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Fランク大学と専門学校、どちらを選ぶべきか 就職先選び学入試より重要 誰もいない場所で戦え 相づち笑顔 目標+実行で倍速
http://www.asyura2.com/17/hasan120/msg/875.html
投稿者 軽毛 日時 2017 年 4 月 13 日 10:54:07: pa/Xvdnb8K3Zc jHmW0Q
 

【第5回】 2017年4月13日 オバタカズユキ[監修]

Fランク大学と専門学校、どちらを選ぶべきか

親としては「大卒」レベルの賃金を得てほしいけど…

初刊行から19年を数えるロングセラー『大学図鑑!』の2018年版発売を記念し、監修者オバタカズユキさんがみなさんから寄せられた“大学選び”の悩みについて、独断と偏見で答えちゃいます。

今回は、推薦かAOで安易にFランク大学に行ってしまいそうな息子を心配されるお父さんへの回答です!(なお、本連載での回答は、就職や夢の実現を保証するものではなく、一意見として参考にしてください。受験生ご本人、親御さん、ご親戚からのご質問をお待ちしております!)


Q 今年は息子が進学時期ということで、『大学図鑑!2018』を自分も参考に読ませていただきました。息子の通う高校は地方の下位校で、複数の大学から推薦枠とAO入試の案内がきているものの、それらは『大学図鑑!』だと最下位グループにあたる「関東私大Eグループ」(編集部注:本書独自の区分で、関東私大をA〜Eグループに分けています。ちなみにEグループは大東文化、東海、亜細亜、帝京、国士舘、拓殖、東京経済、和光、立正、関東学院、桜美林)のいくつかと、ほかは同書に掲載されていないそれ以下のレベル(Fランク?)と思われます。

 しかも息子の成績は、ビリから数えたほうが早いレベルです。2年の成績が推薦やAOで先方にいくので、頑張って上げるようにと2年のはじめに三者面談で言われたし、自分も口を酸っぱくして言い続けたのですが、この始末。
 つい先日、友だちのつきあいで車系専門学校のオープンキャンパスに行った息子が、ふだんは車の話などしないのに、その気になって帰ってきました。たしかに、その専門学校は面白いカリキュラムのある有名校ではあるものの、息子の反応には内心仰天しました。
 私としては『大学図鑑!』のせめてEグループまでの大学を目指してもらいたいなあ、中小企業でも面白い会社がたくさんあるのは知っているので、賃金を「大卒」基準でもらってほしいと思うのですが、このままだと“Fランク”行きは確実そうです。なぜなら、高校の生徒はほとんど推薦枠かAOで入学していて、受験する子はごくわずかしかいないそうなのです。友だちに流されやすいうえに文系なので、せめて少しでもマシなところに進んでもらいたいのですが……。心理学系に唯一興味があるようなのですが、そもそもEはともかくFランクの心理学科で就職口はあるのでしょうか?
 色々とっちらかってしまいましたが、オバタさまのご意見をお聞かせください。よろしくお願いいたします。


せめてEランクの大学に行ってほしい、という親心だが…

A  長文のご質問をありがとうございました。何をのんきにと怒られてしまうかもしれませんが、拝読し、「いいなあ、この父子」と温かい気持ちになりました。

 息子さんの将来が心配でならないお父さま。最初は「ちょっと過干渉かも」と感じたのですが、よくよく読ませてもらうと違う。ご自身が大学受験生の年代だった頃とはかなり変化している昨今の受験事情を、お父さまはきちんと調べて理解されています。推薦やAO入試の合格に必要な条件をちゃんとご存じだし、なにより息子さんの成績や性格傾向、現在の進路に関する気持ちについても把握されています。

 きっと息子さんは、お父さまのことが大好きなのでしょう。でなきゃ、高校3年生あたりの男子が父親に、パッとしない自分の成績をオープンにはしないものです。<友だちに流されやすい>と感じさせるような場面を父親に見せないし、<心理系に唯一興味がある>といったナイーブな内面まで明かそうとはしません。息子さんはお父さまのことを信頼しているので、自分を隠さずにいられるのだと思います。

 そんな父子関係はそう簡単に作れるものじゃありません。おそらく幼少の頃から、父が子に正面からきちんと向き合ってきた。その蓄積の成果だと私は思います。そして、そうやって自分の存在を深いところで肯定されて育ってきたお子さんは、この先、大きな壁にぶつかっても自分を大事にするということを忘れない。そこさえ揺るがなければ、どんな学歴であろうが、どんなに厳しい社会だろうが、人はけっこうたくましく生きていけるものだと私は考えます。

 だから、たしかにお父さまの質問文は少々「とっちらかって」いるかもしれませんが、さほどに慌てなくても、息子さんは大丈夫なように思うのです。<広告、建前、裏取引一切なし!>をキャッチコピーとする『大学図鑑!』を作っている私ですから、きれい事は言っておりません。「いいなあ、この父子」と本当に感じた私の気持ちを、まず受け取ってください。

 そのうえで申し上げます。息子さんは、先日、車系専門学校のオープンキャンパスに行き、特に車好きでもないのに、<その気になって帰って>きて、お父さまを驚かせたのですよね。さらにお父さまは<そこは面白いカリキュラムのる有名校>と書かれています。ならば、進学先の暫定的第一志望はその専門学校でいいのではないでしょうか。

 もちろん、そんな簡単に言ってくれるな、というお気持ちは理解できます。<中小企業でも面白い会社がたくさんあるのは知っているので、賃金を「大卒」基準でもらってほしいと思う>というご意見はごもっともです。知る人ぞ知るいい優良企業が世の中にはいっぱいあるのだから、そこの総合職採用基準(=大卒)をとりあえずクリアしてくれ、との思いは、世間体や見栄などから出てきたものじゃなく、お子さんの将来を本気で考えたからこそです。

「大卒」切符はいつまで有効か?

 ただ、どうでしょう。

 ご承知のように、あらゆる産業構造が大変化中で、しかもその変化の速度は増すばかりです。知る人ぞ知る優良企業でも10年先にどうなっているかは、誰もわかりません。大卒という「資格」を取って、優良企業の入場切符を手に入れても、それが先々の生活保障になるのかどうか、私は疑問です。

 あくまで私見ですが、優良な中小企業で10年後、20年後、30年後も優良でい続けるところは、<賃金を「大卒」基準で>支払うような旧式の雇用スタイルをすでに壊しているのではないでしょうか。私が取材したことのある有望ベンチャー企業のいくつかは、「大卒」も「専門学校卒」も同じ扱いで採用していました。そのぶん、はっきりとした実力主義で、たとえ難関大学を出た社員でも、働きが悪ければ優遇なんてされてませんでした。

 新卒採用の際に「専門学校卒」よりも「大卒」を優遇する会社が多いことは事実だと思います。けれども、入社後、その学歴差を埋めて十分の働きをする社員には、相応のポジションを任せ、相応の報酬を支払う会社はどんどん増えているし、イノベーションを起こしながら生き残っていく可能性の高い優良企業ほど、学歴云々はどうでもいいという傾向も強まっているように見えます。

 そうした中で、働く者にもっとも求められるものは、単純な話ですけれども「やる気」です。学歴や資格などのスペックよりも、職務へのモチベーションやその会社の理念に対する共感性を重視しています。

 だとしたならば、息子さんが専門学校のオープンキャンパスに行って、<その気に>なったというのは、かなりラッキーな話ではないでしょうか。何が息子さんの心を動かしたのかはわかりませんが、進学においても一番重視すべきはモチベーションだと思うのです。私がお父さんの立場だとしたら、その専門学校についてもっと調べてみろ、と息子さんに言います。

 そして、他の専門学校や、一般入試で受けられそうな大学も、なるべくたくさん見学に行かせます。さきほど「暫定的第一志望」と書いたのは、息子さんがもっと多くの進学先の感触を確かめていったら、より<その気に>なるケースがまだまだ出てきそうだからです。

 友だちのつきあいで行った専門学校で、お父さまが<仰天>するような反応を起こした息子さんです。どこでどんなアンテナが働くか、楽しみじゃないですか。ピンときた学校が、たとえ学力的に難しそうな大学であったとしても、モチベーションさえ見つかれば、ガリ勉スイッチが入るかもしれません。逆に、ピンと来たのが、名前を書けば誰でも入れるような専門学校だとしても、入学後に目覚めて、優良企業が「いいね、君のやる気は!」と評価する人材になる可能性だって十分にありえると思います。

「心理学部(科)」の内容を息子さんによく調べさせよう

 お父さまは、<EはともかくFランクの心理学科で就職口はあるのでしょうか?>と質問なさっていますが、この件はシビアに申し上げましょう。もし心理職で正規就職したいのなら、『大学図鑑!』でいえばAグループ(早稲田、慶應、上智、国際基督教、東京理科)以上の大学を出てその大学院を優秀な成績で修めるくらいじゃないと難しいのが現実です。そのくらい心理職の雇用情勢は厳しい。

 また、大学の心理学部(科)では、実験授業が盛んに行われます。知覚や記憶や思考など基本的な心的機能の働きについて、ネズミを使った実験でデータを取り、その統計分析と格闘し続ける。そんな地味でハードな研究が待ち構えています。心理学に興味を示す人の多くは、自分や身近な誰かの心の奥を知りたいといった動機を持っているものですが、そういう面白心理学みたいなことは、基本的に扱いません。そこは要注意です。

 職種は問わないというなら、何学科を出ようが、大切なのはやっぱりモチベーションです。進学した先で、どれだけ生き生きと学んだか、社会で生きていくということに関して気づきを得たか、そのあたりが問われます。

 大学名は、EでもFでも、ぶっちゃけ大きく変わりません。ざっくり申し上げると、MARCH(明治、青学、立教、中央、法政。『大学図鑑!』ではBグループ)より下位の大学名が就職の武器になることはあまりないとお考えになっていいと思います。ただし、やる気や人間性などは卒業大学名に関係なく、評価対象になります。勉強があまりできるほうじゃないのなら、余計に大事なのはそこです。きれい事じゃなく、それが現実です。

 受験システムや進学の現状に詳しくなるほど、「木を見て森を見ず」のような意識になりがちなところがあります。実社会で生きることの厳しさをよくご存じであると思われるお父さまが、「大卒」や細かな「ランク」ごときにこだわられているのは、失礼ながら、そういうことかもしれません。

 しっかりと向き合って育ててきた息子さんの、潜在的な生命力を信じ、高校卒業後の進路については、ちょっと距離を取って、本人任せにしてみたらいかがでしょうか。

 これまでの学校の成績が芳しくなかったのは、「やらされる勉強」にモチベーションを見出せなかったからだと思います。学校見学というかたちで、新しい世界を覗きに行けば行くほど、「勉強って面白いかも!」という発見を意外にたくさん見つけてくる。息子さんはいい意味で、そんなタイプのようにお見受けします。
http://diamond.jp/articles/-/124642

 


【第2回】 2017年4月13日 小西史彦
【マレーシア大富豪の教え】
成功したければ「誰もいない場所」で戦いなさい


NHKやテレビ東京、日経産業新聞などで話題の「マレーシア大富豪」をご存じだろうか? お名前は小西史彦さん。24歳のときに、無一文で日本を飛び出し、一代で、上場企業を含む約50社の一大企業グループを築き上げた人物。マレーシア国王から民間人として最高位の称号「タンスリ」を授けられた、国民的VIPである。このたび、小西さんがこれまでの人生で培ってきた「最強の人生訓」をまとめた書籍『マレーシア大富豪の教え』が刊行された。本連載では、「お金」「仕事」「信頼」「交渉」「人脈」「幸運」など、100%実話に基づく「最強の人生訓」の一部をご紹介する。

自分の意志で「戦う場所」を選ぶ

 なぜ、24歳で日本を飛び出して、マレーシアに渡ったのか――。
 これは、これまで実に多くの方々に質問されたことです。
 答えはシンプル。私は、「戦う場所」を選んだのです。
 日本ではなく、マレーシアで戦うほうが、自分にとって勝算が高いと考えたわけです。

 どういうことか?

 私が青年期を迎えたのは1960年代。当時、日本は戦後の荒廃から立ち直り、「奇跡」と呼ばれる復興を遂げていました。いわゆる高度成長です。国民の多くが「明日はもっと豊かになれる」と思える、非常に活気のある時代でした。しかし、「事業家として何事かを成したい」と願っていた私には閉塞感があった。というのは、すでに日本の体制は、完全に出来上がっていたからです。

 大資本が形成され、それが国内経済を支配。今後、その体制が一層強化されていくのは明らかでした。父親が営んでいた薬問屋の未来も見えていた。父親の薬問屋は石川県の能登地方をエリアとしていましたが、都市部である金沢に本社を構える薬問屋に吸収される運命にあるのは明白でした。さらに石川県の薬問屋は、名古屋に本拠を置く薬問屋に吸収されるに違いない。そのような未来がはっきりと見えていたのです。

 そんな“出来上がった国”のなかに、資金も有力なコネクションもなく、能力的にも平凡な人間である私が入り込んでいって、何かを成し遂げることができるだろうか? そこに、勝ち目があるとは思えなかったのです。

 だから、私は、自分の夢をかなえるためには、「戦う場所」を選ばなければならないと、はっきりと自覚していました。もちろん、ひとりの日本人として日本を愛しています。しかし、自分が事業家として戦う土俵はここではない。平凡な自分が夢を実現するためには、別の「場所」を見つけなければならないと考えたのです。

 そして、私が選んだ「場所」がマレーシアでした。

 1967年に、日本政府が企画した「青年の船」に乗って、東南アジア各国を回ったときにマレーシアという国に魅了されたのです。当時のマレーシアはイギリスから独立して間もない「若い国」で、日本のように“出来上がった国”ではありませんでした。出会った政治家、官僚、実業家も若く、「いい国をつくろう」という清新な志に満ち溢れていました。この国ならば、一生懸命に働けば、平凡な自分でも何事かを成すチャンスがあるはずだと考えたわけです。

同じ努力をしても、「戦う場所」で結果は変わる

「戦う場所」を選ぶ――。

 これは、生きていくうえで非常に重要なことです。
 国レベルで「戦う場所」を変えるのは、たしかに大きな決断です。誰もができる決断ではないかもしれません。だけど、コトの大小は問わず、私は常に「戦う場所」を選ぶことを意識してきました。なぜなら、「持たざる者」が活路を見出すためには、絶対に必要なことだからです。

 たとえば、「青年の船」に応募したときもそうです。

 明治100年を記念する一大国家プロジェクトでしたから、応募者が殺到することは容易に予想できました。だから、私は住民票を東京都から石川県に移すことにしました。都道府県ごとに選考することになっていたので、どう考えても東京の倍率がいちばん高くなります。そこには、私のような平凡な男にチャンスはない。「戦う場所」を生まれ故郷の石川に変えるべきだと考えたわけです。

 これが見事に当たりました。私は東京で日米会話学院に通っていましたが、石川県に英会話を本格的に学んでいる人はほとんどいませんでした。だから、トップの成績で選考されることに成功。英会話を学んでいる人が多い東京では、こうはいかなかったでしょう。

 もしかすると、「ずるい」と思う人もいるかもしれませんが、あくまでもルールの範囲内。「ずるい」のではなく、「戦略」をもって戦ったというべきでしょう。私という人間に変わりはないけれど、「戦う場所」を変えれば結果は変わる。同じ努力をしても、「戦う場所」によって人生には天と地の差が生まれるのです。

まず、“群れ”から離れる


小西史彦(こにし・ふみひこ) 1944年生まれ。1966年東京薬科大学卒業。日米会話学院で英会話を学ぶ。1968年、明治百年を記念する国家事業である「青年の船」に乗りアジア各国を回り、マレーシアへの移住を決意。1年間、マラヤ大学交換留学を経て、華僑が経営するシンガポールの商社に就職。73年、マレーシアのペナン島で、たったひとりで商社を起業(現テクスケム・リソーセズ)。その後、さまざまな事業を成功に導き、93年にはマレーシア証券取引所に上場。製造業やサービス業約45社を傘下に置く一大企業グループに育て上げ、アジア有数の大富豪となる。2007年、マレーシアの経済発展に貢献したとして同国国王から、民間人では最高位の貴族の称号「タンスリ」を授与。現在は、テクスケム・リソーセズ会長。既存事業の経営はすべて社著兼CEOに任せ、自身は新規事業の立ち上げに采配を振るっている。著書に『マレーシア大富豪の教え』(ダイヤモンド社)。


 では、「戦う場所」をどう選ぶべきか?

 これは、状況次第で変わりますから、一般論として語るのは難しい。それでも定石(じょうせき)はあります。まず考えるべきなのは、「人が多い場所は避ける」ということ。先ほどの住民票もそうです。競争相手の多い東京ではなく石川で戦えば、成功確率が上がるのは当然のことです。

 日本を飛び出して、マレーシアに渡ったのも同じです。

当時は、海外旅行をするのにも大金が必要な時代。海外に移住する日本人などきわめて稀(まれ)でした。しかし、だからこそチャンスがある。

 たしかに、資金もなく特別なコネクションもない私が、マレーシアに根を張るのは容易なことではないことはわかっていました。しかし、それに成功すれば、マレーシアにおいて日本とのコネクションをつくることができる希少(きしょう)な存在になることができる。日本のなかにいれば平々凡々たる存在であったとしても、マレーシアでは唯一無比の存在になれる可能性があるのです。

 ところが、私が見るところ、この定石を打たない人が多い。

 むしろ、逆の手を打つ人ばかりだ。「寄らば大樹の陰」でしょうか、人が群れている場所についていく人が多い。たとえば、就職活動。相変わらず人気企業ランキングに名前を連ねる大企業をめざす人が多いようです。しかし、競争相手が多いのだから、苦戦するのは目に見えている。運よく勝ち抜いても、大企業だから社内での競争も激しいでしょう。唯一無比の存在になるのが難しいのは、いわば当然の帰結(きけつ)。“群れ”のなかで生きるのは、実は難しいことなのです。

 もちろん、大企業を否定するわけではありません。私が言いたいのは、なんとなく群れるような生き方をすべきではないということ。世界は広い。誰でも、自分が有利に戦える「場所」はあるのです。だから、まずは、できるだけ広い視野をもって、「戦う場所」を探してみるべきです。そして、間違ってもいいから、自分の意志で「戦う場所」を決めてみるのです。

 なにも、私のように「国」を変える必要はありません。

 これから就職するという人であれば、安心できそうだからという理由で大企業をめざすのではなく、魅力を感じる分野のベンチャー企業に飛び込んでみるのがいいかもしれない。すでに企業で働いている人であれば、誰も手を挙げたがらないリスクの高い新規事業にチャレンジしてみるのがいいかもしれない。いや、もしかしたら、誰もがやりたがらない地味な仕事を、自ら買って出てコツコツやり続けるのがいいのかもしれない。それは、まさに人それぞれ。自分自身で選び取ることです。

 とにかく、まず“群れ”から離れること。世の中の多数派と同じ選択をすることで、安心を得ようとするのではなく、自分の意志で「戦う土俵」を選び取ることです。そして、そこで全力で戦うことが、自分の人生を切り拓く第一歩なのです。
http://diamond.jp/articles/-/124421


 

【第6回】 2017年4月13日 生形大
年収を左右する就職先選びこそ、大学入試よりも重要である

日系企業を経て、外資系証券会社へ勤務後、お金のふやし方を学び、現在、1億円を超える年収がある著者:生形大氏が書いた『9割の日本人が知らないお金をふやす8つの習慣』。本連載では、本書の内容のダイジェストで構成したものを紹介する。


豊かな生活を送るには
どんな会社に就職するかが重要

 私は日系企業から外資系企業に転職し、さらに外資系企業を数社渡り歩いてきましたが、そのたびに年収がアップしていきました。同じような業種、ほぼ同じような仕事であっても、働く会社によって年収が倍くらい違うこともありました。

 もちろん年収だけが大事では決してありませんが、このような経験を通して、働く会社をどう選ぶかは人生のライフスタイルにおいて非常に大切なことだと実感しました。しかし、私がよく思うのが、就職先を選ぶ際、安易にイメージなどで選んでいる人がとても多いということです。

 どこの大学を出るかより、むしろ、どこの会社でどういう仕事をするかの方が人生を大きく左右します。もちろん、いい大学を出れば、その選択肢も広がりますが、せっかくいい大学を出ても、最後の一番重要な選択をする時に、しっかりと調べずに決めてしまっているのです。

 今の時代、定年まで同じ会社で働くことは珍しくなりつつあり、日本でも転職する人が多くなっていますが、最初からいい会社に勤められるのであればそれにこしたことはありません。

親の責任は大学まで、で
本当にいいのか?

 自分の就職先だけでなく、自分の子供の就職先についても同じです。

 多くの親は、子供がいい大学に進学することには熱心で、塾に通わせたり、私立の中学や高校に通わせたりします。そしていい大学に入学できたらそれがゴールのように思えて、満足感に浸ってしまう。

 しかし、人生において本当に大切な時期は就職してからです。でもそこに積極的にかかわっている親はあまりいません。「子供の好きなように選ばせる」親が多いのではないでしょうか。

 子供から相談されればアドバイスくらいはするかもしれません。でも、「悪いことは言わないから大企業にしておけ」「公務員になれば安泰だよ」くらいの、今の時代にはあまり役に立たないアドバイスしかしていない人が多いと思います。

 台湾企業に買収されたシャープ、ルノーの傘下にある日産のそのまた傘下に入ってしまった三菱自動車工業など、かつては名門だった大企業が凋落する例はいくつもあります。

 大企業だからといって決して安心はできない時代です。「その企業が今後も伸びていく業種か」「今後AIやロボットなどに置き換わって行くような業種ではないか」といった将来まで見据えた視点で、就職先もアドバイスしてあげることが大切なのです。

人生が豊かになる
働き方を選ぼう

 業種だけでなく、給料や退職金についてもよく調べる必要があります。

 就職する会社によって給料は大きく違います。例えば同じ営業職でも業界が違うだけで給料が2倍になることもある。就職先を探す際は、そういったことも含めてリサーチするべきです。

 誰だって「給料ランキング」や「平均年収」くらいはチェックしているかもしれませんが、それを鵜呑みにしてはいけません。いくら給料が高くても、サービス残業が多かったり、あるいは退職金が出なかったりといった会社もあるからです。

 私が働いたある会社では、給料はそれほど多くはありませんでしたが、退職金がたくさん出ました。退職金を在職期間で割ると、月10万円ほどプラスでもらえたことになります。また、他の会社では年俸制で見た目の年収は高かったのですが、残業代も退職金も、挙げ句の果てに交通費の支給すらありませんでした。

 繰り返しになりますが、会社を給料や待遇で選べと言っている訳ではありません。同じような仕事をして、働く時間が少なく、給料が高ければ、より有効に時間を使えるようになり、人生が豊かになる可能性が高くなるということです。

 しかし、こういったことを教えてくれる人は誰もいません。仕事のやりがいはとても重要ですが、やりがいだけで一生安泰に暮らしていける時代は終りつつあります

 学生のうちに、「どの会社で働けば将来有望か」「働いている間に実質的にもらえるお金はいくらになるのか」など、働き方・稼ぎ方を教えてくれる専門の塾があってもいいくらいだと考えています。

生形大(うぶかた・だい)
1977年8月生まれ 富山県富山市出身。横浜国立大学工学部建築学科卒 横浜国立大学大学院修了。外資系証券(バークレイズ証券・JPモルガン証券)出身の投資家。現在、国内12棟189戸、海外3戸、都内の戸建て・区分マンション4戸の不動産を所有。不動産以外にも株・FX・先物・オプション取引・オフショアファンドなどあらゆる金融商品に精通。現在は資産運用の専門家として独立し、成功者続出の投資家を養成するスクールの運営、不動産投資セミナーの人気講師として、経済的、時間的な自由を志すサラリーマンに指導を行っている。主な出演メディアにサタデープラス(TBS系列)。主な著書に『年収1億円を生み出す[ハイブリッド]不動産投資』(ぱる出版)がある。
http://diamond.jp/articles/-/124137

 


【第3回】 2017年4月13日 桐山知佳
売れる販売員が必ずやっている行動とは 本気のほめる相づち


その販売員が接客につくと、いつの間にかお客様が多くのものを買っており、しかもそのお客様もいい買い物をしたという大変な満足を感じているという「カリスマ販売員」がいますね。
一体その販売員は、どういう接客をしているのでしょうか。
4月13日にダイヤモンド社から発売される『売れる販売員は似合わないものを絶対に売らない』から、その秘密に迫っていきます。
教えてくれるのは、多くの販売員を店長に昇格させてきた、接客アドバイザーの桐山知佳さんです。

第3回の今日は、「売れる販売員が必ずやっている行動」をお伝えします。

商品を丁寧に扱うということは、行動で商品の良さをアピールしているということ

「商品を丁寧に扱うのはなぜか」といえば、もちろん商品に傷や汚れをつけないように、です。
しかしこれはいちばんの理由ではありません。
実は、商品の扱い方に、お客様はその販売員の「本音」を見てしまいます。

Tシャツが1枚1000円程度の、低単価なアパレルショップにいた時の話です。
商品が安いので、お店の在庫が非常に多く、いつの間にかスタッフ全員が商品を雑に扱っていました。
ある時スタッフが、接客中に置き場所がなく商品同士を積み上げてスペースを作りました。どさどさと、乱雑に商品を寄せています。
これでは、いくら口先で
「安くても、うちの商品は良い商品です」
と言っても、信憑性を欠いた接客になってしまいます。
本当に大切だと思ったり、良い商品だと思うなら、自然と扱いも丁寧になるはずで、お客様もそのことを敏感に感じ取ります。
反対に、100円均一ショップに行ったときのことです。S字フックの場所を聞いた時に、お店のスタッフは近くまで案内してくれ、最後に丁寧に両手で差し出し
「こちらがお探しの商品です」
と渡してくれました。
丁寧に商品を扱う姿に
「安い商品でも、大事に扱っているのだな」
と価値を感じたことを覚えています。

どんなに安くても、これから自分が買う商品を丁寧に渡されたら悪い気はしません。

ユニクロや無印良品で、低単価な商品をズレなくきれいに畳んで配置しているのは、
「安くても上質」
「安くても丁寧に扱っています」
ということを陳列でアピールするためです。
丁寧に扱い、行動で商品に付加価値をつけていきましょう。

相づちだけで、顧客ができる

また、接客では、ぜひ「相づち」の威力を知っておいてほしいと思います。
日々売場にいるとひしひしと知る、接客をうけるのが苦手……むしろ嫌い! というお客様が多いという事実。
なぜ、そんなに接客が嫌いだと感じるのでしょうか。

とあるアンケートによると
「勝手に商品についてまくしたてられる」
「聞いてもいない話を一方的に聞かされる」
という回答が上位をしめていました。
つまり、販売員との間に信頼感がなく、納得して商品を買ってもらえていないということ。

そして、ここで信頼感を増す大きな方法が「相づち」です。

顧客数が社内1位の同期がいました。彼女は取り立ててよく話すとか、美人などというわけではありません。
ただ、彼女と話をしていると、つい気分良くいろいろなことを話してしまうのです。いつも接客を受けたいというお客様が大勢いました。
彼女の接客の特徴は、とにかく相づちがうまいこと。
お客様も、知らないうちに気分がのってきて、いつのまにか聞かれていないことまで話していると言います。
この接客の特徴は、お客様のほうが話している時間が長いことでした。
他に、特別なことはしていません。
相手が話してくれれば、話してくれるだけ情報が入ってきます。その情報を元にお客様にぴったりの商品をすすめるから、お客様も満足するのです。

相づちは、実は多くの人が単調になりがち。いちばんの基本は、
「そうなんですか」
「へえ」
ですが、これだけでは長続きしません。
もうひとつ、相づちに増やしたいのは、相手の言葉を褒めるものです。
・「それは良いことを伺いました」
・「私にはない視点でした」
・「すごい!」
といったものです。

そして、その相づちを打つときの根本で押さえておきたいのは、「本気の相づち」にすること。
こうしないと、お客様の心は開かれません。しかし、これはそんなに難しいことではありません。
あれこれ考えず、まずはお客様の話をじっくり聞いて、面白そうなところに合いの手を入れるだけです。
そうすると、自然に心がこもります。 
基本の「そうですか」「へえ」の他に、ほめる相づちを増やしてみましょう。
相手が話していることをきちんと聞かなければ使えないものなので、相手の会話をいまよりももっと聞こうと耳をすませることができます。
http://diamond.jp/articles/-/124246

【第16回】 2017年4月13日 山名裕子
「きれい!」と人に言うと本人がきれいになってくる

無意識のうちについつい言ってしまう口ぐせ。でも、その口ぐせひとつで幸せになれる人となれない人が決まってしまうとしたら……? テレビ出演多数の人気臨床心理士が、幸せを引き寄せる口ぐせの数々を、脳への効果や医学的理論を基に解説。今回は、「きれい!」という言葉の素晴らしい効用についてです。


脳は「自分に言われた言葉」と勘違いする


山名裕子(やまな・ゆうこ)
やまなmental care office代表。臨床心理士。 1986年、静岡県浜松市生まれ。幼い頃から両親が一番の理解者であったが、身内ではないからこそ話せることもあるのだということに気がつく。心理学系大学を卒業後、夢に向かって努力を重ねるが、努力だけではどうにもならない挫折を味わい、自信をなくす。その後もう一度心理学を学び、臨床心理士として活動するため、大学院にて心理療法の心得や技術を習得する。2013年、臨床心理士の資格を取得。心の専門家、臨床心理士として「モーニングバード」(テレビ朝日)、「あさチャン!」(TBS系)、「Rの法則」(Eテレ)などメディア出演多数。また、有名企業から教育機関などで講演活動も精力的に行っている。主な著書に『バカ力―完璧をめざさない強さ―』(ポプラ新書)『一瞬で「できる男」と思わせる心理術』(宝島社)がある。


 ここまでにたびたびお話ししてきましたが、他人に向けて発した言葉であっても、脳は「自分に言われた言葉」と勘違いします。

 いいことを言えばいいように、悪いことを言えば悪いように脳が受け取り、自分自身にその影響が出てきます。

 大学時代、読者モデルをやらせていただいたことがあるのですが、撮影中、カメラマンさん、編集の方、ライターさん……皆さん寄ってたかって「かわいい〜!」「きれい〜!」と言ってくださるんです。私のモチベーションを上げようと、過度に言ってくださっているんですけれど、思わず嬉しくなってニコニコしちゃう。でもよく見ると、「きれい〜!」と言っているご本人たちがとても高揚しているんですね。満面の笑みで、お肌ツヤツヤ、輝いて見えました。

 このように、意識して周りに「きれい!」と言うように心掛けると、自分もきれいになっていきます。「きれい」が与える言葉の魔法が、発している自分自身に作用し、イキイキ、ツヤツヤしてくるのです。

 もちろん女性だけでなく、男性にも有効です。日本の男性は、あまり女性に「きれい」「美しい」と言いませんが、発すれば発するほど、自分自身に活力がみなぎり、若々しくなります。周りの女性もきれいになるし、優しく接してくれるようにもなりますので、ぜひ使っていただきたい言葉ですね。

 また、周りの女性に対して「きれい」を使うと、「きれいな女性と一緒にいられる自分」という認識が高まり、自己肯定感を得られるという効果もあります。「きれい」という言葉は一石二鳥なのです。

 話は少しそれますが、自分よりも若い友人がいる人、意識して若い人の輪に飛び込んでいる人は、年齢よりも若々しく、お肌にもハリがあります。若い人の中に身を置き、若い人ならではの言葉や感性に触れることで、脳や心が「自分も彼らと同年代なんだ」と勘違いするんですね。

 きれいになりたい方は、実際にきれいな人や、きれいになろうと自分磨きをしている人
に、意識的に近づくといいでしょう。自然と「きれいですね!」と言う機会が増えますし、「き
れい」に関する言葉を耳にする機会も増えることから、自分もきれいになっていきますよ。
きれいな人の習慣や言動を取り入れることも有効ですね。

(『幸せを引き寄せる「口ぐせ」の魔法』の本文の一部を掲載しました)
http://diamond.jp/articles/-/123549

 


【第14回】 2017年4月13日 近藤宣之
お金をかけずに手っ取り早く社員のモチベーションが上がる魔法の「○○ 」

◎倒産寸前「7度の崖っぷち」から年商4倍、23年連続黒字、10年以上離職率ほぼゼロ!
◎「赤字は犯罪」&「黒字化は社員のモチベーションが10割」と断言!
◎学歴、国籍、性別、年齢不問! ダイバーシティで女性管理職3割!
◎「2-6-2」の「下位20%」は宝! 70歳まで生涯雇用!
……こんな会社が東京・西早稲田にあるのをご存じだろうか?
現役社長の傍ら、日本経営合理化協会、松下幸之助経営塾、ダイヤモンド経営塾から慶應義塾大学大学院ビジネス・スクールまで年50回講演する日本レーザー社長、近藤宣之氏の書籍『ありえないレベルで人を大切にしたら23年連続黒字になった仕組み』が話題。発売早々3刷が決まった。
なんと、政府がこれから目指す施策を20年以上前から実践している小さな会社があった! 「7度の崖っぷち」からの大復活! 一体、どんな会社なのか?

モチベーションが10割!


近藤 宣之(Nobuyuki Kondo)
株式会社日本レーザー代表取締役社長。1994年、主力銀行から見放された子会社の株式会社日本レーザー社長に就任。人を大切にしながら利益を上げる改革で、就任1年目から黒字化させ、現在まで23年連続黒字、10年以上離職率ほぼゼロに導く。2007年、ファンドを入れずに役員・正社員・嘱託社員が株主となる日本初の「MEBO」を実施。親会社から完全独立。現役社長でありながら、日本経営合理化協会、松下幸之助経営塾、ダイヤモンド経営塾、慶應義塾大学大学院ビジネス・スクールなど年50回講演。東京商工会議所1号議員。第1回「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞の「中小企業庁長官賞」、東京商工会議所の第10回「勇気ある経営大賞」、第3回「ホワイト企業大賞」など受賞多数。
【日本レーザーHP】 www.japanlaser.co.jp/
【夢と志の経営】 info.japanlaser.co.jp/
 会社を再建するのに最も必要なのは、社員のモチベーションです。
 モチベーションが10割です!

 社長が細かい実務までできるわけはありませんから、実際には社員にやってもらうことになります。

 ということは、それぞれの社員がレベルアップして成長しないことには、会社も成長しません。

 よく「中小企業は、社長の器以上に成長しない」と言われますが、私が強調したいのは、

「社員の成長がなければ、会社は成長しない」
「社員のモチベーションさえ上がれば、会社も自然と大きくなる」

 ということです。

お金も時間もかからずに
モチベーションを上げる方法

 では、どうすれば社員のモチベーションは上がるのでしょうか。
 お金も、時間もかけず、社員のモチベーションを高める方法が「2つ」あります。

 それは、「社長の笑顔」と「社長の声がけ」です。

●社長の笑顔
 私は、「笑顔ほど、人の心を開かせるものはない」と思っていて、40年以上前から心に決めていることがあります。

「よい報告は笑顔で聞く。トラブルなどの悪い報告は、もっと笑顔で聞く」

 私がこう思うようになったのは、日本電子時代の、ある出来事がきっかけです。

 私が現場の問題を社長に進言したところ、露骨に「嫌な顔」をされたことがありました。

 アメリカから戻った私が社長に、「こういう問題がある」と言ったところ、社長は、「わかった。もういい」というひと言だけ。

 私がもう一度社長室に出向いて同じ報告をすると、

「近藤くん、キミもしつこいね。わが社は技術がすぐれた会社なのだから、営業は、技術がつくったものだけを海外に売ればいいんだ。もうくるな!」

 と一蹴されてしまったのです。

 私は「会社の危機だ」と痛感しました。
 社長自身が、会社が変わる(よくなる)機会をみすみす逃していたからです。

 トップがこんな顔をするようでは、社員は報告をやめ、問題を隠そうとする。
 社長が社員からの提案を拒む限り、会社は改善されません。

 このとき私は、「自分が社長になったら、いい話だけでなく、悪い話でも笑顔で聞こう」と決めました。

 私は「笑顔は、社長の仕事」であり、「笑顔は、社長の能力」だととらえています。

 社長がしかめっ面をしていたら、それを見た社員は、「話しかけてくるな」「近寄るな」という情報として受け取ります。
 社員は萎縮し、茶坊主となって、「社長にとって都合のいいこと」しか報告しないでしょう。

 反対に、社長の笑顔は、「いつでも話しかけていいよ」「怖くないよ」という情報と同じで、社内の空気を明るくします。

 社員に笑顔を見せて、会社の空気を明るく、楽しく、やさしくするのも、社長の大切な仕事なのです。

 日本レーザーでは、半期ごとに社員面接を行っていますが、社長にとって「カチン」とくる批判を社員から浴びせられることもある。
 そんなときこそ私は、「よく言ってくれたね、ありがとう」と笑顔で接しています。

 管理部・総務課長の野中美由紀は、私に対してこんな印象を持っているそうです。

「何があっても、いつも笑顔で、絶対に声を荒げない人」

 笑顔こそ、社長の武器なのです。

近藤 宣之(Nobuyuki Kondo)
株式会社日本レーザー代表取締役社長。1944年生まれ。慶應義塾大学工学部卒業後、日本電子株式会社入社。28歳のとき異例の若さで労働組合執行委員長に推され11年務める。そこで1000名のリストラに直面した後、取締役米国法人支配人、取締役国内営業担当などを歴任。1994年、その手腕が評価され、債務超過に陥り、主力銀行からも見放された子会社の株式会社日本レーザー代表取締役社長に就任。 人を大切にしながら利益を上げる改革で、就任1年目から黒字化させ、現在まで23年連続黒字、10年以上離職率ほぼゼロに導く。社員数55名、年商約40億円の会社ながら、女性管理職が3割。2007年、社員のモチベーションをさらに高める狙いから、ファンドを入れずに役員・正社員・嘱託社員が株主となる日本初の「MEBO」(Management and Employee Buyout)を実施。親会社から完全独立する。現役社長でありながら、日本経営合理化協会、松下幸之助経営塾、ダイヤモンド経営塾、慶應義塾大学大学院ビジネス・スクールなどでも講師を務め、年間50回ほど講演。その笑顔を絶やさない人柄と、質問に対する真摯な姿勢が口コミを呼び、全国から講演依頼が絶えない。東京商工会議所1号議員。 第1回「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞の「中小企業庁長官賞」を皮切りに、経済産業省の「ダイバーシティ経営企業100選」「『おもてなし経営企業選』50社」「がんばる中小企業・小規模事業者300社」、厚生労働省の「キャリア支援企業表彰2015」厚生労働大臣表彰、東京商工会議所の第10回「勇気ある経営大賞」、第3回「ホワイト企業大賞」など受賞多数。
【日本レーザーHP】 http://www.japanlaser.co.jp/ 【夢と志の経営】 http://info.japanlaser.co.jp/
http://diamond.jp/articles/-/122243


 

 


【第15回】 2017年4月13日 三木雄信
孫社長が超速で事業を
成功させてしまう非常識な方法

わずか三十数年で8兆円企業へと成長したソフトバンク。多くの企業が日本経済の停滞に苦しむなか、圧倒的な拡大を続けることができたのは、「同時にすべてを試す」という普通は思いついてもやらないし、やれないはずの「奇策」にあった。
ソフトバンクでは今も、6万人超の社員がこの手法を使っている。この手法があるからこそ、孫社長の思いもよらない奇策も実現できるのだ。
でも、それは普通の会社で働く人にも可能なのか? もちろん可能だ! 9年にわたり孫社長の右腕として活躍した元ソフトバンク社長室長・三木雄信氏の話題の新刊『孫社長のむちゃぶりをすべて解決してきたすごいPDCA』から一部抜粋して紹介する。

「あること」を決めるだけで、思考が倍速化する

 実行の決断と同時に孫社長はあることを決めます。

 それは高速PDCAの「大きな目標」にあたる最終目標です。ソフトバンクでは「ゴール」と呼んでいました。

 ADSL事業で言えば、こうなります。

「ADSL事業に参入して、まずは1年で100万人の顧客を獲得するぞ!」

 そのために、まずモデムを100万台発注しました。もはや発注してしまったのですから、不退転の決意です。これがゴールです。

「Plan(計画)」ではなく、「目標+実行」からソフトバンクではすべてが始まるのです。

 こうして最初にゴールを設定し、実行すると決めれば、「では、資金はどうやって調達するか」「人はどれくらい集めるか」などを考えざるを得なくなります。

 人はプレッシャーがかかった状態で考えると、思考が倍速化します。

 つまり、めざすゴールが決まっていると、どんなに不利な状況であっても、そこから逆算して「いつまでに何をやるべきか」を具体的に考えるようになるのです。

 仕事の締め切りが迫ってきて、プレッシャーはピークに到達。ない知恵を何とか絞り出し、無理やりにでも計画を動かす。そんな経験は誰もがあると思います。

 この仕組みがあるから、ソフトバンクは新しいことにも積極的にチャレンジできるのです。

多くの人が持つソフトバンクへの誤解

「ソフトバンクは資金も人も潤沢だから、無茶な目標でも何とかできるんじゃないの?」

 そう思う人もいるかもしれませんが、大きな誤解です。

 今でこそ大企業のソフトバンクですが、私がいた2001年当時はまだ「知る人ぞ知るITベンチャー」という存在でした。

「Yahoo! BB」事業を立ち上げたときも、孫社長以外のメンバーは私を含めて3人だけ。与えられた場所も、雑居ビルの小さな一室でした。

 サービス開始を宣言したあとはさすがに規模が拡大しましたが、各グループ会社から人手を募っただけでは到底足りず、顧客対応の窓口となるコールセンターでは、業務経験がまったくないフリーターや学生アルバイトまでかき集めたほどです。

 もし最初に人員計画を立てていたら、「これだけのリソースで、ユーザー100万人規模のビジネスをやるのは不可能だ」と誰もが結論づけたでしょう。

 しかし、孫社長が常識外のゴールを設定したことで、社員たちの思考からも常識の枠が外れ、思いがけないアイデアや工夫が生まれました。

 そして、ADSL事業参入からわずか3年後、ソフトバンクは固定電話事業者の日本テレコムを買収。その2年後には携帯電話事業者のボーダフォンを買収し、通信事業会社として急拡大します。

 明確な「ゴール」の設定と実行の決断が、常識では考えられない結果へとつながったのです。

 繰り返しになりますが、もし実行が決まっていなかったら、今のソフトバンクはありませんでした。

 それができたのはソフトバンクでは、誰もが「達成できない目標はない」と知っているからです。だから、最初から「目標+実行」を決断できるのです。
http://diamond.jp/articles/-/124405
 

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