死因を特定されたくない、この人物が金正男であることも認めたくない。
普通の北朝鮮人が異国で不審死を遂げれば、死因の特定にマレーシア政府に協力するのが自然。

　マレーシアが遺族からDNAサンプルの提供を受け再確認するまで引き渡せないというのは正当な判断。ここをいい加減に処理すれば国家の信用にかかわる。北朝鮮との関係悪化も覚悟しなければならない。

〔金正男に亡命打診…？　米韓が仕掛けた「精神戦争」〕2月17日、報ステ

　また北朝鮮情勢に詳しい大野公二（前ソウル支局長）は、パククネが北朝鮮の一般市民をどんどん脱北させる、さらには幹部クラスもどんどん脱北させる政策を仕掛けていた。それをすると北が内部崩壊していく、それを手助けするものだった。「精神戦争」と呼ぶ。
　これは昨年あたりから効果を上げ、外国の北朝鮮レストランで働く従業員が大量に脱北するとか、英国の公使が家族ごと脱北したりと多大な効果を上げてきた。だから、韓国としては崩壊後の北朝鮮の次の形としてのカードー金正男ーを持っていたかった。韓国政府関係者の話として、そんな経緯から金正男氏に亡命を促していた。
　ただ本人はVTRにもあるように固く固辞していた。彼は政治的存在になることを避けていた。ある韓国政府関係者は、暗殺される危険を感じていたのではないかという。というのは、以前も正男氏の従兄弟が脱北してきたが、北の工作員に暗殺されたことがある。だから韓国よりも中国の方が安全と考えていたのではないか、と

　また、マレーシア政府が北の関与と発表しても、これまでの経緯からも北朝鮮は絶対それを認めないし、韓国や米国の謀略だ、といった声明をだすのではないか、と。

　さて二回にわたる解剖でVXガスとも言われる死因も特定できていると思われるが、いまだにマレーシアの発表がないのが不審である。
　おそらく発表内容について北とのせめぎあいが水面下で行われている。

　追い詰められているということでしょう。死因がはっきりしないまま。北にわたれば、事態をウヤクヤにするには好都合な条件が整うわけですから（状況証拠しか残らない）。

　またCIAが命令して、CIAにどんなメリットがあるのか不明です。さらにモサドがわざわざここに出張ってる必然性も分かりません。