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"サウジアラビアが率いる湾岸協力会議は崩壊し、忘却のかなたへ追いやられる"(マスコミに載らない海外記事)
http://www.asyura2.com/17/kokusai19/msg/610.html
投稿者 赤かぶ 日時 2017 年 6 月 07 日 14:25:55: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

"サウジアラビアが率いる湾岸協力会議は崩壊し、忘却のかなたへ追いやられる"
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2017/06/post-3833.html
2017年6月 7日 マスコミに載らない海外記事


Moon Of Alabama
2017年6月5日

アメリカ支援に勇気づけられたサウジアラビアは、最終的に、カタールを属国状態に貶めるキャンペーンを開始した。計画は今や頂点に達した。数時間前、バーレーン、エジプト、アラブ首長国連邦とサウジアラビアがカタールとのあらゆるつながりを絶った。

カタール行き全ての海路も空路も閉鎖され、陸路も絶たれた。全てのカタール人は、これらの国々から14日以内に出国しなければならない。カタール外交官はわずか48時間の猶予しか与えられなかった。

即効的影響は膨大だ。毎年約3700万人の乗客がドーハを通過する。ところがカタール航空は、ヨーロッパに行くには、今やイラン、イラクとトルコ領空を飛行しなければならない。(状況が続けば、UAEが所有するエミレーツ航空が、膨大な量の新航空機を注文する可能性が高い。) カタールの食糧の半分は、カタール唯一の国境経由でサウジアラビアから入る。一日600-800台のトラックは、もはや通行できない。ドーハとドバイ間の一日19便も打ち切られた。石油価格は約1.6%上がり、カタール株式市場は暴落した。



このけんかの理由は種々ある。イランとはほとんど無関係だ。

サウジアラビアは、カタールがテロリストを支援していると非難している。これは、イギリスがアメリカを帝国主義だと非難したり、マフィアがギャング行為を巡って、暴徒と縁を切ったりするようなものだ。ジョー・バイデンが副大統領在任時に、発言した通り(ビデオ)、いずれもワッハブ派の国、カタールもサウジアラビアも、シリア国内、イラクや他の場所でのテロに資金提供し、あおっている。ところが、サウジアラビアの見解は、より"リベラルな"カタールは"間違った"種類のテロリストを支持しているというのだ。

カタール政府と、その代弁者、アル・ジャジーラは、エジプトで、ムスリム同胞団政権を据え、支援した。サウジアラビアは、反政府軍事クーデターに資金を供給し、政権を打倒した。カタールは、トルコのムスリム同胞団政権を支持している。カタールは、やはりムスリム同胞団と提携している、パレスチナのハマースを支援している。カタールは、リビア、シリアとアフガニスタン内の様々なアルカイダと提携する集団に資金提供している。タリバンは、ドーハに唯一の外交団を置いている。つい最近まで、サウジアラビアは、ISISに資金提供してきた。現在、サウジアラビアは、CIAの支配の下、シリアの様々な他の聖戦集団に資金提供している黒幕だ。カタールが支援するアルカイダと提携する集団と戦っているリビア人のヒフテル将軍を、UAEは支援している。サウジアラビアは、イスラエルと仲良くしており、カタールが支援しているパレスチナの大義には全く興味がない。

炭化水素権益には競合がある。カタールは世界最大の天然ガス輸出国で、サウジアラビアの石油輸出に対する重大な競合相手だ。最近カタールは、湾岸地域や、それ以外の他の産油国や、輸入国との関係を強化した。

けんかの、より地域的、個人的な要素に、サウジアラビアとカタール部族や家族間での多くの近親結婚や競合がある。サウジアラビアのナジュド砂漠の重要な部族、特にタミーム族が、最近、現在のカタール首長タミーム・ビン・ハマド・アール=サーニーの下、カタールとのつながりを更新したという噂がある。これはサウド王家に対する"挑戦"だ。

オマーンとクウェートは、この戦いで、どちらにもついておらず、仲裁しようとしている。トルコはカタール側についているが、奇妙なほど沈黙を保っている。カタールとトルコの間には、もしカタールが攻撃された場合、トルコ支援を約束する新たな防衛協定がある。トルコ軍は、カタールに、約600人の兵士が駐留する基地を擁しており、トルコ内の外国投資の大きな部分はカタールから来ている。トルコとカタール政府は、アルカイダや他のタクフィール主義者の対シリア戦争に対する共通の支援で、緊密に協調している。

現在の、カタールと、他の湾岸協力会議アラブ諸国間のこう着状態は、トランプ政権によって可能になった。

オバマ政権が、アメリカと、ブロックとしてのGCCとの関係を深めようとしていたのに対し、トランプは、この地域に接近する二本柱として、サウジアラビアとUAEに注力している。トランプ顧問で義理の息子ジャレッド・クシュナーと、サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマーン副皇太子と、有力なUAE駐ワシントン大使ユセフ・アル・オタイバとの間で、強い絆が形成された。

ジェームズ・マティス国防長官やマイク・ポンペオCIA長官など、トランプ政権内の主要閣僚は、イランとムスリム同胞団に対して、リヤドとアブダビと事実上、区別できない意見を持っている。


トランプは、サウジアラビア-イスラエルのわなにはまったのだ。ペンタゴンのタカ派は、イランと戦うための"アラブNATO" を夢想した。構想された"アラブNATO" は、間もなく、その最初の戦争をする可能性があるが、それはメンバーの一国に対するものだ。サウジアラビアに対する無限のアメリカ支援が、湾岸諸国内の亀裂を悪化させ、あらゆる共通作戦の妨げになることが(サタンのものではない)"宝珠"の中で、見えている。

アメリカ軍はカタールや他の湾岸諸国に膨大な権益を持っている。カタールのアル・ウデイド基地は、中東最大のアメリカ空軍基地だ。約10,000人のアメリカ軍兵が駐留し、対ISIS戦闘を率いるアメリカ中央軍前線本部でもある。今回カタールに冷戦を宣言した、すぐ近くにあるバーレーンに、アメリカ海軍第五艦隊が駐留している。湾岸諸国間のいかなる喧嘩も面倒も、アメリカ軍作戦の妨げになる。

ワシントンでは、サウジアラビアとUAEによる、強烈な反カタール・キャンペーン・ロビー活動が何カ月も続いている。サウジアラビア・ロビイストの一人が、 "エジプトのムルシーと同じ運命になる"と、カタール支配者を脅した。仕返しに、ユセフ・アル・オタイバUAE大使と、ワシントンにあるイスラエルのロビー組織との間の電子メールがハッキングされたものが最近公表された。シオニスト・ロビー組織"民主主義防衛財団" が、UAEの独裁制に、カタールの独裁制といかに戦うかを助言しているのを文書は示している。

最後に"宝珠"は、サウジアラビアとアメリカが、様々な組織やイランを "テロリスト支援国"だと宣言する文書を強要したのを示している。カタールは、それに署名するのを拒否した。すると、サウジアラビア聖職者が、カタールのサーニー家支配者は、もはや"イブン・アブドゥルワッハーブ一族の一部"とは見なさないと宣言した。これでワッハブ派支配者の宗教的正統性は剥奪される。

カタールは状況の鎮静化をはかった。六人のカタール兵士が、イエメン近くで、サウジアラビアのために戦っていて負傷したとカタールが発表した。カタールは、少数のハマース指導者/>を追放した。調停者がクウェートに派遣された - 今の所、何の効果もない。

全ての国境の完全封鎖という、サウジアラビアとUAEによる、カタールに対する極端なイジメは即時降伏させるのが狙いだ。これまでのところ、カタールは従来の方針を続けているが、最終的には屈伏する可能性が高い。カタールは"テロ" つまりムスリム同胞団の支援を止めなければならない。もう一つのシナリオは王国を乗っ取る準備をしたサウジアラビア傀儡を使った、ドーハでのクーデターだ。もしそれが失敗したら、次は軍事的な動きとなろう。カタールには、あり得るサウジアラビア侵略に耐える能力はほとんど無い。

、これはイランにとって、カタールとの関係を強化し、湾岸協力会議に更に打撃を与える好機だ。イランはカタールへの食料輸出を増やし、カタール航空便を受け入れることができる。これはカタールが、シリアから撤退するのと引き換えだ。湾岸協力会議を通して、イランと対決するというアメリカ/サウジアラビアの計画は完全に危険にさらされる。


イマムは言う。"もっと、ポップコーンを。"

カタールとの喧嘩がどのように終わろうとも、湾岸協力会議の団結が(またしても)まがい物であることが暴露されたのだ。これは修復が効かない。サウジアラビア"指導部" は残酷ないじめ屋に過ぎないことが明らかで、抵抗に会うだろう。サウジアラビア指導と、アメリカによる支配下での湾岸協力会議の団結という、アメリカの計画は壊滅状態だ。

こうしたこと全ての要は、サウジアラビアの対イエメン戦争だ。サウジアラビアは、イエメンのハディ傀儡政権を支援し、二年前、北イエメンのフーシ派との戦争で、カタールを含む他の湾岸諸国と連携した。彼等は、フーシ派を、イランの支援を受けていると非難している。この主張の証拠は皆無だ。戦争と連合は失敗したのだ。フーシ派の抵抗は衰えることなく続いている。イエメンはサウジアラビアによる国境封鎖と、急速に蔓延するコレラのおかげで、飢饉に陥っており、戦争は終わらざるを得ない。クウェート、オマーンとカタールは、サナアのフーシ派と交渉している。先週、アデン南部の空港周辺で、サウジアラビアが支援する民兵との戦いで、UAE軍隊がヘリコプターを使用した。アメリカとイギリスは戦争を終わらせるよう促しており、秘密裏にサウジアラビアの戦争支援を辞めるよう脅している。新指導部下のサウジアラビアは、自分たちの能力を買いかぶっている。サウジアラビアの役割を持ち上げたトランプもそうだ。 "マックブックを持ったサル"たるサウジアラビアは、この世界における本格的な政治的主体として必要な能力を持ち合わせていない。連中の資金が、これだけ長期間のわがまま放題を可能にしているのだ。

これら全てから、サナアのイエメン人弁護士による約二年前の予言が思い出される。

@Bafana3
この対#イエメン戦争の最後には、サウジアラビアが率いる湾岸協力会議は崩壊し、忘却のかなたへ追いやられる。一体何がその代わりになるのかわからない。
・2015年8月15日9:29am

記事原文のurl:http://www.moonofalabama.org/2017/06/the-gcc-states-led-by-saudi-arabia-will-collapse-into-oblivion.html
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コメント
 
1. 2017年6月07日 17:12:02 : lO1dBRsOCs : C7JHowAP_XU[309]
なんか、中東和平工作のように見えます。とりあえずイランに接近しているカタールに「悪役」になってもらい、アラブ諸国が結束することで、イラン敵視のイスラエルをサウジ主導のアラブ諸国と和解させる方向かしら。トランプも、その路線でイラン敵視を公言していたし。 中東和平にはイスラエルを巻き込む必要がありますもん。イスラエルを和平に引きずり込むにはパレスチナ問題を解決させる必要がありますが、イスラエルは先日のトランプ訪問から、メディアや世論が「和平」を望む方向に傾いてきている。
サウジ主導の国交断絶にエジプトが参加してる時点で、中東和平に向けたトランプの工作だと判ります。
●元CIAのアナリスト、サウジが1100億ドルの武器を米国から買うという話はフェイクニュース
https://twitter.com/naoyafujiwara/status/872198978103721984
●トランプ大統領、サウジ国王と電話会談 カタール断交で団結強調
https://jp.sputniknews.com/politics/201706073725676/
●中東諸国のカタール断交のウラには何がある?
アメリカの影響という問題です。トランプ大統領は、G7サミットに行く前にサウジを「最初の外遊先」に選び、そこでGCC会議にも出席しています。その際に、トランプ大統領は「イランとIS」を究極の悪玉として認定し、敵味方の区別をハッキリするように迫った結果、態度の曖昧なカタールに対してサウジやエジプトが警戒感を強めたという可能性があります。
http://www.asyura2.com/17/kokusai19/msg/601.html
●よみがえる中東和平
トランプが5月20日から初外遊。行先はサウジ(イスラム教)、イスラエル(ユダヤ教)・パレスチナ、バチカン(キリスト教)。
棚上げされていた決定打「オルメルト提案」を引っ張り出して再利用する
トランプは、パレスチナ国家に敵対されかねないイスラエルの懸念を払拭する為、隣接するヨルダン・エジプトを後見人国となる形で、イスラエルとの協調を進めさせている。3月から4月にかけて、3カ国間個別会談や、ネタニヤフ、エジプトのシシ大統領、ヨルダンのアブドラ国王が相次いで訪米、トランプと会談。アッバスは後見人国ヨルダン・エジプト訪問後訪米、5月3日トランプと会談。
アラブをけしかけて和平提案させ,ネタニヤフに飲ませるトランプ
トランプ大統領就任後、アラブ諸国はイスラエルがアラブ提案を受け入れるよう改めて動き出した。トランプがサウジ・ヨルダン・エジプトなどに働きかけ、具現化。5月20日からの初外遊でトランプはまずサウジ訪問。トランプ訪問が決まった後、サウジ国王は、ヨルダン・エジプト・パレスチナ・イラク・モロッコ・パキスタンなど、アラブとイスラムの21カ国首脳に招待状を出し、サウジ訪問したトランプとイスラム諸国首脳がリヤドで中東和平・テロ対策などについて話し合うサミットを開く。サウジ・サミット後、トランプは5月22日に訪イスラエル。アラブだけでなく、露プーチンも協力。アッバスは5月3日訪米後、5月11日訪露、プーチンと会談。その前日プーチンはネタニヤフに電話。トランプ&プーチンは中東和平推進で協力している。アッバスは、米露が表向き対立しつつ、裏では協調してやっていると指摘している。
イランに対抗するため中東和平してアラブと組みたいイスラエル
トランプ訪問時にサウジ国王が主催するイスラム諸国サミットにはイランが招待されていない。これも、裏側には「トランプ提案に乗ってパレスチナ問題解決し、一緒にイランに対抗しよう」という、サウジからイスラエルへの呼びかけになっている。トランプ自身もイラン敵視を続けている。これも、イスラエルに対する配慮(おびき出し作戦)。パレスチナ問題解決し、アラブ諸国・イスラム世界がイスラエルを敵視しなくなると、イランやアサドとイスラエルとの相互の敵視も低下し、緊張が緩和される。
http://tanakanews.com/170513palestin.htm
●よみがえる中東和平<3>
ネタニヤフの連立政権には2国式を拒絶する右派が多く、パレスチナ側に僅かな譲歩も猛反対している。
トランプは昨年選挙で米国民を扇動したように、イスラエル国民を和平方向に扇動
「前訪問地サウジでアラブ諸国首脳達と会い、イスラエル・アラブがIS・イランという脅威に団結することで中東安定させられる。パレスチナ問題を解決すれば、全てのアラブ諸国がイスラエルと和解・団結できる。こんな好機はない」と力説。ハアレツは「トランプを支持し、西岸併合主義のイスラエル右派に反対する」と社説。
いずれ総選挙で和平反対の右派が下野する?
一般市民有権者だけでなく、イスラエルエリート層も、トランプがやってきて中東和平扇動し、政府を席巻する反和平・併合主義の右派入植者集団を排除したいと考え始めている。
米覇権の重荷をおろすにはパレスチナ・北朝鮮問題解決が必須
中東において既に米国は、シリア安定化をロシア・イランに任せている。ロシアの助けを借りて、イランがイラクを安定化し、エジプトがリビアを安定化を目指している。いずれイラン・サウジが和解すれば、イエメン・バーレーン混乱も安定化できる。
北朝鮮は、不用意に緊張緩和すると政権崩壊するから自国周辺緊張を高めておきたい。北が国際緊張を必要とする限り、米国は朝鮮半島・日本に安保の世話をせねばならない。この現状を変える為、トランプはしつこく中国をせっつき、北を何とかしろと言っている。
http://tanakanews.com/170524palestin.htm
●露中外相 中東と北朝鮮について協議
https://jp.sputniknews.com/russia/201705253672048/
●サウジを含むアラブ諸国とイスラエルの関係、かつてないほど良くなるだろう
https://twitter.com/naoyafujiwara/status/866842303884697600

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