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安倍首相が真珠湾で示した日本の価値 米国の安全保障上、最重要   安倍氏の真珠湾訪問に見る抜け目なさ 中国抑制に米国必要
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投稿者 軽毛 日時 2016 年 12 月 28 日 22:38:19: pa/Xvdnb8K3Zc jHmW0Q
 


【寄稿】安倍氏の真珠湾訪問に見る抜け目なさ
安倍首相が熟知する中国抑制のための米国の必要性
東京で会見する安倍晋三首相(20日) ENLARGE
東京で会見する安倍晋三首相(20日) PHOTO: AGENCE FRANCE-PRESSE/GETTY IMAGES
By MICHAEL AUSLIN
2016 年 12 月 28 日 16:50 JST

――筆者のマイケル・オースリン氏は「The End of the Asian Century: War, Stagnation, and the Risks to the World’s Most Dynamic Region(仮題 アジアの世紀の終焉:戦争、停滞、そして世界で最もダイナミックな地域が直面するリスク)」(1月出版予定)の著者

――この寄稿は安倍首相が真珠湾で27日(現地時間)に演説を行う前に書かれたものです

***

 1941年12月7日以降に真珠湾を訪問した日本の首相は安倍晋三氏が最初ではない。ただ、バラク・オバマ米大統領とともに同地を訪れる安倍首相は日本の過去の侵略を公の場で認めるという、歴代首相が誰一人として考慮してこなかったことを実行に移すだろう。

 これは危険性が増したアジアにおいて、日本の将来の安全保障を確実にする大きな戦略の一環だ。今回の訪問の狙いはオバマ氏との関係を締めくくると同時に、ドナルド・トランプ次期大統領にも向けられている。

 誰も安倍首相の真珠湾訪問の象徴的意義を過小評価すべきではない。1951年には吉田茂首相(当時)がサンフランシスコ平和条約に調印した帰途、私的に真珠湾に立ち寄った。そして今度は、世界が注目する中で、安倍氏が公式に犠牲者を慰霊することになる。

 今回の訪問には、75年前の出来事への償いと同様に迫り来る課題への対処という意味が込められている。2012年12月に政権に返り咲いて以降、安倍氏は安保政策の変更を着実に進め、戦後の占領期にダグラス・マッカーサー元帥に押しつけられた制約のいくつかをそぎ落としてきた。集団的自衛権の行使を可能にするなど、こうした動きは物議を醸してきた。また、控えめながらも着実に進められた防衛費の増加、アジアなどでの新たな安保協力の締結も同時に進められてきた。

 同様に劇的なのは、安倍首相の計画遂行を確実にするため、自民党が長く続いたルールを変更し、総裁任期を3期9年に延長するのを認めたことだ。これは、予期せぬ事態が発生しない限り、安倍氏が2021年まで首相の座にとどまることを意味する。安倍氏はトランプ氏が1期目に対応する唯一の日本の首相となる可能性がある。

 在任期間が1年ほどの首相が3人続いた後、オバマ大統領は現在まで4年にわたり安倍氏と仕事をしてきた。政治イデオロギーは異なるものの、両首脳は中国との関係悪化や北朝鮮の核の脅威によって重要性が増してきた同盟関係を深化させた。

 両首脳の関係により、オバマ氏は5月に現職の米大統領として初めて広島訪問を実現させた。謝罪はしなかったが、オバマ氏は日米関係の重要性と、過去の失敗を繰り返さない必要性を強調した。安倍氏の真珠湾訪問はオバマ氏の広島訪問を受けており、これで太平洋戦争の序章から最終章までの一連の出来事が正式に完結することになる。それは日米関係の一里塚であり、安倍氏がメディアに精通していることの証でもある。安倍氏はオバマ氏が大統領として最後に会う外国首脳になるかもしれないからだ。

 さらに重要なのは、安倍氏がトランプ次期政権に橋を架けようとしていることだ。安倍氏は米大統領選のわずか1週間後にニューヨークに飛び、次期大統領に選ばれたトランプ氏に初めて会った外国首脳となった。安倍氏がトランプ氏に期待しているのは、太平洋への関与継続を約束し、一段と密接な協力関係を築き上げることが共通の課題に対処する唯一の方法だと認めることだ。環太平洋経済連携協定(TPP)に代わる二国間貿易協定といった経済問題は、いずれ取り上げられることだろう。

 太平洋における日本の役割は大きくなる可能性がある。トランプ氏は米国の伝統的なアジア同盟国が以前より信用できなくなっていると見ているからだ。韓国では極左勢力からの新大統領が誕生する可能性があるし、オーストラリアは南シナ海での「航行の自由」作戦から離脱した。一方、中国に接近しているフィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領は予測できないワイルドカードのままだ。トランプ氏が信用できるパートナーは日本だと安倍氏は強調している。

 トランプ氏が中国との対峙(たいじ)にどこまで踏み込むかを決定する際に、こうした信用が必要になってくる。トランプ氏は台湾総統と電話で会談し、貿易面では強硬姿勢を取り、経済と安保問題とを結びつけている。これは今後の米中関係が揺れ動くことを示す兆候だ。トランプ氏はアジアでの海上活動強化など、さらなる支援を日本に求めてくるかもしれない。

 安倍氏はこれを知っている。真珠湾で1941年の日曜日の朝に命を落とした犠牲者に哀悼の意をささげながらも、同氏は将来に向けた次期米大統領との関係強化に触れるだろう。

オースリン氏の過去の寄稿

トランプ氏と日中韓
日本が世界秩序の維持に負う責任
安倍談話、アジアの未来に警鐘 平和を脅かす中国を示唆
https://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=1&cad=rja&uact=8&ved=0ahUKEwiQw7TR6ZbRAhWMVLwKHTsOAQgQFggcMAA&url=http%3A%2F%2Fjp.wsj.com%2Farticles%2FSB10878553558812384085704582524054207355384&usg=AFQjCNFZoUymirZnJNqmDxK6T1PPsNUy-A

【社説】安倍首相が真珠湾で示した日本の価値
安倍首相が率いる日本は米国の安全保障上の最重要パートナー
ハワイで27日に行われた日米首脳会談にて握手を交わす安倍首相(左)とオバマ大統領(右) ENLARGE
ハワイで27日に行われた日米首脳会談にて握手を交わす安倍首相(左)とオバマ大統領(右) PHOTO: ASSOCIATED PRESS
2016 年 12 月 28 日 15:04 JST

 安倍晋三首相による27日の真珠湾訪問は和解の象徴だ。日米関係の重要性が増している現下の情勢が、今回の訪問をとりわけ劇的にしている。真珠湾攻撃から75年が経過し、北朝鮮の核兵器と中国の修正主義的な野望が太平洋地域に脅威を与えるなか、日本は米国にとって安全保障上の最重要パートナーだ。

 アジア太平洋地域で米国が同盟を結ぶ5カ国のうち、日本は経済規模が突出して大きく、最も優れた軍事力を持ち、最も戦略的思考を持つ政治的リーダーシップも有している。安倍首相は今回の真珠湾訪問でバラク・オバマ大統領による広島訪問に応えただけでなく、ドナルド・トランプ次期米大統領に対して日本の価値を示すことができた。トランプ氏は選挙期間中、日本が米国の安全保障にただ乗りしているかのように聞こえる主張をしていた。しかし、それに十分反論できる成果をあげていることを、安倍氏は自ら理解している。

 安倍氏は2012年に政権に返り咲いて以降、自国の防衛力を継続的に強化し、米国が両国共通の利益を追求しやすくなる環境を作った。抗議デモが道を埋め、国会では乱闘騒ぎが起こるなか、昨年には「集団的自衛権」を行使できるようにする安全保障関連法を成立させた。これは日本が攻撃の標的となっていなくても、自衛隊が武力を使って米軍や他の友好国を守れることを意味する。

 トランプ氏は選挙期間中、日本は米国が攻撃されても「自宅で座ってソニー製のテレビを見ているだけ」と批判したが、それはもう事実ではない。今や自衛隊は、米国を狙って発射された北朝鮮のミサイルを撃ち落とすことも可能だ。英国海軍よりも規模が大きい海上自衛隊は、アジアの海で中国から手を出されそうな米国の船を護衛することもできる。

 日本はここ数十年にわたって防衛費を対国内総生産(GDP)比で1%程度に抑えている。その額は依然として少なすぎるが、安倍政権は防衛費を5年連続で増額させている。先週発表された2017年度予算案の防衛費は過去最大の5兆1000億円となり、2016年度当初予算比で1.4%増となった。この予算は米国と開発した新たなミサイル防衛システムや、潜水艦の数を現在の17隻から2021年までに22隻に増やす財源となる。海上保安庁の予算も16年度当初比12%増の20億ドル近く(約2350億円)に増額されている。

 日本はこれ以外にも、在日米軍5万4000人に年間17億ドルを支出している。これは駐留コストの約半分だが、仮にこの5万4000人を米国に戻せば費用はさらにかかる。また太平洋における米軍最大の建設プロジェクトの一部に対しても、日本は約180億ドルの支出を約束している。こうしたプロジェクトには尖閣諸島や台湾にも近い日本南部での新たな施設のほか、グアムの施設も含まれる。

 これらの意義をさらに高めているのが、安倍氏の精力的な地域外交だ。ナレンドラ・モディ印首相との友好関係は、アジアの強力な民主国家同士の戦略的関係を強化させた。また韓国との慰安婦問題をめぐる合意は、ミサイル防衛システムなど日米韓3カ国による前例のない協力関係に道筋を開いた。東南アジアへの働きかけは、中国からの脅威に弱い国々の経済面・軍事面での近代化を支援した。安倍氏は過激な発言で知られるフィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領とも良好な関係を保っている。

 他にもまだある。安倍氏は台湾に好意を寄せている。また、長期にわたって保護されてきた国内産業への外資参入にも前向きだ。米国がどのようなアジア戦略を描くとしても、日本はそれに積極的に協力し、手を差し伸べられる状態にある。

 昨年の米議会での演説や今回の真珠湾への訪問を持って、安倍氏はこの事実を高らかに見せつけた。このことは称賛に値するだろう。11月のトランプ氏との会談も友好的なものに見えた。アジアの平和と発展にとって明るい兆しだ。

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コメント
 
1. 日高見連邦共和国[3483] k_qNgoypmEGWTYukmGGNkQ 2016年12月29日 10:17:23 : pYBiRhRShY : JUWRjmwQc1E[327]

“過大評価”もここまで来ると、擁護されてる安倍自身も赤面でしょうに。(笑)

2. 2016年12月29日 19:05:03 : 2LiKY8ftgY : PTfAaIrqs6s[783]
魂胆を 伏せつつ誉める ならず者

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