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なぜJアラートを鳴らしたのか 「ミサイル狂騒」7つの疑問(日刊ゲンダイ)
http://www.asyura2.com/17/senkyo231/msg/549.html
投稿者 赤かぶ 日時 2017 年 8 月 31 日 21:40:06: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

 


なぜJアラートを鳴らしたのか 「ミサイル狂騒」7つの疑問
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/212561
2017年8月31日 日刊ゲンダイ 文字お越し


  
   訪日したメイ英首相を出迎え(右は北朝鮮ミサイル「火星12」=コリアメディア提供・共同)/(C)AP

 北朝鮮による中距離弾道ミサイル発射から2日経ったが、いまだに日本中は大騒ぎだ。米領グアムへの包囲射撃を予告している金正恩朝鮮労働党委員長は「太平洋上での軍事作戦の第一歩。侵略の前哨基地であるグアム島を牽制する意味深い前奏曲となる」と自画自賛し、「米国とは言葉で相手にせず、行動で見せるべきだ」と発射継続を指示。カリアゲ独裁者の挑発行為は言語道断だが、腕まくりでコトに当たる安倍政権も常軌を逸している。

 29日早朝の発射直後に会見した安倍首相は「わが国に北朝鮮が弾道ミサイルを発射した」と断定し、「発射直後からミサイルの動きを完全に把握している」と胸を張った。30日、衆参両院で開かれた閉会中審査で小野寺防衛相も「レーダーで落下するまで切れ目なく完全に追尾していた」と言い切っていたが、自衛隊による迎撃措置はなされなかった。

 日本の領土、領海に着弾する可能性がないと判断したからだ。ここで矛盾が生じる。ミサイルの動きを完全に把握し、日本列島に飛来する恐れがないと分かっていたのにJアラート(全国瞬時警報システム)を鳴らしたのはなぜなのか。その対象は北海道、青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島、茨城、栃木、群馬、新潟、長野の12道県で、実に広範囲に及んだ。

■辻褄が合わない首相の言動

 軍事評論家の前田哲男氏はこう言う。

「安倍首相や小野寺防衛相の説明によると、発射兆候を探知し、ミサイル進路を分析した結果、日本に落下しないと判断したため、破壊措置を実施しなかったということになります。だとすれば、北朝鮮が日本に向けてミサイルを発射したというのは事実と異なりますし、Jアラート作動も辻褄が合わない。しかも、北関東や長野県までも対象としたのに、首都圏中枢部の東京、千葉、埼玉、神奈川はキレイに外されている。人口集中地域で朝の通勤ラッシュ時に公共交通機関がストップしたら、不安心理によるパニックは避けられません。疑惑まみれで屋台骨がグラグラの安倍政権は、現実には存在しない危機を煽り立て、目くらましに利用しているのではないか。国民を思考停止させて統制を強め、国民保護法の社会実験を敢行した。それが安倍官邸の狙いだったのではないでしょうか」

 ミサイルが加速中の段階では、正確な着弾地点を割り出せないとか、破片が落下する可能性があったというのであれば、キチンとした説明が必要だ。そうでなければ、国民は納得できない。

  
   トランプ米大統領はハリケーン対応で手一杯(右は金正恩委員長=コリアメディア提供・共同)/(C)AP

ミサイル脅威を誇張、言葉を失うハレンチな二枚舌

 一方、現実にミサイルの標的にされている米国は「北米にとって脅威にならない」(国防総省マニング報道部長)と静観。3万人が避難するハリケーン対応に手いっぱいで、トランプ米大統領が「国際的に受け入れられる最低限の基準に対する侮辱だ」と非難声明を出したのは、発射から半日以上も経ってから。日本の要請で急きょ招集された国連安保理緊急会合は「強く非難する」との議長声明を全会一致で採択し、北朝鮮にミサイル発射の即時停止を求めたが、中ロは対北制裁の強化に難色を示している。米国や安保理の対応を見る限り、騒ぎ立てているのは安倍首相だけではないのか。国際社会の反応と安倍の言動にはかなり温度差がある。

 高千穂大教授の五野井郁夫氏(国際政治学)は言う。

「事態が緊迫していれば、米国は行動を起こしますし、ロシアも動く。実際、イラクやシリアをめぐっては、対立する米ロがそれぞれ介入しています。今回ミサイルが落下した地点は北海道・襟裳岬東方約1180キロの太平洋上。領土から12カイリ(約22.2キロ)の領海、24カイリ(約44.4キロ)の接続水域、ミサイルの残骸を落下させても国際法上問題とされない200カイリ(約370.4キロ)の排他的経済水域(EEZ)のはるか先です。しかも、ミサイルは最高高度550キロで飛行し、高度400キロで飛ぶスペースシャトルや200〜300キロを周回する偵察衛星のさらに上空。本気で日本の領土領空が侵され、国民の生命が脅かされていると考えているのでしょうか。ハレンチなほどの二枚舌には言葉を失います」

■一触即発で世界秩序グラグラ

 国民には警報で死の恐怖を植え付け、「圧力を高める」「国際社会に訴える」と拳を振り上げる。大体、本当に国民の生命が危ういのならば、なぜミサイル発射の夜に安倍は高級フレンチを食えるのか。安倍は午後6時半過ぎに有楽町の有名店「アピシウス」入り。ディナーコースは1万2960円(サ別)から、ドレスコードもうるさいリッチなレストランで、自民党の吉田博美参院幹事長、西田昌司参院国対委員長代行、野上浩太郎官房副長官とテーブルを囲み、のんびり2時間かけて豪華メシに舌鼓。これだけ騒いでおいて、よくも官邸を離れられるものだ。

 政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏は言う。

「前々から予定されていた意味のある会合なのかもしれませんが、安倍首相は〈これまでにない深刻かつ重大な脅威だ〉と強い言葉で国民を恐怖と不安のドン底に突き落とし、安全宣言も何もないまま、本人はのこのこと出かけている。〈何か変じゃない?〉という声が上がるのは当然ですよ」

 安倍は30日深夜、トランプと電話会談で対北圧力をめぐり再協議。「トランプ大統領と完全に一致した」などとイキリ立ち、またぞろ対立を煽っていた。これでは北朝鮮が日本に怒りの矛先を向けるのも無理はない。そもそも、北朝鮮が相手にしているのは米国であって、日本は関係ないはずである。安倍は「わが国に北朝鮮が弾道ミサイルを発射した」とわめいているが、今日の事態を招いたのは安倍外交の致命的失策ではないのか。

「日本は仲介国家として国際社会で一定の役割を果たしてきた。ところが、安倍首相のやることは真逆です。この国を脅威にさらし、国民の生命に危険をもたらしているのは首相にほかなりません。圧力一辺倒で一触即発の事態を招きつつあり、東アジアの国際関係を引っかき回した揚げ句、世界秩序を揺るがしかねません」(五野井郁夫氏=前出)

  
   これで助かるとは思えない(C)共同通信社

軍拡競争の悪循環にハマり巨額防衛費パー

 北朝鮮のミサイル発射を受け、小野寺防衛相は「警戒監視態勢をしっかり強めていく」と、防衛態勢強化の必要性を重ねて訴えた。現在のミサイル迎撃システムは2段構えだ。まず大気圏外を飛行するミサイルを海上自衛隊が保有するイージス艦搭載の海上配備型「SM3」で撃ち落とし、撃ち損ねた場合は、空自の地上配備型「PAC3」で迎え撃つ。

 同時多発的に発射されたミサイルへの対応は難しいとの理由で、小野寺は陸上配備型SM3「イージス・アショア」の導入を急いでいる。米国製の「イージス・アショア」は、1基800億円もする。日本は最低でも2基購入する予定だ。

 しかし、それで本当に北朝鮮のミサイルを防げるのか疑問だらけだ。巨額の税金を投じるミサイル迎撃システムは際限ない金食い虫で、なおかつ、無用の長物になるのではないか。

 武器輸出反対ネットワークの杉原浩司代表はこう言う。

「北朝鮮のミサイルは移動式発射台で、ただでさえ発射位置が掴みづらい状況です。イージス・アショアを導入しても、同時多発ミサイルを全て迎撃することは不可能に近い。いくら最新鋭の軍事設備を導入しても、北朝鮮はその能力を超える兵器を開発するでしょう。最新鋭の兵器もすぐに時代遅れになる。軍拡競争の悪循環にハマり、つぎ込んだ巨額な防衛費が無駄になるだけです」

■思考停止を招く避難訓練

 全国各地で行われている「ミサイル避難訓練」も不可解だ。ミサイル警報を聞いたら「地面に伏せて頭部を守る」などと呼びかけているが、実際にミサイルが飛んできたら助かるはずがない。各自治体がやっている避難訓練はどういう狙いと効果があるのか。

 政治学者の五十嵐仁氏がこう言う。

「北朝鮮の危機を煽ることで、国内でくすぶるモリカケ疑惑などから国民の目をそらすことが目的でしょう。冷静に考えれば、避難訓練でミサイルから逃れられないことは分かるはずです。しかし、こういったことを続けると、国民は思考停止状態に陥る可能性がある。『政府の言うことを聞かないと危険だ』と刷り込まれてしまうのです」

 結局、北朝鮮の脅威が増すと儲かる連中がいるのではないか。トランプは1月の就任演説で「バイ・アメリカン(米国製品を買おう)」を強調。安倍は呼応するかのように、国会で「米国の装備品はわが国の防衛に不可欠。結果として米国の経済や雇用にも貢献する」と、米国に媚を売るかのような答弁を展開していた。

「脅威が増せば増すほど武器が売れ、懐が潤うのは米国の巨大軍事産業です。イージス・アショアだって、日本は米国から買うわけでしょう。日本には格差や貧困、社会保障などの問題が山積し、いくら財源があっても足りない。なのに米国企業を儲けさせるために巨額な兵器を買うなど、あり得ない話です」(杉原浩司氏=前出)

 北朝鮮をめぐるミサイル狂騒はウサンくささがプンプンする。安倍政権は国民が抱く数々の疑問にまともに答えることができるのか。











  



 

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コメント
 
1. 2017年8月31日 21:53:20 : j5UTiJDezc : 8xTaYW_4TU8[24]

日刊ゲンダイ記事・その通り、
自公愚民政治に鉄槌を!
日米安保条約粉砕・アメリカは日本から出ていけ〜!


2. 2017年8月31日 22:07:12 : sAykuuF5dA : v0dvxMfUJTc[205]
>日本の領土、領海に着弾する可能性がないと判断したからだ。ここで矛盾が生じる。ミサイルの動きを完全に把握し、日本列島に飛来する恐れがないと分かっていたのにJアラート(全国瞬時警報システム)を鳴らしたのはなぜなのか。

さすがは日刊ゲンダイ!
素晴らしい発信力だ。


3. 2017年8月31日 22:22:38 : qBORhXMYJg : vyMupoTtklE[1]
 答えは簡単、諸般の出来事をすべて己のために利用しようとする安倍という人間が日本のトップにいるからだ。日本の不幸、最低最悪の総理大臣がいま、日本を牛耳っている。

 己が犯した森友、加計の悪事から国民の目をそらそうとしていることぐらい、だれにも分かる。こいつの愚劣さは、己の悪事がばれないためには北朝鮮を利用して戦争さえ起こしても構わないと考えていることだ。
 いや、むしろ直接的に北朝鮮と関わり合いを持っている韓国(同じ民族で分断国家の悲哀)、対中国、対ロシアを意識したアジアの覇権に首を突っ込んできたアメリカを押しのけ、日本の総理がしゃしゃり出て北朝鮮と戦争をしたがっている情勢をつくっている。

 これにインチキ・メディアが加担。北のミサイルを平面図的にとらえて「日本上空」と危機感を煽っているが、立体的なグラフィックを使えば、「日本上空」という言葉がいかに不適切で、ミサイルは人工衛星と同じように「宇宙空間」を飛んでいることが分かる。でも、安倍の御用メディアはこれを書かない。
 着水地点の「襟裳岬沖」という表現もいかにインチキであって、「公海上の太平洋」と書けば済む程度のものだ。

 この投稿記事の写真にある学校机の下に、頭を抱えて隠れる小学生たちの何とも痛ましい姿は、安倍の国民に対する人権蹂躙と言っても構わない。森、小泉、麻生と安倍の四人が笹川なにがしの別荘で大笑いしている写真が話題になっているが、北のミサイルを利用すれば国民を簡単にだませると、酒の肴に、こうした事態が起きるのを想定して笑いがこらえきれなかったのだろう。


4. 2017年8月31日 22:37:05 : Zr1pTXUXzA : rXJnTZnoO0k[338]
伏せて助かるなら、広島県民も長崎県民も助かっている、茶番はやめろ。

5. 2017年8月31日 23:13:38 : xxEDax1S0M : OB7VCEukQjI[41]
心臓ちゃんは、もし核など持って、そのボタンなんか預けたら、自分の政権維持の為ならすぐ核のボタンを押しちゃうだろうな〜?

「緊急事態です−−−!北と戦闘状態に入れりーーー!ポチン」って。


6. 2017年8月31日 23:18:35 : M624UWUzPU : jevXez2M@iY[58]
そうそう、長野まで入っているのにどうして首都圏だけは除外されているのか。よくもこんな子供騙しをやれたな。しかも「危機」だと思っているのは日本だけ、その実アメリカが北朝鮮と対話をはじめることを恐れている。計画が瓦解するからな。

7. 2017年8月31日 23:45:49 : JBfGMqDe9w : 196knTt24cA[6]
伏せて頭を手で覆って・・・  何の意味があるのか?

昭和の戦争、竹やりで米国軍に勝とうとしたことを彷彿させる。

戦争屋の馬鹿がトップだとこんなことになるのか

 & ヒトラー・ナチスを見習う安倍自民党のシナリオ通り
                ↓
8/31(木) 22:18 掲載 .
迎撃能力強化へ5.2兆円=無人機導入も推進―防衛省概算要求
 防衛省は31日、2018年度予算の概算要求を発表した。(時事通信)


8. 2017年9月01日 00:17:35 : ffRGmc7XOc : tBACgp_vnLY[1]
本当に北朝鮮が核ミサイルで日本を攻撃する可能性があると安倍首相が信じているならば、東京五輪など返上して「国家総動員法」の元、全ゼネコンに動員をかけて国民のための核シェルターを作るはずである。

そもそも北朝鮮が何故か、安倍政権の危機に合わせてミサイルを打つというのは第一次安倍政権の時から言われていたことで、今に始まったことではない。この阿修羅の過去記事にも、その件で当時の金正日と安倍首相を揶揄した漫画を載せた投稿があるはずだ。 


しかし、当時からヤラセなんかではなく、本当の危機であったならば、安倍氏は政権に返り咲いた時点でシェルター建設にいそしまないとおかしいだろう。(この国には国会議事堂のような重要公共施設にさえ、シェルターがあるという話をほとんど聞かない)

いや、今からでも遅くはない。国民の命がかかっているのだ。真の危機ならば、何を犠牲にしても、ぜひ、そうして頂きたいものである。


9. 知る大切さ[9479] km2C6ZHlkNiCsw 2017年9月01日 06:55:52 : R9FCqA2vYc : rrJKS_dywEM[492]
領空は大気圏までとなっている[1]。領空侵犯とは、この領域を許可なく侵す行為であり、国際法違反の行為となる。ただし、領空の範囲は大気圏に限られるため、高度100km以上の宇宙空間(衛星軌道など)を移動する人工衛星や国際宇宙ステーションなどは領空侵犯に当たらない

今回の米国へのアピール実験は高度550km領空侵犯にも該当しない。
(日本への被弾実験ですら無い)

発射直後から確実に把握していたなら、Jアラートとか鳴らすな!
(鳴らす必要ないぞ)


10. 2017年9月01日 09:49:10 : aDnSvZ9mUA : eeYmw@idcu8[-1264]
北朝鮮擁護している奴らはもれなく在日か馬鹿だということがわかる事実判明

Jアラートを叩いたパヨクが『専門家に完全論破される』喜劇が発生。WW2の時の悪行も暴露される

:2017/08/31(木) 08:19:56.87 ID:CAP_USER.net

「Jアラートは意味がない」など、北朝鮮のミサイルに対する政府の取り組みを批判する声が数多い。テレビでは専門家たちが「本気で攻撃してくることはない」と解説をするなど、「ミサイル着弾はない」と信じている日本人が多いからだろう。

しかし、現実はそんなに甘くないかもしれない。(ノンフィクションライター 窪田順生)

政府の言い分を批判してばかり 日本人の本音とは?

「Jアラート」の評判がよろしくない。

「日本を通り過ぎた後に鳴っても意味がない」「宇宙空間まで飛んでいくようなものに、いちいち反応するな」などなど、国民の生命を守るためのシステムであるにもかかわらず、当の国民から厳しい批判が寄せられているのだ。

叩かれているのは「Jアラート」だけではない。政府が触れ回っている「弾道ミサイル落下時の行動」、つまり、「物陰に身を隠すか、地面に伏せて頭部を守る」という呼びかけに対しても、「ミサイル防衛で地面に伏せろと真顔で告知する国などない」「竹槍でB29を落とせという戦前のノリ」など厳しい意見が寄せられている。

政府を擁護するわけではないが、この呼びかけはまったく意味がないわけではない。世界で最も進んだミサイル防衛システムを構築しているといわれるイスラエルでも、サイレンが鳴ると、市民は物陰に身を寄せて、頭をかかえて地面に伏せている。

ミサイルの着弾の際には、爆風で瓦礫などがすさまじい勢いで飛散するので、戸外にいる場合、「物陰に身を隠すか、地面に伏せて頭部を守る」というのは特に荒唐無稽なものではなく、現実的な身の守り方なのだ。

国民の命を守ろうということで多くの税金と多くの人々のリソースが投入された取り組みが、なぜこうもダメ出しばかりされるのか。いろいろな意見があるだろうが、個人的には大多数の日本人が、口に出さずも、腹の中でこんな風に思っていることが大きいからではないかと思っている。

「北朝鮮がミサイルを飛ばすなんていつものことだ。本当に戦争になって困るのは金正恩の方なんだから、日本に着弾などするわけがない」

あきれるほどの楽観論が真珠湾攻撃を引き起こした

実際、ワイドショーやニュースなんかに出演している専門家は、ミサイル実験はアメリカを交渉のテーブルに乗せるための「牽制」だとよくおっしゃっている。それを素直に鵜呑みにしている人たちが、あっちは本気で日本を攻撃するつもりなどないのだな、と高をくくってしまうというのは、当然といえば当然ではある。

しかし、これは危険だ。信じる、信じないというのは個人の考えなので、第三者がとやかく口を挟む問題ではないが、世の中に「どうせ北朝鮮は攻撃してこない」というような楽観的な見方があふれ返るのは、日本にとってかなりマズいと思っている。

実は、楽観主義こそが「戦争」の引き金となるからだ。

その代表的なケースが、日米開戦のきっかけとなった真珠湾攻撃である。なぜあのような奇襲を山本五十六が仕掛けたのかというと、開戦直後に主力艦隊を撃破してしまえば、アメリカ海軍とアメリカ国民の士気は喪失され、日本に有利な形で講和に持ち込めるはずだという「甘い読み」があったからと言われる。

なぜそんなに楽観的だったのかと呆れるかもしれないが、これは山本五十六だけの問題ではなく、当時の帝国海軍、さらには日本のインテリの多くが総じて楽観的だったのだ。

実は真珠湾攻撃直後まで、「日米開戦などあるわけがない」というインテリも多くいた。その根拠となったのが、「かの国が自由主義かつ個人主義だから」というものだ。

「個人」の意思が尊重される国だから、多くの「個人」が戦死のリスクに晒される大規模な戦争は避けるに違いない。もし仮に戦争になったとしても、向こうは太平洋を越えてこなくてはいけないのだから長期戦に持ち込めば、世論に厭戦ムードが広がり、どこかで妥協するに決まっている。

それにひきかえ、こちらは「皇国」なので覚悟が違う。ガチで戦ったら絶対に勝てる――。喧嘩に明け暮れる不良少年のようなロジックだが、当時のインテリや軍部は本気でそう信じたのだ。

http://diamond.jp/articles/-/140441

2017/08/31(木) 08:20:14.33 ID:CAP_USER.net

>>1の続き)

専門家・インテリの予測ほどアテにならないものはない

それがよくわかるのが、末次信正・海軍大将が真珠湾攻撃の1年前に上梓した「世界戦と日本」(平凡社)である。このなかには、雑誌の企画で大学生たちが、末次大将を囲んで国際情勢を語り合うという「末次大将に大學生がものを訊く」が収録されている。

東京帝国大学、早稲田、慶応という錚々たる大学の学生たちは、末次大将から、世界一といわれるアメリカ海軍が、帝国海軍をいかに恐れているのか、そしてソ連がドイツに牽制されて、日本に手を出しにくいという状況を説明されると、こんなことを言っている。

「欧州大戦は独伊の勝利で大體目鼻がつき、また日本が非常に手際よく新東亜の建設を完成致しますと、世界は日本、アメリカ、ドイツ、イタリー、ソヴィエットに分かれるやうな結果になると思ひます」(P.209)

末次大将は渡英経験もあって、第一次世界大戦を目の当たりにして戦略を分析するなど国際派として知られた人物だ。そんなインテリに、「アメリカには戦争をするメリットがない」などと論理的な情勢分析をされて、学生たちは「なるほど」と素直に納得したのだ。

冷静に考えてみれば彼らの姿と、「北朝鮮は金正恩体制の維持が目的なので、日本を攻撃などするわけがない」とおっしゃる専門家の解説に「なるほど」と素直に納得してしまう現代人の姿は、それほど変わらないのではないか。

ジャーナリストのダン・ガードナーが自著「専門家の予測はサルにも劣る」(飛鳥新社)で体系的に分析をしたように、人類の歴史を振り返ると、専門家の予測ほどアテにならないものはない。

金正恩が日本を攻撃しかねないいくつもの理由

特に「戦争」にまつわる予測のハズレっぷりは目を覆うばかりで、1914年に英国の著名ジャーナリストのH・N・ブレールスフォードが、「今後、既存の六大国のあいだで戦争は勃発しないだろう」と高らかに宣言した直後、第一次世界大戦が幕を開けたのを皮切りに、「逆張り」した方がいいくらいの惨状となっている。

そう考えると、いろいろな専門家がおっしゃる「北は日本を攻撃しない」というのも、ちょっと疑ってかかった方がいいのではないか。

「どうせ脅しだろ」と国際社会で思われているなかで、金正恩は核開発までの時間稼ぎのため、どこかで「本気」を見せなくてはいけないのだが、そうなると標的として日本は最も適している、と言えなくもない。

韓国と事を構えても泥沼の戦いが始まるだけでメリットはない。アメリカと直接ケンカしたら、もうこのゲームは終わりだ。しかし、日本をじわりじわりといたぶれば、アメリカに泣きついてくれる。つまり、米朝戦争のリスクを回避したまま、間接的なプレッシャーを与えることができるのだ。

日本に少しでも手を出したらアメリカ様がやり返してくれるぞ、というのは我々の「信仰」にも近い思い込みである。アメリカにも国内世論があるわけで、自国民が犠牲になったわけでもない同盟国の被害に、多くの兵士を危険に晒す大規模な報復攻撃を本当にするのか?という疑問もある。

事実、トランプもグアム方面に撃つと聞いて、「これまで見たことのない火力」なんて脅しをしたが、日本を飛び越えたミサイルには「様子を見よう」なんて言っている。北朝鮮は、トランプのこの露骨な反応の違いから、「日本方面に撃つのはセーフ」と受け取ったに違いない。

筆者が金正恩なら、エスカレートしてきたこのチキンレースを、どこかで一度クールダウンさせる「落とし所」として、「日本攻撃」という切り札は十分アリだと考える。

根拠なき楽観主義は非常に危険だ

このように北朝鮮問題は、わりと逼迫した状況だと思うのだが、世の中的には「危機を煽るな」「圧力をかけるな」と主張する方が多い。

「Jアラート」が早朝に鳴り響いた8月29日、国会内で「安倍やめろ!!8.29緊急市民集会」が開催された。当然、参加者のスピーチも「北の脅威」に言及するのかと思いきや、1周まわって結局は政権批判へと結びつけられていた。

「Jアラート、なんかカッコつけた名前つけてますが、あれは『空襲警報』ですよ。(中略)この国を戦争する国にしてはならない。そのためには何としても安倍政権をつぶさなければなりません」

「安倍さんは『圧力』『圧力』っておっしゃっていますけど、圧力をかけるからああいうことになるのではないのか」(産経ニュース8月29日)

ミサイルを撃っている北朝鮮ではなく、撃たせるようなことをしている安倍政権が悪いというわけだ。

(続く)

:2017/08/31(木) 08:20:25.45 ID:CAP_USER.net

(続き)

こんな呑気な議論ができるのも、「どうせ北のミサイルは日本には着弾しない」という楽観主義が根底にあるのは言うまでもない。

「アメリカは個人主義だからすぐに厭戦ムードに包まれる」という楽観主義が、日本をあの悲惨な戦争に突入させたように、「北はどうせ本気で撃ってこない」という楽観主義が、取り返しののつかない事態を引き起こすこともある。

現在の北朝鮮に対する根拠なき楽観主義は、日米開戦前夜のそれを彷彿とさせる。本当の「戦争」というのは、「そんなことあるわけないじゃん」と言っている間に始まっているものなのかもしれない。

窪田順生[ノンフィクションライター]


(おわり)

[32初期非表示理由]:担当:ネトウヨ論法多数のため全部処理 http://www.asyura2.com/17/senkyo225/msg/687.html#c28

11. 2017年9月01日 12:04:09 : sXxBFDoOwQ : sOECURrn4oo[281]
>安倍政権は、現実には存在しない危機を煽り立て、目くらましに利用しているのではないか。国民を思考停止させて統制を強め、国民保護法の社会実験を敢行した。それが安倍官邸の狙いだったのではないでしょうか

全く同感。つまらないことで、J-アラートを利用する安倍官邸に、損失をこうむった企業はどんどん抗議すべきだろう。もちろん、過度に反応してしまう企業も問題ではあるが、わが国の国民性を考えてもJ-アラ-トが鳴ってそのままにしておけるわけがなかろう。J-アラートでの警報には、もっと慎重な態度をとるように国民は抗議すべきであろう。


12. 2017年9月01日 20:34:42 : 2FbCg9vijk : ylRMDBXhDG8[537]
危機の陰 激しく動く 兵器需要

13. 2017年9月01日 21:42:11 : 76lN1x59zQ : Y_rdCIzz5OQ[21]
アヘン王子晋:金ちゃん 薬が切れそうなんだ、1本打ってくれないかな?
お金ははずむから。

金:マタカヨー、モーバカダナータカイヨー


14. 2017年9月02日 02:17:04 : AiChp2veWo : crH3ggO@jw4[1089]
刈り上げ君の笑顔見てちょ。あれって精神が壮健なら全くの笑顔。フセイン、カダフイーとは違う!。どれだけあおっても無理ありすぎ(笑)。続々とボケかます日本側の姿も痛々しすぎ・・。やり方古すぎ、滑稽過ぎ。


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