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クルド人議会 独立の賛否問う住民投票を承認〜米 住民投票指示しない考え表明／nhk
9月16日 8時08分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170916/k10011141851000.html?utm_int=news-international_contents_list-items_005
イラクからの独立の賛否を問う住民投票について、クルド人自治区の議会は実施を承認し、住民投票に反対するイラク政府との対立が深まるのは避けられない状況です。
クルド自治政府は、イラクからの独立の賛否を問う住民投票を今月２５日に行う予定です。
これについて、自治政府の判断だけで住民投票を行うことへの疑問の声もあったことから、１５日、クルド人自治区の議会で審議が行われ採決の結果、賛成多数で住民投票の実施は承認されました。
しかし住民投票をめぐっては、イラク政府が国の分断につながるとして中止を求めているほか、地域の不安定化を懸念する周辺国やアメリカ、それに国連なども投票の回避に向けた働きかけを続けています。
このため、議会の承認によって自治区内での合意は得られたものの、クルド自治政府とイラク政府の対立が深まるのは避けられない状況で、これまで協力して成果を上げてきた過激派組織ＩＳ＝イスラミックステートとの戦いへの影響を懸念する声もあがっています。
米 住民投票指示しない考え表明
クルド自治政府がイラクからの独立の賛否を問う住民投票を今月２５日に行うとしていることについて、アメリカ・ホワイトハウスのサンダース報道官は１５日、声明を出し、住民投票を支持しない考えを明らかにしました。
声明の中で、サンダース報道官は「住民投票は、過激派組織ＩＳ＝イスラミックステートを打倒しＩＳから解放された地域を安定化するという努力を妨げるものだ」として、クルド自治政府に対して、住民投票を中止し、イラク政府と対話するよう呼びかけています。
ＩＳの壊滅を最優先課題の１つとして掲げるトランプ政権としては、住民投票の実施によってクルド自治政府とイラク政府の対立が深まり、ＩＳに対する軍事作戦に影響が出るのを避けたいという思惑があると見られます。
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