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東電・柏崎刈羽原発が再稼働へ! 恩田陸が描いた「原発事故後の日本」…利権のため再稼働を進める政府への怒り(リテラ)
http://www.asyura2.com/17/genpatu48/msg/765.html
投稿者 赤かぶ 日時 2017 年 10 月 04 日 20:45:25: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

         
             再稼働に動き出した柏崎刈羽原発(東京電力ホールディングス)


東電・柏崎刈羽原発が再稼働へ! 恩田陸が描いた「原発事故後の日本」…利権のため再稼働を進める政府への怒り
http://lite-ra.com/2017/10/post-3489.html
2017.10.04 恩田陸が描いた「原発事故後の日本」 リテラ


 柏崎刈羽原発が再稼働へ向け本格的に動き出した。原子力規制委員会が、東京電力が示した安全対策が新基準に適合していると、事実上合格としたのだ。これまでも高浜、伊方、川内と再稼働が進められてきたが、柏崎刈羽原発は福島の原発事故を起こした東京電力の原発だ。そして福島第一原発と同じタイプの原発でもある。原子力規制委員会の田中俊一委員長は7月に「福島第一の廃炉を主体的に取り組めない事業者に再稼働の資格はない」と福島第一原発の事故を起こし、いまだ収束の見通しを立てられない東京電力を批判していたが、一転「適合」とする方針を示していた。

 原発事故から6年、まるで事故などなかったかのように再稼働を押し進める安倍政権。そんな原発政策への怒りが込められた小説をご存知だろうか。『蜜蜂と遠雷』(幻冬舎)が直木賞と本屋大賞をダブル受賞した恩田陸の『錆びた太陽』(朝日新聞出版)だ。

 以前、本サイトでも取り上げた【http://lite-ra.com/2017/04/post-3114.html】恩田の連作短編集『失われた地図』(KADOKAWA)は、怪奇アクション小説を通して「日本におけるナショナリズムの高まり、それにともなって湧き出た戦争の機運」に対して批判的な考えを表明した作品だった。それに続く『錆びた太陽』もまた、エンタテイメント小説でありながら社会的なトピックを扱った作品となっている。『錆びた太陽』ではパロディネタ満載のSFコメディ小説を通して、「原発事故と国民を見捨てた政府」に対する激しい怒りが書き込まれている。

 国際ピアノコンクールを舞台にした青春群像劇の『蜜蜂と遠雷』とは一転、二作連続で「右傾化し、弱者を切り捨てていく社会」を風刺した小説を出版する恩田陸。その真意はどこにあるのだろうか。

『錆びた太陽』は近未来の日本を描く。この世界では21世紀半ば、原発にテロが押し入り爆破するという大事件が起きている。それにより近隣住民3万人が急性放射線障害で死亡し、日本の国土の2割が立入制限区域になってしまった。この大事故をきっかけにようやくすべての原発が止まったため、皮肉を込めて「最後の事故」と呼ばれている。

 小説の舞台となるのは、北関東エリアの立入制限区域。そこでは高度に発達して人間との会話も自然に行うことのできる人型ロボットが人間に代わって復興のための作業や調査をしている。北関東エリアの立入制限区域内では放射能のせいで奇形化した魑魅魍魎が跋扈。人間は特別な呼吸装置なくしては入ることもできない荒れ果てた土地として描かれている。

 そして物語が終盤に向かうと、政府はその場所に国民には秘密で、海外で出た使用済み核燃料の保管場を建設しようと計画していることが明るみになる。使用済み核燃料と引き換えに莫大な金をもらうためだ。いつの日か復興した北関東エリアに帰る日を夢見て、日々頑張っている技術者や住民もいるのだが、そんなものは無視。公にすれば大きな議論が巻き起こること必至なだけに、政府はすべての情報を隠ぺいして計画を進めようとする。

■東海村の臨界事故を受けて、恩田陸は『錆びた太陽』を書く

 主人公たちは、この計画を阻止し、政府が秘密裏に進めるこの計画を暴露しようとするのだが、そのクライマックスに向けた盛り上がりのなかでこんなセリフが出てくる。

〈「今に始まったことではないが、どうも日本の政府や政治家には、今あるものでやりくりしようという頭がないようだ。子供が独立して家を出ていったら、小さい家に住み替えるとか、家計の規模を縮小しようと考えるのが普通だが、とにかく彼らは長いスパンで人生計画を考える気がさらさらない。使う人間もいないのに家を増築しようとする。彼らは上昇とか成長とかいう呪縛から逃れられない。とにかく、今目の前にカネが欲しい。今すぐ新しい家が欲しい。それだけだ。なんのためにカネが必要なのか、なんのための家なのか、決して考えない」〉

 福島での事故が収束のメドすらたっていないなか、次々と原発を再稼働させようとし、さらには海外への原発技術の輸出まで企てる現実の世界の安倍政権にもあてはまる言葉だ。また、前述のセリフの後には、こんな言葉も出てくる。

〈「さっきも話したように、彼らには人生計画がない。とにかく、今目の前にカネが欲しいのだ。今生きている者が大事なのだ。自分が使うためにも、選挙区にばらまくためにも。ここ百年ばかり、科学者や技術者、住民たちが、自分たちが生きているうちにはできなくとも、それでもいつか再び故郷を取り戻したいと、地を這うような努力をしていることなど、彼らには目に入らない」〉

 復興のために日夜働いている人たちや、被害に遭った住民のことなど一顧だにせず、あろうことか「(地震が起きたのが)東北でよかった」なる発言まで口にした今村雅弘前復興相を筆頭に、この「いつか再び故郷を取り戻したいと、地を這うような努力をしていることなど、彼らには目に入らない」というセリフもまた、現実の世界の政権与党にもそのまま当てはまるセリフだろう。

 小説内のセリフでありながら、これらの言葉には原発政策に対する恩田陸の憤怒の思いが見える。実は、その怒りにはバックボーンがあった。『錆びた太陽』は3.11後の状況を見て生まれた小説であり、東海村の臨界事故を受けての物語でもある。「AERA」(朝日新聞出版)17年3月27日号に掲載された取材記事にはこのように記されていた。

〈この小説を書く上で、原体験となった出来事がある。1999年9月30日、テレビ画面に突如、ニュース速報が入った。600人以上が被曝した、茨城県東海村の臨界事故の一報だ。高校時代を茨城で過ごし、事故があった核燃料加工施設は高校時代の同級生の親も多く勤める身近な存在だった。原子力マネーで潤う豊かな村が、一夜にして悲劇の舞台となる。強烈な違和感が忘れられない〉

■金と利権のために原発再稼働を進める政権へ向けた恩田陸の怒り

 青春時代を過ごした茨城県で起きた東海村の事故。この国はそこから得た教訓をまったく活かすことができず、さらに大きな事故を起こしてしまった。「一冊の本」(朝日新聞出版)17年4月号に掲載されたエッセイでは、東海村の事故と福島の事故をこのように綴っている。

〈「青い光を見た」という二人が急性放射線障害で亡くなった。その実態は凄まじい。当時の医療関係者が証言しているドキュメンタリーを観たことがあるが、染色体が破壊されたため細胞が再生されず、臓器や筋肉の入った人間という「袋」が維持できない状態で、最後のほうは、皮膚を覆って「袋」を保つのが精一杯だったという。手を尽くしたものの治療方法がなくなり、1人は事故から83日目、もう1人は211日目に多臓器不全で亡くなった。「人命軽視もはなはだしい」と治療に携わった医師が怒りを露にしていたことを思い出す。
 あの頃と変わっていなかった。進歩していなかった。あの事故は今映像を観ているこの事故に繋がっていた。きっとまた、この次の事故も起きるだろう。ニュースを見るたび、そんなデジャ・ビュを覚えるのである。〉

 この国の為政者は同じ事故を繰り返すだけでは気が済まず、必要性のない原発をいまだに使い続けようとしている。そこに国民の姿はない。あるのは、金と利権だけだ。

〈しかし、この国の偉い人たちは、どうしても原発を使い続けたいらしい。
 そもそも、増え続ける電力需要のために多くの原発の建設が押し進められたわけだし、電気が必要だから原発も必要なのだという話だったはずである。しかし、節電技術の向上で、原発が一基も稼働していなくとも、国内の電力が賄えることが証明されてしまった。
(中略)
 当初の目的を見失い、原発を稼働させること自体が目的化してしまっているのだ。〉(前出「一冊の本」)

■現実が絶望的だからこそ、恩田陸はコメディ小説を書いた

 あらすじや作者本人の発言を聞くと、この『錆びた太陽』という小説はなにか堅苦しい物語のように思えてしまうかもしれないが、実際に読むと、『太陽にほえろ!』や『トラック野郎』など昭和のアクション系ドラマや映画からオマージュされた、ややスベリ気味(失礼!)なギャグが満載のリーダビリティの高い小説で、人間味溢れるゾンビが出てくるシュールな笑いに満ちたシーンなどは、映画『アイアムアヒーロー』なども連想させる。だが、そのようなコメディ的作風が選ばれたのは、彼女がそれだけ現状に怒りと絶望を抱えているからに他ならない。

〈近年、我々の生きるこの世界はあまりにも矛盾と不条理に満ちている。眩暈を通り越して、しばしば笑ってしまうほどだ。いや、これはもう笑うしかないという心境になってきている。だから、今我々に必要なものはコメディだ。悲劇は視点を変えればもはや喜劇でしかない。私が時々むしょうにコメディが書きたくなるのは、たぶん心のどこかで深い絶望を感じているせいなのだろう。
『錆びた太陽』は、そんな何年かに一度巡ってくる「絶望の季節」に降ってきた話である。〉(前出「一冊の本」)

 直木賞受賞後の会見で「今後どんな小説を書いていきたいとお考えになってらっしゃいますか?」という質問に彼女はこのように返していた。

「私は自分のことをエンタメ作家だと思っていて。昔は一息で読めるもの、あっという間に読めてしまうようなものが面白いと思っていたんですけれど、面白さにも色んな種類があって。ちんたら読んだりとか、ときどき立ち止まって、続きを間を開けてから読んだりとか、面白さには色んな種類があるので、これからは色んな種類の面白さを体感できるような小説を書いていきたいと思います」

『失われた地図』も『錆びた太陽』も、テーマはそれぞれ「ナショナリズム」と「原発」で、重くシリアスなものだが、基本的にはエンタメ小説で、読んでいると続きの展開が気になってなかなか本を閉じることができなくなってしまう本である。しかし、読み終えたあとには、現在の日本が置かれている諸問題について発信された彼女からの疑義について一考せずにはいられなくなる。それこそが、彼女の言う「色んな種類の面白さ」だろう。

 いま日本では、カルチャーやエンタテインメントに政治をもち込むなという主張が跋扈しているが、そんな状況のなか政治的なテーマを扱いながらエンタテインメントとしても昇華しようとする恩田陸の試みには非常に大きな意味があるだろう。

(新田 樹)



























 

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コメント
 
1. 2017年10月04日 21:41:03 : LY52bYZiZQ : i3tnm@WgHAM[-4205]
017年10月4日 / 12:26 / 9時間前更新
原子力規制委、東京電力柏崎刈羽原発6・7号機の審査書案を了承=報道

http://s4.reutersmedia.net/resources/r/?m=02&d=20171004&t=2&i=1204053508&r=LYNXNPED9303X&w=200
[東京 4日 ロイター] - 国内メディアによると、原子力規制委員会は4日、東京電力・柏崎刈羽原発6・7号機(新潟県)の審査書案を了承した。

http://jp.reuters.com/article/nuclear-power-idJPKCN1C908M


2. 2017年10月05日 10:06:23 : LY52bYZiZQ : i3tnm@WgHAM[-4201]
2017年10月5日(木)
柏崎刈羽 規制委が「適合」判断
6・7号機審査書案 東電の原発で初

 原子力規制委員会は4日、東京電力柏崎刈羽原発6、7号機(新潟県)が新規制基準に「適合」との審査書案を了承しました。5日から30日間の意見募集を行います。事故を起こした福島第1原発と同じ、沸騰水型としても東電としても初の審査書案の了承。事故の収束、賠償、廃炉の見通しが立たないもとで、甚大な被害をもたらした事故の当事者に対し、再稼働の道を開く判断に、傍聴席からも「適格性なし」と声が上がりました。

 規制委は審査で、東電に原発を運転する適格性を議論し、「ないとする理由はない」と結論づけました。

 東電は2013年9月、審査を申請。規制委は、15年8月から沸騰水型原発審査のひな型にと集中して審査を進めましたが、数々の問題が発覚。昨年、敷地内の液状化の危険性を一転して認め、緊急時対策所の位置を変更しました。今年2月には、事故対応施設の免震重要棟が、想定される地震動に耐えられないことが判明。3年前に試算をしながら審査で虚偽説明を続けていました。

 同原発は軟弱な地盤で、敷地内の断層が活断層の可能性があると地元の研究者や市民団体が指摘するなど多くの問題があります。

 再稼働には地元の同意が必要。しかし、新潟県の米山隆一知事は、福島第1原発事故の検証などを進める県独自の委員会を設置し「検証が終わるまで、再稼働の議論をするつもりはない。(検証には)3〜4年かかる」と述べています。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-10-05/2017100501_03_1.html

2017年10月5日(木)
柏崎刈羽「適合」判断 「論外だ」 志位委員長が批判

 日本共産党の志位和夫委員長は4日、党本部での記者会見で、原子力規制委員会が東京電力柏崎刈羽原発6、7号機の再稼働の前提となる審査書案を了承したことについて問われ、「論外の決定だ。認められない」と強調しました。

 志位氏は、「東京電力は原発の大事故を起こした電力会社であり、事故の原因究明も収束も除染もできていない。賠償は途中で打ち切るという状況だ。そういう会社が自分の経営第一で(審査の)申請を行った。しかも柏崎刈羽原発の免震重要棟の耐震不足を隠していたことも明らかになっていた。そういう問題がありながら申請を規制委員会が唯々諾々と認めたというのは、到底認められない」と強調しました。

 その上で、この問題では、新潟県の米山隆一知事が“福島原発事故の検証抜きに再稼働の議論はできない”との立場に立っていることを指摘。「これは、引き続くたたかいになってくる」と、ともにたたかう決意を表明しました。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-10-05/2017100501_04_1.html


3. 茶色のうさぎ[-3854] koOQRoLMgqSCs4Ks 2017年10月05日 15:38:50 : IefnUGknxE : 0PIyVKLlYrE[3]

 ぷっ♪

 共産党は、、福島みずほ 氏、見習って、、

 座り込み、やればー♪ばか まぁ、口先だけだね!ぺっ♪ 

 戦後70年の、正体、バレてるぞ!あほ うさぎ♂



[32初期非表示理由]:担当:反原発を装い、原発を推進して日本を今日の大破局に追いやった自民党=利権官僚政府と原子力ムラには批判も非難もせず、口を開けば「小出がー」、「松本ガー」とやって小出さんを誹謗中傷するコメント多数のため一括処理http://www.asyura2.com/16/genpatu46/msg/413.html#c82

4. 2017年10月06日 22:33:05 : KoH58Epg7c : yYIpdH3Am_4[123]
再稼働 裏に巨額の 袖の下

5. 2017年10月09日 10:27:29 : LY52bYZiZQ : i3tnm@WgHAM[-4140]
2017年10月9日(月)
再稼働ノー世論大きく
柏崎刈羽原発 市民1000人集会
新潟

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-10-09/2017100901_04_1.jpg
(写真)原発をなくそうと、プラカードを掲げる大勢の参加者=8日、新潟市

 新潟県の柏崎刈羽原発再稼働で原子力規制委員会が「適合」と判断するなか、新潟市の県民会館で8日、「なくそテ原発新潟大集会」が開かれ、1000人が参加し、再稼働ノーの声を上げました。

 新潟県と長野県の原発に反対する18団体が参加する実行委員会が主催しました。

 植木史将実行委員長が「柏崎刈羽原発と全国の再稼働の動きを止めるためにも、米山隆一知事を支え、原発反対の世論を広げよう」とあいさつ。

 米山知事は「3年連続で大規模な集会を開いたご奮闘に敬意を表します。三つの検証がなされない限り原発再稼働の議論はできないという立場を堅持し、力を合わせてより良い県政の実現に向けて進んでいきたい」とメッセージを寄せました。

 連帯して首都圏反原発連合のミサオ・レッドウルフさんが「安倍政権を退陣させることが再稼働阻止の力になる。野党共闘が広がり、総選挙に関心持って投票に足を運んでもらいたい」と強調。原発をなくす全国連絡会の小田川義和氏は「東京電力は原発を動かす資格はない。安倍退場で一緒にたたかっていく」と述べました。

 集会では、元経済産業省官僚の古賀茂明氏が講演しました。

 参加者が原発反対の替え歌を歌い、「総選挙で再稼働問題を大きな争点にし、再稼働中止・廃炉に向けて大きく運動を進めていく」との宣言を採択。集会後パレードしました。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-10-09/2017100901_04_1.html


6. 茶色のうさぎ[-3870] koOQRoLMgqSCs4Ks 2017年10月09日 11:30:38 : N0nmHPgBqU : tt3QoynpLcM[0]

 ぷっ♪

 日本共産党は、健康被害は、知らんぷり♪

 まぁ、ただの、政治利用で、経産省の、奴隷のくせに!ぺっ♪

 まぁ、崎山さんの、子どもガン基金、を支援したら? うさぎ♂



[32初期非表示理由]:担当:反原発を装い、原発を推進して日本を今日の大破局に追いやった自民党=利権官僚政府と原子力ムラには批判も非難もせず、口を開けば「小出がー」、「松本ガー」とやって小出さんを誹謗中傷するコメント多数のため一括処理http://www.asyura2.com/16/genpatu46/msg/413.html#c82

7. 2017年10月13日 12:16:13 : LY52bYZiZQ : i3tnm@WgHAM[-4088]
2017年10月13日 / 11:38 / 31分前更新
原発30キロ圏に国補助金拡大

 経済産業省が、原発が立地する自治体を対象とした国の補助金を、2017年度から、原発の半径30キロ圏内の自治体にも支払う仕組みに変更していたことが13日、経産省への取材で分かった。17年度の予算額は16年度と同じ45億円で、対象自治体は150を超える。同省は仕組みの変更を報道発表していなかった。

 原発事故が起きた場合、広範囲の被害への懸念から、30キロ圏内には再稼働に慎重な自治体もある。立地自治体に限ってきた補助金の対象を拡大することは、再稼働への理解を得る狙いがあるとみられるが、経産省は「再稼働への同意を得る目的ではない」としている。

〖共同通信〗

http://jp.reuters.com/article/idJP2017101301000854

2017年10月13日(金)
原発 問われる再稼働への態度
2017総選挙論戦の焦点

 原子力規制委員会が、福島第1原発事故を起こした東京電力に対し、柏崎刈羽原発6、7号機(新潟県)を動かす適格性を容認したもとで、原発政策は総選挙の大きな争点になっています。問われているのは、民意を踏みつけにして原発を再稼働させる安倍政権の暴走にストップをかけるのかどうかです。総選挙公約で自民、公明、維新、希望の党はいずれも再稼働を容認。日本共産党は「再稼働せずに原発ゼロにすすみます」と再稼働そのものに反対しています。「自民とその補完勢力」対「市民と野党の共闘」の対決構図が鮮明です。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-10-13/2017101305_01_1.jpg
自民 推進
公・維・希 容認

 自民党は衆院選公約で、原子力規制委員会の基準に適合すれば「原発の再稼働を進めます」と明記し、再稼働に反対する国民多数の願いを無視。「原発に依存しない社会・原発ゼロをめざす」という公明党、「脱原発依存体制の構築」を掲げる日本維新の会は再稼働容認です。「原発ゼロの2030年までの実現をめざす」とうたう希望の党も「原発の再稼働を認める」と明記。「原発ゼロ」をめざすのなら、再稼働は必要ありません。

 これに対し、日本共産党は「再稼働せずに原発ゼロにすすみます」と提案。また日本共産党と社会民主党、立憲民主党の野党3党が市民連合と合意した項目には「福島第1原発事故の検証のないままの原発再稼働は認めない」としています。
安倍政権 輸出・老朽原発延長

 安倍政権は「エネルギー基本計画」(14年に閣議決定)で、原発を「ベースロード電源」と位置づけ、再稼働と原発の輸出を推進。同計画に基づき30年度の発電電力量の20〜22%を原発で賄う方針を15年に決定し、これを達成するために30基台の再稼働が必要だとしています。

 これまで九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県)など3原発5基が再稼働。規制委が再稼働の前提となる審査書案を了承したのは柏崎刈羽原発を含め7原発14基(図)。九州電力は玄海3、4号機(佐賀県)の来年1、3月の再稼働を、関西電力も大飯原発3、4号機(福井県)の同時期の再稼働をねらっています。また、より危険な、運転40年を超えた老朽原発3基(関西電力美浜3号機、同高浜1、2号機=いずれも福井県)も規制委が最大20年の延長を容認しており、対策工事を数年かけた後、再稼働させようとしています。
再稼働は必要ない

 再稼働は必要ありません。2年近く「稼働原発ゼロ」(2013年9月〜15年8月)になり、日本社会は原発なしでもやっていけることが証明されています。

 しかも、再稼働すれば、計算上わずか6年で、すべての原発の使用済み核燃料の貯蔵プールが満杯になります。再稼働は、処分の見通しもない「核のゴミ」を増やし、問題を深刻化させるだけです。

 再稼働を容認するため、事故時の住民の避難計画を審査の対象にすらしない規制委の新規制基準を「世界最高レベル」(自民党の公約)などと持ち上げて、新たな「安全神話」をふりまいているのは無責任です。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-10-13/2017101305_01_1b.jpg
(写真)東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)
東電に運転の資格なし

 事故を起こした当事者、東電に柏崎刈羽原発6、7号機の再稼働を許すのかどうかも焦点です。

 規制委は東電に、柏崎刈羽原発を運転する適格性(資格)があると結論づけました。しかし、福島第1原発事故の収束、賠償、廃炉の見通しが立たず、事故の責任を果たしていない東電にその資格がないことは明白です。

 福島第1原発で、水位計の設定ミスも資格が問われる新たな事態が浮上しました。汚染水が建屋外に漏れ出す恐れのあることが明らかになったのです。5月に8回起きた可能性があり、原因は水位計の設定ミス。東電は半年余り気づかないままでした。8月にも汚染水漏れにつながる地下水の低下があったのに故障と判断し、公表遅れが判明しています。

 安全に対する姿勢のずさんさが浮き彫りになり、地元などで東電への不信が広がっています。

 事故の被災者約3800人が国と東電に損害賠償を求めた「生業(なりわい)を返せ、地域を返せ!」福島原発訴訟で、福島地裁は10日、国と東電の責任を認めました。同種の訴訟で国と東電を断罪したのは、3月の前橋地裁判決に続く2件目です。

 事故前は「事故は起きない」と安全神話をふりまき原発を推進し、事故が起きたら「想定外」と主張してきた国の責任が問われています。事故を繰り返さないためには、なにより再稼働せずに原発ゼロに進むことです。
日本共産党 再生エネ先進国めざす

 日本共産党は重点政策で「原発の再稼働反対。原発ゼロの日本、再生可能エネルギー先進国をめざします」を掲げ、「『原発ゼロ』の政治決断を行い、原発の再稼働を中止し、すべての原発で廃炉のプロセスに入ります」と提案。事故から6年7カ月たっても福島の深刻な状況が続くなか、再稼働や原発輸出のために、事故を「終わったこと」にする政治を許さないと主張しています。

 再生可能エネルギー普及の最大の障害は「原発固執政治」だと指摘。2030年までに電力の4割を再生可能エネルギーでまかなうことを目標に、省エネ・節電の徹底と、再生可能エネルギー大幅導入の計画を立てて、実行していくとしています。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-10-13/2017101305_01_1c.jpg
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-10-13/2017101305_01_1.html


8. 2017年10月13日 12:36:02 : LY52bYZiZQ : i3tnm@WgHAM[-4084]
2017年10月4日
柏崎刈羽原発の適合性審査の審査書案の取りまとめに断固抗議する(談話)

社会民主党幹事長 又市征治

1.本日、原子力規制委員会は、新潟県にある東京電力柏崎刈羽原子力発電所6号機、7号機について、新しい規制基準に適合しているとして、適合性審査の審査書案を取りまとめた。再稼働に向けた事実上の合格を意味するが、東京電力は、福島で今も収束しない大事故を起こし続けており、柏崎刈羽原発は事故原因の究明がなされていない福島第一原発と同じ沸騰水(BWR)型の原発である。福島事故を起こし、いまも収束させることができない東電に原発を動かす資格はない。厳正かつ慎重な審査からは程遠い。社民党は、原子力規制委員会並びに東電に対し断固抗議し、審査書案の撤回を求めるとともに、脱原発を求める世論に応え、再稼働を強行するのではなく廃炉にするよう求める。

2.この間の審査で、東電は、福島第一の廃炉と賠償をやりきる決意を示し、規制委員の中から、「東電以外の事業者でも防げたとは考えにくい」、「柏崎刈羽原発をきちんと運転することが福島の事故への責任の取り方だとする考えに一定の理解をする」、「事故の体験が、組織の安全文化を高める方向に向かっている」などの意見も出されていたというが、今なお避難生活や事故被害に苦しむ福島県民をないがしろにする言語道断の発言だ。そもそも「福島第一の廃炉を主体的に取り組めない事業者に再稼働の資格はない」のではなかったのか。

3.、汚染水は垂れ流され、事故に伴う損害賠償や除染、廃炉などの費用を自力で工面できず、国民に負担させるとともに、被害者の切り捨てを進めている。そんな事業者に、巨大な潜在リスクを抱える原発を、新たに動かす資格はない。また、柏崎刈羽原発の現場では汚染水漏れにつながりかねないミスが発覚し、事故収束の工程計画も後退が続いている。新たな事故が起きることによるリスクについても、議論されていないし、事故が起きた場合、賠償などの資金を工面できるかも不透明なままである。

4.「福島第一原発事故の徹底的な検証が必要」であるとする新潟県の米山知事は、事故の検証が終わるまで再稼働に必要な地元の同意について判断しない考えを示している。社民党は、米山知事との連携を強化するとともに、10月22日投票が予定されている衆議院総選挙で脱原発の候補者の勝利のため全力をあげる。

以上

http://www5.sdp.or.jp/comment/2017/10/04/%e6%9f%8f%e5%b4%8e%e5%88%88%e7%be%bd%e5%8e%9f%e7%99%ba%e3%81%ae%e9%81%a9%e5%90%88%e6%80%a7%e5%af%a9%e6%9f%bb%e3%81%ae%e5%af%a9%e6%9f%bb%e6%9b%b8%e6%a1%88%e3%81%ae%e5%8f%96%e3%82%8a%e3%81%be%e3%81%a8/


9. 2017年10月14日 10:46:50 : LY52bYZiZQ : i3tnm@WgHAM[-4070]
2017年10月14日(土)
原発のない未来選ぶ
反原連が首相官邸前抗議

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-10-14/2017101415_02_1.jpg
(写真)「原発なくす政府になれ」「原発推進候補はいらない」と抗議する人たち=13日、首相官邸前

 首都圏反原発連合(反原連)は13日、首相官邸前抗議を行いました。参加者は小雨が降るなか、「原発のない未来を選ぼう」などと訴え。ドラムの音が鳴り響き、「再稼働反対」「国会議員は原発とめろ」とコールしました。

 官邸前には、「原発再稼働反対」などと書かれたプラカードが掲げられました。総選挙についても話題になり、「本当に原発に反対してくれる人を応援したい」「再稼働を進める安倍政権は許せない」などと語りました。

 東京都多摩市に住む女性(74)は、「将来に、原発という『負の遺産』を残してはいけない」と、2012年から抗議に参加し続けています。「原発をなくすために声をあげ続けます。選挙では、原発を推進する人たちに審判を下したい」と話しました。

 国会正門前では、市民の人たちがスピーチしました。マイクを握った年配の男性は、「なんとしても、原発に反対する国会議員を増やしたい。そのために頑張ろう」と呼びかけました。

 この日は、500人(主催者発表)が参加しました。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-10-14/2017101415_02_1.html


10. 2017年10月18日 15:35:16 : LY52bYZiZQ : i3tnm@WgHAM[-4011]
2017年10月18日 / 11:40 / 4時間前更新
沸騰水型原発に新冷却装置

 原子力規制委員会は18日の定例会合で、東京電力の福島第1原発や柏崎刈羽原発(新潟県)と同じ「沸騰水型」原発の重大事故対策として、原子炉格納容器内の水を循環させて原子炉を冷却する新たな装置の設置の義務化を決めた。会合で新規制基準を改正することを了承した。今後、意見公募を経て年内をめどに正式決定する。

 義務化により、東北電力の東通原発(青森県)や女川原発(宮城県)、日本原子力発電東海第2原発(茨城県)、北陸電力志賀原発(石川県)、中部電力浜岡原発(静岡県)、中国電力島根原発(松江市)など、再稼働に向けた審査中の沸騰水型も設置が求められる。

〖共同通信〗

http://jp.reuters.com/article/idJP2017101801000999


11. 2017年10月25日 16:17:03 : LY52bYZiZQ : i3tnm@WgHAM[-3930]
2017年10月24日(火)
ぶれずに共闘を追求
北陸信越 藤野氏に期待

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-10-24/2017102404_05_1.jpg
(写真)武田参院議員(左2人目)とともに再選を喜ぶ藤野氏(右)=23日午前0時40分、長野市

 藤野保史氏が宝の1議席を守った北陸信越ブロック。「ブレずに正面からたたかい、共闘を誠実に追求する党への期待が広がった」と振り返るのは鮎沢聡ブロック責任者。

 選挙戦最終盤の新潟県長岡市。党主催の街頭演説に小池晃書記局長、自由党の森ゆうこ参議院会長、民進党の小川敏夫参院議員会長、社民党の又市征治幹事長が並び、「野党合同演説会」とも言える熱気に包まれました。「オール野党+市民の勝利で新潟ショックを再び」との掛け声とともに、森氏が「比例は共産党。もっともっと票を集めないと」と訴えると聴衆の声援が最高潮に。

 同県十日町市では「比例は共産」を友人に広げる自由党役員も。柏崎刈羽原発のある柏崎市では、他党の選挙運動をしている人から「原発について公約しているのは共産党だけ。期待している」と党事務所に激励電話がありました。

 大健闘した毛利栄子長野4区候補。地元社民党関係者が共産党演説会の告知ビラを配ったり、一緒に街頭演説に立つなど共闘が深化しました。市民連合も独自の事務所を構え、毛利支援へ力を尽くしました。開票の夜、毛利事務所に駆け付けた岡谷市の社民党幹事長は「このたたかいは今後に生きる。安倍改憲の画策を止めるため両党の共同をさらに進めたい」と述べました。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-10-24/2017102404_05_1.html


12. 2017年11月04日 09:47:12 : LY52bYZiZQ : i3tnm@WgHAM[-3791]
2017年11月4日(土)
柏崎刈羽 再稼働やめよ
反原連官邸前抗議 安倍政権に怒り

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-11-04/2017110415_01_1.jpg
(写真)「原発いらない、老朽原発もう動かすな」と抗議のコールをする人たち=3日、首相官邸前

 首都圏反原発連合(反原連)は3日、首相官邸前抗議を行いました。参加者は、国民の声を無視して原発再稼働をすすめる安倍政権に、柏崎刈羽原発の再稼働を狙う東京電力に、怒りの声をあげました。

 東京都北区の女性(70)は福島県いわき市の出身。原発事故後、親せきが一時避難してきたといいます。「安倍首相が“福島に寄り添う”というのは、言葉だけです。東海第2原発など老朽原発も動かそうとしている。とんでもない。絶対にあきらめずに声をあげていきます」と語りました。

 国会正門前でも参加者がマイクを握りました。

 横浜市から駆けつけた男性は、原子力規制委員会が東電に原発運転の「適格性」を認めたことを批判。「東電は原発事故を起こし、責任を果たす意思も能力もない。みんなの声をあげて、柏崎刈羽原発の再稼働を止めよう」と呼びかけました。

 この日、500人(主催者発表)が参加。日本共産党の吉良よし子参院議員が国会正門前エリアでスピーチしました。

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2017-11-04/2017110415_01_1.html


13. 2017年11月15日 09:26:57 : LY52bYZiZQ : i3tnm@WgHAM[-3632]
20171114 UPLAN〖前半・院内集会〗STOP!柏崎刈羽原発の再稼働〜東電に資格なし!
三輪祐児
2017/11/14 に公開
https://www.youtube.com/watch?v=yEfmjux7dqY

14. 2017年11月15日 16:45:05 : LY52bYZiZQ : i3tnm@WgHAM[-3618]
=============================================================================
20171114 UPLAN〖後半・東電+政府交渉〗STOP!柏崎刈羽原発の再稼働〜東電に資格なし!
三輪祐児
2017/11/14 に公開
https://www.youtube.com/watch?v=MYxRupb-_T4

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