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ロシアへ愛を込めて、その剛腕に憧れるトランプ氏  AFP
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投稿者 ダイナモ 日時 2017 年 1 月 11 日 17:39:57: mY9T/8MdR98ug g1@DQ4Npg4I
 

【1月11日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)次期米大統領は2013年、新たな辺境の開拓に乗り出す意欲十分と見受けられた──ロシアだ。

 同年、自身が運営するミス・ユニバース(Miss Universe)大会が首都モスクワ(Moscow)で開かれ、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領との関係性の構築にトランプ氏は意欲をみせていた。

 トランプ氏は当時、ツイッター(Twitter)への投稿で「プーチン氏は11月モスクワで開かれるミス・ユニバース大会に来てくれるだろうか? もしそうだとしたら、彼は私の新しい親友になってくれるだろうか?」と書いている。

 結局両氏の初対面は実現しなかった。それでもプーチン氏は、トランプ氏への贈り物を託して側近の一人を派遣した。

 トランプ氏は自著「トランプ自伝──アメリカを変える男(Trump: The Art of the Deal)」の中で、1986年からソ連(当時)に関心を持つようになったと書いている。この年のユーリ・ドゥビニン(Yuri Dubinin)駐米ソ連大使との昼食会は、トランプ氏に投資機会をもたらした。

 翌年トランプ氏は、高級ホテルの建設候補地の視察のため、当時の妻イバナ(Ivana Trump)さんを伴ってモスクワを訪問した。

 最終的に計画は流れ、トランプ氏はその後の10年間、アトランティックシティー(Atlantic City)のカジノ破綻で首が回らなくなった。それでも1997年までには、再びロシアに目が向くようになる。当時の政界の新星、元軍人のアレクサンドル・レベジ(Alexander Lebed)氏とも関係を築いた。

 米誌ニューヨーカー(New Yorker)の記事によると、両氏はトランプタワー(Trump Tower)で面会したとされ、レベジ氏はトランプ氏によるモスクワでのホテル建設計画が、米国からロシアへの資本移動の「リトマス試験紙」の役割を果たすとたたえたとされる。

■プーチン氏に対する高い評価

 1997年、トランプ氏は再びモスクワへ赴くもホテル建設計画の結実には至らなかった。それでもロシアという国、そして冷徹剛腕な指導者らに向けられた視線は次第に熱を帯びていった。大統領選への出馬を初めて意識した2000年に出版した著書のなかでも、ロシアが持つ「力」への憧憬(しょうけい)をあらわにしている。

 この中でトランプ氏は、「なぜわが国の政策決定者らは、米国の存続に直接関わる問題でも、ロシアとの交渉に常に及び腰なのか理解に苦しむ」と指摘。その上で、「本物のタフガイ」と形容したレベジ氏との対面に触れ、レベジ氏こそいつかロシアを率いていく人物だと語っている。レベジ氏は2002年、ヘリコプター事故で死去している。

 2005年にトランプ氏は、ニューヨーク(New York)の開発業者ベイロックグループ(Bayrock Group)と取引するようになる。同社を創業したのは、旧ソ連出身の移民2人だった。

 ここでは、モスクワにトランプタワーに建設する契約にも調印したが、これも結局実現しなかった。一方で米国では、ニューヨーク市内に46階建ての高級マンションタワー「トランプソーホー(Trump SoHo)」をはじめ、フロリダ(Florida)州内の複数のトランプブランド物件を建設した。主な資金源そして売り込み対象はともにロシアマネーだった。この中には、後にプーチン氏に「便宜を図った」としてその存在が明らかになった、アイスランドで登録の投資会社も含まれていた。

 そして、2007年に再び大統領選を視野に入れたトランプ氏は、プーチン氏を高らかに賛美し始めた。

 当時トランプ氏はCNNに対し、「プーチン氏に、彼のロシアでの活躍に目を向けてほしい」「好き嫌いは別にしても、プーチン氏はロシアのイメージの再構築、いや、ロシアの再建そのものに素晴らしい手腕を発揮している」と評価していた。

■「わが国のブッシュ氏よりずっと巧み」

 トランプ氏が2008年、ロシアの大富豪ドミトリー・リボロフレフ(Dmitry Rybolovlev)氏にフロリダ州パームビーチ(Palm Beach)にある大邸宅メゾン・ド・ラミティエ(Maison de L'Amitie)を記録的な9500万ドル(現レートで約110億円)で売却すると、ロシア国内でトランプ氏の名はさらに知れ渡り、ロシアの報道関係者らを歓待するようになった。

 ロシアの報道関係者らを前にトランプ氏は、「ウラジーミル・プーチン氏が本当に好きだ。尊敬している。仕事を見事にこなしている。わが国のブッシュ氏よりずっと巧みだ」と絶賛している。

 2011年、大統領選への挑戦を真剣に考え始めていたトランプ氏にとって、バラク・オバマ(Barack Obama)大統領とプーチン大統領とを比較することは、他者との違いを演出する手法の一つでもあった。

 モスクワでミス・ユニバース大会が開かれた2013年までに、トランプ氏はロシア大統領府のそばにトランプタワーを建設するという新たな契約を結んでいた。

 結局これも実現はしなかったものの、プーチン氏に対する称賛の念はますます強まった。プーチン氏が米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)に、シリア和平の実現方法を米政府に説く内容の論説を寄せた際にはこれを褒めちぎった。

 しかし、2015年に選挙戦に突入すると、トランプ氏の親ロ姿勢には徐々に厳しい目が向けられるようになった。プーチン政権が反体制派ジャーナリストらの殺害を容認したとする疑惑をあっさり一蹴すると、波紋が広がったのだ。

 それでも、大統領選に勝利し、ロシアから祝福を受けたトランプ氏は相変わらず、プーチン政権の残虐性と抑圧姿勢に関する報道には耳をふさぎ続けている。(c)AFP/Paul HANDLEY


http://www.afpbb.com/articles/-/3113003
 

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コメント
 
1. 2017年1月11日 19:18:32 : MoB0poCGBk : ogkR33BVE0Y[3]
夕刻のニュースでオバマの最後のスピーチと、次期大統領トランプ政権の閣僚公聴会に抗議する市民たちを見ていた。

新政権の閣僚に差別主義者と叫んだため公聴会からつまみ出される人たちと、去りゆくオバマに「もう4年」と声をかける支持者たちのコントラストを見ていると、確かにAFPの記事もまんざらではないのかなと一瞬思う。

しかしここでふと我に返る。
これからのトランプの4年を最悪と取るか妥当と取るか、あるいは最高だったと取るかは、オバマの8年を振り返ってからでも遅くはないと。

AFP(フランスの通信社)らしく、ロシアとプーチンに対しては厳しい物言いをする。
プーチン政権の残虐性と抑圧姿勢などと書く。
しかし、対するオバマはどうなのかというと最後のスピーチで口にした民主主義がとても口幅ったく聞こえたことは否めない。
それをまだアンタが言うかね?という意味でだが。

オバマが初めて大統領になったとき、白人至上主義者や差別主義者以外、おそらく誰もが最高になるだろうと予測したはずだ。
果たしてそれはどうだったのだろう?
その答えがトランプの登場にあるとするなら、オバマの8年は容易に想像がつくはずだ。

AFPはプーチンを非難するのもいいが、帰結としてトランプがアメリカ国民に導き出されたことをどう捉えているのか?
実はそっちのほうがプーチンよりはずっと重要な問題だったりするのだが、おそらく触れることはあるまい。



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