★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK227 > 792.html
 ★阿修羅♪  
▲コメTop ▼コメBtm 次へ 前へ
加計学園問題  逃げ切りを許すな! 「お友達は優遇」「邪魔者は排除」 厚顔の安倍官邸に異議あり(サンデー毎日)
http://www.asyura2.com/17/senkyo227/msg/792.html
投稿者 赤かぶ 日時 2017 年 6 月 22 日 00:47:07: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 


※画像クリック拡大



衆院決算行政監視委員会で学校法人「加計学園」による国家戦略特区での獣医学部新設計画について答弁する安倍晋三首相=国会内で2017年6月5日午前9時53分、川田雅浩撮影


加計学園問題 逃げ切りを許すな!「お友達は優遇」「邪魔者は排除」 厚顔の安倍官邸に異議あり
https://mainichi.jp/sunday/articles/20170619/org/00m/010/002000d?inb=ys
サンデー毎日7月2日号


▼獣医師会「首相は加計に補助金を返還させるべき」

▼前今治市長「財政難なのに、みるみる膨れ上がった加計への補助金」

 安倍内閣は、加計学園への便宜供与疑惑についての説明を避け続け、国会閉会で幕引きを図った。だが、「総理のご意向」文書の再調査をした文部科学省は、巧妙に「行政を曲げた」人物の存在を暴露。やはり、厳然たる事実を「なかったこと」にはできないのだ。

 6月15日、「総理のご意向」文書など、一連の「内部告発」についての再調査結果を携えて民進党のヒアリングに臨んだ文科省の担当者は、心なしか晴れやかな表情だった。

「ここまで、何もしゃべってはいけない状況だったので、肩の荷が下りたのでしょう」(民進党関係者)

 民進党は、流出した「内部文書」の確認を再三、求めていた。これに対し、松野博一文科相が5月19日、「文書は確認できなかった」と公表したため、官僚たちも「出所不明の文書は調査しない」と突っぱねてきた。もとより無理筋の“答弁拒否”だけに、追及を受けた官僚たちは暗い表情で、「調査しない」「持ち帰って検討する」と繰り返すのみだったのだ。

 再調査の結果は、確認を求められた文書19件のうち、省内に存在していたもの14件▽確認できなかったもの2件▽加計(かけ)学園(岡山市北区)の経営方針に関わるため存否を明らかにできないもの3件――だった。

 14件は、流出した文書とおおむね内容が一致。文科省は省内に残る14件のコピーを報道陣にも配布したが、中には、存在が公になっていなかった1通のメールも含まれていた。

 送信記録から昨年11月1日、特区を所管する内閣府の担当者から文科省の担当者へのメールだったことが分かる。タイトルは「【内々に共有】獣医学部のWGについて」。WGとは、愛媛県と同県今治市が提案していた獣医学部設置のための国家戦略特区認定を審議する有識者によるワーキンググループを指す。注目すべきは次の一文だ。

〈藤原審議官から再度文科省とのみ打合(うちあわ)せ依頼がありましたので、そのまま別室で打合せして、添付PDFの文案(手書き部分)で直すように指示がありました。指示は藤原審議官曰(いわ)く、官邸の萩生田副長官からあったようです〉

 メールに添付されていた文書は、昨年11月9日の国家戦略特区諮問会議で、決定された獣医学部新設条件の原案に、誰かが手書きで修正を加えたものだ。政府の説明では、同年10月28日に内閣府が示した原案に対し、文科省が同31日、修正案を提示。ここで問題になっている添付の文書は文科省の修正案を反映した後で、さらに「ダメ出し」したものとみられる。

 手書きで加えられた部分は『 』でくくって示す。

〈近年の獣医師の需要の動向も考慮しつつ、全国的見地から、現在、『広域的に』獣医師系養成大学等の『存在し』ない地域に『おいて→限り』獣医学部の新設を可能とする〉

 「広域的に」や「限り」を加えた意味について、野党関係者が解説する。

「当時は、加計学園の岡山理科大と並んで、京都産業大も獣医学部設置を希望していました。単に『獣医師系養成大学等のない地域』だけなら、京都府の京産大も該当しますが、『広域的に』という文言が入ることによって、隣の大阪府に獣医師養成の学部を備える大阪府立大が存在するため、条件に適合しなくなる。要するに加計に絞り込むための恣意(しい)的な修正をした、その動かぬ証拠です」

「萩生田指示」をバラした文科省

 メールは「内閣府の藤原豊審議官によると、萩生田光一官房副長官の指示で修正された」としている。萩生田氏は、言わずと知れた安倍晋三首相の側近。落選中には、加計学園運営の千葉科学大(千葉県銚子市)で客員教授を、現在は名誉客員教授を務めている。

 6月16日の参院予算委員会の集中審議で、萩生田氏は「メールの内容は事実に反する」と修正の指示を否定した。これまでにも、学園の加計孝太郎理事長との関係について、式典などでの面識を除いて、個人的なつながりを否定してきた。

 ところがである。萩生田氏の2013年5月10日付のブログには、安倍首相と萩生田氏、そして加計氏とみられる男性の3人が、バーベキューを楽しむ写真が掲載されている。ブログには、こうある。

〈GW最終日は青空のもと安倍総理とゴルフをご一緒させていただきました〉

〈前日は夕方から河口湖の別荘にてBBQ〉

 語るに落ちるとは、このことだろう。

 再調査で、確認できなかったとした文書は、最初に存在が明らかになった8件の文書に含まれた中の2件。特区認定について、萩生田氏と獣医師でもある北村直人・元自民党衆院議員の昨年10月の発言が記されたものだ。この文書によれば、萩生田氏は「学校ありきでやっているという誤解を招くので、無理をしない方がいい」などと、むしろ慎重姿勢を示している。

 文科省はなぜ、萩生田氏を追い込むことになる新事実を公表したのだろうか。同じ集中審議で、松野文科相は「内閣府が作った文書で本来、文科省にあるはずのない文書。再調査の中で、文書とメールの存在が確認できたので、その経緯を説明するために公表した」と答弁した。

 これについては、与野党問わず「文科省の官邸への意趣返しだ」との見方がある。玉木雄一郎・民進党幹事長代理が指摘する。

「文科省は、これまで明らかになっている文書の存在を、事実上全て認めたと言っていい。新たなメールを出したのは文科省の良心でもあり、(官邸の意向で)こんな調査をやらされたことに対する、『最後の一刺し』でしょう」

 文科省の再調査結果が公表された翌16日、内閣府も調査結果を明らかにした。文科省に「総理のご意向」と言ったことや、首相からの指示について、完全に否定。前出の集中審議で、山本幸三地方創生担当相は「私の責任で、特区認定の条件に最終的に修正した」と萩生田氏をかばった。

「待遇改善で獣医の偏在解消を」

 政府は「最終的に新設は1校に限る、という条件を要望したのは日本獣医師会」だ、と主張している。これについて、獣医師会の政治団体・日本獣医師連盟委員長でもある前出の北村氏が反論する。

「昨年11月の新設方針決定以降、今後は何校でも認めるという方向になっていると聞こえてきたのです。山本大臣と協議する中で、『あくまで4条件を満たしていることを厳格に検証する』という前提で、『1校限定で』という要望を12月8日に出しました。獣医師会としては4条件を満たしていれば、新設に反対するものではない。ところが、計画の詳細が明らかになるにつれて、4条件とはほど遠いことが分かった」

 4条件とは15年6月に閣議決定された獣医学部新設の基準で、獣医師の需給や既存大学では対応できない研究分野であることを定めている。獣医師会側が新設に難色を示すのは、獣医が十分足りているためだ。

「確かに、公務員獣医師の不足や地域的な偏りはあります。でも公務員の不足は、待遇が良くないため。都道府県職員では、医師に比べ獣医師は年収が30万円も低く、公立病院勤務の医師と比較すると、さらに低くなります。人口減、ペット減の中で、ペット医は増えている。待遇改善をすれば、現状でも公務員獣医が不足することはないのです」(北村氏)

 近年、待遇改善の兆しもあるが、獣医学部が6年制になったのは約30年前。国も地方も役所では、「医師よりも獣医が下」という給与体系が、そのまま温存されているという。北村氏が続ける。

「諮問会議の議論をみていると、新設が必要な新たな需要として創薬が挙げられていますが、別に獣医師資格がなければならないという分野ではない。『国家戦略』をうたうなら、むしろ防衛大に獣医学部をつくるべきではないでしょうか。自衛隊に獣医官制度を設ければ、PKOの活動地での風土病や食中毒対策も担えます。また、任官拒否する人には、学費免除の条件として一定期間、役所に勤めてもらえば、偏在の解消にもつながるでしょう」

共謀罪を強行し形ばかりの審議

 獣医学部の誘致のため、今治市は17ヘクタール(約37億円)の市有地を校地として無償譲渡したうえ、建設費の半額にあたる96億円(県との合計。市は最大64億円)を補助する。北村氏は、費用対効果にも懸念を示す。

「大学ができると、私学助成金という形でさらに税金が投入されます。私財をなげうってでも学校をつくる、というのが本来の私学経営でしょう。私も加計氏に2度お会いしているが、そうした信念は感じられなかった。こうなった以上、安倍首相は『それでもつくりたいなら土地を購入し、補助金も返上すべきだ』と腹心の友の加計氏に忠告すべきではないでしょうか」

 そもそも、なぜ今治で新設することになったのだろうか。05〜09年に今治市長を務めた越智忍・愛媛県議が明かす。

「今治にとって大学誘致は長年の悲願でした。05、06年ごろ、加計学園職員の同級生がいる別の地元県議が『加計が大学用地を探している』と、市につないだのが最初だったと思います。当時、私も岡山理科大などの視察に出かけました。当時、考えていたのは、用地の無償貸与で譲渡ではなかった。補助金について、県にお願いしていたのは『県が50億円、市は30億円』でした」

 結局、越智氏の在任中に計画が具体化することはなかった。さらに越智氏の話を聞こう。

「実現しそうだという話を聞いたのが、昨夏です。土地の無償譲渡や補助金も巨額に膨れ上がっていた。市の財政は決して余裕はないのですが。また、補助金の県負担分については、県議の間に異論もあり、今のところ確定していません」

 前川喜平・前文科事務次官の国会招致拒否など、加計学園問題から逃げ続けてきた政府・与党が国会終盤になって突如、集中審議に応じたのはなぜか。自民党議員が自嘲気味に言う。

「国会を閉じるため、委員会採決を省略する『禁じ手』を使い、テロ等準備罪(共謀罪)を成立させた。加計問題での追及を避けるのと、東京都議選へのダメージ回避が目的です。形だけの集中審議は、批判をかわすための安倍首相のアリバイづくりですよ」

 この指摘通り、与党は、野党が求める閉会中審査には応じない姿勢を示している。だが、「8月には、審議会が獣医学部設置の是非の判断を示します。この問題が再びクローズアップされる」(野党議員)。

 政権側からみても、「逃げ切った」とは到底いえない状況なのだ。

(本誌・花牟礼紀仁)















 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

フォローアップ:


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法

▲上へ      ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK227掲示板 次へ  前へ

★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/ since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
 
▲上へ       
★阿修羅♪  
政治・選挙・NHK227掲示板  
次へ