●中国の元が第三の世界基軸通貨になれない必然性

元は中国解体とバブル作裂と、シーラカンス銀行のデフォルトの三つの危機に直面している

中国が農奴的専制政治から開放されて80 年目には、農奴的専制政治から開放された記憶をもった人間はゼロとなる。ソ連邦は80 年目に自由主義革命で解体したが、中国も政治的自由を求めて解体されることは避けられない。

第一は、すなわち中国の共産党，一党独裁支配制は2025年までに自壊する。

第二は、香港返還で中国は、他の欧米の植民地国と同様、旧支配国の権益を保護した。

第三は、多部族・多民族国家だから，意見の統一ができない。

ただし，世界は多極化になるので，国家がキン買いの主役となるキン獲得競争の勝者が三極目＆四極目の世界通貨となる。

しかもキンを大量に保有する国の通貨が世界通貨であることは、それ自身矛盾し、信用の膨張が避けられない。

●中国とインドは基軸通貨国になれるか？

第一は、中国とインドの民間のキン保有高は、米国と欧州の公的保有高を上回っている。

第二は、中国とインドと日本と?アフリカとロシアは、1933年のルーズベルトのように、民間のキンの売買と輸出を禁止し、国家だけが買上げる政策を採用すれば、キン保有で米国と欧州を越え、基軸通貨国になるチャンスはある。

第三は、円は、米国に気兼ねし、世界のキン争奪戦に立ち遅れる、しかも日本は「日本商品の世界的優位性」を失うと，商品の世界的優位性は、40年ごとの「ルールの破壊／創造」周期によって、後進国が先進国に追い付き追い抜くことによって誕生する。中国をはじめ東南アジアの工業国と工業都市は、日欧米に追いつき追い越すと，必然的に「元」＝円,なので,当然，基軸通貨国になる。

中国とインドと南アフリカとロシアは、溜め込んだドル・ユーロ・円の基軸通貨と保有キンのバスケットのペッグ制によって、間接的に為替レートに、自国通貨を固定化することができる。そうして、その輸出大国を維持することが可能となる。