復権を許せば、末路は危うい！
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2017/04/05 21:05　半歩前へ�U

▼教育勅語の復権は許されない！
　教育勅語は国民を戦争へ駆り立てた。その教育勅語がいま、復権しようとしている。戦前の価値観を志向する閣僚ぞろいの安倍政権。危険度は日増しに高まっている。教育勅語の復権は許されない、と東京新聞が訴えた。

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教育勅語　復権など許されない
　戦前回帰の動きとすれば、封じ込めねばならない。安倍政権は、教育勅語を道徳教育の教材として認める姿勢を鮮明にした。

　個人より国家を優先させる思想である。復権を許せば、末路は危うい。

　教育勅語について、政府は「憲法や教育基本法に反しない形で教材として用いることまでは否定しない」との答弁書を閣議決定した。菅義偉官房長官はさらに踏み込み、道徳教材としての使用も容認する考えを記者会見で示した。

　国会議員の質問主意書への答弁書とはいえ、政府が個別の教材の位置づけを明示することは、教育に対する介入に等しい。ましてや、国民を戦争へ駆り立てた教育勅語の取り扱いである。肯定的な姿勢は国内外の疑念を招く。

　教育勅語は１８９０年、明治天皇が国民に守るべき徳目を説いた言葉として発布された。自由民権運動や欧化主義と儒教主義や皇国主義との対立を収め、教育の基本理念を定める狙いがあった。

　学校での朗読が強制され、神聖化が進んだ。天皇制の精神的支柱の役割を果たし、昭和期の軍国主義教育と結びついた歴史がある。

　親孝行や夫婦の和、博愛といった徳目は一見、現代にも通じるものがある。だからだろう、安倍政権を支持する保守層には、教育勅語を評価する向きが少なくない。

　しかし、その徳目はすべて「一旦緩急あれば義勇公に奉じ、以（もつ）て天壌無窮の皇運を扶翼すべし」に帰結する。国家が非常事態に陥った時には天皇のために身命を賭すことが、不変の真理であると国民に植え付けたわけだ。

　だからこそ、教育勅語は戦後の１９４８年に衆院で排除の、参院で失効の決議がされた。閣議決定はこれをたがえるものである。

　もちろん、かつての天皇制や教育の仕組みを学ぶ歴史教育のための資料としては有効だろう。

　それでも、とりわけ道徳教育では持ち出すべきではない。国民主権や基本的人権の尊重といった現行憲法の理念に根差してはいないからだ。「憲法や教育基本法に反しない形」で、教材として使うのはおよそ不可能である。

　小中学校の道徳の時間は、特別の教科に格上げされるが、個々の徳目に惑わされてはならない。それこそが教育勅語の教訓だろう。

　自民党は復古的な憲法改正草案を掲げる。戦前の価値観を志向するような閣僚ぞろいの安倍政権が唱える教育観には警戒したい。

コメント
1. 人間になりたい[313] kGyK1ILJgsiC6IK9gqI 2017年4月06日 05:47:19 : Igew9LiSCV : jX5tMsGMxX4[137] ▲△▽▼ ＞小中学校の道徳の時間は、特別の教科に格上げされるが、個々の徳目に惑わされてはならない。 徳目の言葉自体に善し悪しは無い。 忖度について良い忖度と悪い忖度があると言った人がいるが、その通りである。 これは忖度だけではなく全ての事に言える。 良いと悪いの判断基準の境界線は、その行為をする人に人間性が有るか無いかという事です。 だから西方の教育勅語であるモーゼの十戒や聖書の基本は必ず神への愛と隣人への愛が説かれている。 神には人間を造った神と、人間が妄想でデッチ上げた神話の神の二種類ありますが、 人間を造った神にはコンタクト不能なので、現代においては神への愛は放っておくしかない。 隣人への愛とは人間のことです。 全ての徳目、律法はここから生じるとイエスさんは言っている。 根底に人間性の無い言葉だけの徳目は良い徳目にはならない。 籠池を見れば一目瞭然だろう。 そして、教育だの道徳だの愛国心だの道義だのと大騒ぎするやつに限って人間性が欠如している。 日本会議を見れば一目瞭然だろう。 会長の田久保忠衛は外国人記者クラブのスピーチで、小沢一郎は支持しないと言っていたが、 その理由は昔と考えが変わったからだと言う。 つまり戦争大好きの田久保としては、昔は戦争にイケイケドンドンなやつかと思って支持していたが、 イラク戦争に反対するんだモーンということだろう。 消費増税の時にも昔は賛成していたのになんで今は反対するんだという者もいた。 小沢一郎は集団的自衛権や消費増税そのものに反対しているわけではない。 侵略に遭っている国を助ける事に反対はしないだろうし、 国民のためになるなら消費増税に反対する事も無いだろう。 人間は二律背反（アンビバレンツ）を同時に受入れ良い方向を模索することができるが、 人間性が欠如している人にはこの判断ができない。 子どもの考え方である、全か無か思考（オール・オア・ナッシング・シンキング）だからだ。 教育の基本や宗教の目的は人間を造り、人間性を高めることです。 人類が人間として生きるための場が社会です。 なんでそんな七面倒くさい事をするのかと言えば、人間やらないと人類は滅亡するからです。 その社会を成り立たせるために組み込まれた妄想でデッチ上げたシステムが、 人間が造った神話の神、天皇、国家、統治機構、政治、経済、文化、伝統、教育、宗教などです。 だから人間が造った神話の神、天皇、国家、統治機構などは人間の僕なのです。 よって天皇や国のために死ねという教育勅語は本末転倒のアベコベ教育と言わざるを得ません。 こんなものを年端も行かない幼児に丸暗記させるなど虐待どころのさわぎではない。犯罪です。
2. 2017年4月07日 15:13:03 : unA9hWYW1I : ZvrK62aHhUQ[282] ▲△▽▼ ●『そもそも始めるべきでなかった戦争を開始し、継続すべきでなかった戦争を継続して、今日の惨事を招くに至ったことは、歪んだ日本の教育にその一員があったからだ。 その改革の方向は、単に軍国主義、超国家主義を払拭するのみではなく、なぜあのような軍国主義、超国家主義に軽々しく染め上げられていったのか、その基盤を深く自省せねばならない！ 日本の過去に於ける、占領地政策に関し、極めて多くの失敗を犯した。朝鮮に於いて、中国に於いて、旧満州に於いて、南方に於いて全く然りである！ それはその国々に於ける、伝統や実情を尽く無視蹂躙し、自分勝手な政策力を強行したからだ。 私はアメリカに対しても哀心より、日本の犯した徹をアメリカが日本に対して繰り返さぬことを、切に祈る！』 　　　　 　　＜元文相　安倍能成　'45 訪日アメリカ教育使節団へのコメント＞

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