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2017年02月06日 「ジャーナリスト同盟」通信
<政治弾圧・人権抑圧の強権政治>
以前の新聞テレビであれば、沖縄の勇気ある活動家・山城博治は日本人の英雄としてもてはやされていたかもしれない。しかし、蓋をしてしまう。そうして右翼政権は容赦なく、都合の悪い人物を逮捕・拘留する。刑事訴訟法などお構いなく、政治弾圧を強行する。不当な政治に抵抗する人物は、公務執行妨害という、とっておきの罪名によって、市民の人権を奪ってしまう。そのことを、米紙が報道を、どなたかがネットに発信してくれた。それを見た筆者は、改めで右翼政権の強権政治に怒りを覚える。多くの国民も、事情を知れば、被疑者にされた山城を擁護するであろう。
<沖縄基地反対運動家を長期間拘留>
沖縄の基地反対運動は、直接、沖縄でデモに参加しなくても、日本国民の多くから支持を得ているはずである。多少の愛国心があれば、そして売国奴でない限り、なおさらのことである。
沖縄の悲劇は、あの日米戦争・太平洋戦争末期の沖縄戦を、現地視察や映像で確認したものにとって、日本人であれば深く認識することが出来る。それでいて、戦後も沖縄は米軍に占領されていたが、72年5月になって、ようやく返還された。日本国に復帰しても、沖縄は米軍の基地として占拠されたままである。
このような不条理は、この地球に存在しない。
本来の政府なら、基地の全面返還を米国に要求する責任がある。ところが、右翼政権であるほど、それとは逆に、沖縄を、基地費用から米軍人の生活にまで、血税で支援して、奴隷のようにふるまっている。トランプ政権のマティス国防長官は、先日は東京で日本の米軍支援は「世界のお手本」と絶賛している。
まともな日本人であれば「ふざけるな。1日も早く引き揚げろ」と怒り狂うのだが、右翼政府は米軍にひれ伏して、でんでんと同盟の深化を叫んでいる。
沖縄基地反対運動家の拘束と長期間拘留は、以上のような右翼路線の結果なのだ。
<組織破壊と運動封じ込め狙い>
多くの日本人にとって、沖縄の基地反対に立ち上がっている勇敢な人たちを、信念のある勇敢な日本人として尊敬している。現場で行動できない市民ほど、彼らへの敬意と尊敬の思いは深い。
彼らが存在する限り、反対運動組織は堅固である。非暴力抵抗運動が停滞することはない。普通の政府だと、それを容認、時には暖かく見守っているだろう。
だが、右翼政権は、それが出来ない。公然と政治弾圧を加えてくる。山城は、その標的にされたのだ。
ワルは警察・検察の方である。断じて反対運動の市民ではない。
<組織と仲間への見せしめ>
権力者の弱者いじめは、決まって法の乱用によって、平然と行われる。そうすることで、反対運動組織の弱体化を狙う。運動家の逮捕・拘留は、他の仲間への見せしめ効果を狙っている。
果たして、どうだろうか。沖縄は違う。逆効果である。
昨年の4月28日、20歳の女性が米軍の元海兵隊員によって、レイプ殺人で尊い命を奪われた。この悲惨な事件は、正義の沖縄県警の警察官が、地元の新聞に通報したことによって、かろうじて表面化したものである。
この種の事件の多くは、戦後の70年間、闇に葬られてきた。沖縄に人権はない。今も女性は海兵隊員のレイプ・性奴隷の対象である。女性の安全は確保されていない。
沖縄の基地反対運動は、こうした背景のもとに繰り広げられている。政治屋の遊びではない。命をかけた戦いなのである。それを世界が見守ってくれている。政治弾圧に屈しない沖縄県人は、右翼政権の下で、でんでんと増えている。
<不当弾圧に屈しない山城博治>
沖縄は平和の島である。今の戦争の島から、平和の島に衣替えする権限が、日本と沖縄にあるのである。
むろん、会ったことはないが、山城博治の覚悟は固い。右翼政権に屈服することはない。それが90日以上もの拘留理由であろう。正しくは不当逮捕と不当拘束である。山城が屈するようなことはない。
<第2、第3の山城誕生へ>
知事の翁長は、ワシントンへと飛んでトランプ政権サイドに「沖縄返還」のボールを投げてきた。ナショナル・プレスクラブや大学で、沖縄の心を発信してきた。ご苦労さんといいたい。
共和党のロン・ポールは、米軍撤退を叫んで大統領選を戦った猛者だ。今回会ったであろうか。民主党のサンダースとは、接触できたろうか。
今は、ソウルの大統領弾劾運動との接触も参考になろう。「安倍弾劾」も、身近な政治問題にしなければならないだろう。
そうして第2、第3の山城を誕生する。正義の勇敢な闘士が沖縄から誕生する。今回、米マスコミとの交流はどうだったか。アメリカのメディアは日本と違う。NYタイムズは、公然とトランプとの戦いを開始している。
<ワシントン・ポストが弾圧報道>
そういえば、この英雄・山城を記事にしたのは、ワシントン・ポストである。その記事がネットで炎上、筆者の目に留まったものだ。
アメリカの大手の新聞テレビは、日本と違ってホワイトハウスの犬ではない。国民に代わっての政権監視役である。目下、ロシアに握られたトランプ醜聞の正体を探っている、と聞く。日本では安倍の醜聞を、大手は報道しない。政府の飼い犬だからだが、アメリカは違う。沖縄は、今まさに世界のメディアに紹介するのである。その役割が翁長にはある。
<たかがフェンス切断で>
ワシントン・ポストによると、山城逮捕は米軍の囲いのフェンスを切断したための逮捕だという。
沖縄は、沖縄県民のもの、日本人のものである。米軍が無理やりに、借用しているものであって、所有権は米国にない。といういかがわしい事情のもとで、基地にフェンスを設置している。
2日ほどで釈放する事案であろう。この不当逮捕について、市議会・県議会はどう取り組んでいるのか。沖縄の県紙は、しかと報道しているのか。知りたい。
<2016年10月逮捕>
逮捕の時期は昨年の10月といことから、ポスト紙は「すでに90日以上、拘留している」と驚きのペンを走らせている。
犯罪ではない。正当な抵抗運動の一環である。それにもかかわらず、90日以上も拘束している沖縄県警もどうかしているが、これが右翼政権の強権主義を露呈している。そのことを、米紙は問題だとして、記事にしたものであろう。正義のペンである。
沖縄の県紙は、アメリカの新聞に劣ってしまったのか。多少は不安である。
2017年2月6日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)
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