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“米国第一”の自動車政策、政治的圧力でも日本市場では売れない米車
http://www.asyura2.com/17/hasan118/msg/516.html
投稿者 赤かぶ 日時 2017 年 1 月 31 日 18:12:25: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

                 トランプ大統領の発想は90年代で止まっているのか?


“米国第一”の自動車政策、政治的圧力でも日本市場では売れない米車
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170131-00010002-nkogyo-ind
日刊工業新聞電子版 1/31(火) 12:30配信


■保護主義で競争力は高まらない

 米国の保護主義的政策は、自国の自動車業界の競争力を弱める危険が大きい。

 米国のトランプ大統領が主唱する保護主義が自動車業界に波紋を広げている。日米間の自動車販売の不均衡を問題視する発言は1980―90年代の日米貿易摩擦の再燃を思わせ、日本側に強い警戒感が広がる。

 ゼネラル・モーターズ(GM)やフォードモーターなど米ビッグスリーの首脳と会談したトランプ大統領は、3社に対し米国内での工場設置や雇用拡大を求めた。一方、3社からは規制緩和やドル高是正への要望があったとされる。

 米国発祥の3社のみと会談した点にトランプ流のナショナリズムが現れている。今後の自動車産業振興策も“米国第一”政策に基づくものになろう。それが米国自動車業界の競争力の復活につながるはずがない。

 米国外で生産した車や部品に高い関税を課せば、価格競争力は失われる。そうして米国で生産した大きくて燃費の悪い車は、政治的圧力をかけたところで国情の違う日本市場では売れない。組み立て産業の頂点に立つ自動車産業の競争力向上は、地道なニーズ把握と技術開発、販売促進、人材育成の努力を続けるところから生まれる。

 それでなくとも、世界の自動車業界は大きな変化の節目にある。地球環境問題を受けた電動化や、自動運転などを実現するIT化だ。これらは従来の垂直統合型の業界構造や、すりあわせ型のモノづくりに対し、水平分業型、組み合わせ型への変化を迫るものとされている。

 米国でもテスラモーターズのような新興メーカーや、グーグルやアップルなどIT大手の参入で、業界の勢力図が塗り替えられる可能性がある。ビッグスリー復活には、これら新興勢力の力を、どう取り込むかが一つの焦点だった。だが今のところトランプ大統領の発想は90年代で止まっているようだ。

 “米国第一”政策は、わが国の自動車産業の海外投資にも影響しよう。しかし地道な努力こそが王道であることを、日本勢は忘れずにいたい。
 

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コメント
 
1. 2017年2月05日 10:50:17 : rXdsMFQkZM : b8vrQPgmHgU[24]
アメリカの自動車は全般に大きい。彼らの視点では小型車(コンパクトカー)であっても、他の国では大型車と定義づけられるサイズである。例を挙げると1955年〜1975年に生産されたフランスのシトロエンDS。全長4.8メートル×全幅1.8メートルだ。同国ではタクシーや大統領専用車などに使われた。西欧諸国でも、デンマーク王室やローマ法王専用車に使われた。ところが、これと同クラスの大きさだったフォードのファルコンは、アメリカ・カナダ・オーストラリアでは「小型車」であった。

アメリカ・ビッグスリーの世界における自動車販売活動は、基本は「現地生産」である。アメリカ本国でつくられた自動車は、ほとんどがアメリカとカナダで販売された。南米では、アルゼンチンやブラジルにGM、フォードの生産拠点がある。かつてはクライスラーも、両国で生産していた。これらの国々では、大型車はアメリカで開発された小型車を生産し、小型車は西欧の子会社で開発された車種を生産していた。

日本においては、日本メーカーの株式を握り、配当を受け取っていたのである。1970年代で言うと、GMはいすゞ自動車の3分の1の株式を握り、クライスラーは三菱自動車の株式を三菱グループと合弁で握っていた。フォードは東洋工業(マツダ)の株式を握っていたが、GM、フォードに比べると出資比率は低かった。

かつてのアメリカ・ビッグスリーの日本における活動は、そのようなものだったのである。ところが1970年代末期の、日本メーカーによる対米自動車輸出の急増で、アメリカ連邦政府と連邦議会が、その現状を不公平だと主張するようになったのである。日本からの輸出車に、アメリカ製の自動車の市場が奪われ、ビッグスリーは相次ぐ工場閉鎖に追い込まれた。これにより対日圧力が高まったのである。

日本からアメリカに対する輸出車は激増していったが、これに対してアメリカから日本に輸出される自動車は、減少していった。1970年代当時、アメリカから日本に輸出される自動車は、大きいことから、文章の最初に述べた如く「高級車」として日本の富裕層に販売されたのである。これらの自動車は、アメリカのメーカーが直接関与したものではなく、日本の輸入車ディーラーが注文して輸入していたのである。

GMの場合はヤナセ。フォードはエンパイヤ自動車や近鉄モータース。クライスラーは国際興業が輸入販売していた。高級車として販売されていたから、アメリカ本国に比べ、価格は大幅に水増しされていて、とにかく高かった。このことから、「輸入車は高い」との印象が形成されてしまったのである。

日本におけるアメリカからの輸入車は、かつては全輸入車の半数以上に達し、年間販売台数も数千台に及んでいた。ところが日本メーカーに翻弄されるアメリカ・ビッグスリーの状況に日本の富裕層の意識が変わり、その頃からドイツ車に高級車の需要が移っていったのである。1980年代に入ると、有力な輸入車ディーラーが相次いでアメリカ車の販売を取りやめた。クライスラーの国際興業の撤退は、業界に衝撃を与えた。

アメリカのビッグスリーは、有力な輸入車ディーラーを失い、自ら日本に進出してアメリカ製の自動車を販売することにしたのである。それで日本に相次いで現地法人を発足させたが、日本の富裕層は再びアメリカ車に戻ってくることはなかったのである。

●問題は、大きい車=高級車=アメリカ車の定義が、アメリカ国内でも崩れたことである。1980年代以降、アメリカ国内でもGMのキャディラックやフォードのリンカーンと言った、アメリカ国内でも伝統的な高級車が、ドイツのメルセデスやBMWに市場を奪われた事実である。アメリカの若い富裕層は、ドイツの高級車を好んで購入するようになった。アメリカのビッグスリーの高級車販売は低迷するようになり、ブランドの整理に追い込まれた。GMはアメリカで最も古くからあるオールズモビル部門を閉鎖したし、フォードもリンカーンに次ぐ高級ブランドだったマーキュリーを廃止したのである。

アメリカのビッグスリーは、この頃からSUVやUTEに力を入れてきた。UTEとは聞き慣れないと思うが、ピックアップトラックのことである。元々、ビッグスリーは、これらの車種が得意であったが、日本車やドイツ車の高級車に自らの高級車市場を奪われるようになってからは、収益確保のためにますます特化するようになったのである。クライスラーに至っては、ダッジの一車種であった「ラム」を、ブランドとして新たに独立させたくらいである。

これらアメリカのSUVやUTEは、他国で使うにはあまりにも大きい。外見が商用車(トラックやバス)なので、富裕層が高級車として使うのも無理がある。アメリカの砂漠に生えるサボテンみたいなもので、日本には向かない。日本の道路は狭いし、スーパーの駐車場に至っては、停めることも困難である。

アメリカ車は今や日本及び他国の市場に於いて、製品のミスマッチが目立っているから、いくらトランプ大統領がまくし立てたところで売れないものは売れない。その事実を認識して、そこから議論をはじめることである。


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