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数千万円の預金を使わない日本の高齢者たち…経済停滞の原因に関する歴史的考察(Business Journal)
http://www.asyura2.com/17/hasan125/msg/840.html
投稿者 赤かぶ 日時 2018 年 2 月 11 日 00:51:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

数千万円の預金を使わない日本の高齢者たち…経済停滞の原因に関する歴史的考察
http://biz-journal.jp/2018/02/post_22284.html
2018.02.10 文=鈴木貴博/百年コンサルティング代表取締役 Business Journal


 


 若い方はご存じないかもしれないが、1980年代に「イギリス病」という言葉が流行したことがある。60年代ぐらいまで安定した経済発展を遂げ世界の大国だったイギリスが、70年代以降経済的に停滞したことを憂いてつけられた病名だ。アメリカのみならず日本にも経済的に抜かれ、慢性的な不況に悩まされたイギリス国民は自らの経済を「イギリス病に罹っている」と嘆いたのだ。

 それと同じ意味で日本もその後「日本病」にかかり、中国にも経済的に追い抜かれてしまった。その間、イギリスはイギリス病から抜け出して再び経済発展に転換できたことから、日本の経済再生のヒントはイギリスにあるのではないかといわれている。

 そのような視点で私もイギリスの近代経済の歴史について研究しているのだが、今回のコラムはそのひとつのトピックとして、16世紀から19世紀の絶好調だった当時のイギリス社会の話をしてみたい。最後まで読んでいただくと現代の日本と関係する話だと謎が解けるはずだ。

■ジェントルマン

 さて、イギリスという国は基本的に階級社会で、今でも王族の下に貴族の階級があってそれなりに高い地位を占め、それなりに社会から尊敬されている。16世紀から19世紀までそのさらにひとつ下の階級として力を持っていたのが地主などの階級であるジェントリで、貴族の称号を持つ領主とともにジェントルマンと呼ばれた。日本やアメリカではジェントルマンといえば一般男性(ただしきちんとした人)のことを指すが、イギリスではジェントルマンは上流階級のことを指すのである。

 さて、この伝統的なジェントルマンにはひとつの社会的ルールがあった。ジェントルマンたるものは、働いてはいけないのだ。ここが現代の支配階級との大きな違いである。

 現代社会の上流階級はたとえ数百億円の資産を持っていたとしても、企業経営者として働いたり、政治家に転身したりして身を粉にして働くのが常である。その理由は、現代社会では「権力は資産だけからは得られない」からである。金融資産が100億円あるから支配階級にとどまれるわけではなく、オーナー経営者だったり有力政治家だったりするからこそ社会を支配できる。これが第2次世界大戦後の民主主義というものである。

 そうではなく、生まれながらにして支配階級だったという時代のジェントルマンは、権力を保持するために領主として「働く」必要はなかった。逆に「働いている者はジェントルマンではない」とみなされたのである。

 この時代、農作物を生産するのは領民である小作人であり、そこから年貢を徴収するのは領主の手下たちである。家の中のこまごまとしたことは執事以下の屋敷内のスタッフがすべて行ってくれる。となると、ジェントルマンは意外と暇である。

 とにかく仕事は領民がすべてやってくれるし、生活に困ることもない。「もし自分がそうなったら?」と考えてみると、暇を持て余しそうである。

 そこで近代のジェントルマンたちが何をしていたかというと、2つあり、ひとつはとにかくお金を使って消費する。もうひとつが投資話に花を咲かせることになる。

 イギリスにはノブレスオブリッジ(貴族の責務)という言葉があって、財産を持つものはきちんとお金を使わなければならない。夏は避暑地の別荘に家族だけでなく使用人を引き連れて移動し、そこでたくさんお金を使う。ロンドンにも頻繁に出かけ馬車や宿などの旅費でたくさんお金を使う。身なりもきちんとして高価な毛織物を購入する。

 イギリスではパブなども階級別になっていて、ジェントルマンはジェントルマン階級が入るべきお店でしかビールを飲むことはできない。庶民のパブなら5分の1の値段でビールジョッキを注文できるからといって、安いお店に入ることは許されず、わざわざ高いお店でビールをたしなまなければいけないのだ。

 ちなみにこの名残が高級ホテルに完備されているミニバーである。われわれ日本人は「なぜ缶コーラ1本が500円もするのか!」と憤慨して、ミニバーを使わずにコンビニで購入したコーラのペットボトルを部屋に持ち込むのであるが、イギリスのジェントルマンはそんなことはしない。ザ・ペニンシュラやザ・リッツ・カールトンといった格のホテルに泊まるのがノブレスオブリッジであり、そこに置いてある500円のコーラを飲むのもノブレスオブリッジとして当然の習慣として振る舞うわけである。

■ジェントルマンのポストがなくなった

 話を戻すと、ジェントルマンの経済社会におけるひとつめの役割が、消費することでイギリス経済を循環させることにある。そしてもうひとつの役割が投資である。近代になるとジェントルマンの間では海外投資話が活発になる。

 この時代、ジェントルマンたちはロンドンのコーヒーハウスに集って投資話に花を咲かせる。海外に向かう商船に投資して、貿易で儲けることがジェントルマンの財産運用として重要になってくるのである。世界最大の損害保険会社ロイズは、このコーヒーハウスで貿易保険が考案されたことに発祥している。

 このようにジェントルマンたちが「植民地経営」を始めたことは、現代的視点から見るとその是非が問われる論点ではあるが、のちのちジェントルマン階層の変質をもたらした。

 というのは、ジェントルマンの家庭でも次男以下の兄弟については、その地位をどうするかという問題がついてまわっていたからだ。最初は家を継ぐことができないジェントルマンの次男は弁護士や医者といった知的職業に就くことでジェントルマンに準じた地位を得ることができた。ところがそういった職業が世襲されていくと、新しいジェントルマンの次男や三男のポストがなくなってくる。

 それと植民地経営が結びついて、ジェントルマンの次男たちはアメリカやインドなどの植民地の管理者として赴任するようになる。

 最終的に大英帝国の植民地が全部独立してジェントルマンのポストがなくなっていくのと機を同じくしてイギリス社会はイギリス病にかかっていくわけだが、それはさておき、今の日本がこの歴史から学べることはなんだろうか?

■日本のジェントルマン

 現代社会の日本で、大英帝国のジェントルマンのように「働かなくてもよくて財産を持っている階層」とは、ひとことで言えば豊かな高齢者である。実際、日本の個人金融資産の大半は高齢者が所有している。

 よく「日本人の平均預金額が1000万円だ」というようなニュースがあって、「誰がそんなに持っているんだ!」と話題になるが、あれは大半の日本人が数百万円か数十万円の預金しか持っていない一方で、高齢者が数千万円の預金を持っているからだ。

 その日本のジェントルマンである高齢者には未来に不安がある。だからお金を節約してなるべく預金を使わないようにしている。せっかく数千万円持っている金融資産についても、フィナンシャルプランナーの勧めで、60歳を超えたらリスク資産である投資には回さずに、安定資産である銀行預金にしておくのがいいと教えられる。

 だから日本のジェントルマンは近代イギリスのジェントルマンと違い、お金も使わないし、投資もしない。ここに日本が1990年代以降、イギリス病から抜け出せないひとつの理由があるように思えるのだが、みなさんはどう思われるだろうか?

(文=鈴木貴博/百年コンサルティング代表取締役)


 

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コメント
 
1. 2018年2月11日 05:34:06 : BaWlEEf8Nc : @sOGPO22e0Q[2]
イギリスはイギリス病から抜け出してないぞ!。

イギリスは階級制度がいまだ残っている、これでは活性化しませんよ。

日本人が金使わないのは、政府を信用できないからである。

老後を考えての事と察するのだが、、、そんなに金持たないので、分かりませんわね。

悲しき貧困層の嘆きでした。

現状を艦がむるに、生活保護に頼るしかないですね。

”働けど、働けど、、生活楽にならず、安倍をにらむ”。


2. 2018年2月11日 05:53:27 : SuMCoEZT1k : TdW61izsLEY[56]
>高齢者が数千万円の預金を持っているからだ。
イギリスのジェントルマンは生まれながらに働かないで財を持っているのだろう。
日本の高齢者、どうやって金を貯めたかは知らないが、
少なくとも其れ相応の仕事をしてきて貯めた金ではないのか?
比べてみるとか言いながら、前提の話がまるっきり違うんだが。

そら、公然と搾取を許された時代から、
それが許されない時代に成っても、
対応や考えを改めなかったら当然落ちぶれていく罠。

やがて日本の既得権者達もそうなっていくのではないか、
何時までも大盤振る舞いする金はありませんよ。


3. 佐助[5275] jbKPlQ 2018年2月11日 11:31:38 : 4Fjr6lspqo : ZbxUOxT@wVA[11]

経済停滞を「少子高齢化」のセイにして逃げる跋扈。

徳川幕府は、幕府と商人からの武士の借金を棒引きにして、何度も経済危機を乗り切った。現代の日本政府は、他国の借金棒引きに大盤振舞いしても、自国民の借金の棒引きはしない。

今回の世界信用恐慌の発生は、大企業と金持ちだけは救済してパニック発生を避け、貧乏人は自己責任だから救済しないために、世界信用恐慌発生の日付は、1998年から2008年から2018年以降に先送りされたのです。

しかし世界信用恐慌は、水のあふれた河と同じです。次々と予期しない箇所から水がもれ、水位を下げないと、堤防は次々と決壊します。


4. 2018年2月11日 15:17:50 : GMN0oNbhrY : kXCQispzf@I[24]
「兆単位の内部留保を使わない日本の企業たち」について語れよ。
使わない理由があるんだろ。
老人も同じ理由で使わない。


5. ダイビング[429] g1@DQ4Nyg5ODTw 2018年2月11日 15:46:38 : lcx6C0s5I2 : FxJ43svnm_8[61]

世代間の確執を煽りたい百年コンサルティング。

簡単なお仕事。


6. 2018年2月11日 21:00:35 : pdYqJFtdrw : FAYCBnMy45Y[2]
そりゃ年金だけでは不安だから貯めるんだよ。
引退すればボーナスはないから月々の収入でやりくりしないといけない。

そこから病気への備え、家の補修費など考えると数千万の貯蓄はないと難しいんだよ、逆に。

しかしなあ、
貯蓄がなく年金が少ない貧困老人が報道されれば、
高度成長期、バブル期を生きていながらなぜ資産形成ができないなどと言われ、
貯蓄があればなぜ使わないとそしられる。


7. 2018年2月12日 10:38:58 : p0EJR2oRfM : _ZluhnjrZ4E[39]
金が無ければ何で貯蓄しなかったのかと自己責任を追及され、貯蓄が有れば何で使わないんだと責められる、日本じゃ年寄だけが政治と経済の失敗の責任を押し付けられる惨めな身の上なのだ。

8. 2018年2月12日 14:53:24 : fbwl7fvu5g : CZyKHmpxsB4[3]
まぁ年寄りにも勝ち組と負け組がいるけどな。
しかし年金がもらえるだけマシだろう。
今の若いのネカフェ難民に成ったりワープアだったりで明日の希望もない。

9. 2018年2月12日 14:58:01 : u3rZ9kay22 : Wzio3yxXHv0[6]
このおっさん、高齢者の預金を自分たちが采配する投資話に乗れと宣伝しているだけか。

何がノブリス・オブリッジかね。ノブリス・オブリッジとは高貴な者には義務や責務があると言う意味だよ。普段遊んでいても戦争になれば国のために働け戦えという意味でもある。イギリスの将校はほとんどが上位階級の人間だ。


10. 2018年2月14日 21:00:52 : 9PLZrV5slA : xYQxG5BOXMU[2]
将来に 憂いあるから 皆控え

権力を 駆使するために 利益上げ


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