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最強トヨタに忍び寄る中国の巨大な“刺客” 米中接近で新たな脅威に(産経新聞)
http://www.asyura2.com/17/hasan121/msg/496.html
投稿者 赤かぶ 日時 2017 年 5 月 03 日 00:58:00: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

最強トヨタに忍び寄る中国の巨大な“刺客” 米中接近で新たな脅威に
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170501-00000518-san-bus_all
産経新聞 5/2(火) 10:00配信


 「世界はこれまでにないスピードと大きな変化を示す激動の時代にある。未来のために今を変える覚悟が必要。今後、目指すべきは既存の枠にとらわれない『未来のモビリティ社会』の実現だ」。

 新入社員入社式でこう変革のメッセージを発し、4月にグループを含めた経営体制の大幅な刷新に踏み切ったトヨタ自動車の豊田章男社長。11月に創立80周年を迎える節目の今年、次代も自動車産業をリードすべく布石を打ち始めたトヨタに新たな強敵が忍び寄っている。

 トヨタのライバルといえば、世界販売の首位を争う独フォルクスワーゲンや、三菱自動車も傘下に収めた日産自動車・ルノー連合のカリスマ経営者、カルロス・ゴーン氏といったところが真っ先に思い浮かぶかもしれない。だが、豊田社長の言葉通り、かつてない変革期に入った自動車産業の競争図はこうした同業の枠に収まらない。自動運転など次世代技術では既にアップルやグーグルといった米IT大手との競合の可能性も指摘されている。では、次代を見据える豊田社長の脅威となりそうな新たな相手とは?

 ヒントは(1)トヨタを株式時価総額で上回るアジアのトップIT企業(2)世界最大の自動車市場となった中国での強力な顧客基盤(3)シンボルはペンギン。

 IT業界やSNSに詳しい方はもうおわかりだろう。そう約8億人近いユーザー数を誇る中国最大のメッセージアプリ「WeChat(ウィーチャット)」を運営するテンセント(騰訊控股)だ。

 テンセントの現在の収益源は巨大なSNSのネットワークを活用したオンラインゲームや決済などのモバイルサービスで、トヨタの敵とは映らない。

 しかし、テンセントの最近の投資戦略の矛先に目を向けると、景色は変わる。中国市場での自動車シェアビジネスで、世界大手ウーバーとの戦いに勝利した配車アプリの滴滴出行、EV(電気自動車)メーカーの蔚来汽車(NextEV)、位置情報サービスの北京四維図新科技(ナビインフォ)やヒア・インターナショナルなど、これらの出資先からは、まさにトヨタが目指す「未来のモビリティ社会」をにらんだ自動車市場への野心が透ける。そして、その野心をもっとも象徴したのが、3月に明らかになった米EV大手テスラへの出資だ。

 ロイター通信などによると、テンセントは17億8000万ドル(約1960億円)を投じ、テスラ株5%を取得。テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)や投資会社フィデリティなどに次いで第5位の株主となった。テスラは、調達した資金を7月をめどに始める量産型EV「モデル3」の生産準備に充てるとされる。テンセントの取得株に議決権はないようだが、アナリストの間ではこの出資を機にテスラ車の中国での販売、さらには中国生産をテンセントが支援する可能性もあると、両社の連携を予想する見方が出ているという。

 テスラの昨年の生産台数は大幅に伸びているが、8万3922台(前年比約64%増)と、事業規模ではトヨタに遠く及ばない。ただ、4月にはフォードやゼネラルモーターズ(GM)を抜いて時価総額で一時、米自動車メーカーの首位に躍り出るなど、次世代エコカーの有力メーカーとしての技術力と成長性に対する市場の期待は高い。テスラの「モデル3」は価格が3万5000ドル(約410万円)と他のテスラのEVに比べて手が届きやすく、16年3月の予約受け付け開始以来、37万台超を受注しているという。

 規模の拡大に向け本格的な量産モデルを立ち上げるテスラと、中国政府が新エネルギー車としてEV普及を強力に後押ししている中でのテンセントの急接近には、次世代エコカー市場の覇権への野心があるとみるのが自然だろう。

 さらに、テンセントとテスラの接近は、次代の自動車技術の大きな潮流とされる「コネクテッドカー(つながる車)」の分野でも強力なタッグといえる。

 テンセントは基幹事業のSNSで蓄積したネット技術に加え、自動運転などでも大きな役割を果たすとみられている人工知能(AI)の研究開発にも投資している。3月に東京で開催された世界の囲碁AIが競う「UEC杯コンピュータ囲碁大会」の決勝で、日本最強の囲碁AI「DeepZenGo」を破って優勝したのはテンセントが開発したAI「絶芸」だった。米フォーブス誌(電子版)によると、テンセントの出資先の滴滴も米シリコンバレーに開設したR&D拠点で、アップルやグーグル出身の技術者とも協力し、自動運転などのAI技術者の採用・開発活動を強化している。

 一方のテスラ。自動運転技術の実用化に続き、マスク氏は最近、「ニューラリンク」という新会社を設立し、小型電極を脳に埋め込んでコンピューターと接続する新技術の研究に乗り出した。ウォールストリート・ジャーナル(電子版)によると、マスク氏は、その技術を「ニューラルレース(神経のひも)」と呼んでいるという。シリコンバレーでは、米フェイスブックも4月19日、頭に思い浮かべるだけで文章が書けるコンピューターの入力技術の研究開発を進めていることを明らかにしており、AIに続く革新的なコンピューター技術として注目されている。

 今はまだ、テンセントとテスラの連携が具体化したわけではないが、時価総額で世界の上位10社に顔をみせる資金力と巨大な中国市場を手中に持つテンセントと、革新技術への嗅覚と創造性に秀でるマスク氏が協業に踏み出せば、ITと車が融合するコネクテッドカー分野でも市場をリードする可能性がある。

 米中の成長企業の挑戦。自動車大手で最強の収益力を誇るトヨタだが、豊田社長が「未来のために今を変える覚悟が必要」と危機感を示すのは、次代の“刺客”の足音が聞こえているからなのかもしれない。(経済本部 池田昇)

 

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