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赤字黒字議論のバカバカしさ
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/473.html
投稿者 中川隆 日時 2020 年 2 月 06 日 20:21:12: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

(回答先: メモ帳 _ 金融緩和・財政出動 投稿者 中川隆 日時 2020 年 1 月 04 日 10:35:19)

赤字黒字議論のバカバカしさ

どんな新しい事業や計画にも「採算が得られない」「赤字になる」と言って反対する人達がいる。
一見正しそうに聞こえるこの理論だが、彼らの生活は丸ごと「赤字事業」で成り立っている。
インフラ的なこと、道路や橋や鉄道や水道、信号機や公営駐輪場にいたるまで、大半が赤字事業です。


電気、ガス、インターネット、無線サービス、テレビ、ラジオのような物も、最初は赤字だった。

日本初のラジオもテレビも「国営放送局」NHKが強制的に金をぶんどったり税金で事業を始めている。

赤字・黒字理論に従えば、今日本にこれらのサービスは無く、全ての家でまだ汲み取りトイレの筈です。

新幹線については戦前、弾丸鉄道を作る計画があったが、そんなものは無駄だといって軍事予算の方に回しました。
戦後、同じ計画を新幹線と名前を変えて事業化しようとしたら、「そんな物に誰が乗るのかね?」と多くの人が反対した。

新幹線は現在儲かっているが、それは結果論でしかなく、採算度外視の赤字事業として始められました。


当時日本は第二次大戦で中止になった東京オリンピックをやり直す事になり、新生日本の国際デビューと考えていた。

世界を驚かせるような何かが欲しいという理由で、赤字の予定で建設したら、思いがけず儲かったので政府は驚いた。

インターネットは「利用者がいない」という理由で欧米より数年間遅れ、日本は致命的な遅れを取りました。


「日本に高速道路は不用」と言った専門家たち

始めなければ利用者が居ないのは当たり前で、あまりにも馬鹿げているが、当時は合理的判断だと支持された。

「インターネットなんか赤字になるから必要ない」という訳です。

一見正しそうな採算性重視が、実は一番非合理的で、採算性を悪化させているのです。


それは創造的な事業を作れない、新しい分野を開拓出来ないからです。

日本の高速道路は東京オリンピックの為、国家の威信とか見てくれを良くする為だけに作りました。

「オリンピックを開くのに高速道路が無いのはみっともない」という理由であって、必要だから作ったのではありません。


むしろ「国産車に時速100キロ出せる車が無いのに、高速道路建設は無駄な事業」という声が大きかった。

これは事実であり1959年に開催決定したとき、舗装道路があまりなく、国産車は砂利道を走る前提で設計されていた。

これではいけないと奮い立ったのが本田宗一郎で、日本初の本格サーキット「鈴鹿サーキット」を建設した。


首都高速そのものも鈴鹿サーキットを真似して舗装工事が行われ、「時速100キロ」を目指して第一回日本グランプリが開催された。

出場したのが後にスカイラインGTRに進化するプリンス自動車やトヨタ、日産といったメーカーだった。

日本武道館などの日本初の大型屋内競技場や、本格ホテルなども「必要が無かったのに」次々に建設された。
東京五輪が終わったら1万人も観客が集まるスポーツなんか、在る筈がないとされていました。

世界一無駄な事業「アポロ計画」

オリンピックが開催されたのは僅か2週間ほどで、大会が終わるとこれら全てが無駄な建造物になった。

だが話はここから始まり、「需要がなかったのに施設を建設したら需要が生まれた」のでした。

東京と大阪を日帰りしたい人なんか1人も居なかったが、新幹線を建設したから需要が生まれた。


自動車で時速100キロを出せる車は日本に存在しなかったが、高速道路を建設したら需要が生まれました。

テレビ放送も始めてみたら「テレビを見たい人」が生まれ、インターネットを始めたらネット需要が生まれました。

世の中は全てこういう事であり、日本初の鉄道も「誰も乗りたくないのに」作ったら需要が生まれたのです。


「需要がないからやらない」という意見が最も不合理で、最も採算を悪化させるとはこの事です。

「赤字黒字論者」が国の権力を握ると、新しい事業を何もしなくなり、ジワジワと経済力が低下していきます。

彼らが好むのは「既に需要がある事業」言い換えると将来性がまったくない、終わった事業だけだからです。


1961年にケネディ大統領は「10年以内に月に人を送る」と言って1969年に実現させました。

10年間で254億ドル(9.1兆円)かかり、日本の国家予算3.4兆円の3倍近くになりました。

世紀の馬鹿な計画といわれ「万里の長城、ピラミッド、アポロ計画」と世界の3つの無駄なものに数えられた。

需要はいつも後から生まれる

だがこの頃日本も負けておらず、東京オリンピックだけで国家予算の3分の1を投入し「破産するか勝利か」という賭けをやっていた。

結局アメリカは一時財政悪化で苦しんだが、アポロ計画のお陰で現在はIT大国、宇宙先進国となっている。

日本が東京オリンピックで投じた金も、施設が運用され経済が発展した事で、その後経済大国と呼ばれるきっかけを作った。


「赤字・黒字・採算」だけ考える人にはこういう事ができないので、結局かえって国を衰退させるのです。

北海道新幹線を巡ってまた間抜けな評論家や経済学者が「赤字だ黒字だ」と騒いだが、これも同じです。

北海道に新幹線を作ったら需要が出来るので、国家予算で網走までフル規格で作ってしまえば良いのです。


財務省が反対したら財務官僚を網走刑務所にぶち込んで見世物にすれば良い。

中途半端に作るから中途半端な需要しか生まれず、事業としても中途半歩なのです。  

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コメント
1. 中川隆[-13966] koaQ7Jey 2020年2月07日 10:02:08 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-640] 報告
赤字黒字議論のバカバカしさ
お金くらい日銀が何十兆円でもすぐに発行できるというのを知らない人が多いですね。
どんな新しい事業や計画にも「採算が得られない」「赤字になる」と言って反対する人達がいる。一見正しそうに聞こえるこの理論だが、彼らの生活は丸ごと「赤字事業」で成り立っている。インフラ的なこと、道路や橋や鉄道や水道、信号機や公営駐輪場にいたるまで、大半が赤字事業です。


電気、ガス、インターネット、無線サービス、テレビ、ラジオのような物も、最初は赤字だった。

日本初のラジオもテレビも「国営放送局」NHKが強制的に金をぶんどったり税金で事業を始めている。

赤字・黒字理論に従えば、今日本にこれらのサービスは無く、全ての家でまだ汲み取りトイレの筈です。

新幹線については戦前、弾丸鉄道を作る計画があったが、そんなものは無駄だといって軍事予算の方に回しました。
戦後、同じ計画を新幹線と名前を変えて事業化しようとしたら、「そんな物に誰が乗るのかね?」と多くの人が反対した。

新幹線は現在儲かっているが、それは結果論でしかなく、採算度外視の赤字事業として始められました。


当時日本は第二次大戦で中止になった東京オリンピックをやり直す事になり、新生日本の国際デビューと考えていた。

世界を驚かせるような何かが欲しいという理由で、赤字の予定で建設したら、思いがけず儲かったので政府は驚いた。

インターネットは「利用者がいない」という理由で欧米より数年間遅れ、日本は致命的な遅れを取りました。


「日本に高速道路は不用」と言った専門家たち

始めなければ利用者が居ないのは当たり前で、あまりにも馬鹿げているが、当時は合理的判断だと支持された。

「インターネットなんか赤字になるから必要ない」という訳です。

一見正しそうな採算性重視が、実は一番非合理的で、採算性を悪化させているのです。


それは創造的な事業を作れない、新しい分野を開拓出来ないからです。

日本の高速道路は東京オリンピックの為、国家の威信とか見てくれを良くする為だけに作りました。

「オリンピックを開くのに高速道路が無いのはみっともない」という理由であって、必要だから作ったのではありません。


むしろ「国産車に時速100キロ出せる車が無いのに、高速道路建設は無駄な事業」という声が大きかった。

これは事実であり1959年に開催決定したとき、舗装道路があまりなく、国産車は砂利道を走る前提で設計されていた。

これではいけないと奮い立ったのが本田宗一郎で、日本初の本格サーキット「鈴鹿サーキット」を建設した。


首都高速そのものも鈴鹿サーキットを真似して舗装工事が行われ、「時速100キロ」を目指して第一回日本グランプリが開催された。

出場したのが後にスカイラインGTRに進化するプリンス自動車やトヨタ、日産といったメーカーだった。

日本武道館などの日本初の大型屋内競技場や、本格ホテルなども「必要が無かったのに」次々に建設された。
東京五輪が終わったら1万人も観客が集まるスポーツなんか、在る筈がないとされていました。

世界一無駄な事業「アポロ計画」

オリンピックが開催されたのは僅か2週間ほどで、大会が終わるとこれら全てが無駄な建造物になった。

だが話はここから始まり、「需要がなかったのに施設を建設したら需要が生まれた」のでした。

東京と大阪を日帰りしたい人なんか1人も居なかったが、新幹線を建設したから需要が生まれた。


自動車で時速100キロを出せる車は日本に存在しなかったが、高速道路を建設したら需要が生まれました。

テレビ放送も始めてみたら「テレビを見たい人」が生まれ、インターネットを始めたらネット需要が生まれました。

世の中は全てこういう事であり、日本初の鉄道も「誰も乗りたくないのに」作ったら需要が生まれたのです。


「需要がないからやらない」という意見が最も不合理で、最も採算を悪化させるとはこの事です。

「赤字黒字論者」が国の権力を握ると、新しい事業を何もしなくなり、ジワジワと経済力が低下していきます。

彼らが好むのは「既に需要がある事業」言い換えると将来性がまったくない、終わった事業だけだからです。


1961年にケネディ大統領は「10年以内に月に人を送る」と言って1969年に実現させました。

10年間で254億ドル(9.1兆円)かかり、日本の国家予算3.4兆円の3倍近くになりました。

世紀の馬鹿な計画といわれ「万里の長城、ピラミッド、アポロ計画」と世界の3つの無駄なものに数えられた。

需要はいつも後から生まれる

だがこの頃日本も負けておらず、東京オリンピックだけで国家予算の3分の1を投入し「破産するか勝利か」という賭けをやっていた。

結局アメリカは一時財政悪化で苦しんだが、アポロ計画のお陰で現在はIT大国、宇宙先進国となっている。

日本が東京オリンピックで投じた金も、施設が運用され経済が発展した事で、その後経済大国と呼ばれるきっかけを作った。


「赤字・黒字・採算」だけ考える人にはこういう事ができないので、結局かえって国を衰退させるのです。

北海道新幹線を巡ってまた間抜けな評論家や経済学者が「赤字だ黒字だ」と騒いだが、これも同じです。

北海道に新幹線を作ったら需要が出来るので、国家予算で網走までフル規格で作ってしまえば良いのです。


財務省が反対したら財務官僚を網走刑務所にぶち込んで見世物にすれば良い。

中途半端に作るから中途半端な需要しか生まれず、事業としても中途半歩なのです。

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