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広大な長野県の北部の雨が全部集まる千曲川。決壊地点は古くから洪水の常襲地帯 そんな『沼』に幹線車両センター
http://www.asyura2.com/17/jisin22/msg/764.html
投稿者 てんさい(い) 日時 2019 年 10 月 15 日 13:52:04: KqrEdYmDwf7cM gsSC8YKzgqKBaYKigWo
 

広大な長野県の北部の雨が全部集まる千曲川=信濃川。
http://www.hrr.mlit.go.jp/chikuma/livecamera/index.html

信濃川(しなのがわ)は、新潟県および長野県を流れる一級河川で信濃川水系の本流である。新潟市で日本海に注ぐ。このうち信濃川と呼ばれているのは新潟県域で、長野県にさかのぼると千曲川(ちくまがわ)と呼称が変わる。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BF%A1%E6%BF%83%E5%B7%9D

千曲川の決壊地点は古くから洪水の常襲地帯 犀川と合流
https://www.asahi.com/articles/ASMBG3GHNMBGULBJ001.html

https://togetter.com/li/1416337
千曲川と浅川の合流地点で起きる水害にマッチしない治水対策だとわかってて建設された長野県 県営 #浅川ダム #台風19号 #長野オリンピック (2019.10.13作成)
まとめました。

浅川ダム 合流地点 台風19号 新幹線車両 社会 車両基地

浅川ダム - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/浅川ダム

引用>長野県長野市、一級河川・信濃川水系浅川に建設されたダム。高さ53メートルの重力式コンクリートダムで、洪水調節を目的とする長野県営の治水専用ダムである。

日付切取線 @krtr_date
✄----------- 10/13(日) -----------✄
2019-10-13 00:00:01

新幹線の車両が浸水 千曲川氾濫 長野 | NHKニュース
JR東日本によりますと、台風による大雨で千曲川の氾濫したことで、長野市赤沼にあるJR東日本の長野新幹線車両センターで新幹…

長野市穂保で千曲川の堤防が決壊したとの報道。

どこまで被害(水)が行くか、どの辺まで避難が必要なのかとハザードマップを探したが、長野市のも国土交通省のも見にくい。

決壊した長野市「穂保」。グーグルマップで確認。その下流側(北側)の「長沼」「赤沼」は地名からもわかるように水害履歴の多い地区。

支流浅川と本流千曲川側に挟まれた低地。浅川ダム取材で訪れた。 pic.twitter.com/MG72R2nIP7

ここが氾濫したということは、その前に、穂保、長沼、赤沼の下流側(北側)にある千曲川への浅川の合流地点では、

千曲川が浅川に逆流することを防ぐためのゲートが閉じられていたはず。

浅川から千曲川側へはポンプで排水するが、ポンプの機能を超えれば浅川側が浸水を始める。

もし、そこに穂保で千曲川の堤防決壊で流れ込むと、上流と下流(千曲川と浅川の合流部)と双方から水が来て浸水がよりひどくなっている可能性があるので、心配です。

浅川ダムができると合流地点の浸水時間は長引く(悪化する)シミュレーションを長野県は持っている。

つまり千曲川と浅川の合流地点で起きる水害にマッチしない治水対策だとわかっているのに建設してしまったのが、浅川ダム。

長野五輪の際に、五輪道路を作る予算が足りず、地すべり地帯なので止まっていたダム計画を復活させダムに沈む道路の代わりの「付け替え道路」をダム予算で作った。

道路ができてからダム計画を立て直したが、水を貯めると地すべりを誘発されることが危惧されたことも背景にあり、「穴空き」ダムにした。しかし、常時水を貯めない「穴空きダム」にすると、肝心の大洪水の時は合流地点でより長く浸水するという本末転倒なシミュレーション結果が出た。それでも
長野県は浅川ダム建設を強行した。

反対派はこの地点の下流に狭窄部があり、その河道を広げる方が効果的であるとしたが、千曲川の河川管理者は、すると、さらにその下流が危なくなるとした。

結局、今回は、浅川・千曲川の合流地点の少し上流の堤防が決壊。大洪水が起きればどこかが溢れることは想定できた地区だ。

田中康夫氏が長野県知事時代に、この浅川ダムを含めて「脱ダム宣言」をしたが、水害実態とミスマッチの浅川ダムを、次の知事も地元マスコミも住民に知らせず推進した。そのカネを河道整備や、水害地帯であることの周知徹底や移転奨励やかさ上げ補助に使うべきだった。

しかし、やったのは、長野新幹線のための車両基地を赤沼に作る(誘致)ことと引き換えに、車両基地ができたら(その体積の分)浸水した場合の浸水深が深くなるので、浅川ダムを作れという、ますますミスマッチな理由で、止まっていた浅川ダム計画が動き出して、ついにできてしまった。

はなからミスマッチなダム計画であり今回、溢れることが想定できた地区(穂保)から溢れて堤防が切れ、

そして同地域の長野市赤沼に作った新幹線車両基地も、皮肉なことに、浸水した。

新幹線車両基地と浅川ダムのバーターは土建業者のためにしかならなかった。

浅川ダムと千曲川のことについては週刊金曜日や月刊世界で書いてきたが、なんの役にも立てなかったことが悔しい。

河川法を根拠に「河川管理者」の名で、国や都道府県は「河川施設」を作ることを「治水」であるとの幻想を持って国民を洗脳してきたが、本来行うべきは、山と川と地形を読んで解説し、どこに水害や土砂崩れが起きる危険性が高いのかを住民に周知し、危険を想定、察知、対策できる住民を育てることでした

@masanoatsuko まさに、危惧していた事が起きたと言うことですね。

新幹線の車両が浸水 千曲川氾濫 長野 | NHKニュース www3.nhk.or.jp/news/html/2019…

@buno_asa この車両基地の建設段階にも訪れましたが、すぐそばに水害歴を記した水位標があります。

pref.nagano.lg.jp/asakawa/jigyo/…
2019-10-13 08:28:30

@0501yy06 発電ダムは治水のためには洪水対策のためには一滴も貯める義務はありません。

多目的ダムも、洪水容量は限定的だったり、構造上の問題があったりで水位を洪水前に低減しておくことに限界があります。

ダムは想定内の洪水にしか役に立たないのです。

@shuichi_isayama そう。「長野五輪」で地すべり地帯のダム計画が復活し、次に「長野新幹線」実現のための車両基地を作らせることと引き換えに、ゴリ押しされた。

インチキなダム行政の最たるものです。

@penko0900 間違っていた、と気づいてなお、保身のために立ち止まらない。とても非効率で理不尽で道理の通らない不健康な国だと思います。

@nabetei よく読んで頂きたく。

合流地点で起きる内水氾濫と、
決壊で起きる氾濫、
2つは別です。

再ツイ「穂保で千曲川の堤防決壊で流れ込むと、上流と下流(千曲川と浅川の合流部)と双方から水が来て浸水がよりひどくなっている可能性がある」

浅川ダムは内水氾濫を悪化させて本流千曲川を守るものです

@nabetei そして、それすらも河川官僚の都合のよい幻想でしかなく、千曲川に流れ込む支流はこの辺りだけで8本ぐらいあり、浅川ダムで千曲川本流の水位を下げることなどできず、千曲川の河道を超える豪雨が流れれば、溢れやすいところで溢れる。

どこで氾濫しうるか河川管理者なら想定できる情報を持っている。

もとのツイートを本当に読んでくれているなら、国地方の河川官僚を叩けば解決するような単純な問題ではないことがわかるはず。

その逆で、私がやっているのは、河川官僚以外の人々に対して、治水について考えるための情報提供です。

そして、それすらも河川官僚の都合のよい幻想でしかなく、千曲川に流れ込む支流はこの辺りだけで8本ぐらいあり、浅川ダムで千曲川本流の水位を下げることなどできず、千曲川の河道を超える豪雨が流れれば、溢れやすいところで溢れる。

どこで氾濫しうるか河川管理者なら想定できる情報を持っている。


渡辺真澄
@nabetei
うーん、、

どうも、国家官僚さえ叩ければいいっていう歪んだ価値観をお持ちのようだから、建設的な話し合いはできそうもないですね。貴女にこれ以上申し上げることはありませんが、あまり長野市の災害を都合よく利用しないでいただけますようにお願い申し上げます。
(  ̄ー ̄)


地盤が固いところは川に削られずに川幅が狭かったり、その上流側は水が溜まりやすかったり。そんな地形や自然に逆らわずにまちづくりをすることが一番の治水。
それに逆らって町を使ってしまった今、どうしたらこの気候変動時代に被害を最小限に抑えていけるのか、考えなければまさに人災の繰り返し。 twitter.com/marukocat/stat…


みかん(脱原発に全部!違法法案は廃案!)
@marukocat
このスレ読んでたら人災なんじゃないのって思う… https://twitter.com/masanoatsuko/status/1183150212904181760

返信先: @masanoatsukoさん
つまり千曲川と浅川の合流地点で起きる水害にマッチしない治水対策だとわかっているのに建設してしまったのが、浅川ダム。

長野五輪の際に、五輪道路を作る予算が足りず、地すべり地帯なので止まっていたダム計画を復活させダムに沈む道路の代わりの「付け替え道路」をダム予算で作った。

昔から住んでいる方ならご存知のこととは思うけれど、知らずに越してきた方もいるかもしれないです。

滋賀県では不動産取引の際に水害履歴を提供する流域治水条例が嘉田由紀子県政で8年かけてできた。

そして、今年知事会は、それを国に要望している。実現すべきです。 twitter.com/macandador/sta…
2019-10-15 07:58:39

決壊した長野市「穂保」。グーグルマップで確認。その下流側(北側)の「長沼」「赤沼」は地名からもわかるように水害履歴の多い地区。

支流浅川と本流千曲川側に挟まれた低地。浅川ダム取材で訪れた。


安藤 眞
@macandador
「アカ」は古語で「水」や「泥水」「土砂」の意味。それに「沼」が付いているんだから、水害”約束の地”。


滋賀県の流域治水条例が先駆けだが、嘉田由紀子参議院議員は知事時代に8年がかかった理由として、「地価が下がる」との反対が県市町村議員から上がり続けたことを挙げていた。

もはやそんなことは許さない時代が到来した。

流域治水条例の難産話は前から聞いていたが、

今年、全国知事会がついに不動産取引時に重要事項として開示することを政策提言した、と聞いたのは、立憲民主党神奈川の夏の終わりの合宿。講師の1人、「温暖化時代」の治水のあり方について語った嘉田由紀子参議院議員からだった。
名は体を表す低地・長沼地区の大字赤沼で遊水機能を有していた場所を占拠した新幹線車両センター🚄

決壊した長野市「穂保」。グーグルマップで確認。その下流側(北側)の「長沼」「赤沼」は地名からもわかるように水害履歴の多い地区。

支流浅川と本流千曲川側に挟まれた低地。浅川ダム取材で訪れた。

 

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コメント
1. 2019年10月15日 19:03:32 : bLbVVSfKBo : Q0txSzNoeHg1TG8=[7] 報告
曰くつき 知っていながら ダム造り
2. 2019年10月15日 19:53:21 : Y6MC2eFFAg : ZzhnUUU2dVkya1k=[5] 報告
そうこうしているうちに
熱帯低気圧が渦を巻き始めました。
まさかまた突然大きくならないよね…
3. 2019年10月16日 03:43:09 : f2Dn11MDkA : VUkwODVmaXFnZVE=[71] 報告
人災確定。

被災者は国に損害賠償請求が
可能です。

4. 2019年10月16日 11:09:11 : WBLR85rxFg : ZzhJWXh6ckNBTlk=[193] 報告
新幹線車両基地については、今回の浸水で約250億円もの被害になるという。どうして、新幹線車両を別の場所、線路上や他の地域にもっていくことが出来なかったか、悔やまれるのではないか(新幹線も計画運休していたわけだから)。我々自動車所有している人が、予想水害に備えて車庫からどこか近くの高い場所においてきているように。(実はこれ、大雨時手痛い経験をしたため、違法であろうが、簡易に行っている)
5. 2019年10月16日 21:16:35 : q2vUcpak3c : NElHV2pzMzkwcUU=[1] 報告
取り上げられている浅川ダムの場所を確認しながら読んだけれど、

>浅川ダムができると合流地点の浸水時間は長引く(悪化する)シミュレーションを長野県は持っている。

という箇所で書かれているような「浅川ダムができると合流地点の浸水時間は長引く(悪化する)」という理屈(引いては、今回の浸水の原因のひとつであるかのような主張内容)がわからなかった。

「役に立たない」という話ならわかるが「悪化させる」というのは、どういう理屈なんだろうか・・・

6. 2019年10月16日 22:02:33 : 7TI5QrZrQI : TkcyR1liQ0QyL3M=[87] 報告
https://twitter.com/ponzoo/status/1183193144323477504

ほう、北陸新幹線の操車場は遊水池だったわけだ、上流の「浅川ダム」の有用性については賛否両論だが。

7. てんさい(い)[1081] gsSC8YKzgqKBaYKigWo 2019年10月16日 23:29:16 : 0kUGInjLpY : ZUJoU1c2MzFGUzY=[89] 報告

8. てんさい(い)[1082] gsSC8YKzgqKBaYKigWo 2019年10月16日 23:32:06 : 0kUGInjLpY : ZUJoU1c2MzFGUzY=[90] 報告
要するに日本の堤防は越水すると裏からドンドン削られて
鉄板が無いので決壊する、ということみたいです。
9. 2019年10月17日 15:13:42 : Y6MC2eFFAg : ZzhnUUU2dVkya1k=[8] 報告
JR西日本の北陸新幹線白山車両基地は
かさ上げして整備している。
なぜこの差になったのだろう?

長野のこの豊野地区と反対側の千曲川対岸
の小布施町 中野市は江戸時代から水が出
る事は知られている。

大津波と一緒で今の世代が知らないか若しく
は正常性バイアスで安心だという固定概念が
定着してしてしまったのだろう。

善光寺平の肥沃な土地は洪水でもたらされた
ものだけれどね。
新潟県に入るといきなり河床が低くなり河岸段丘
が広がる。それだけ川に力があると言う事。

この土地は広大なリンゴ畑が広がる。
復興には長い年月がかかるが、早くに実現する事
を祈りたい。

浅川ダムは地滑り地帯に造られたダムでその耐久性が
問題になっていたはず。
浅川って枯れ川なんだけれど…
砂防ダムで良かったような気がする。

もう少し山間に入ると
善光寺地震で山体崩壊をした虫倉山
大規模な地殻変動の跡がみられる奥裾花峡など
地盤が脆弱であることがよくわかる場所も点在する。

10. 2019年10月17日 17:16:40 : oEzoh2LG0A : MGZjc25uRExOaWM=[6] 報告
>>05

>浅川ダムができると合流地点の浸水時間は長引く(悪化する)」という理屈(引いては、今回の浸水の原因のひとつであるかのような主張内容)がわからなかった。

簡単に言えばダムよりも上流ではダムがあることによって排水が遅くなるからです。
ダムがなければそもそも 水かさが上がるということがありません。 ダムの 壁面の 上まで水かさが上がるということは、かなりの程度排水がダムによって遅れるということですから、 基本的にダムよりも下流で洪水が起こった場合、そこへより長い間上流から水が流れ続けてしまうということになります。 つまりダムが満水になった状態では、なかった時のと比べるとずっと多くの水がダムよりも上流地域に蓄えられてしまっているわけです。
ダムの本体の水だけではありません。それだけではなくてダムよりも上流地域の土壌そのものに水が多く含まれてしまうのです。

11. 2019年10月17日 19:34:05 : SqlDskjYMU : OEE4Tk5kbDhBQy4=[25] 報告
JR幹部「洪水になるかもしれない、出て来て車両を移動させてくれ」
運転士「やだよ、時間外手当付かないんだから」
JR幹部「一両ウン億円するんだぞ」
運転士「知るかよw」

残業代ゼロ法通しちゃったからこんな感じかもな
いずれにしろ、こんなところに新幹線なんか無くても困らんだろ
これを機会に廃線にしろよ

12. TondaMonta[1511] gnOCj4KOgoSCgYJsgo@CjoKUgoE 2019年10月17日 22:33:54 : Q53LVGuLvI : aUlxWmtJRjhFSk0=[12] 報告
新幹線幹部もバカだね。公明・自民党に投票するからよ。
しかし基本的には、田中康夫元長野県知事が主張されるように2枚板工法を堤防に導入すべき。
基本法則1:   2枚板工法
基本法則2:   ダムはムダ。
基本法則3:   伐採した木材は山肌に残さない。 ダム建設のための金を林業にまわせ。
13. 2019年10月17日 23:28:28 : 5pYFS5vnwk : VEN3SU9NZnVpVlU=[1] 報告
風通しというか、意見をしにくい雰囲気があるのか。
14. てんさい(い)[1084] gsSC8YKzgqKBaYKigWo 2019年10月18日 06:53:42 : 0kUGInjLpY : ZUJoU1c2MzFGUzY=[92] 報告
https://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20191017/KT191016ATI090016000.php

対策実らず新幹線浸水 車両センター過去にも氾濫の地 機構「必要な設計をした」

水が引き、脱線していることが明らかになった新幹線車両(左)。くの字のように車両が連結している=16日午後1時33分、長野市赤沼

 台風19号の大雨による千曲川の堤防決壊を受け、北陸新幹線(長野経由)の車両が浸水した長野市赤沼の「長野新幹線車両センター」を巡り、センターを建設した鉄道・運輸機構(横浜市)は16日の信濃毎日新聞の取材に「建設当時は必要な設計をした」との考えを示した。一帯は歴史的に氾濫を経験してきた。センターを借り受けて、運営しているJR東日本は「復旧が最優先で、再発防止を考える段階にない」としている。

 JR東日本によると、千曲川の西側約1キロに位置するセンターは、北陸新幹線車両の修繕や検査、翌日の運行に備えた留置に利用。1997年の同新幹線長野―東京間の開業に合わせて、同機構前身の日本鉄道建設公団(鉄建公団)が車両基地として設置した。

 長沼地区の新幹線対策委員会が93年、県と長野市、鉄建公団と確認書を締結。遊水地的な機能を果たしていた農地に車両基地を建設することを受け入れる一方、県に千曲川支流の浅川上流に現在の浅川ダムを早期完成させるよう求めた経過がある。

 地元区長の男性(67)によると、一帯はもともと水田が広がり、「長沼や赤沼といった地名が表すように、水害をたびたび被ってきた」。近くで浅川と千曲川が交わり、ずっと氾濫を警戒してきたという。

 機構は、そうした土地への建設に当たり、82年に県が作成した浸水被害実績図を参考に盛り土をしたと説明。同年以前の水害で最深の浸水よりも90センチ高くなるようにしたという。再発防止策について、機構は「国や沿線自治体の負担金がなければ難しい」としている。

 長野市が「100年に1度」の大雨(計画規模降雨、千曲川流域全体で2日間で186ミリ)を想定して作った防災マップでは、センターは5メートル以上の浸水が見込まれる区域に含まれる。国土交通省北陸地方整備局の速報値では、千曲川の立ケ花地点から上流域の2日間雨量は計画規模降雨とほぼ同じ186・6ミリ。国土地理院の推定では浸水はセンター近くで深さ4・3メートルとなり、事前想定に近かった。

 今回の水害では、センターにあった全10編成(1編成12両)の車両下部が水に漬かり、2編成が脱線。北陸新幹線は、これらを含む30編成で運用し、平常時は24編成を営業運転に投入していた。

 JR東日本広報部は「検査や予備車の確保もある」として24編成のみでは運行に支障が出ると説明。車両をセンター外に「避難」させなかった理由については「その対応を含めて今後、振り返りたいが、まずは復旧を最優先に考えたい」としている。

(10月17日)

15. てんさい(い)[1085] gsSC8YKzgqKBaYKigWo 2019年10月18日 07:02:26 : 0kUGInjLpY : ZUJoU1c2MzFGUzY=[93] 報告
https://news.yahoo.co.jp/byline/umeharajun/20191017-00147115/

台風19号で浸水被害を受けた北陸新幹線の車両はどうなる? 全車両が廃車の可能性も
梅原淳 | 鉄道ジャーナリスト
10/17(木) 6:00

千曲川の決壊によって浸水した北陸新幹線の車両基地

 台風19号は日本列島にかつてない規模の水害をもたらした。国土交通省が発表した「令和元年台風第19号による被害状況等について(第12報)」によると、河川の堤防が切れて崩されることを意味する決壊が発生したのは2019年10月16日14時30分現在で7つの県の合わせて59河川、90カ所に上るという。これらの決壊箇所での被害状況は多くが「調査中」とのことで、被害の全貌は同日の段階では明らかになっていない。

 多数の決壊箇所のうちの一つ、信濃川水系の千曲川の左岸、58.0km地点に該当する長野市穂保(ほやす)地先で起きた千曲川の堤防の決壊は北陸新幹線にも大きな被害をもたらした。堤防の決壊によって流れ出した大量の水は、約2km北北西に位置し、長野市赤沼にあるJR東日本の長野新幹線車両センターと呼ばれる車両基地に襲いかかる。一時は面積約15万平方mの車両センター全体が浸水し、着発収容線に留置されていた12両編成の車両、10編成の合わせて120両もすべて水に浸かってしまう。

 報道で確認した限り、車両への浸水はピーク時でちょうど側面の扉の下辺付近、ちょうど床面が設置されているあたりであった。北陸新幹線で用いられているJR東日本のE7系、JR西日本のW7系という両者ほぼ同仕様の車両の床面の高さは、レール面から1.3mの位置に設けられている。加えて、レールの高さは約15cm、レールやまくらぎを支えるバラストと呼ばれる砂利の厚さも約15cmであるから、同車両センターの浸水の度合いは最低でも1.6mに達したと言えるだろう。

 長野新幹線車両センターは車両の留置だけでなく、検査や一時的に規模の小さな修繕も実施される。検査の内容はおおむね2日に1回の仕業(しぎょう)検査、そして車両の走行距離が3万kmまたは30日以内に実施する交番検査の2種類だ。仕業検査の対象はE7系・W7系の双方で、交番検査は原則としてE7系だけに対して行う。同車両センターの浸水によって北陸新幹線の車両の検査も実施できなくなるものの、代替の施設は存在する。東京都北区にあるJR東日本の東京新幹線車両センター、石川県白山市にあるJR西日本の白山総合車両所だ。ただし、両施設とも日常的に北陸新幹線用の車両の検査を行っており、東京新幹線車両センターに至っては加えて東北・上越・北海道・山形・秋田の各新幹線用の車両の仕業検査や交番検査も担当しているので、長野新幹線車両センター分の検査業務を追加して負担するための体制を整える必要が生じる。

長野新幹線車両センターはなぜこの位置につくられたのか

 今回の浸水で長野新幹線車両センターを運営するJR東日本への風当たりは強い。だが、客観的に見て筆者は不可抗力であったと考える。

 そもそもの問題として、JR東日本が長野市赤沼という場所を選んだことが誤りではないかという批判も多い。実はこの場所は整備新幹線である北陸新幹線を建設した日本鉄道建設公団、現在の鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)が他の候補地と比較、検討のうえ決定した。同公団の北陸新幹線建設局が著し、発行した『北陸新幹線工事誌 高崎・長野間』(1998年3月)の48ページを見ると同車両センターの位置を決めるに当たっては次のような経緯をたどったという。

「新幹線における車両基地の配置については、その機能を十分に発揮するために、将来的な想定輸送量に基づき、1 断面輸送量の段差が大きいこと、2 空車回送や仕業・交番検査時の回送ロスが少ないこと(効率的な車両運用)、3 鉄道・道路等の交通事情、通勤の便がよく、要員確保が容易なこと、4 上下水道、工業用水及び用地の確保が容易であること等を条件として選定を行った。

 (中略)長野地区の具体的な基地位置としては、赤沼地区、川中島付近等が候補地として検討されたが、当面、長野が終点とはなるものの、将来的には北陸新幹線全線が整備されること、用地取得の難易度等を考慮して、前述の条件に最も適合した赤沼地区に設置することとした。」

 もう一つの候補地であった川中島付近の具体的な位置は不明ながら、筆者の推測ではJR東日本信越線の川中島駅の北方にある犀川(さいがわ)沿いの平地ではないかと考える。今回の台風で犀川は護岸の損壊という被害が生じたものの、決壊は避けられたので、同公団の選択が誤りであったと言うのはたやすい。しかし、長野市が公表している洪水ハザードマップの「古里・柳原・浅川・朝陽・若槻・長沼・豊野地区周辺」編から長野新幹線車両センターの様子を、そして「篠ノ井・川中島・信更地区周辺」編から川中島地区の様子をそれぞれ見比べても、1000年に1回程度の洪水による浸水の深さはどちらも10m以上20m未満とあって危険度は同じだ。同車両センターが建設された当時はハザードマップが存在しなかったという点も考慮すれば、現在の位置が誤りであったとは言えない。

 長野新幹線車両センターは広大な盛土の上に築かれている。一見平地のようでも厳密には多少の傾斜が生じているので、車両を長時間停止させられるよう平らな場所に線路を敷くためであり、そのうえで周囲の河川の氾濫にも備えたからだ。同車両センターの北東側から2005年8月に筆者が撮影した写真を見ると、この車両基地は周囲の水田と比べて少なくとも2mは高い位置に設けられている。今回の千曲川の決壊による洪水の規模は調査中ながら、最低でも水位はいま挙げた2mに先ほどの1.6mを加えた3.6mは上昇したようだ。車両基地の周囲に高さ20mの堤防を張りめぐらせておけば今回の台風でも無事であったかもしれないが、周辺の環境破壊は著しく、日照の被害が生じることは間違いない。

長野新幹線車両センターを北東側から見たところ。2m近い盛土の上に築かれていることが確認できる。2005年8月に筆者撮影

浸水した北陸新幹線の車両の今後を考える

 長野新幹線車両センターで浸水した車両は、E7系が8編成の96両、W7系が2編成の24両で合わせて120両である。これら車両の今後については多くの人々が関心をもたれているであろう。筆者の考えを結論から言うと、120両すべてが全損で修理は不可能かそうでなくても大変困難であるために廃車とせざるを得ず、現地で解体するほかないと考える。理由は次のとおりだ。

 先述のように車両への浸水の程度はひどく、床面までの1.3mが水没した。車輪や車軸といった走行装置、モーターをはじめとする電気機器など、主要な機器類はほぼすべて床下に装着されており、これらは甚大な被害を受けた。それでも走行装置といった機械の部品は洗浄すれば使える可能性はまだある。しかし、台風の雨は海水を含んでおり、早急に手を打たないと鋼鉄の腐食が進んでしまう。

 いっぽう、電気機器はすべてを新しく取り換えなければならない。モーターの回転数やトルクをコントロールする主変換装置をはじめ、新幹線の車両を含めた現代の鉄道車両の電気機器には各所に半導体が用いられているからだ。水に濡れた基板はまず再生不可能で、新品と交換する必要がある。パソコンの修理を依頼した経験がある人ならわかるとおり、基板代は新品と同額程度というケースが多く、工賃を含めると新品よりも高額に上ることも珍しくない。

 実を言うと、鉄道車両のなかで電動機を用いて走る電車と呼ばれる車両は、新幹線の車両を含めて車両の価格のおよそ半分が電気機器代と言われている。国土交通省の「鉄道車両等生産動態統計調査」によると、2017年度に製造された新幹線の車両の価格は1両平均1億5885万円であった。その半分の7924万円を費やしてまで修理する価値があるかというと何とも言えない。

 それから、新幹線の車両の床下には電気機器同士を結ぶ長大な電線類が張りめぐらされている。その距離は1両当たり数kmにも達するという。これら電線類を乾燥させたうえ、1本1本に対して電気が通るかどうかのテストを行うのは容易ではないし、仮に作動したとしても営業運転という過酷な環境下での確実性は保証されない。電線だけを新品に交換という選択肢もあるが、作業の手間や費やす時間を考えれば、やはり車両自体を新たに製造するほうが得策となってしまう。

 電気機器の問題に加え、浸水した車両をどこで修理するのかという問題も生じる。長野新幹線車両センターには大規模な修繕を実施するための設備がないからで、JR東日本の車両であれば宮城県利府町にある新幹線総合車両センター、JR西日本であれば先述の白山総合車両所に搬入しなければならない。

 問題はここからで、120両はいずれも自力で走行できないはずであり、となると他の車両に牽引されて移動する必要がある。車両の牽引を担当する車両といえば機関車が思い起こされるが、JR東日本、JR西日本の両社とも北陸新幹線の車両を引ける機関車を保有していない。浸水の被害を受けなかったE7系・W7系が牽引すればよいとはいえ、これらはただでさえ車両が不足している北陸新幹線での営業運転に充当する必要があり、機関車代わりに使用している余裕はないだろう。仮に牽引可能な環境にあったとしても、北陸新幹線には長野新幹線車両センターから見て高崎駅、金沢駅の双方の方面に30パーミル(水平に1000m進むと30mの高低差が生じる傾斜)もの勾配区間が存在する。無動力のE7系・W7系を引いて坂を上っていくことの難しさはもちろん、ブレーキすら作動しないこれらの車両を牽引して急坂を下ろうとはだれも考えないはずだ。

 トレーラーを利用して浸水した120両の車両を1両ずつ輸送する方策も検討されるであろうが、こちらも現実的ではない。長野新幹線車両センターからの直線距離は白山総合車両所まででは155kmほど、新幹線総合車両センターまでに至っては300kmほどもある。幅3.5m、長さ25mにも及ぶ新幹線の車両をトレーラーで運ぶには、深夜の時間帯に道路を半ば占有する状態で行うほかない。新幹線の車両をこれほどまでの長い距離にわたってトレーラーで運んだ実績はいままでなく、強行したとしても大変な日数と輸送費とを要してしまうであろう。特に輸送費については1両当たり数千万円以上に上ると考えられ、やはり代替の車両を新たに製造するという選択の優位性は揺るぎない。

 新幹線総合車両センター、白山総合車両所以外で修繕を行うとして、候補地として考えられるのは長野新幹線車両センターから南西に約7km離れた位置にあるJR東日本の長野総合車両センターである。同車両センターは在来線用の車両の検査や修繕を行う施設で、JR東日本、いやJR各社のなかでも有数の規模をもつ。

 この程度の距離であれば浸水した車両を1両ずつトレーラーで運んでも輸送費はあまりかさまない。だが、長野総合車両センターに新幹線の車両の修繕に対応した設備を新たにつくることができるのかという問題が生じる。もし可能であったとしても、稼働は早くても2020年夏ごろで、そこから修繕作業を開始するとなると完了はいつになるのであろうか。となると、現時点で日々車両の製造を続けている全国の鉄道車両メーカーに新車を発注したほうが手間は少なくて済むし、納品も早い。

 最後の選択肢は長野新幹線車両センターに大規模な修繕が可能な設備を増設するという案だ。しかし、長野総合車両センターに新幹線の車両の修繕設備を追加するのと同様の問題が起きる。加えて長野新幹線車両センター自体の浸水状況が不明なうえ、周囲の道路を含めて本格的な復旧の見通しが不透明ななか、浸水した車両の修繕まで担わせるというのは余りにも荷が重い。

 いままでの考察から、残念ながら浸水した120両の車両はすべて廃車とするほうが得策となる。車両の解体場所はいま挙げた長野総合車両センターとなるのではないだろうか。いっぽうで、浸水はしたものの、車両の防水性能が優れていて、ほとんど損傷が生じていないという可能性も残されている。いずれの結果になるかは、長野新幹線車両センターから水が引き、復旧作業が開始されれば明らかになるであろう。

北陸新幹線で不足する車両はどのように補えばよいのか
 北陸新幹線ではE7系が19編成、W7系が11編成の合わせて30編成がいずれも12両編成を組んで営業に用いられている。市販の時刻表に基づく筆者の試算では、平日に毎日運転される上下61本ずつの計122本の列車を運転するためには両者合わせて23編成が必要と求められた。今回の浸水によって10編成が失われ、残る編成は20編成だから、3編成が不足する。

 E7系・W7系は新幹線の車両のなかでは特殊な構造をもつ。それは、架線に供給される交流2万5000Vの電源周波数が50Hzであっても60Hzであっても走行可能という点だ。北陸新幹線に電力を供給している電力会社は起点の高崎側から東京電力、中部電力、東北電力、北陸電力の4社である。電源周波数は東京電力と東北電力とが50Hz、中部電力と北陸電力とが60Hzをそれぞれ採用しているため、車両も対応せざるを得なかったのだ。いっぽうで他の新幹線の車両は一部を除いて50Hzまたは60Hzのどちらかでしか走ることができない。したがって、3編成が不足した北陸新幹線を他の新幹線の車両で補うことは不可能だと考えられる――。

 実を言うと、JR東日本は2019年から上越新幹線の車両の置き換えを始めたところで、旧来の車両の代わりに投入された車両は北陸新幹線用と同仕様のE7系だ。いまのところ上越新幹線向けに製造されたE7系は12両編成が4編成あり、うち3編成を北陸新幹線に転用させるというのが現実的な方策となる。

 年末年始などの繁忙期には臨時列車を多数運転するために北陸新幹線では編成の数が足りなくなってしまう。上越新幹線からE7系4編成をすべて借りて24編成の体制としても、まだあと数編成欲しいところだ。E7系による置き換えの対象となっている上越新幹線用のE2系という車両のうち、最も製造時期の古い10両編成の2編成は北陸新幹線でも走行できる。正確に言うと、10両編成のうち7・8号車を除いた残り8両だ。それから、8両編成の全車両が二階建て車両でやはりE7系によって置き換えられる予定であったE4系という車両にも、臨時列車用という限られた使用回数の想定ながら、北陸新幹線への乗り入れに対応した編成が2編成存在する。これらを活用して何とかやりくりするほかない。

 上越新幹線で不足する車両は、走行に支障のない東北新幹線用の車両を転用してしのぐ。東北新幹線には、元秋田新幹線用で6両編成を組むE3系という車両が2編成存在する。これらは通常、朝夕のラッシュ時にしか用いられていないから、日中の時間帯を中心に上越新幹線での営業に就かせたいところだ。

 台風19号による北陸新幹線の車両面での影響は年単位に及ぶ。浸水した120両のE7系・W7系が修繕不可能と判明し、仮に120両分を新たに製造することが決定したとしよう。E7系・W7系を製造した実績をもつ鉄道車両メーカー4社(50音順に川崎重工業、近畿車輛、総合車両製作所、日立製作所)にいまから発注したとしても、すべてが完成するのは早くても2021年秋ごろだと考えられる。鉄道車両メーカーが新幹線の車両を1編成製造するために必要な工期はおおむね半年程度であり、各メーカーの規模にもよるが、一度に製造できる編成の数は2編成が標準的であるからだ。

 いま挙げた鉄道車両メーカーのうち、近畿車輛を除く3社は上越新幹線用として受注したE7系の製造を進めている。その数はすでに完成した4編成分を含めて11編成132両で、すべてが出そろうのは2020年度中、つまりは2021年春までに完成するのだという。上越新幹線の利用者にははなはだお気の毒ながら、完成を待つ7編成のうち、6編成も北陸新幹線へと転用させてもらおう。この結果、上越新幹線に必要となるE7系はあと10編成となる。こちらはいまから鉄道車両メーカー各社に発注しておけば、2022年の春ごろから翌2023年の春ごろにかけて受け取ることができそうだ。

 これまでJR西日本のW7系については触れなかったが、この点に関しては理由がある。今回の浸水はJR東日本の管内で起きた事態であるので、同社はJR西日本に車両を補償しなければならない。という次第で、JR東日本が鉄道車両メーカーに発注したE7系のうち2編成分はW7系に変更し、完成後はJR西日本へ譲渡する手続きが取られるものと予想される。

 台風19号の被害の全貌がまだ明らかになっていないなか、このような記事は不謹慎ではないかと筆者は考えた。しかし、東日本大震災では東北新幹線の復旧が多くの被災者を勇気づけ、なかには涙を流して喜んだ人までいたという事実を筆者は目の当たりにしている。北陸新幹線の復旧への道のりを示すことにより、今回の台風で被災した方々に些細ながらも勇気を与えられればこれに勝る喜びはない。

16. 2019年10月18日 07:03:25 : yrp7RuNbZw : QXAwWUtKbElicTY=[56] 報告
>>05
私もなんのことかわからなかったのでありがとう。
>>10
なるほど,目からうろこ。
コントロールの利かない穴あきダムでなくても,そういう要素はありそうですね。
17. てんさい(い)[1086] gsSC8YKzgqKBaYKigWo 2019年10月18日 07:06:24 : 0kUGInjLpY : ZUJoU1c2MzFGUzY=[94] 報告
http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-905.html

 もっとも基本的な視点でいうと、1980年代から、日本政府は、林野庁による森林自然保護の色彩の強い政策を廃棄して、降雨災害における保水力の主役になっていた手つかずの原生林や、広葉樹林=照葉樹林帯を大規模に皆伐し、カネになるスギや檜の針葉樹林帯に変えていった。
 このことで、保水力を失った山岳地帯が降雨によって荒廃し、大水害が頻繁に発生するようになった。

 今回の台風による洪水被害を見ていると、すべてのメディアに、河川上流の森林地帯の変貌、保水力の喪失に触れる視点は皆無だった。
 安倍晋三が導入した「森林破壊法」が何をもたらすのか? この災害の向こう側に見ようとする視点も皆無だった。
 http://tokaiama.blog69.fc2.com/blog-entry-745.html

18. てんさい(い)[1088] gsSC8YKzgqKBaYKigWo 2019年10月18日 13:01:24 : 0kUGInjLpY : ZUJoU1c2MzFGUzY=[96] 報告

信濃毎日新聞 社説
https://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20191016/KT191015ETI090008000.php
千曲川の氾濫 完成堤防の決壊は重い


 台風19号による記録的な大雨で、千曲川の堤防が長野市穂保で決壊した。

 水が堤防を越える越水を合わせると千曲川本流で少なくとも計17カ所、支流では18カ所に上っている。濁流は住宅地などを襲い、住民は孤立し、道路や橋、田畑にも大きな被害が出ている。

 危険性は今回の災害をみても明らかだ。千曲川の堤防が決壊したのは1983(昭和58)年以来になる。なぜ決壊したのか検証し、今後に生かす必要がある。

 決壊地点は、洪水の発生しやすい地帯でもある。

 南佐久郡川上村を源流とする千曲川は、佐久、上田地域に降り注いだ雨水を運び、中信の雨を集める犀川と長野市内で合流する。さらに長野市内に降った雨が浅川などで運ばれ、決壊した地点近くで千曲川に注ぎ込む。

 東北信、中信の雨を集めた千曲川は、その先で川幅が狭くなる。中野市立ケ花の狭窄(きょうさく)部である。決壊地点の川幅が約1050メートルなのに、立ケ花は約210メートルで5分の1程度しかない。

 流れをせき止められたような形で行き場をなくした水が、今回の決壊地点の周辺で堤防を越え、被害をもたらしてきた歴史がある。

 中野市立ケ花の水位は前回の決壊時の11・13メートルを更新し、12・44メートルを記録した。台風19号の猛烈な雨で千曲川が一気に増水し、堤防を越えて外側の斜面を削り、決壊したとみられている。

 決壊は約70メートルにわたった。84年に完成して、その後、強度を維持する盛り土工事を行った堤防だ。長野市の加藤久雄市長は記者会見で「工事が終わった堤防で、破堤しないという安心感があった」と述べている。

 計画に基づいて完成した堤防が崩れたことを、重く受け止めなければならない。

 温暖化の影響なのか、全国各地で大規模な水害が毎年のように発生している。想定していた以上に雨が降った場合にどう対応するのか。現在、国が進めている千曲川の改修計画の見直しを含めて、考えていく必要があるだろう。

 決壊地点の危険性を下げるには、立ケ花部分の川幅を広げる改修が必要になる。ただし、下流の整備を進めないまま立ケ花を拡幅すると、下流の流量が増えて洪水の危険性が増す。

 河川改修には時間が必要だ。上下流のバランスを取りながら、慎重に進めなくてはならない。河道のしゅんせつなどで堤防の効果を維持する作業も欠かせない。

(10月16日)

19. 2019年10月22日 15:53:09 : 3sUZyHgUkw : cVQ3QmdERi9vWTY=[1] 報告
淀川だって氾濫しまくり。明治時代に川をまっすぐに住民を立ち退かせ川幅ひろげる。JR東北の判断、悪い。不可抗力だったでは、済まされない。
20. 2019年10月22日 17:12:40 : NoYaqvHSb6 : WGhYTG04R2x6YkU=[270] 報告
山梨は基本 石組み堤防
他所の県は土なのが不思議
信玄堤は450年耐久

自分の近所は石組みにコンクリート詰め
とんでもない コストと、石組み職人多数必要

21. 2019年10月25日 22:11:29 : 127PBobe1Q : Q2ZVazFFTXdvMXc=[4] 報告
そのうちリニア新幹線🚄が同じことにならないか。

あの強引さではまたやりかねない。採算、工期しか考えていない。

22. てんさい(い)[1092] gsSC8YKzgqKBaYKigWo 2019年10月28日 11:44:18 : 0kUGInjLpY : ZUJoU1c2MzFGUzY=[100] 報告
https://dot.asahi.com/wa/2019102600021.html?page=2
特に、長野の千曲川が決壊した箇所は、70メートルにわたって堤防が低くなっていました。なぜ、もっと早く堤防を改修しなかったのかという問題も、これから明らかにされなければなりません」

 今回、千曲川が破堤したところは、過去に何度も氾濫を起こしている。過去最大は1742年に起きた「寛保2年の大洪水」で、氾濫水位は5メートルを超えていた。新幹線の車両基地は2メートル盛り土して排水ポンプも備えていたが、新幹線120両が水没してしまった。


「さらに問題なのは、上流から土砂がダムに流れ込んで起きる『堆砂』(たいさ)が、進んでいることです。多くのダムが堆砂によって容量が少なくなっているのです。八ツ場ダムはたまたま試験貯水中で空っぽに近かった。もし通常運用で水がたまっていたら、緊急放流で洪水になる危険性があった。堤防強化は比較的簡単にできるのに、国や自治体は巨費がかかるダム建設を優先しています。堤防強化は利権にならないから、魅力がないということなのでしょう」

 水害を防ぐには、ほかにも森林保護や川の浚渫(ルビ/しゅんせつ)、下水道の整備などやるべきことはたくさんある。こうした対策が十分なされてこなかったことが、「国民の生命と財産」を危うくしている。

 相次ぐ被害でわかった“間違いだらけの水害対策”。いつ被災するかわからない私たちが、正していくしかない。(本誌・亀井洋志、多田敏男)


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