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<コラム>「僕は日本人なの?それとも中国人なの?」、中国で暮らす日本人が子どもの教育のために奮闘
http://www.asyura2.com/17/china11/msg/531.html
投稿者 赤かぶ 日時 2017 年 5 月 22 日 22:56:35: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

先日、中国南西部、雲南省の省都昆明市にある日本商工会の例会に参加しました。資料写真。


<コラム>「僕は日本人なの?それとも中国人なの?」、中国で暮らす日本人が子どもの教育のために奮闘
http://www.recordchina.co.jp/b178618-s132-c30.html
2017年5月22日(月) 15時30分


先日、中国南西部、雲南省の省都・昆明市にある日本商工会の例会に参加しました。

昆明よりずっと田舎の大理に住む私は、よく深夜の寝台夜行列車を利用します。列車に乗ったらすぐに寝ます。翌朝昆明にとても早く着いてしまいますが、宿泊予定のホテルに荷物を預けたり、朝食をとったりと時間調整をして、行動を開始します。今回は、午前中、日本独資の食品メーカー訪問、打合せをして、夜は夜で現在進行中の店舗のデザインから段取りなどを昆明に住む日本人2人と打合せ。と、言わば今回とても充実した忙しさでした。

ま、渋滞や工事中があったりと、日本にはない中国特有の嫌な思いや「何でこうなるの?」という事もたくさん起こりますが、そりゃあ、もうどうしてもしょうがない事です。諦めてますのでもう気にはしないよう努力してます。

私は、いま大理に第2店舗目を作ろうとしているところですが、資金の問題や許可の問題で独力で店舗を作り、自力で運営し、維持する事は出来ません。やっても動かなくなる事は見えています。無理です。解っているのです。

かと言って、中国人との共同経営というのも以前経験があり、決して相手に悪意がなかったとしてもこっちが信じられない結果になることがあることも知っています。おいそれと、うまい話に乗れないのです。それが深い善意であったとしてもです。ここが中国でビジネスをする点でとても重要な部分です。本当にココ、ポイントです。

そうだとすると、頼りになるのはやはり日本人という繋がりじゃないかと思っていますし、とても大事だと感じます。もちろん、大理には住んでいる日本人もいます。お互いに仲良く同じ地域にすむ日本人としての繋がりはあります。

が、どうしても外国に住んでいる日本人は、そういう繋がりだけでなく、日本国家の後ろ盾がないと、生きていけません。それが現実です。なにせ、パスポートを始め、身の安全を含めて国家の後ろ盾がないと、ホームレスも出来ません(笑)。まあ、パスポートを所持してホームレスをするつもりもありませんけどね。

先日、パスポートを一時失くした時は、本当に肝が冷えました。そして、まず考えたのが領事館での手続でした。それぐらい、海外生活に国が直結しているわけです。

話を戻しますと、そういう流れもあり、ぜひ出席したかった日本商工会の例会だったわけです。そういう意味で、もしかしたら、日本に住んでいる日本人の皆さんたちより、国に直接お世話になる機会が多いと思うんです。

さらに生活して生きていこうとなると、ましてや、この地でビジネスと言うか、商売から始めて、暮らしていこうとなると、取引相手とか、お客様とかのお付き合いとは、全く違う繋がりがあります。たぶん、日本にいる方々にとっては「そういう事を考えたこともないし、その状況にない」と思われるではないでしょうか。

雲南日本商工会、ホントに参加してよかったと思いました。そして、皆さん、さすが日本人だなあ、と嬉しくなりました。自己紹介をする時に不覚にも胸が熱くなり、十数年ぶりに人前で、目頭まで来てしまいましたが、それぐらい「日本人は凄い」と思いました。完璧だとは言いませんし、完璧を求めたりするつもりも必要もありません。ただ、一言でいうと“まとも”なんです。

“まとも”に触れ、“まとも”を感じたら、思わず、久方、周囲になかった当たり前がとても嬉しく思えて、「来て良かったなあ」とウルウル来ちゃったわけです。これぐらいの事でこうなるとは、自分自身思っていませんでした。“まとも”ってだけで泣けるなんてね。

日本を離れて、特に中国中央から離れた雲南に住む日本商工会の活動に触れて、皆さん、頑張っているなあと感じました。同時に日本という国家が日本人を守ってくれているというのも改めて実感しました。

今年度初めての例会ということで前年度の会計報告から始まり、粛々と進行しました。雲南日本商工会は、2006年設立で今年で活動11年ですが、在留邦人の相互扶助と親睦を目的とした中国西南地区の日本人コミュニティの中核を担っています。

いろいろな国を訪問した際に その地の日本人コミュニティにお邪魔しましたが、規模は小規模でも昆明のまとまりの良い日本人会でした。海外の日本人コミュニティの活動なんて日本に住む皆さんが知ることは少ないでしょうから、その1つを紹介したいと思います。

中国南西地区の日本から遠く離れた遠くの雲南省にも日本人たちがコミュニティを作って生きています。日本人が作った日本人のための商工会です。会員は2017年4月現在で法人会員8社、事業主会員2人、個人会員14人の団体で、少ない人数ながら、まとまりのいいコミュニティです。

2010年頃の話です。「小学校に上がるか、上がらないかぐらいの年の頃の日本人の子どもたちの教育をどうするのか?」が商工会内で話に出て、日本補習授業校をつくったらどうかという話になったようです。

「日本人が自分の都合で勝手に雲南まで来て子どもを作ったのなら、『自己責任』で子どもを育てるべきだ。だから日本補習授業校は不要だ」という主張もあったようです。しかし、ある教師が、「国境を超えても、子どもは宝です」と発言され、日本人の親たちと商工会参加企業会員から賛同をうけ、2011年3月に雲南日本補習授業校が出来たという事です。

そして、いつの間にか中学生や高校生になる子どもも出てきました。現在、週に1度の雲南日本補習授業校ですが、幼い時に日本語をほとんど話せなかった日本人の子どもも補習校による授業で日本語で交流できるようになり、日本にいるおじいちゃんやおばあちゃんにかわいがられることで、ますます日本語に磨きをかけるという好循環ができたという話を聞き、「なるほどなあ」と、公的教育の必要性に納得しました。

それまで、中国の学校に入校しても、反日教育をうけ「なぜ、日本は悪いことをしたの?僕は本当に悪いことをした子どもなの?」「僕は日本人なの?それとも中国人なの?」と悩んだり、問いかける子どももいたようです。

そういう彼らの屈折も、日本人の子どもたち同士で交流する事で、もっと日本の文化を知りたい、勉強したい気持ちになり、仲間を通じて「日本人とは何か?」を学んでいったようです。

日本に遠く離れた雲南では知り得ない、花見、ひな祭り、端午の節句、七夕、日本のお月見などを皆と楽しみ経験して日本的な情緒も育成されている、と仰ってました。

補修授業を受ける子どもたちの入学金や学費、商工会支援金などは地元日系企業からの商品提供協力などで行われるバザーや雲南滞在の日本人からの寄付で運営されていますが、まだ日本政府からの補助金は出ていません。理由は、人数が少ないから。人数が今後も増える見通しがないからということらしいですが、とても残念なことです。

現在、小学生が4人、中学生3人 高等部1人の計8人。学費が高く、参加できないという生徒が2人、昆明から遠く、参加できない生徒が1人。

教師陣は、雲南師範大学文理学院外国語学院で教鞭をとられていた方や雲南大学の文化人類学博士課程の先生、雲南大学で日本語教師をしている先生の計3人が授業を受け持っています。

以前は、教室を借りて運営していたようですが、昆明の家賃の高騰により、やむを得ず、会員でもある先生のお宅を借りて運営しているとのこと。教師と言っても謝礼程度、ボランティア精神で運営されているわけです。

保護者会主催のバザーに日系企業から各社の商品の蘭や双眼鏡とか、調味料や飲料などの商品提供があったり、会員のボランティアで運営されているのを聞いて素晴らしいなと感じました。それでも運営が厳しく、去年から授業料値上げをせざる得ない状況だということです。実際のところ、入学金や授業料の負担が減れば、雲南日本補習授業校で学ばせたいという生徒が2人いるという事ですが、学ぶ機会が失われているのは残念ですね。

また、雲南は2014年3月に昆明駅で起こったテロ事件、バス爆発事件などがあって他省と比べて、テロの可能性が高い地域と言われている訳ですが、教室は一般住宅レベルの防犯。授業には父母が付き添っているのが現状のようです。

この状況を日本政府に補助金を願い出ようとした時に動いてくれたのが、日本外務省重慶領事館です。雲南日本商工会との連携もとてもよい事に感心します。

そしてそれは、重慶領事館のスタッフの方々が日本人という事だけでなく人柄も対応もよく、そもそも「外務省〜」とお固いのが苦手の私にとっては、日頃パスポートなどで世話になりながらも縁遠いイメージが払拭されました。

ドラマの『外交官黒田康作』みたいな世界なんてドラマの中だけと思っていたのですが、今の担当領事のお1人が1986年にフィリピンのマニラで起こった日本人誘拐事件“若王子事件”の時の担当だったと知り、外交官という職業をとても身近に感じました。とても熱心で使命感の熱い外交官です。本当に凄い。多忙にも関わらず丁寧で細かい対応に感じ入りました。

失礼ながら 外交官ってそういう方だとは思っていませんでしたので、昆明は運が良かったな、メンバーに恵まれたなと感じている次第です。

海外の中国の地方都市の小さな日本商工会のメンバーが作った日本補習授業校のことを真剣に受け止め、文部科学省の補助金の申請のお手伝いと口添えを丁寧にしていただいた、と商工会メンバーが話してくれました。

どんなところにいても、日本語を学び、日本の文化を知り、成長できる教育の機会を持つことは、日本人の子どもたちにとって権利であり、その機会を与える事は、日本人としての義務でもあると考えます。

そのための活動を中国の片隅で尽力している日本人たちの事を日本に住んでいる同じ日本人の方々にも知っていただき、お気持ちがあれば、寄付でもなんでも、ぜひ、お口添えやご支援いただければ幸いと思い、書かせていただきました。

■筆者プロフィール:山口康一郎
1958年鹿児島で衣料問屋の長男に生まれる。現在、中国辺境雲南省の大理古城に居住。17歳の時に喫茶店を開業。23歳の時に法人設立。その後、年商10億まで拡大するまでに至ったが、視察旅行で感じた中国の面白さにハマり、中国移住を計画。国内事業を全て精算し、離婚までして中国に移り住む。「中国人の性格、考え方、制度」や「中国での日本人の生活や起業方法」など、日本からは見えない中国からの日本人としての視点と、日本の商売人の視点から情報を発信します。信条は「三方よし」。
 

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