アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドは一人当たり耕地面積が大きく食料の生産コストは安くなる。市場原理主義者はこう言う。だからここの食料を買え、日本などは高いコストの食料生産はやめろということになる。

しかしアメリカ以下この４か国はヨーロッパ人が奴隷を伴って移住して原住民を虐殺し追い出して作った国だ。だから一人当たり耕地面積が断然広いのだ。日本やヨーロッパ、中国などのユーラシア大陸では食料生産とその様式はしっかりとそれぞれの国の文化に根ずいている。それがこんな簡単なコスト論で切り捨てられていいわけがない。他国を侵略して低コストを実現すれば勝ちという考えと実質は同じだ。

食料生産や基本的な生活に要する製品は関税撤廃すればいいというものではない。
もちろん双方にメリットがある輸出入はやればいい。それでも国が独立して統治されている以上、それぞれの国の関税自主権は必要だ。

消費者側からの提案
各国とも輸出した分だけ輸入して頂きたい、でなければ関税を引き上げます、とね
相手国の関税UPを望まなければ対外純資産黒字国は最低時給を上げて自国の消費増と輸入増を図る必要があるのです （良いことですね）
すなわち競争に強い国（外貨の溜まる国）は輸出に頼るのでなく自国の消費増と輸入増になるはずです（賃金が上がり世界経済は好転します）