めてくる。ところが、当事者である藤井市長も、市民の代表が集まる市議会も、その判決要旨を入手できていなかった。

このような状況の中、本日、藤井市長が、直接、名古屋高裁に出向き、マスコミに配布されている判決要旨を交付してもらえるよう要請した。この要請には、森弓子美濃加茂市議会議長も、市議会を代表して同行し、同じように、市議会にマスコミ配布の判決要旨を交付してもらいたいと依頼した。

しかし、今回の事件を担当した高裁刑事2部の書記官は、「刑事2部(村山浩昭裁判長)としては、報道用の便宜供与として、マスコミには配布したが、当時者には渡さないという方針だ」との一点張りで、はねつけられてしまった。

「記者から写しをもらえば良いのではないか」と思われるかもしれない。しかし、前のブログ記事【控訴審逆転有罪判決の引き金となった”判決書差入れ事件”】でも述べたように、今回の事件で、我々弁護人は、最終弁論でも、控訴審での証人尋問の前に中林に藤井市長事件の一審判決要旨が差し入れられたことについて、「本来、判決要旨は、正確な判決報道をする目的に限定して裁判所から配布され、他の目的に使うことは固く禁じられているのに、マスコミから、事件の当事者ではない者に判決要旨が渡ったとすると重大な問題だ」と、強く主張している。そのような主張を行っている一方で、市長に、マスコミから判決要旨を入手するよう勧めることはできない。本来、刑事事件の判決要旨は、マスコミに配布された場合も、その後、他の目的に使用されないように厳重に管理されるべきであり、記者の判断で勝手に写しを渡すことを認めるべきではない。

それにしても、今回の控訴審で、「マスコミには判決要旨を渡すのに、被告人・弁護人には渡さない」という村山裁判長のやり方は理解不能だ。私の知る限りでは、これまで、マスコミに判決要旨を配布する場合は、当事者の検察官・弁護人にも渡すのが通例だ。判決は口頭で言い渡せばよく、その後、正式な判決書ができたら、被告人・弁護人に判決謄本を交付する、ということになっているので、それまでは、書面は一切渡せないというのも、「法律上は」間違ってはいない。しかし、その判決書の完成は裁判所次第であって、いったい何日後にできるのかもわからない。マスコミに判決要旨を配布するという「便宜」は、法律に基づかない「便宜」であるが、マスコミにその「便宜」を図るのであれば、その程度の「便宜」は、被告人・弁護人に対しても提供するのが当然ではないか。ましてや、今回の事件は、単なる一私人ではなく、現職市長の事件である。逆転有罪判決が報じられれば、その内容如何では、市議会で市長に辞職を求める動きが出ることも考えられる。説明が不十分であれば、市長は追い込まれることになる。村山裁判長は、自分が出した逆転有罪判決で、市長が政治的に追い込まれるのを望んでいるのだろうか。

ということで、判決要旨が入手できておらず、判決内容を正確に把握できないので、判決の詳細について書くことができないが、私なりに、今回、我々にとっては驚愕の判決が出たことに関して、わかってきたことがある。

一つは、村山浩昭という裁判長が、つい最近、他の一審無罪事件でも藤井市長に対する判決と同様の判決を出しているということだ。

名古屋弁護士会の金岡繁裕弁護士が、村山裁判長が最近出した逆転有罪判決のことを書いている【逆転有罪・・】というブログ記事によると、驚いたことに、そこで書かれている「逆転有罪判決」での事実認定のやり方、姿勢は、美濃加茂市長事件とほとんど同じようだ。金岡弁護士は、次のように書いている。

第1審は、随所で検察官の立証不足を指摘した。

そこで検察官は、種々の証拠を新たに請求した。事実誤認を主張する論旨であるから、やむを得ない事由が必要になるが、全て第1審段階で可能・すべきものと見受けられた。そして今般の高裁判決も、そのとおり、「やむを得ない事由」はない、と認めた。

しかし、である。

高裁判決は、要旨「第1審の証拠関係からも第1審の事実誤認は相当程度明らか」と断じて、そのように、「自分たちは無罪だとは思わない」という姿勢に基づく職権探知を「制限される謂われはない」と開き直った。

「第一審の証拠関係」の中で最も重要なのは、裁判所で行った証人尋問、被告人質問などで、裁判官が直接、証人の証言や被告人の供述に接して形成した心証だ。被告人が無罪を主張しているのであれば、その被告人の言っていることが本当なのか。その被告人が罪を犯したと証言する証人の言っていることが本当なのか、自分の目と耳で確かめ、その上で有罪か無罪かの判断を下すのが、刑事裁判というものだ。

ところが、村山裁判長は、そんなことはお構いなしだ。「法律上、控訴審では、一審での証拠も含め、すべて事実認定の根拠にできるのだから、そのうちのどの証拠を使って、どのような判断をしようが、裁判長の自分が自由に好きなように考えればよい、一審の3人の裁判官が、直接話を聞いて『信用できない』とした証人の証言であっても、尋問記録という『書面』で判断して、合理的だとか、他の証拠と整合しているなどという理由で、『信用できる』と判断するのも勝手だし、一審で無罪判決を受けた被告人が毎回出廷し、ずっと目の前に座っていても、その被告人の話を聞きたくなければ、一度も聞くことなく、「有罪」を言い渡すことも全く自由にできるのが高裁の裁判長というものだ」と考えているようだ。

そんなことが、刑事裁判において許されてよいのか。それが刑事司法だと言えるのか。

特に、この事件は、5万6000人の市民を抱える首長である美濃加茂市長が収賄を疑われ、任意捜査当時から一貫して無実を訴え続けてきた結果、一審で無罪を得た後の控訴審である。逆転判決を下すことによる、美濃加茂市政、美濃加茂市民への影響に、少しでも思いをはせることができる裁判官であれば、一度も話を聞くこともなく、藤井市長の証言に信用性がないなどという判断ができるはずがない。

さらに重要なことは、今回の藤井市長の事件については、村山裁判長は、唯一の直接証拠である贈賄供述者中林の証人尋問を、裁判所が職権で行うという異例のやり方で、自ら直接その信用性を確かめる機会があったということである。その証人尋問は、検察官には事前の打合せを控えさせ、証人自身の生の記憶に基づいて供述させることを目的に行われたのに、それが、事前に受刑中の中林に藤井事件の一審判決書等の資料が送られたという、「予期せぬ事態」が発生したために、裁判所の目論見が実現しなかったことは、村山裁判長が、判決でも認めているとおりである。

しかし、実際に行われた中林の証人尋問では、裁判所の目論見に反するような資料の送付が行われた経緯や、中林が、控訴審で証人尋問を受けることついてどのように考え、どのような行動をとったのかということについて質問を行い、それに対して中林が証言した内容、その証言の姿勢等から、中林の証言が意図的な虚偽供述であるかどうかについての大きな手掛かりが得られたのである。

私は、証言内容から、中林が意図的な虚偽供述をしていることは、疑いの余地がなくなったものと確信した。弁護人最終弁論の冒頭で、控訴審での中林証人尋問の結果について25頁にわたって詳述し、中林が意図的な虚偽供述を行っていることは疑いの余地がないことを主張した。日頃は検察寄りの判決を予想することの多いマスコミも、今回ばかりは、控訴棄却無罪の方向で事前取材を進めていたようだ。

ところが、控訴審判決は、私が法廷で聞いた限りでは、この中林職権証人尋問の結果、中林の証言内容には「全く」触れていない。村山裁判長は、自分の目と耳でしっかり確かめることができたはずの中林の控訴審での証言を信用性の判断の根拠とせず、直接接していない、事件記録で見るだけの証言・供述に基づいて、直接接した一審裁判官が「信用できない」と判断した中林の一審証言を「信用できる」としたのである。そして、中林の控訴審証人尋問の結果に関する弁護人の主張も完全に無視し、判決では全く触れることもなかった。

村山裁判長にとって、刑事裁判とは何なのだろうか。生身の人間の生の声、生の表情を「自分の目と耳」で確かめるのではなく、事件記録、書面の上に存在している「事件」を、紙の上だけで片付けてしまえばよいということなのであろうか。



 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
 
1. 2016年12月04日 23:45:19 : MAVfhsgbbQ : cW9q1HibYac[25]
極めて恣意的に、明確な意思を持って、
逆転有罪判決を出すべくして出した、
ということでしょう。

言い換えれば、無罪判決は絶対に出さないよ、
という明確な意思があったということです。

「裁判」する必要は、なかったという事ですね。
やる前から、こいつは気に食わないから、有罪にする、
と言っているようなものでしょう。

裁判そのものが裁判長による「犯罪」ですね。


2. 2016年12月05日 09:22:58 : ftl9CRPWTw : hpX58TJJ8EA[28]

裁判官を罷免するに足る法的根拠に不自由しないのに開き直る司法権の悪態を許すのか。

日本の裁判は事件を象徴的に審理し法律判断の根拠と理由で国内の法秩序を図る形態だ。

裁判官が保身を優先に職権に基づく事件審理で権力を満足させて従うのは罷免に値する。

恐らく日本の裁判官断崖制度は形骸化して健全な国家のあり方を阻害しているはずだ。

この国は象徴的に裁判官を弾劾して罷免する事態があって然るべきであるのは間違いない。

一体この国に法の下の平等が確保されてるのか。サムライ裁判官なら法が理解できないだろ。

サムライジャパンは崩壊してるはずだが時代逆行に国民が歓喜してるようでは目覚めは遠い。

正統な日本人を自覚する国民が少ない現下では無理が威張って通り道理が引っ込むだけです。



3. 2016年12月05日 22:09:27 : VcZcyVCPnQ : Kp4lOPcR490[232]
法を破ることができるのは唯一裁判官であるが今回の裁判長はその典型的な事例を満天下に曝け出したといっても過言ではない。

4. 2016年12月06日 06:42:42 : H61IzbKT3U : JeepU60yM3k[1]

一度でもいいから裁判官を訴追して弾劾裁判を国民の前で粛々と行って欲しいね。

それにより国民の司法に対する信頼と政治への関心が真逆に変化して正常になる。

裁判官の訴追は衆議院の政治家をして審理されるのだから所詮は自民党には無理。

だから日本中であらゆる分野の有識者が自公カルト政権の政治を疑いの目で見た。

見てるだけの国民に正統な日本人の自覚がなき故に異口同音の批判には至らない。

結局は苦虫を噛み潰して歯切れが悪い言葉を有識者らの口から聞くことになる。

裁判官の弾劾は国家賠償法の猶予を確実に担保して行われるべきが妥当でしょう。

いずれは三権分立における国会のみならず内閣に対しても訴追を断行すべきです。

仮にも日本が親米の同盟国であるならば司法体系こそアメリカを参考にすればいい。


5. 安倍を辞めさせる会[529] iMCUe4LwjquC34KzgrmC6Ynv 2016年12月06日 16:35:10 : FAt0kYWxVo : ylcjRTfmBXc[489]
証人尋問が鍵となれば証人の「もの」が問われてしかるべきだ。どんな人間が証人なのかが問題である。こんなことは裁判長は百も承知のはずだが。

6. 2016年12月06日 17:50:24 : H61IzbKT3U : JeepU60yM3k[11]
>控訴審逆転有罪判決
>高裁判決要旨 第1審の証拠関係からも第1審の事実誤認は相当程度明らか
>自分たちは無罪だとは思わないという姿勢に基づく職権探知を制限される謂われはない
>と開き直った

開き直りの主張の趣旨と訴訟手続きの公正であるべき職務行為とが相反する不当な裁判だろ。

高裁の裁判長を審尋して裁判が合理的に正当性を確保してか否かが明らかにされるべきです。

およそ法律審において統治行為論にかぶれ内閣に従順すぎる裁判官は上級審に相応しくない。


  拍手はせず、拍手一覧を見る

フォローアップ:


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法

▲上へ      ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK216掲示板 次へ  前へ

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
政治・選挙・NHK216掲示板  
次へ