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カリフォルニア オロヴィルダム放水路の穴の自然的な崩落要因と不自然な側面:住民19万人を脅かすダムの行方は
http://www.asyura2.com/17/kokusai18/msg/328.html
投稿者 Air−Real 日時 2017 年 2 月 22 日 18:55:43: dsfJ1hAY0z6VI gmCCiYKSgXyCcYKFgoGCjA
 

(回答先: 米記録的豪雨 道路陥没:市内では停電5万人に影響:7日には判明していたダム放水路の穴崩壊の(に)影響はあるのか 投稿者 Air−Real 日時 2017 年 2 月 22 日 06:20:46)

オロヴィルダムwikiより
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オーロビルダム(英語:Oroville Dam)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州ビュート郡オーロビル市の東にあるフェザー川に設けられたアースダム(アースフィルダム)である。主に水の供給、水力発電、洪水調節に使用されている。 堤高は770フィート(230m)で、米国で最も高いダムである[7]。 このダムが湛えているオーロビル湖は、シャスタ湖についでカリフォルニア州で2番目に大きい人造湖で、350万エーカー・フィート(4.4 km3)以上を貯水することができる[8]。

カリフォルニア州水資源局(DWR)によって建設されたオーロビルダムは、カリフォルニア州水道事業(SWP)の重要な事業の1つであり、カリフォルニア州全域の水道システムを構築する2つの主要プロジェクトの1つである。

建設は1961年に始まり、建設中に幾度もの洪水や資材輸送用鉄道の事故に見舞われながらも1967年に堤体が完成し、1968年に使用準備が整った。ダムの地下には米国内最大の地下式揚水発電所であるエドワード・ハイアット水力発電所が設けられている。

オーロビルダムの建設はカリフォルニア州利水計画の中核に位置づけられ、ダム本体工事は1963年に着工した。ダムは6,000万m3もの土砂を200mを超える高さまで盛り立てて造られ、かつてゴールドラッシュ(カリフォルニア・ゴールドラッシュ)で捨てられた砂利や玉石も利用されている。
===========
 ↑ここまで。

この度のオロヴィルダムの放水路に出来た穴について、ネット上では地下水の過剰な組み上げが原因で起きたとするサンフランシスコ市内の道路陥没と同じ状況であるように示唆する情報が散見されるが、穴の規模を見て改めて思うが、写真を見るに、土壌浸食に拠る自然に空いた穴というよりは、地中からの爆破崩壊によって人為的に地底へと崩れていったような印象がある。爆発によって一度上に突き上げられ、コンクリート部分が内部から破壊されてできた穴に崩落した(放水路側面下部から削られた)ものではないのか。

写真で見るに、放水路の中程に空いた穴の中の露になった地盤部分の岩肌は依然として強固なものに見える。これが土壌の自然な浸食によって地盤もろとも沈下することにより穴が出来たとするなら、ダムを支える基盤そのものが崩壊し始めていると云う事になる。そしてまた、写真で見れば放水路の右側側面から斜面に土砂が流れ出していることからみて、そこが現在もっともダメージが大きく荷かった場所である事がわかる。

wiki情報からもわかる通り、基盤が盤石なものではないにしろ、普通の土砂の上に基礎が立っているわけではないことは写真から見ても理解できる。

もし地中からの爆発で瓦礫が空中に飛び散っても、しばらくは鉄砲水のような放水が続いていたはずだから瓦礫は下流へと押し流してしまっただろう。
 写真は↓
=====================(一部抜粋)
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/17/021400050/

 この出来事により、周囲の河川にも影響が出ている。400万匹のサケの稚魚が、このほどフェザー川孵化場から避難させられた。陥没穴から泥が流れ出し、養魚池にいる稚魚が死ぬ恐れが出たからだ。(参考記事:「米国西部でダム3基撤去へ、自然再生めざす」)
======ここまで========

もし、コンクリート基盤を支えている盛り土そのものがなんらかの影響で浸食を受けて崩壊したと見るなら、当然、施行段階における目測による設計と、施行過程における人為的ミスがダム完成後50年目にして浮き彫りなった形だと言える。

7日に主要放水路の穴が見つかって、11日に補助放水路に切り替えたとするが、それまでの間に、主要放水路の水は止めなかったと云うことから、その所為でコンクリート面の崩落の規模が拡大したと云う見方をしているが、それで実際的に被害が増しているのは土壌に対する浸食であり、依然として予断を赦さないと云うことか出来るはずだ。

上記頁の写真を見るに、あの主要放水路の中ほどに穴が空くと云うのは、相当地盤が弱っているということだと理解することとなる。そうなると憂慮すべきは、部分的崩壊に拠るダム決壊なのではなく、ダム全体の土壌浸食による崩壊である。コンクリートそのものの質ではなく人為的に組み立てられた基盤の問題だ。それは崩落した穴を閉じたとしても解決する問題ではなく、放水路の部分的な欠陥問題では済まされない。それは単なる崩壊の予兆となるはずである。
ダム全体を支えている土壌全体がすでに浸食されて危険だという問題にならなければ嘘である。

1968年のダム完成以来、はじめて使うことになった緊急用の補助放水路が一日持たずに、主要放水路同様に崩壊した(もしくは何らかの問題を発見したとされている)と云う情報を見れば、そこもまた「同じ問題を孕んでいる」と云う事になる。wikiにある写真を見れば、主要放水路のすぐ脇の斜面に並んで補助放水路が確認できる。同じ斜面にあるということである。


それともやはりトランプ政権に対する脅し、爆破に依るものか。
自然崩壊的にこの事故が起きたとするなら尚更、ダム基盤とする土壌にのみ問題があるのだから、このままということにはいかない。
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http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/c/120100019/

米国西部でダム3基撤去へ、自然再生めざす
生態系にもたらす恩恵が大きいダムを優先
2016.12.02


カリフォルニア州ベンチュラ郡のマティリヤ・ダムは、既にその役割を終え、川を自然な状態に戻すために撤去される予定だ。(PHOTOGRAPH BY RICH REID, NATIONAL GEOGRAPHIC CREATIVE)
[画像のクリックで拡大表示]
 米国ワシントン州の中南部に住む先住民ヤカマ族は、あと10年もすれば、昔のように伝統のサケ漁ができるようになるはずだ。

 ただしそのためにはまず、ネルソン・ダムを撤去しなければならない。ネルソン・ダムは、ヤキマ川最大の支流ナチェズ川にある高さ2.4メートルの分水ダム。1920年代に建設されたが、現在は使われていない。ところがこのダムがあるために、サケの遡上が阻まれているという。(参考記事:「ダム撤去でサケは戻るか? アメリカ」)

 ダム撤去を支持する人々は、2020年までに撤去工事を完了したいと願っている。実現すれば、魚や川の栄養分が下流へ運ばれるほか、洪水の危険性も低くなる。

 意外に思えるかもしれないが、ダムがなくなることで川の水量が増し、地域の気候回復力が高まるだろうと、ウィリアム・アンド・フローラ・ヒューレット財団で環境プログラムを取りまとめるマイケル・スコット氏は期待を寄せる。なぜなら、ダム湖に水を貯めたままにしておくと多くが蒸発して量が減ってしまうが、その水を下流へ送ってやれば、天然の帯水層へ水を補給することができるからだ。(参考記事:「干ばつが招く地下水の枯渇」)

【動画】ダムがなくなった川に魚たちが戻ってきた(解説は英語です)。
 ネルソン・ダム撤去計画は、ヤカマ族と地元自治体、州政府、連邦政府の共同事業だ。ヒューレット財団が支援する3つのテストケースのひとつであり、ダム撤去への寄付金としては最高額となる5000万ドルを提供する。

 財団としては、ネルソン・ダムのように、撤去することで生態系にもたらす恩恵が大きいダムを最優先にしたいとスコット氏は言う。また、ダムが「無用の長物」と化していることも条件だという。つまり、既にダムとしての役割を終え、かえって周辺環境へ害を及ぼす恐れのあるダムを対象とする。

 このようなダムは、全米で1万4000基以上存在する。2020年までに、70%以上の米国のダムが築50年を超え、その多くが撤去候補となりうる。実際、ダム撤去の動きは広がり、現在も年間数十基が取り壊されている。問題は工事に莫大な費用がかかることだが、一方で古いダムを維持し、新しい基準に合わせて改修工事をするにもやはり巨額の費用が必要だ。(参考記事:「米国に広がるダム撤去の動き」)

 これは、ただダムを取り壊すというだけの話ではないと、ヤカマ族の天然資源問題担当のフィリップ・リグドン氏は言う。環境と地域社会に最大限の恩恵をもたらすには、例えば当地のヤキマ盆地30年計画のように、より大きな環境再生計画の一環として撤去作業を進めるべきだという考えだ。ヤカマ族は1960年代、連邦政府との合意で、地域に生息する魚の半分を捕獲する権利を得たが、魚自体が存在しなければ、権利だけを所有していても何の意味もないことに気付いた。

 そこで政府や非営利団体と協力して、2011年には築100年近い高さ38メートルのコンディット・ダムを撤去した。それからわずか数カ月で、川にはニジマスが戻ってきたという。


魚の生息地を取り戻すために撤去されたオレゴン州ローグ川のサベージ・ラピッズ・ダム。同じく、ローグ川にある他のダムも間もなく取り壊される。(PHOTOGRAPH BY JOEL SARTORE, NATIONAL GEOGRAPHIC CREATIVE)
[画像のクリックで拡大表示]


映画にもなったマティリヤ・ダムの例

 もうひとつ、ヒューレット財団の支援で近いうちに取り壊しが予定されているダムが、カリフォルニア州ベンチュラ郡にある高さ51メートルのマティリヤ・ダムである。「ダムネーション」というドキュメンタリー映画で取り上げられ、巨大なハサミでダムの壁をふたつに切ろうとしている落書きが登場する。ベンチュラ川の支流に1947年に建設されたが、大量の泥が沈殿し、そもそもの目的である農業用水の確保がもはやできなくなっている。

【動画】映画「ダムネーション」より。ダムができる前のアリゾナ州グレンキャニオン (解説は英語です)。

 ベンチュラに本社を置くアウトドア用品のブランド「パタゴニア」は、ヒューレット財団やその他の団体と協力して、2020年までにダム撤去に必要な資金集めを行っている。実現すれば、カリフォルニア州史上最大のダム撤去工事となる。(参考記事:「米最大のダム撤去計画、解体作業始まる」)

「マティリヤはパタゴニア本社のすぐ近くにあって、ぜひとも取り壊すべきだと考えています」と、同社の環境問題担当副社長、リサ・パイク・シーヒー氏は言う。川にすむ魚やその他の生き物はもちろん、釣りや川下りを楽しむ人々のためにも、「自然な環境を取り戻したいと願っています」(参考記事:「ダムの壁に張り付き、塩をなめるヤギ」)

ローグ川の場合

 ヒューレット財団の第3のターゲットは、オレゴン州南西部を流れるローグ川の盆地に建設された、複数の小規模ダム群と関連の構造物である。本流の一部は連邦政府の保護区に指定されているものの、その他の場所にある構造物は、既に本来の役割を終え、かえって魚や養分の流れを阻害している。

 財団は、ローグ盆地パートナーシップおよびローグ川流域評議会と協力して、向こう10年間で最大50カ所のダムや障害物を撤去する計画を立てている。支援者らは、大きな意味のある第一歩であるとしながらも、まだ先は長いと話す。

 ダム撤去の目的は、水、そして自然環境の再生であり、世間の関心は強いとスコット氏は言う。「それに、撤去には爆破工事が伴うとなれば、注目度が高まります」

【動画】壮大なダム解体工事の様子をタイムラプスビデオで撮影(解説は英語です)。
文=Brian Clark Howard/訳=ルーバー荒井ハンナ  

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