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無料が当たり前! 今の子どもは「タダ・ネイティブ」 20年で変化していた子供のお小遣いの使いみち
http://www.asyura2.com/17/hasan122/msg/889.html
投稿者 酢 日時 2017 年 8 月 07 日 11:41:30: JVuupfBNpkXsE kHw
 

無料が当たり前! 今の子どもは「タダ・ネイティブ」

博報堂生活総研の「トレンド定点」(第3回)
2017.8.7(月) 三矢 正浩
「タダ・ネイティブ」な子どもたちが未来の社会をつくる。

 私の在籍している博報堂生活総合研究所は、1981年の設立から現在に至るまで、「生活者発想」に基づいて生活者の行動や意識、価値観とその変化を見つめ、さまざまな研究活動を行ってきました。
 前回に引き続き、世の中で生じている事象に対して、研究所に蓄積された研究成果やそれらに基づく独自の視点により考察を加えてまいります。読者の皆様にとって、発想や視野を広げるひとつのきっかけ・刺激となれば幸いです。
 前回コラム「この20年で変化していた子供のお小遣いの使いみち」では、博報堂生活総合研究所が1997年から10年おきに、小4〜中2の子どもたちを対象に実施している「子ども調査」の最新結果をご紹介しました。http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/50398

そのポイントをまとめると、

・調査結果を20年前と比較したとき、大きな変化が認められたのが「消費・お金」と「情報環境」に関する分野

・お小遣いをもらう子が過去最低となり、もらっても貯金するとの回答が過去最高に

・新商品や流行への関心も低下し過去最低に

・自分の暮らしの豊かさや幸福度の自己認識は上昇し、過去最高に

 つまり、「お金を使って何かを買ったり、新商品や流行りのものを追ったりしなくとも、高い幸福感と豊かさを感じて生きているのが今の子どもたちである」と、そんな結果が導かれたわけです。
 彼ら彼女らは10年もすれば大人になり、徐々にこの国の中核を占める生活者になっていきます。本稿では、上記調査結果の背景に何があるのか、そして我々がこの「未来の大人」たちとこれから先どう向き合っていくべきか、考察していこうと思います。

出典:「こども20年変化」 調査データ。
拡大画像表示
http://jbpress.ismedia.jp/mwimgs/7/6/-/img_769648704fb3e54bfeacac1a1d382dc2327841.png


新旧関係なくレコメン情報を楽しむ子どもたち
 1997年の子どもと2017年現在の子ども。置かれている環境で何が一番違うかと言えば、やはりインターネットの存在を抜きに語ることはできないでしょう。もちろん1997年にもインターネット技術はあったわけですが、現在の利用環境の便利さとは比べようもありません。各家庭では定額制で高速通信サービスを利用し、高性能なスマホ・タブレットなどのデバイスも普及しています。
 その中で子どもたちは、どのようにインターネットに向き合っているのか。私たちはアンケート調査と並行して、家庭訪問調査を実施し、子どもたちのネット利用実態についてヒアリングと行動観察を行いました。
写真は博報堂生活総合研究所「こども20年変化」家庭訪問調査より。(以下写真も同様)
 そこで目にしたのは、友達とオンライン上で会話をしながらそれぞれの家で同時にゲームをやっている子どもや、チャットアプリのグループ通話機能を使って30人近くをつなぎ、オンライン上の「クラス会議」を開催する子どもたちの姿。
 彼ら彼女らにとって、インターネットはもはや「便利な道具」というレベルを超え、「リアルと地続きの空間・居場所」と言って差し支えないくらい当たり前のものになっているようでした。

 端末の操作も素早く手慣れたもの。タブレットの処理速度が追いつかないくらいのスピードで指を動かしている子もいました。
 そんな子どもたちにとって、ネット上にあるさまざまな情報にアクセスすることはごくごく容易なこと。自分で検索して探し出すこともできますが、それ以上に「レコメン(recommend)機能」や友達からのオススメにより「情報は勝手にやってくるもの」との認識ができつつあるようです。
 例えば動画共有サイトでは、一度コンテンツにアクセスすれば、そのあとは関連するレコメン動画が芋づる式に次から次へと提示されます。子どもたちの目に映るそれらの情報は、新しいものも古いものも「並列」であり「等価」。面白いと感じたものは新旧を気にせず楽しんでいます。

 家庭訪問でも、自分が生まれるずっと以前に作られたドラマや音楽にのめりこんで視聴している子や、5年以上前にリリースされたゲームを今もなおやりこみ続けている子どもたちに出会いました。
 新旧関係なく情報がレコメンされる環境では「新しいもの=よいもの」という認識は形成されにくくなるでしょう。今の子どもたちが新商品や流行に対して関心を持ちにくいのは、このような状況が影響していると考えられます。

タダが当たり前の「タダ・ネイティブ」登場
 もうひとつインターネットの与えた大きな影響は、各種サービス・コンテンツが通信料を除けば基本的に「タダ」で利用できるということです。
 ネットの中には無料で楽しめるゲームやマンガ、イラスト、小説、音楽、映像などが、それこそ無限と言っていいくらい存在しています。子どもたちがお小遣いを握りしめてお店に行かなくとも、本当にいろいろなものが手に入るようになりました。
 前回のコラムで示したお小遣いの使いみちに関する調査結果では、貯金の増加と表裏を為すようにマンガやCDなどのコンテンツ系支出が減少していましたが、この状況はまさにコンテンツの「タダ化」の影響が端的に現れたものと言うことができます。
 むやみに流行や新しいものを追わなくなった今の子どもたちは、インターネットにより無料で手に入るものやレコメンされるものを楽しむことがスタンダードとなった新しい生活者たちです。博報堂生活総合研究所では、その特徴から「タダ・ネイティブ」(=無料で楽しむことが当たり前の世代)というキーワードで彼ら彼女らを呼称しています。


「タダ・ネイティブ」の支出は「好き」の態度表明
 冒頭でも書きましたが、今の子どもたちは10年先には大人。この国の中核を占める存在になっていきます。我々はこれから先、彼ら彼女ら「タダ・ネイティブ」たちとどう向き合っていくべきなのでしょうか。
「消費者」として捉えた「タダ・ネイティブ」たちは、いかにもお金を使うことにシビアで、財布を開かせるのは至難の技のようにも思えてきます。では、いったいどんな時に、積極的にお金を使いたいと思うのか。子どもたちへのインタビューなどから得られたヒントは、「ライブ」と「応援」です。

・普段は動画サイトで好きなアニメを視聴しているが、そのアニメが映画化されると毎回、「絶対に公開初日に観に行っている」と語ってくれた女の子。

・無料で遊んでいるゲームの中で流れている音楽にハマり、その音楽を生で聴くために、親の分も合わせて1万8000円もコンサートチケット代を支払ったという男の子。

・無料でマンガが読めるアプリを使っているものの、好きな作家の作品については「打ち切りになったら嫌だから、作者への感謝をこめて課金をしたい」と語る男の子。

・マンガ雑誌の人気キャラクター投票で、自分の好きなキャラ3人全員に投票したいがために、同じ雑誌を3冊買ったという女の子(1冊に1つ投票用紙が付いている)。


 これらのエピソードを、実に生き生きとした表情で語ってくれた子どもたち。その様子を見ていると、どうも彼ら彼女らにとってお金を払うという行為は、「対価の獲得」というよりも、「好きなものに対する応援」や「好きなものへの接近」という「『好き』の態度表明」に近い感覚があるようにも思えてきます。
 前述したお小遣いの使いみちの調査について、ひとつ興味深い結果があります。多くの支出項目が横ばいないし低下している中で、唯一、「映画、コンサートなどの入場券」だけは1997年から右肩上がりに伸び続けています。「自分の好きなものに近づく、生で触れるためには支出を惜しまない」。そんな意識の高まりが読みとれる結果です。

出典:「こども20年変化」 調査データ。
http://jbpress.ismedia.jp/mwimgs/7/3/540/img_737dd6c168e3739b2e639739a823acf173578.png
http://seikatsusoken.jp/kodomo20data

「タダ・ネイティブ」が働き方改革の急先鋒に?
 もうひとつ、「働き手」として捉えた「タダ・ネイティブ」たちはどうでしょうか。
「リアルと地続きの空間」としてネットに接している子どもたちは、「これはリアルでやらなければいけない」などの固定観念が我々と比べて薄い分、仕事でも効率性を重視してネットとリアルを使い分けることでしょう。組織の中でこれまでなんとなく続けてきた非効率なルールや行動を打ち壊し、「働き方改革」を進める急先鋒の役割を担ってくれるのは、実は「タダ・ネイティブ」たちなのかもしれません。
 また、新旧を気にすることなく情報・コンテンツに接してきた彼ら彼女らは「新しいもの=よいもの」と考えない代わりに「古いもの=ダサい」という感覚もあまり持っていません。
 組織の中で「過去のもの」として見過ごされてきた製品や技術、コンテンツなども、「タダ・ネイティブ」たちの手にかかることで意外な魅力が再発見される。そんなふうに「温故知新の目利き」として力を発揮してもらうことだって十分に考えられるでしょう。
 言うまでもなく、子どもの存在はこの国の未来そのものです。「消費者」「働き手」をはじめとして、生活者の持つさまざまな側面や役割から、彼ら彼女らを見つめること。その上で、子どもたちが主役となる社会の姿を大胆に想像すること。それらのことが、この国の将来像を考える上でとても重要なポイントであるように思います。

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/50682


 

この20年で変化していた子供のお小遣いの使いみち
博報堂生活総研の「トレンド定点」(第2回)
2017.7.10(月) 三矢 正浩
この子が大人になる頃には、どんな消費者になっているだろう。
 私の在籍している博報堂生活総合研究所は、1981年の設立から現在に至るまで、「生活者発想」に基づいて生活者の行動や意識、価値観とその変化を見つめ、さまざまな研究活動を行ってきました。
 前回に引き続き、世の中で生じている事象に対して、研究所に蓄積された研究成果やそれらに基づく独自の視点により考察を加えてまいります。読者の皆様にとって、発想や視野を広げるひとつのきっかけ・刺激となれば幸いです。
子どもは変わった? 変わっていない?
「最近の子どもは外で遊ばない」「最近の子どもは食生活が乱れている」などという具合に、「最近の子どもは・・・」というパターンの言説を目にすることがあります。特に、子どもにまつわるインパクトの強い事件や出来事があったとき、この手の話はよく語られがちです。
 それを聞いて「確かにそうだ」と思う方もいれば、「ほんとにそうなのか?」と疑問を抱く方もいらっしゃるでしょう。なにしろ、自分自身が子どもだった時代の意識にも影響されるため、「子どもは変わった」「変わっていない」は実に曖昧かつ主観の入りやすいテーマであるようです。
 私たち博報堂生活総合研究所では、小学4年生から中学2年生の子どもたちを対象として、生活行動や意識、価値観の変化を長期スパンで調べる「子ども調査」を、1997年、2007年、2017年と10年おきに行ってきました。この20年間、日本では少子化の進行、共働き世帯の増加、ゆとり教育と脱ゆとりへの転換、デジタル環境の向上、東日本大震災の発生など、さまざまな事象が生じてきました。こうした中、果たして子どもは「変わった」のでしょうか、それともあまり「変わっていない」のでしょうか。
 1997年から2017年まで継続して聴取している「子ども調査」の質問項目は約600項目。そのうち、1997年と2017年のスコアを比べた時に、統計上「変わった」と言えるほどスコアが変化したものが約6割、統計上「変わった」とは言えないものが約4割となりました。
出所:博報堂生活総合研究所「子ども調査2017」(以下データも同様)
http://jbpress.ismedia.jp/mwimgs/0/1/540/img_0171ad1f143e7da531282037f0c0df1166764.png

 これが9:1ないし8:2くらいの割合であれば、胸を張って「子どもは変わった!」と言えそうなものですが・・・あいにくそこまで極端な結果にはなっていません。「子どもは変わっている部分もあれば、変わっていない部分もある」。スッキリはしませんが、ひとまずはこういう結論に落ち着かざるを得ないようです。
お小遣いもらっても、用途は「貯金」?
 とはいうものの、調査結果を細かく見れば、変化の大きかった部分とそうでない部分とが見えてきます。「子ども調査」の質問は衣食住や勉強、遊び、人間関係など生活のさまざまな分野に及んでいますが、その中に、前述した「変化」が特に大きかった分野があります。
 それはずばり、「消費・お金」と「情報環境」です。少し詳しく見ていきましょう。

http://jbpress.ismedia.jp/mwimgs/2/3/300/img_23ae8f53230a01476a1880d39e7ed2c313109.png

 まずは「消費・お金」。子どもたちにお小遣いをもらっているかどうかを聞いたところ「もらっている」は63%に。このスコアは1997年の79%から下がり続け、今回が過去最低になりました。低下の背景には、親と一緒に買い物に行った時に買ってもらう、ネットショッピングで買ってもらうなど、欲しいものを都度購入するパターンの増加も考えられます。
 ですが、そもそも今の子どもたちはあまりお金を使っていない=必要としていないのでは・・・? と思わされるデータがあります。
 先述の質問で「お小遣いをもらっている」と答えた子どもたちにその使い道を聞いたところ、なんと1位が「貯蓄」という結果に。1997年から急激なスコアの伸びを見せ、ついに50%を超えました。一方で「マンガ」「CD・DVD・ブルーレイ」などを買うとの回答は減少しています。

http://jbpress.ismedia.jp/mwimgs/1/1/540/img_112fcbd40c2c635562415591a45fe8d255110.png

 お小遣いをもらっている子は減っていき、もらっても貯金に回す今の子どもたち。そんな彼ら・彼女らの買い物についての意識を聞いた質問では、

http://jbpress.ismedia.jp/mwimgs/2/c/300/img_2c2ad76ffcac4f61cdf481382eefcb1916753.png
「流行に関心がある」・・・55%(1997年は66%)
「新しい商品が出るとすぐ欲しくなることが多い」・・・42%(同56%)

と、新商品や流行への関心は1997年から少しずつ低下し、今回が過去最低のスコアとなりました。
 次に「情報環境」について見ていきます。1997年の状況との大きな違いは、なんと言ってもインターネットの存在。今の子どもたちにとって、インターネットはだいぶ身近なツールになったようです。ネット上で提供されるサービスの利用状況を見ると、
「検索サイト」・・・87%
「動画共有サイト」・・・81%

などなど、大人同様にさまざまなサービスに接していることが見て取れます。

http://jbpress.ismedia.jp/mwimgs/8/1/540/img_8196d92476924dafa6249a16e4031be017775.png
 インターネットを利用している子どもに、情報発信についても聞いたところ、
「チャットアプリでのメッセージ受発信」・・・45%
「SNSへの参加」・・・22%
「動画投稿サイトへの投稿」・・・11%

などとなりました。ネットを使っている子どもの10人に1人以上が動画を投稿したことがあるというのは、もしかしたら大人よりも多い、結構な割合ではないでしょうか。

http://jbpress.ismedia.jp/mwimgs/2/3/540/img_23364abf721224e9cc6fdf9befc57c2018847.png
 そんな子どもたちに、情報への関心度合いについて聞いてみると、

http://jbpress.ismedia.jp/mwimgs/b/8/300/img_b8c463f0a07d166360b02833cacc22d047366.png
「流行っている物事を人より早く知りたい方だ」・・・46%(1997年は64%)
「流行っている物事を人より詳しく知りたい方だ」・・・41%(1997年は63%)

と、それぞれ50%を下回り、過去最低のスコアとなりました。インターネットに慣れ親しみ、たくさんの情報を瞬時に知ることが可能になったはずですが、子どもたちの気持ちはどうも「流行り」からは遠ざかっているようです。
「新しさ」では動かない、「手ごわい未来の消費者」が出現
 お小遣いをもらっても貯金。新商品や流行にあまり関心を持たなくなった今の子どもたち。我々大人からすれば、もしかしたらちょっと物足りなく感じる存在なのかもしれません。
 では、そんな子どもたちは、自分の置かれている状況をどう感じているのか、生活の満足度合いを聞きました。「自分のくらしは豊かなほうか」「自分は幸せなほうか」との問いに対して、

http://jbpress.ismedia.jp/mwimgs/8/5/300/img_8570cf75ec3085043ae5df1fcd894bba17135.png
「豊かな方だと思う」・・・82%(1997年は66%)
「幸せな方だと思う」・・・91%(1997年は78%)

との結果となり、どちらも過去最高のスコアをマークしました。大人が周りで何を思おうとも、当の子どもたちはどうやら、自分たちの生活を十分満足に感じているようです。
 お金を使って何かを買ったり、新商品や流行りのものを追ったりしなくとも、高い幸福感と豊かさを感じて生きている今の子どもたちこそが、10年後20年後、未来の消費者の中核となっていきます。
 単に「新しさ」や「流行」では動きにくい、この「手ごわい消費者」たちにどう向き合っていくべきか。商品・サービスを提供する事業者は、今のうちから検討を重ねていっても早すぎることはないのかもしれません。
 次回のコラムでは、このような結果が生じた背景を考察、今の子どもたちの行動や思考をさらに掘下げ、気になる“攻略”の糸口にも迫ってみたいと思います。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/50398
 

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コメント
 
1. 2017年8月08日 10:53:37 : nJF6kGWndY : n7GottskVWw[4093]

ブサヨはいろいろ騒いでいるが、現実には人々の生活は豊かになり

生活満足度も高まっているということだなw


2. 2017年8月10日 10:36:46 : OO6Zlan35k : ScYwLWGZkzE[732]
生涯未婚時代
「逃げ恥」族は本当に結婚を焦っていない「どうするのかは場合による」
ライフ 2017.8.9
永田 夏来
社会学者 永田 夏来
PRESIDENT Online
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生涯未婚率が上昇している。昨年、ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』と『東京タラレバ娘』という、どちらも「結婚する/しない」という選択を描いた作品が放送された。同じように結婚を前に考え込む人々を描きながら、『逃げ恥』は評価され、『タラレバ』は批判された。家族社会学者の永田夏来さんは、その違いを「『結婚したくないわけではないが、どうするのかは場合による』と考える若者が増えているから」と読み解く。著書『生涯未婚時代』(イースト新書)から抜粋して紹介しよう。
※以下は永田夏来『生涯未婚時代』(イースト新書)の第1章からの抜粋です。

『逃げ恥』はどこが斬新だったのか
『逃げるは恥だが役に立つ』(以下『逃げ恥』)とは、『Kiss』(講談社)にて2012〜17年に連載された海野つなみさんによる漫画作品です。2015年に第39回講談社漫画賞・少女部門を受賞して話題となり、2016年10月に系列でテレビドラマ化されました。内容としては基本的にラブコメディで、新垣結衣さんが演じる「職ナシ」「彼ナシ」「居場所ナシ」の主人公森山みくりを星野源さんが演じる「恋愛経験ナシ」のサラリーマン津崎平匡が「妻」として雇ったことを発端に話がスタートします。

仕事として割り切った「契約結婚」だったはずの二人の関係が、いつしか恋愛に発展していくという展開で後半になるにつれて盛り上がりを見せ、第9話の総合視聴率では30.0を記録する大ヒット作品となりました。とりわけインターネットでの反響が大きく、番組のエンディング曲に合わせたダンスを様々な人が再現してYouTubeにアップしたり、平匡とみくりの恋愛関係の進展に一喜一憂する投稿がTwitterに数多く見られるなどの現象が起きています。


『生涯未婚時代』(著:永田夏来/イースト・プレス刊)
私の友人たちの多くも、くっつきそうでくっつかない平匡とみくりに「ムズキュン」してTwitterにて大いに盛り上がっていました。しかし私が連載時からこの作品で面白いなあと思っていたのは、本作のもう一人のヒロインともいえるみくりの伯母、 土屋百合です。49歳で外資系の化粧品会社勤務、最終話には部長にまで昇進するキャリアウーマンという設定の彼女は、主人公であるみくりの最大の理解者として登場します。美人で若い頃からモテていたという百合ですが、実はこの年齢になるまで性交経験がないままに未婚というキャラクターです。

この百合が一回り以上年下の男性から熱烈なアプローチを受け、年齢を理由に拒んだものの最終的にはその愛情を受け入れるという展開は本作のクライマックスの一つとなりました。「私たちのまわりにはたくさんの呪いがある」と百合は言います。作中で直接言及される呪いとは「女性は若い方が価値があり、49歳にもなって年下と交際するのは恥ずかしい」というようなものなのですが、しかし作品全体を俯瞰してみれば、「夫は外で働き妻は家庭を守る」という性別役割分業、 LGBTのカップル形成、「結婚には法的な結びつきが必要だ」という嫡出規範、「一つの会社に勤めあげることが当然だ」という終身雇用などが「呪い」として描かれているように感じられます。「そんな恐ろしい呪いからはさっさと逃げてしまいなさい」との百合の台詞はTwitterで大きな共感を呼びました。

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『タラレバ娘』ドラマ不発の理由

もう一つ話題となったのが、結婚して家にいて欲しいとプロポーズする平匡を「それは好きの搾取です」とみくりがバッサリ斬るシーンです。契約結婚において平匡が要求する細かい家事水準に合わせる努力をしたのは金銭的な対価を得ていたためである。結婚後無給になってもその水準を要求されるとするならば、それは搾取だというのがみくりのロジックです。

「逃げろ」と言ったが「選べ」とは言っていない
ドラマ版の二人はお互いの愛情を確信して同居を継続はするものの(法的な意味での)結婚はしないという選択に落ち着きます。金銭的な面だけでなく、生活の水準や家事の分担についても話し合いをしながら擦り合わせていこうとの結論で物語は幕を下ろします。

ここで確認しておきたいのは、百合は呪いから「逃げろ」とは言ったけれども何かを「選べ」とは言っていないという点です。平匡とみくりも性別役割分業や結婚というフォーマットから一時的に逃げただけで、これから何を選ぶかを決めたわけではありません。

原作でも周到に描かれているこのニュートラルさは、注意深く視聴していないと見逃してしまうように思います。呪いからの逃亡とは全ての選択肢に対してオープンであり、人生の選択を追って沙汰があるまで一時的に中断しているというスタンスです。独身生活の維持や理想の結婚を待ち続けるなど、人生に対して何かを決めてかかるスタンスとは異なる姿勢が描かれているように思います。

成功した『逃げ恥』、失敗した『タラレバ』
『逃げ恥』とは50歳になろうかという未婚女性の人生(=生涯未婚率の上昇)と、結婚するかどうかは場合によるので仕事をしながらぼちぼち考えたいという20歳代の女性(=非婚就業希望者の増加)の人生からなる、生涯未婚時代をまさに正面から描いた作品といえます。

収入や年齢などを基準に結婚を決めるという価値観を批判し、結婚や恋愛は人生を構成する要素として位置付けた上で、いろいろな幸福があることを高らかに宣言しています。つまり、絶対を前提とせずに悩みながら、その都度考えるという人生観が克明に描かれているのではないでしょうか。本作が大きな共感とともに大ヒットしたのも、時代の状況を鋭く描いた先見性が評価されたもののように感じます。


ドラマ『東京タラレバ娘』HPより
『逃げ恥』が放送終了した翌月の2017年1月より日本テレビ系列にて放送された『東京タラレバ娘』(以下『タラレバ』)は東村アキコさんによる同名の漫画を原作とするラブコメディです。『逃げ恥』と『タラレバ』はどちらも若者の現代的な恋愛模様を描いた作品で、立て続けに放送されたのに加え、同時期に『Kiss』(講談社)で連載されていたという共通点があり、これまでもしばしば比較されてきました。

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「精神的リストカット」という自嘲

「そんなにイケてないはずじゃなかった」のに気がついたらアラサーになっていたという女子三人による「東京オリンピックまでに結婚する」という目標をめぐって繰り広げられるドタバタを支柱とした本作は、不倫、元彼、ダメ男などに翻弄されるタラレバ娘たちの恋愛模様が「精神的リストカット」とまでいわれ大きな評判を呼び、コミックの累計発行部数が330万部超というヒットとなりました。

「精神的リストカット」という自嘲
しかし吉高由里子さんが主演したドラマの方はそれほど振るわなかったようです。 その原因は様々かと思いますが、「結婚先延ばし」説を無批判に描いた結果、20〜30歳代からは共感を得られず40歳代からは反感を買ったという点もあるかなと思います。私の周りにいるぼちぼち暮らしたい派の友人たちも『逃げ恥』は一生懸命見ていたようですが『タラレバ』の反応は今一つでした。

原作ではこのミスマッチがギャグとしてうまく昇華されていて、「結婚をしなくてはならない」との強い前提を死守しながらも現実のままならなさに打ちひしがれるタラレバ娘たちの様子を我が身に照らし「精神的リストカット」と自嘲する効果につながったように思います。しかしそのテイストをドラマにうまく組み込めなかったのも、 視聴率が振るわなかった原因の一つなのかなと思います。

つまり、2作の反応の違いは、「結婚したくないわけではないが、どうするのかは場合による」という人生観をもつ20〜30歳代の増加と関係しています。おそらく現在の「生涯未婚時代」をつくっているのは、そうした人生観なのです。

永田夏来(ながた・なつき)
社会学者
1973年、長崎県生まれ。2004年早稲田大学大学院にて博士(人間科学)取得。現職は兵庫教育大学大学院学校教育研究科助教。専門は家族社会学。共著に『入門 家族社会学』(新泉社)、『ポスト〈カワイイ〉の文化社会学』(ミネルヴァ書房)。
http://president.jp/articles/-/22778?page=3


 
先日、逃げるは恥だが役に立つ、のハンガリーの諺の意味を考える記事、というのを執筆したのですが
逃げるは恥だが役に立つのドラマタイトルの意味は?ハンガリー語のことわざの理由は?
漫画のサブタイトルはこのように

(出典)逃げるは恥だが役に立つ(第1巻) [ 海野つなみ ]
Szégyen a futás, de hasznos.
スィジィナフタース デ ホスノス.
逃げるは恥だが役に立つ

とタイトルそのままのハンガリー語の諺がサブタイとして書かれているのですが

ドラマタイトルロゴには英語のサブタイトルが描かれているのです!

(出典)http://www.tbs.co.jp/NIGEHAJI_tbs/ ©TBS
We married as a job!
ウィ マリィド アズ ア ジョブ!
「私たちは仕事として結婚しました!」

こんなふうに、ドラマらしくサブタイトルが改変されていました!

ふたりは「仕事としての結婚」ということで、”夫=雇用主、妻=従業員”の契約結婚、事実婚を始めていくんですよね。
それが今夜放送の逃げ恥第三話では「恋人ができたら雇用契約解除?!」という条件追加がある?!

とのことで、今までにわかった津崎とみくりの生活収支やみくりの雇用契約条件を振り返ってみました^^
こちらでの事実婚プレゼン資料の続編となっております。
逃げ恥第一話の事実婚プレゼン資料!津崎(星野源)のメリットとは?

【こんな解説もしてます♪】
逃げ恥でガッキーが出した妻(未届)の住民票とは?事実婚の定義との関係は?
読みたい場所へジャンプ
• 1 津崎の事実婚プレゼンにあった共同生活の試算
o 1.1 総合的にみた雇用関係における共同生活のメリット
• 2 みくりの生活費収支は?!
• 3 みくりの雇用契約条件
• 4 (おまけ&追記)雇用契約書の追加項目
o 4.1 こちらの記事もよく読まれています
o 4.2 ●パートナーや友人へシェアする
o 4.3 関連
津崎の事実婚プレゼンにあった共同生活の試算

(出典)「逃げるは恥だが役に立つ」第一話 ©TBS
総合的にみた雇用関係における共同生活のメリット
↑こちらが資料タイトル
で、試算した収支が次々挙げられていきます。
これまでの生活
家賃 150,000円
光熱費 8,000円
食費(外食) 90,000円
家事代行業費 50,000円
総出費 298,000円
これまでの生活ってことは、津崎さんがひとりでやりくりしてた時の出費ですね。
津崎さん、独身のプロを謳う独り暮らしなのに月々の出費が約30万もあるじゃないすか!
どんだけお給料もらってるんすか?!←

これがふたりの共同生活になると
共同生活の場合
家賃 150,000円
光熱費 25,000円
食費 30,000円
家事代行業費 0円
森山さんへの給料 194,000円
総出費 399,000円
Woo,Waoh!!!
津崎さん、
総出費約40万!

光熱費の試算はコチラでしていたとおりですね。

逃げ恥第一話の事実婚プレゼン資料
この中の電気ガス水道、全部合わせて(ふたりで)25,000円と。

気になるガッキーみくりんのへのお給料はなんと、
月額194,000円!!!

だけど、、、
毎月の食費を3万円でやりくりせねばならない!
がんばれみくりん!!!

家事を仕事にするくらいのみくりなら大丈夫か。
(私は料理は好きだけど毎日作ってると自分の味に飽きます、疲れます、、たまには外食させてほしい((人д`o))


このままだと津崎さんの総出費は約40万だけれども・・・
折半分のバック
家賃 75,000円
光熱費 12,500円
食費 15,000円
合計のバック 102,500円
ふたりで共同生活をするので、生活費は折半で、折半すれば津崎さんにお金が戻るのでそれが書いてあります。
で、その後、収支を計算したわけですね。
総出費-バック分 296,500円
共同生活をしたときの津崎さんの総出費(399,000円)
引くことの、
みくりからの生活費折半バック分(102,500円)
ということで、
 399,000円
– 102,500円
= 296,500円

そして、津崎さんの会社、3Iソリューションズは家族手当があるみたい^^
(事実婚でももらえるの?!会社や上司に事実婚って言うの?!というこのブログの運営者らしい個人的なツッコミはあるけど、”ドラマダカラスルー”されるでしょうね。)
各種手当によるバック
家族手当(妻の扶養) 18,000円
家族手当で、妻ひとり分、18,000円がもらえる、と。

実質総出費 278,500円
これは共同生活でかかる総出費(399,000円)から、みくりが折半して負担する生活費(102,500円)と家族手当(18,000円)を引いていった数ですね。
 399,000円
– 102,500円
– 18,000円
= 278,500円
これまでの総出費
-共同生活の場合の総出費 19,500円
※なぜか最後のこの二つの枠だけ上手く表示できなくてすみません(;´・ω・)

「※つまり月々の出費が19,500円もお得になります!」
これ、なんか好きなんだよな(笑)

これまでの総出費(津崎さんの今までの生活費)
298,000円から、
共同生活による津崎さん分の生活費278,500円を引くと
=19,500円


 298,000円
– 278,500円
= 19,500円
となって、毎月津崎さんにとっても
+19,500円分オトク
になるという試算結果が出たんですね。

みくりの生活費収支は?!
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ではみくりんの方の収支はどれくらいだろう・・・?
月々194,000円のお給料
から共同生活費の折半分として
毎月102,500円
は津崎さんへ支払うとすると、残りは
91,500円!!!
みくりんが自由に使えるお金は
毎月91,500円
ということですね!
みくりの雇用契約条件

(出典)http://www.tbs.co.jp/NIGEHAJI_tbs/gallery/gallery02.html ©TBS
一日7時間のフレックス制
月〜金曜日 勤務
土日祝は休み
代休申請化
生活費は折半
月給から天引き
給料は月末に現金で手渡し
(出典)TBSドラマ「逃げるは恥だ役に立つ」第2話 ©TBS
これ、どうでしょう?
7時間、という労働時間の換算は長いのか短いのか。。。
子供がいない専業主婦なら長く見積もってもらえてラッキー?
余った時間分はなにか仕事を見つけて働かないとやっぱりダメ?!

ちっちゃな子供がいたら7時間はオーバーしますよね。
でも、津崎とみくりは”夜の生活”の方は
「別です!大丈夫です!」

とのことだったので、そこは問題ないか(笑)

土日祝休みということは、津崎さんは土日は自分のことは自分でやってくれるのかな〜?
月末に手渡しのお給料は、振り込みの通帳記帳もないし、税金がかからなそうで良いですね〜( ´ー`)

ふむ、、、これで手取り91,500円!
生活費すでに支払い済み!
だったらみなさんいかがでしょうか?

恋愛にウブな津崎さんが
「好きな人ができた場合雇用契約は速やかに解除する」
という雇用条件追加をした?する?のは見逃せません!
本日放送の逃げ恥第三話、楽しみにしています^^
(おまけ&追記)雇用契約書の追加項目
第9条 恋人(または好きな人)ができた場合
・恋愛対象者との交流は世間体を鑑み極力見つからないようにする。
・恋愛対象者との交流は互いに気を使い極力見えないところで行う。
・恋愛対象者に本雇用関係を打ち明けることも可能だが、互いの許可を得てからとする。
・恋愛対象者と結婚したくなった場合、本雇用契約は速やかに解除する。
(出典)TBSドラマ「逃げるは恥だ役に立つ」第3話 ©TBS
風見さんへのコンプレックスで心を閉ざしていた時の追加条件ですね。
一話ごとに視聴率もUPの逃げ恥!
ガッキーみくりんや百合ちゃんが可愛いのは当然のことですが←
平匡さんへの萌えが毎回毎回浸透力が半端ないッス!
次回も楽しんでいきましょう♪

※引用した画像の著作権は著作権元に帰属しています。

【逃げ恥の契約結婚は偽装結婚?】
偽装結婚と契約結婚の意味や違いは?ドラマ逃げ恥のガッキーは犯罪者?!

• 【ケースに雇用契約書?!最新レビュー!】
• 実は逃げ恥発じゃない!シェア婚とは?ガッキーはプラベでもシェア婚?
http://xn--3kq65ey3m5z9a.com/nigehaji-employment-631

結婚して20年。夫婦喧嘩が絶えず、妻を愛せない −超訳「人間キリスト」の言葉【6】
ライフ 2013.5.18
白取 春彦
作家 白取 春彦
PRESIDENT 2011年12月5日号
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聖書は古の書物ではなく、私たちの生活にも優れた示唆を与えてくれる……。大ベストセラー『超訳 ニーチェの言葉』の著者が、職場や家庭でのビジネスマンの尽きぬ悩みに、独自解釈した聖書の言葉で応える。
現代はセックスレスの夫婦が増えているといわれているが、聖書の時代からユダヤ人社会では2週間にわたって性交渉がなければ、それが離婚事由として認められている。結婚生活がマンネリ化して定期的な性交渉がなくなるということは、聖書的には夫婦関係が破綻していると見なされてもおかしくないのである。

現代人の多くは「愛情とはこういうものだ」ということを自分で決めている。自分が勝手に思い込んでいる「愛」を注げなくなるから、「妻を愛せない」と考える。しかし「愛する」ということはそんなに甘く、やわらかいことばかりではない。新約聖書には「我慢したり、耐え忍ぶことも愛だ」(コリント人への第一の手紙?第13章)という旨の1節もある。

右の言葉は新約聖書の「マルコによる福音書」にある言葉。最後の3行に「神が一体にしたものだ。そんな2人を人が引き離してはならない」とあるが、この場合の「人」は、第三者だけではなく、自分も含まれている。つまり、神が引き合わせてくれた相手と自分たちの都合で別れることをも戒めている。

「愛情を感じなくなった相手と結婚生活を続けることに意味があるのか」と思う向きもあるだろう。キリスト教やユダヤ教の世界観では、愛せない相手でも、いかにも愛しているかのように振る舞うことが大切だと教える。偽善に思えるかもしれないが、愛しているかのように振る舞うこともまた「愛」なのである。

たとえ嫌々でも他人に施すことに意味がある。自分の気持ちではなく、神の意思に従えばいい方向に向かう、という考え方である。そうだとすれば、仮面夫婦にもわずかな希望はある。

聖書の言葉

神はこの世に男と女をつくった。
その男と女はそれぞれの
親を離れ、互いにあいまみえ、
ついに結ばれる。
このときはこの男女はもう
2人ではない。
一体となっている。
それは神の手によって
引き合わされたものだ。
神が一体にしたものだ。
そんな2人を
人が引き離してはならない。

マルコによる福音書?第10章
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このまま老後を迎えるのは不安

子どもができない。このまま老後を迎えるのが不安だ

(PIXTA=写真)
聖書は、子孫を残すことが人間の営みとして大事なことである、という教え方はしていない。子どもは神様からの授かりものであって、願えば授かるかもしれないが、もし授からないとしてもそれは不幸ではないという考え方を示している。

「子どもができなければ人間として一人前ではない」ような考え方は、現代の、しかも日本のような少子化の問題を抱えた社会で流布しがちな考え方であって、実はそこに根拠も理由もない。人生の意味や目的を、世間の常識に合わせるように求めすぎると、思い悩むことが多くなるものだ。

聖書は子孫や財産を残すことより、まっとうな生き方をするほうが大事だと説く。代表的なものが右の1文で、旧約聖書にある教訓書の1つである「知恵の書」の言葉だ。

普段から徳のある生き方をしていれば、皆から慕われ、尊敬される。たとえ子どもがいない人でも、子どもから「お父さんのようになりたい」「お母さんみたいになりたい」と思われる代わりに、何人もの人から「あの人のようになりたい」と思ってもらえる。だからちっとも寂しくない。

「このまま老後を迎えるのは不安」という部分については、「自分の面倒を見てくれる人がいなくて心配」という意味なら、ただの自己保身というものだ。子どもの介護をあてにするような生き方は「徳がある」とは真逆である。

そもそも起きてもいないことをあれこれと心配するのはすべて妄想でしかない。妄想に心煩わされるのは考える余裕があるからで、人はもっと目の前の今を生きるべきだろう。新約聖書には次のような1節もある。

「明日のことのために今日あれこれと心配しないように。明日のことは、明日みずからが心配すればいい。きょう1日の労苦は、きょう1日だけで充分に足りている」(マテオによる福音書?第6章)

聖書の言葉

もし自分に子どもがいなくても、
徳を持っていればよい。
徳こそ不滅のものだからだ。
神も人も徳を喜ぶ。
そこに徳を見出すと、
人は真似ようとする。
徳が欠けていれば、それを
欲しがる。だから、悪い人に
どれだけ多くの子孫がいても
何にもならない。
徳がないからだ。
生きた年の数で
人を計ってはならない。
正しかったか、徳があったか、
愛があったか、が喜ばれる。
そういう人の霊魂が
神に喜ばれる。

知恵の書?第4章
※フェデリコ・バルバロ訳『聖書』に準拠

作家 白取春彦
青森県青森市生まれ。ベルリン自由大学で哲学・宗教・文学を学ぶ。哲学と宗教に関する解説書の明快さには定評がある。著書に『超訳聖書の言葉』『超訳?ニーチェの言葉』『この一冊で「聖書」がわかる!』などがある。
(作家 白取春彦 構成=小川 剛 撮影=小原孝博 写真=PIXTA)
http://president.jp/articles/-/9317?page=2


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