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借金1千万の素人女性がなぜ美容ローラー開発で売上百億の大富豪に?きっかけは占い師との出会い!(Business J)
http://www.asyura2.com/17/hasan118/msg/354.html
投稿者 赤かぶ 日時 2017 年 1 月 27 日 01:05:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

                   稲積早苗氏


借金1千万の素人女性がなぜ美容ローラー開発で売上百億の大富豪に?きっかけは占い師との出会い!
http://biz-journal.jp/2017/01/post_17863.html
2017.01.27 取材・文=鈴木領一/ビジネス・コーチ、ビジネス・プロデューサー Business Journal


 顔の上をコロコロと転がすだけで美容効果があるとして爆発的なヒットをした「ゲルマニウム美容ローラー」。歌手の故淡谷のり子が宣伝していたことを覚えている人も多いだろう。100億円を売り上げたモンスター商品は、たった一人の女性のアイデアから生まれた。

「100億円を稼いだ女性社長」と呼ばれたその女性、稲積早苗氏の成功の秘密を探っていこう。

 稲積氏は、もともとビジネスに関心のない、普通の女性だったという。大学卒業後は、衆議院の事務局で働くことになる。

「肩書きは衆議院事務局の部長秘書でしたが、やっていた仕事は雑用係のようなものでした。そもそも縁故で入った仕事でしたし、特に何かをやりたいという気持ちもありませんでした。就職できるならどこでもよかったのです」(稲積氏)

 30代になると、エステサロンの経営に乗り出す。好きな仕事として始めたが、思うように売り上げが伸びず、借金1000万円を抱えてしまった。

「今思うと、世間知らずで勢いだけで始めたのが原因でした。でも、『なんとかなる』という根拠のない自信だけがありました。必死に働けば1000万円くらい返せるだろうと考えていたので、私はいつも笑顔でした」(同)

■人生を変える出会い

 しかし、経営は上向くことなく、家賃を滞納してビルから追い出される寸前にまでなった。そこで見るに見かねた知人が稲積氏に占い師を紹介したのだが、これが稲積氏の人生を決定的に変えることになる。

「紹介された時には、『占いなんて胡散臭い。絶対に信じない』と思いました。『こんな大変な時に、なぜ占い師のところなんかに行かなくてはいけないのか』と心の中で思っていました。しかし、知人の強いすすめだったので、断れなくて会うことにしました」(同)

 占い師は車いすに乗って現れた。交通事故に遭ったのだという。稲積氏は、「自分の事故も予見できないのに、私のことなんてわかるわけない」と、さらに占い師に不信感を抱いたが、出会った瞬間に占い師は想像もしなかった言葉を稲積氏に投げかけたのだ。

「占い師は私を見るなり『あなたは一財産築く!』と言ったのです。私はあっけにとられましたが、体の中に電流が流れたように反応しました。私の潜在意識が『これだ!』と反応していたのです」(同)

 この運命の出会いから、稲積氏の頭の中は「一財産」という言葉で一杯となる。口癖のように「一財産」と言うようになり、経営不振でお金がないときにも歌を歌うように口ずさんでいたという。

「私はこれを『夢に名前をつける』と言っています。夢に名前をつけると、自分の一部のようになります。『一財産』のように、短くわかりやすくつけることがコツです。当時の私は、それを無意識にやっていました。これは皆さんにおすすめする方法です」(同)

■初期投資なしで商品開発

 ある日、当時流行していたゲルマニウム温浴器の業者がサロンに営業でやって来た。業者がゲルマニウムの粉末を稲積氏の手にのせてくれた。その時、稲積氏の頭の中で、閃きが起きたという。その後大ヒットする、「ゲルマニウム美容ローラー」のアイデアだ。湧き出るアイデアを具体化するべく、稲積氏は次々と実行に移した。

「当時は粉末のゲルマニウムしかありませんでしたから、円筒状に固めるには専門家にお願いしなくてはなりません。それを理学博士の先生にお願いすることにしました。次は、円筒状に固めたゲルマニウムを持ち運びやすくしなくてはなりません。どうすればよいかと考えていた時、万年筆のような持ち手がいいのではないかと閃いたのです」(同)

 美容器具と万年筆。一見するとまったく異なるモノだが、万年筆が使えると着想したところが、稲積氏の卓越した発想力だ。稲積氏は万年筆メーカーに企画を持ち込んだ。当時、万年筆は利用者が少なくなり「斜陽産業」と呼ばれていた。各メーカーも危機感から新商品開発室という部署をつくっていたが、打開策がない状況だった。そこへ稲積氏がまったく新しい発想のアイデアを持ち込んだことで、話はトントン拍子に進んでいった。

 もともと、万年筆というのは手に負担がかからないようにデザインされている。新商品は万年筆の軸をそのまま利用でき、金型も新しくつくる必要がなかった。そのため、稲積氏は初期投資ゼロで商品開発ができたのだ。

 アイデアの着想から順調に開発は進み、2000本を製造したが、当初はまったく売れなかったという。どう売ればいいかもわからなかったが、稲積氏は開き直り「素晴らしいことが起こると信じよう」と思うようにしたという。

■瞬く間に100億円売り上げ

 しばらくすると、知人を介して淡谷と会う機会を得た。これをチャンスとばかりに稲積氏が淡谷に「ゲルマニウム美容ローラー」をプレゼントしたところ、気に入ってくれた。そこですかさず稲積氏は大胆な提案をした。

「淡谷先生、この美容ローラーを宣伝していただけないでしょうか。私はお金がないので報酬は現物支給でいかがでしょうか」

 恐る恐るたずねると、淡谷は笑顔で快諾してくれた。さらに、淡谷はテレビに出演した際、なんと「ゲルマニウム美容ローラー」を持って出演したのだ。司会の桂三枝氏(現桂文枝)に「それはなんですか?」と聞かれると、淡谷氏は、「これ、いいわよ〜。これでお顔をコロコロすると、きれいになるの」と答えた。この様子が放送された直後から、稲積氏の事務所の電話が鳴りやまなくなり、電話回線がパンクしたという。

 その後、商品は通信販売で爆発的に売れるようになった。淡谷が顔をローラーでコロコロするCM映像は強烈なインパクトを与え、大ブレイクへとつながった。

 稲積氏は製造も小売りも別会社に任せていたので、何もしなくてもお金が入ってきた。1000万円の借金にあえいでいた女性が、占い師との出会いによって、瞬く間に100億円を稼ぐ大富豪となったのだ。

 ここで話が終われば、小説のようなサクセスストーリーになるだろう。しかし、この後、稲積氏に想像もしない試練が訪れるのである。

(取材・文=鈴木領一/ビジネス・コーチ、ビジネス・プロデューサー)
 

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