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auの新料金プランから見える焦りとは? 「格安サービス」への流出は想定以上か(トレンド・フォーカス)
http://www.asyura2.com/17/hasan122/msg/624.html
投稿者 赤かぶ 日時 2017 年 7 月 20 日 12:41:40: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

「auピタットプラン」は、その月に使用したデータ通信量に応じて1GBから20GBまでの5段階で料金が変化するプランだ。写真は7月10日のau発表会 2017 Summer 第2弾より(撮影:磯修)


auの新料金プランから見える焦りとは? 「格安サービス」への流出は想定以上か
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170720-21865853-trendy-sci
7/20(木) 7:00配信 トレンド・フォーカス


 KDDI(au)は2017年7月10日、新料金プラン「auピタットプラン」「auフラットプラン」を発表した。NTTドコモの「docomo with」のように、端末の値引きをしない代わりに、毎月の料金を安くする。特に「auピタットプラン」は段階制の料金プランを採用するなど意欲的な内容だ。その狙いはどこにあるのか。ユーザーに受け入れられるのか。

●KDDIが導入した新料金プランは2種類

 大手キャリアから、MVNOやサブブランドなど“格安”なサービスへと、ユーザーが急速に流出する状況が続いている。そのことに危機感を抱いている大手キャリアは、今年に入り、ユーザー流出を抑えるためのさまざまな施策を打ち始めている。

 NTTドコモは、通話定額の相手が家族に限定されるが、月額980円で利用できる「シンプルプラン」を5月に、指定の端末を購入すると、端末価格を値引きしない代わりに、月額料金がずっと1500円引きされる「docomo with」を6月に発表。従来より安価で利用できる料金プランの提供により、ユーザー流出を食い止めようとしている。

 そして、7月10日にKDDI(au)が発表したのが、新料金プラン「auピタットプラン」と「auフラットプラン」だ。

 auピタットプランは、従来とは異なり、ひと月にデータ通信した量に応じて料金が決まる段階制の料金プランだ。5分間通話定額の「スーパーカケホ」と組み合わせた場合、1GBまで利用すると月額2980円だが、2GBまでだと3980円、3GBまでだと3480円といった具合に、1GBから20GBまで使用したデータ通信量によって月額料金が変化するのが特徴だ。

 auフラットプランは、従来の料金プラン同様、毎月一定の通信量を、一定の料金で利用できるプランだが、通信量は20GB以上となっており、大容量通信を頻繁にする人向けだ。同じくスーパーカケホを用いた場合、通信量が20GBの場合の料金は月額6500円、30GBの場合は8500円。

 なお、今回の新料金プランの設置に当たり、音声通話のプランに関しても、「カケホ」「スーパーカケホ」に加え、新たに「シンプル」が用意される。これは、通話定額がない代わりに月額料金が最も安くなるというもので、NTTドコモの「シンプルプラン」に相当するものだ。データ通信容量が1GBまでの場合、auスマートバリューが適用されないデメリットはあるものの、通話をあまりしない、データ通信がメインの人にとってはメリットがある。

 ちなみに、両プランとも提供開始は7月14日からで、同日から今年いっぱいは、新規契約や機種変更のときに、いずれかのプランを選ぶことで、1年間1000円引きが受けられる「ビッグニュースキャンペーン」が適用される。auピタットプラン(スーパーカケホ)とauスマートバリューの組み合わせ、あるいはauピタットプラン(シンプル)を選んだ場合、このキャンペーンが適用されると、1年間は月額1980円から利用できる計算だ。こうした点からも、格安なサービスへのユーザーの流出を防ぎたいauの狙いを見て取ることができる。

■基本料が下がる代わりに端末値引きはなし

 また、新料金プランには、従来の料金プランとは大きく異なる点がある。それは、月額料金が安くなる代わりに、「毎月割」などの端末値引きが適用されなくなることだ。

 この点は、NTTドコモのdocomo withと共通した仕組みといえるが、大きく異なっているのは、docomo withが、対象となる機種が限られているのに対し、auの新料金プランは、ほぼ全ての機種が対象となるという点だ。従って、新料金プランを選んだ場合、「Galaxy S8+」などの高額な最新ハイエンドモデルであっても、端末の値引きは適用されないため、端末購入時の負担はかなり大きくなってしまう。

 そこで、新たに用意されたのが、「アップグレードプログラムEX」だ。これは、対象となるスマートフォンを48カ月の分割払いで購入する際に加入できるものだ。毎月390円を支払う必要がある代わりに、24カ月後に機種変更した場合、残債が無料になる。また、機種変更をしなかった場合は、支払ったプログラム料金相当額のWALLETポイントが還元される。

 もちろん、従来の料金プランも並行して提供されることから、端末を安く購入することを重視したい場合は、そちらを選ぶという選択肢もある。端末を頻繁に買い替えたいという人は、双方を比較した上で料金プランを変更する必要があるだろう。

 ただ1つ注意しなければいけないのは、現状、iPhoneを購入する際に新料金プランへの加入はできず、従来の料金プランしか選べないことだ。すでにiPhoneを使っている人が新料金プランへ移行することは可能だが、その際も変更後に毎月割が適用されなくなる。

■データ通信量が毎月変わるユーザーに合わせた料金プラン

 こうした料金プランを提供するに至った理由として、KDDIは「ユーザーの通信料金を下げる」だけでなく、「ユーザーの使い方にマッチしたプランを提供する必要性があった」ことを挙げている。

 現在、主流のデータ定額プランは、毎月3GB、5GBといったように、一定の通信量が利用でき、その上限を超えると速度が落ちる固定制のものが主流だ。だが、KDDIの調査によれば、契約しているプランの通信量が、実際の利用料とマッチしているユーザーは2割程度。2割強の人はデータ通信量が不足しており、約5割の人はデータ通信量を余らせているというのだ。

 この原因の1つとして、KDDIは「ユーザーの通信量が利用動向によって毎月変化し、常に指定しているプランが適切な量とは限らない」ことを挙げている。そこで、auピタットプランを提供しようというわけだ。

 実はKDDIは、今年の学割商戦で打ち出した「学割天国U18」ですでに段階制の料金プランを提供している(「スマホ学割プランはなぜ18歳以下を優遇するのか」参照)。その成果と利用動向をリサーチした上で、通常の料金プランにも段階制を導入したものと考えられる。

 それであれば、わざわざ大容量のauフラットプランを用意せずに、auピタットプランで30GBまで利用できるようにすればよいのではないかとも考えられる。しかし、定常的に大容量のデータ通信をする人からは、やはり相応の料金を負担してもらうためにも、あえてプランを分けるという措置が必要だったのかもしれない。

 一方で、毎月の料金を下げるには、相応の原資が必要だ。そこでKDDIは、かねてより総務省から、事業者間の競争を阻害する「悪玉」と指摘されてきた端末の大幅値引きを一切しないことにより、料金を下げるという選択を決断した。しかし、それだけでは、やはり値下げの影響を抑えることはできないようで、「今期は200億円の減収を見込む」としている。

■新iPhone前の導入は想定を超えた“格安”への流出が理由か

 もっともKDDIは今年5月の決算説明会で、「今年度は顧客還元に250億円の投資をする」と発表している。新料金プランが顧客還元の目玉と位置付けられているならば、その投資額も計画の範囲内と見ることができる。

 それよりもむしろ筆者が気になったのは、新料金プランを導入した時期だ。auはiPhoneを主力商品としており、新料金プランも、新iPhoneの発売のタイミングに合わせて開始する傾向にある。実際KDDIが他社に先駆けて、5分通話定額の「スーパーカケホ」を発表したのは、アップルがiPhone 6s/6s Plusを発表した直後の2015年9月11日だった。

 だが、今回の新料金プランは、新iPhoneの発表を待つことなく開始される。しかも、主力のiPhoneが事実上新料金プランの対象外となっているなど、準備が万全でないという印象を受ける。なぜKDDIは新料金プランの開始を急いだのだろうか。

 その背景には、NTTドコモが相次いで、新料金プランを開始したことがあるだろう。ただそれ以上に大きいのは、やはり“格安”サービスへの顧客流出が想定以上に進んでいるためではないかと筆者は見ている。

 中でも、KDDIが強い危機感を抱いているのは、格安な通信サービスの中でもトップシェアを誇る、ソフトバンクのワイモバイルブランドへの顧客流出だ。実際、今回の新料金プランで、KDDIが前面に打ち出している「月額1980円」は、ワイモバイルの「月額1980円」のプロモーションを強く意識したものだ。

 KDDIはこれまで、ワイモバイルの対抗として、傘下のUQコミュニケーションズが展開する「UQ mobile」に力を入れ、テレビCMの大量投下やiPhoneの投入、店舗網の拡大を進めてきた。だが、同社の野坂章雄社長がかねてより「絶壁」と話しているように、UQ mobileは契約数で、ワイモバイルとの差を大きくあけられており、相当のテコ入れをしてもなお、追いつくことができずにいる。

 KDDIはUQ mobileをもってしてもワイモバイルには敵わず、auユーザーが奪われる一方という状況が続いている。そこで、新iPhoneの登場を待たずに新料金プランを開始することで、一刻も早く“止血”する必要があったのではないか。この判断が効果的に働いて流出を抑えられるのか、それとも勇み足となって、他社に足元をすくわれてしまうのか。新料金プランの評価をしばらく見守る必要がありそうだ。

 

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